最大で月100GBの通信量を格安な料金で利用できるデータSIM。
うまく使えばキャリアの大容量プランの半額程度で使うことができるのでかなりおすすめなサービスです。
今回はそんな大容量SIMについて、料金を比較しおすすめのものを紹介していきます。
大容量データSIMの特徴まとめ
まずは簡単に大容量のデータSIMについて、通話付き格安SIMとの違いやSIMの回線種類・速度、注意点等をまとめて紹介します。
大容量データSIMと格安SIM(通話付き)の違い
格安SIMと言えば、通話も可能でドコモやソフトバンクといったキャリアのスマホ同様に使うことができるものが一般的で広く浸透しています。
ただ、今回紹介する大容量のデータSIMは通話をすることができず(LINE通話等は可能)、データ通信のみに特化しており、インターネットを利用したSNS、Web閲覧、動画視聴、オンラインゲーム等を利用することができます。
さらに違いとして、通話という機能がない分料金は安く、そして通話付き格安SIMでは選べない大容量(100GB)使うことができるのが特徴として挙げられます。
データSIMの回線種類や通信速度
データSIMはMVNOタイプと再販型SIMに分かれます。
いずれにしてもドコモやソフトバンク、auなどキャリアの回線を使って通信を行います。キャリアの回線を使うわけですから、エリアは広く田舎、地下等でも問題なく使うことができます。
まずMVNO(20GB以下のデータSIM)ですが、通信速度に関してはキャリアのスマホよりも劣ってしまう点に注意が必要です。
※MVNO:キャリアの回線を借り受けサービスを提供
キャリアから借りた分だけの回線しか使えない為、キャリアよりもスムーズとは行かず遅くなります。とは言え、基本的には10〜30Mbps程度の速度は出ます。動画閲覧も問題ありませんから使い勝手として著しく悪いということはないでしょう。
一方で再販型SIM(50GBを超える容量のデータSIM)は、キャリア(基本的にはソフトバンク)の設備をそのまま使ってサービスを利用する為、MVNOに比べて速度が速いという特徴を持っています。
大容量で通信速度も速いという点で、非常に使い勝手が良いタイプのSIMです。
大容量データSIMの使い道
当然ですがSIMを契約しても、何かしらの端末を持っていないとデータ通信を行うことができません。
ここではSIMをどんな端末を使い、どんな利用方法があるかを紹介しましょう。
モバイルルーターに挿してモバイルWiFiとして利用
手元にモバイルルーター(FS040Wなど)がある場合、または中古で手に入れる場合(1万円程度で購入可能)はその端末に挿してモバイルWiFiとして利用することができます。
モバイルWiFiとして利用することで、わざわざテザリングしなくても複数端末が手間なくいつでも利用できる(同時利用も可能)というメリットがあります。もちろん荷物が増えてしまうという欠点もありますが。
スマホに挿してデータ通信端末として利用
使っていないスマホにデータSIMを挿せば、データ通信専用端末として利用することができます。音声通話やSMSはできないものの、LINE通話は可能です。
こちらも普段遣いのスマホとは別にもう1台持ち歩かなければいけないというデメリットがありますが、以前使っていたスマホを使えばよいので端末の準備にお金がかからないというメリットがあります。
デュアルSIM対応なら格安で大容量通信利用可能なスマホに
大容量データSIMの一番おすすめの使い方は、デュアルSIM対応のスマホで音声通話用のSIMとデータ通信用のSIMを同時に利用すること。
デュアルSIMとは2つの回線を1台のスマホで利用できる仕組みで、音声通話はAのSIM、データ通信のSIMはBのSIMというように設定して使うことができるようになっています。
音声通話はIIJmioの2GBプラン(850円)、データSIMはChat WiFiの100GBプラン(3,280円)というように契約すれば、4,000円程度と格安で大容量通信が可能なスマホができあがります。
キャリアで100GB以上使えば7〜8,000円程度かかりますから、かなりお得に使えますよね。スマホ2台持ちなんていう面倒なこともしなくてOKです。
ちなみにiPhoneでもXS・XR以降に発売されたシリーズはデュアルSIM対応です(iPhone13シリーズ、iPhone12シリーズ、iPhoneSE2など)
ただiPhoneでデュアルSIMを使う為にはeSIMと物理SIMの組合わにする必要があります(物理SIM2枚での利用は不可)
※eSIM:端末本体にあらかじめ組み込まれたSIMに契約後情報を書き込んで利用するタイプのSIM。
大容量データSIMは物理SIMなので、音声通話用のSIMをeSIMで契約して使うようにしましょう(音声通話対応のeSIMでおすすめはLINEMO、IIJmioのeSIMは音声通話不可)。


大容量データSIMの注意点
色々とメリット・汎用性のある大容量データSIMですが、以下の点には注意が必要です。
- SMSが使えない
- テザリングは端末によって使えない場合も
データSIMは音声通話ができないだけでなく、SMSも使えません。厳密に言うと一応電話番号は付与され送信しようと思えばできるのですが、万が一行ってしまうと賠償金として数千円単位を支払わなければならなくなります(受信によって請求されることはあります)。
テザリングは基本的にできるようになっています。ただ会社側で動作が保証されているわけではなく、端末によってはできないことがある点に注意しましょう。
おすすめの人気大容量データSIM7選
ではここから、おすすめの人気大容量データSIMを紹介していきます。
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Chat WiFi | 楽天モバイル | IIJmio | mineo | Nomad SIM |
FUJI WiFi | ギガトラWiFi | ||
容量 | 20GB 50GB 100GB |
20GB 無制限 |
20GB | 20GB | 50GB 100GB |
20GB 50GB 100GB |
100GB | |
料金 |
20GB | 2,100円 | 2,178円 | 1,950円 | 1,925円 | – | 1,999円 | – |
50GB | 3,180円 | – | – | – | 3,520円 | 2,570円 (在庫なし) |
– | |
100GB | 3,278円 | – | – | – | 4,620円 | 3,380円 (在庫なし) |
4,070円 | |
無制限 | – | 3,278円 | – | – | – | – | – | |
回線 | ドコモ ソフトバンク |
楽天 | ドコモ au |
ドコモ au ソフトバンク |
ソフトバンク | ソフトバンク | ソフトバンク | |
契約期間 |
1年orなし | なし | なし | なし | なし | 6ヶ月orなし | なし | |
初期費用 | 3,300円 | 0円 | 3,300円 | 3,300円 | 2,200円 | 3,300円 | 4,180円 |
Chat WiFi
Chat WiFi | |
容量・料金 | 【1年契約】 20GB:2,100円 50GB:3,180円 100GB:3,278円 【契約期間なし】 20GB:2,300円 50GB:3,480円 100GB:3,520円 |
回線 | 20GB:ドコモ 50GB・100GB:ソフトバンク |
契約期間 | 1年orなし |
中途解約金 | 3,300円 |
- 100GBプラン最安、50GBプランも安く大容量ならこれ!
- 20GBプランは他社の方が安い
- 契約期間なしのプランでも料金差は少ない
Chat WiFiは大容量データSIMの中で最もおすすめのサービス。
100GBプランは最安。50GBプランの最安はFUJI WiFiですが、在庫切れの状態が続いているので、50GB使いたいという人にとっても一番おすすめであると言えるでしょう。
契約期間は1年と縛りなしを選ぶことができます。
ただ1年契約でも中途解約金は3,300円しかかからないし、逆に縛りなしでもそこまで大きく料金があがるわけではありません。どちらが得ということはないので、目的にあったものを選ぶのが良いでしょう。
楽天モバイル
楽天モバイル | |
容量・料金 | 〜20GB:2,178円 〜無制限:3,278円 |
回線 | 楽天 |
契約期間 | なし |
中途解約金 | なし |
- データ利用量に制限なし、無制限で使える
- 楽天回線なのでエリアが狭く・速度も遅め
- 契約期間なし
楽天モバイルは通話も可能な格安SIMですが、大容量通信もできるので挙げました。
無制限に使えて3,278円という安さはやはり大きいですよね。今のデータSIMはこの楽天モバイル以外に100GBが限度となっているので、無制限で使える点を重宝する人は多いでしょう。
ただ他のデータSIMが3大キャリアの回線を使うのに対し、楽天モバイルは楽天自体が引いた楽天回線を使う点に注意が必要。
楽天回線はまだ始まってそう時間がたっていないサービスであり、3大キャリアに比べると極端にエリアが狭いです。田舎はもちろんですが、都心でも繋がらない場合が多々あります(地下や建物内は特に)。基地局自体がまだまだ少ないこと、そして繋がりやすいプラチナバンドが割り当てられていないことが主な理由です。
IIJmio
IIJmio | |
容量・料金 | 20GB:1,950円 |
回線 | ドコモ・auのうちいずれかを選択 |
契約期間 | なし |
中途解約金 | なし |
- 20GBが格安で使える
- 契約期間なし
- データ繰越可
- 音声通話可のプランもあり
IIJmioは音声通話付きのSIMをメインと扱っている格安SIMですが、20GBのデータ通信のみ使える大容量データSIMとして利用することも可能です。
20GBとしてはかなり安く2,000円を切る料金で、格安SIMとしても非常に評判が良いという特徴を持っています。
なお20GBプランはデータ通信のみではなく、音声通話もできるプランを選ぶこともできます。料金は多少あがりますが、通話用とデータ通信用で別々に契約するよりも一つでまとめて利用した方が安く済むので、ルーターに挿して使う場合以外は音声通話可のプランを選ぶのがおすすめです。
mineo
mineo | |
容量・料金 | 20GB:1,925円 |
回線 | ドコモ・au、ソフトバンクの うちいずれかを選択 |
契約期間 | なし |
中途解約金 | なし |
- 20GBプラン最安
- 契約期間なし
- データ繰り越し可
- 音声通話可のプランもあり
mineoも音声通話付きのSIMをメインと扱っている格安SIMですが、20GBのデータ通信のみ使える大容量データSIMとして利用することも可能です。
20GB使えるデータSIMとしては最安で、データが余った場合は翌月に繰り越すこともできます。
なおIIJmio同様、20GBプランで音声通話付きを選ぶことも可能となっています。
Nomad SIM
Nomad SIM | |
容量・料金 | 50GB:3,520円 100GB:4,620円 |
回線 | ソフトバンク |
契約期間 | なし |
中途解約金 | なし |
- 料金は他社と比較すると高め
- モバイルルーターが0円で貰える
Nomad SIMは50GB・100GBの大容量プランを選べる大容量データSIM。
正直、料金は他社として高いです。Chat WiFiと比較すると50GBで300円以上、100GBにいたっては1,000円以上も違います。
ただ一つメリットとして、モバイルルーターを貰えることが挙げられます。JT101というちょっと昔の製品ですがルーターとしての機能は十分、ただで貰えるのは人によってはありがたいかもしれません。
FUJI WiFi
FUJI WiFi | |
容量・料金 | 【6ヶ月契約】 20GB:1,999円 50GB:2,570円 100GB:3,380円 【契約期間なし】 20GB:2,990円 50GB:3,740円 100GB:4,950円 |
回線 | ソフトバンク |
契約期間 | 6ヶ月orなし |
中途解約金 | 1ヶ月分の料金 |
- 50GBプラン最安
- 50GB・100GBプランはほぼ常に在庫なし
- 契約期間なしのプランは高いのでおすすめしない
20GB,50GB、100GBのプランがあるFUJI WiFi。その中で50GBは他社比較で最安となっています。100GBプランも比較的安いです。
ただ50GB・100GBプランほぼ常にと言っていいくらい在庫切れ状態が続いてます。よって利用できるのは20GBプランのみです。
ただ20GBプランはmineoの方が安いので現時点ではそちらがおすすめ。50GBのSIMの在庫が復活してくれることを祈るばかりです。
なおFUJI WiFiでは契約期間に縛りがないプランを選ぶこともできますが、料金がかなり高くなっていしまいます。6ヶ月契約でも解約金は少ない(月1ヶ月分)なので、基本的には6ヶ月契約のプランを選びましょう。
ギガトラWiFi
ギガトラWiFi | |
容量・料金 | 100GB:3,740円〜4,070円 |
回線 | ソフトバンク |
契約期間 | 0・3・6・12ヶ月のいずれか |
中途解約金 | まとめ払いの残金 |
- まとめ払いをすると実質月額料金が安くなる
- プランは100GBのみ
- 契約期間に注意が必要
ギガトラWiFiは100GBのみの大容量データ通信サービス
料金体系はちょっと特殊で、通常は4,070円ですが、一定期間まとめ払いすることで実質月額料金が安くなり、最も長い12ヶ月払いを選択すると3,740円になります。
ただまとめ払いには注意が必要。途中で解約しても残金は返金されません。たとえば12ヶ月分まとめ払いをして6ヶ月で解約しても、残りの6ヶ月分(22,440円)が無駄になってしまうということです。
容量別のおすすめデータSIM
この項目では、容量別におすすめのデータSIMを紹介していきます。
20GB未満
20GBに満たないデータSIMを選ぶ場合は、通常の格安SIMから選ぶのが得策。
たとえば10GBならOCNモバイルONEが最安でつけます。
容量別に下記記事でまとめていますので確認してみてください。

20GB
20GBで最もおすすめなのはmineo。
最安の1,925円で利用できますし、回線もドコモ・ au、ソフトバンクから選べるのでSIMロックがかかっている端末しか持っていなくても利用することができます。
回線自体の評判も良く、余ったデータを繰り越しできるのも大きなポイントです。

50GB
50GBで最もおすすめなのはChat WiFi。3,180円で利用できます。
最安なのはFUJI WiFiですが、FUJI WiFiは50GBのSIMが常に在庫切れとなってしまっているので、次に安いChat WiFiがベストな選択となります。
契約期間は1年ですがそれは最初だけで2年目以降はどんなタイミング解約しても0円なので使い勝手も良いです。契約期間なしでも300円しかアップしないので、1年以内の利用で考えている人は契約期間なしで利用するのもありでしょう。

100GB
100GBなら間違いなくChat WiFi。最安料金の3,278円で利用することができます。再販型SIMでソフトバンクの設備をそのまま使うので通信速度面での不安もありません。
50GBで説明したのと同じく、契約期間は1年ですがそれは最初だけで2年目以降はどんなタイミング解約しても0円なので使い勝手も良いです。契約期間なしでも242円しかアップしないので、1年以内の利用で考えている人は契約期間なしで利用するのもありでしょう。

200GB
以前まではデータSIMでも300GBなど超大容量のプランがありましたが、あるタイミングでソフトバンクが再販型SIMの通信量上限を100GBと設定した為、SIMプランで100GBを超えるものはありません。
その為、200GBなど100GB以上使うのであればWiMAXを契約する必要があります。
WiMAXは元々3日で10GBという制約がありましたが、現在はそれが撤廃され、さらにエリア面でもつながり安くなったのでおすすめです。
モバイルWiFiについては以下の記事をチェックしてみてください。

大容量データSIMの設定方法
モバイルWiFiと違い、データSIMだけで契約した場合は端末での設定を自分で行わなければなりません。
そこでここでは、SIM到着後に行う設定を実際に行った上で手順を紹介していきます。
ちなみに私はセルラーモデルのSIMフリー版iPadを使って、実際にSIMを入れてみました。
Step1:SIMピンを自分で用意する
iPhoneやセルラーモデルのiPadを購入していれば、本体が入っていた箱にSIMピンが同梱されています。
手元にない場合は家電量販店やAmazonからも手に入れることができますので、あらかじめ購入しておきましょう。
Step2:SIMスロットを引き出し、サイズに合ったSIMを載せる
私の持っているiPad 第6世代はnanoSIMタイプ。
Chat WiFiのSIMは、MicroSIMなど他のサイズにも切り取ることができるので、自分の機器に合ったサイズにし、端の切り欠きに合わせて挿入します。
「ソフトバンク」の表記がある方を上に向けてゆっくり入れましょう。
Step3:WiFi接続環境下でSIM会社の公式ページからプロファイルをダウンロード
SIMを入れるのは第一段階。次に、ネットワークに接続できるよう設定をする必要があります。
案内ページを開くと、「SIM性能」の欄下にAPN設定の情報と、iPhoneのプロファイルのインストールリンクがあるので、今回はこのリンクを使いました。
iOS以外の端末は、各機種のメーカー公式サイトなどを調べてみましょう。
APN設定値に関しては、次の値を入力してください。(iPhoneやiPadは自動的に適用される)
値 | |
APUN | Plus.4g |
User | plus |
Pass | 4g |
Step4:「プロファイルがダウンロードされました」の表示が出たら、設定からインストール実行
iPhoneやiPadの場合は、プロファイルのインストールを終えた後に、「設定」からダウンロードしておく必要があります。
「一般」>「設定」>「プロファイルをインストール」と表示されるので、「インストール」を選択すると、設定完了です。
Step5:プロファイル設定完了
私でも以外とすんなりと簡単に設定できたので、プロファイルやSIM挿入などの知識がある人、ある程度自分で調べてできる人ならSIMプランでも簡単に使い始められそうです。
ちなみにプロファイル設定後は数分間、3G通信状態が続きます。
SIM挿入後に3Gが表示されると設定にミスがあったのかと焦ってしまいそうですが、10分程度すれば4G接続になるのでまずは4Gになるので置いておきましょう。
30分以上経っても3Gのままの場合は、ソフトウェアが最新にアップデートされているかの確認や、モバイル通信や機内モードのON/OFFの切り替えなどを試してみてください。
大容量データSIMに関するQ&A
大容量SIMに関するQ&Aをまとめました。
なおここで紹介するのは50GB以上のデータSIMに関することで、20GB以下のデータSIMは以下の記事をご確認ください。

Q.大容量データSIMで使える回線は?
A.50GB以上はほとんどがSoftbank回線。
大容量SIMは、Softbankの業務用SIMの再販であるケースがほとんどです。そのため、使える回線はどれもSoftbank4GLTE。
少ない容量データSIMであればMVNOタイプのでSIMなのでソフトバンク以外にもドコモやauの回線を使えますが、50GB・100GBはソフトバンクのみとなっています。
そのため、スマホに差して利用する場合にドコモ・auのSIMロックがかかっている場合は使えないので注意しましょう。

SIMフリー端末のメリット、デメリットや、au・docomo・softbankなどキャリアスマホのSIMロックを解除する方法
Q.エリアは広い?
A.大容量SIMは上述しているようにSoftbankのLTE回線を使っているので、Softbankで契約するスマホとエリアは変わりなく使えることができます。
十分広く、よっぽど田舎ではない限り繋がらないことはないし、地下や建物の中でも十分繋がります。
私は実際ChatWiFiを使っていますが、つながらないといったトラブルにあったことは今のところありません。
エリアが心配という場合はあらかじめエリアマップを確認しておくと、安心して契約ができます(Softbankエリアマップ)。
Q.速度はどれくらい出る?
A.受信時最大 187.5Mbps/送信時最大 37.5Mbpsが一般的。実効速度は下り20~30Mbps程度
大容量SIMは下り最大187.5Mbpsのものがほとんどです。
しかし実際にこの速度が出ることはなく、エリアや通信環境によって左右されます。
しかし大容量SIMは、MNOのメイン回線の業務用SIMを再販するシステム。そのためMVNOのように速度が落ちることなく使用することができます。
実際にChat WiFiと格安SIM(mineo)で速度を測定した結果が以下の通りです。
12:30 | 16:00 | 20:00 | ||
Chat WiFi |
下り | 20.61Mbps | 25.74Mbps | 19.36Mbps |
上り | 5.36Mbps | 13.22Mbps | 7.23Mbps | |
mineo | 下り | 1.56Mbps | 23.21Mbps | 4.35Mbps |
上り | 8.03Mbps | 9.86Mbps | 10.47Mbps |
格安SIMではお昼休みや夜の利用者が多い時間帯にがくっと速度が落ちるのに対し、Chat WiFiでは20~30Mbps程度を保っています。
速度に関しては、実際に使っていて不満点はありません。
Q.通話やSMS(ショートメッセージサービス)をすることはできる?
A.受信は可能。送信すると罰金が取られる可能性があります。
100GB以上のSIMは基本的にデータSIMのため、通話機能はありません。(※LinksMateには通話SIMもあります)
対してSMS機能は利用できてしまうことがありますが、基本的には禁止としているところが多いです。
たとえばChatWiFiでは、SMS送信で5,500円を請求される可能性があります。
SMSを使用するケースはあまり多くないですが、間違って使ってしまわないように注意しましょう。
ただしChatWiFiの場合、誤ってSMSを使ってしまった際にも、その旨をお問い合わせから報告すると、賠償金を免除してもらうことが可能です。
わざとSMSを使ったのでなければ連絡をしておきましょう。
Q.データ繰越は可能?
A.データは1カ月の使い切りで繰越はできません。
キャリアや一部格安SIMでは月10GBの契約で7GBしか使わなかった場合、翌月に残ったデータ容量を繰り越せることができますが、大容量SIMには基本的にそういったサービスはありません。
月によって通信量にばらつきがある人や、予定している使用量のギリギリのプランで契約している人は気を付けておきましょう。
Q.月100GBってどのくらい?
A.1日に4~5時間程度、毎日ストリーミングで高画質動画を見る程度です。
月100GBということは、単純計算で1日3GB程度の使用量。
テキストメッセージやネットの検索ぐらいでは到底使い切らない容量です。
可能性があるとすれば、動画を見たり大きなデータをアップロード、ダウンロードするといった使い方が考えられます。
高画質動画は90分で1GBほどなので、毎日映画を2本程度みるとだいたい月に100GBですね。
他にもストリーミングの音楽サービスを一日中かけ続けていたり、複数端末で同時に通信を行う場合も使用することがあるでしょう。

【まとめ】大容量データSIMは安くて使い勝手良し、SIMフリールーターやスマホに入れて活用しよう!
キャリアで大容量の通信ができるプランを契約すると7,000円から8,000円かかってしまいます。
しかしデータSIMを使えばおよそ半額程度にすることも可能。
通話ができないというデメリットはあるものの、それも通話のみや容量の小さなSIMを別途購入し、デュアルSIMスマホやSIIMフリールーターを用いることで解決できてしまいます。
ぜひうまく使って通信量節約に役立ててください。