キャリアや格安SIMで20GBの低料金プランが続々発表されました。
しかし中には20GBでは足りない点と頭を悩ませている人もいるでしょう。
たくさん通信したいけど、キャリアや格安SIMのプランじゃ高すぎるという方にぴったりなのが、月100GB以上の大容量データSIMです。
たとえばドコモの5Gギガホプレミアでは月7,205円近くかかりますが、大容量SIMでは100GB以上をその半分で運用することが可能です。
今回はたくさんある100GB以上の大容量SIMの料金を比較し、特におすすめなものを紹介していきます。
100GB以上の大容量データSIM料金比較
100GB以上利用できるSIMの料金をまとめました。
製品 | 月額料金 | 初期費用 | 回線 | 容量 | 契約 期間 |
詳細 |
FUJIWifi (100GB) |
3,740円 | 3,300円 | softbank | 100GB | なし | 詳細 |
モナWiFi (100GB) |
3,850円 | 5,500円 | softbank | 100GB | なし | 詳細 |
nomado SIM (BASIC) |
4,200円 | 3,300円 | softbank | 100GB | なし | 詳細 |
w/WiFi (100GB) |
3,828円 | 4,155円 | softbank | 100GB | なし | 詳細 |
STAR Wi-Fi | 3,278円 | 3,278円 | softbank | 未記載 | なし | 詳細 |
※税込表記
このうち特におすすめなものを紹介していきます。
FUJI WiFi|20GBの中容量~100GBまでの大容量を使うならこれ!
プラン |
月額料金 |
初期 費用 |
契約 期間 |
||
通信容量 | 回線 | 通常 | デポコミ/ おまとめ |
||
10GB | Softbank | 1,628円 | 1,078円 | 3,300円 |
なし (1カ月) |
12GB | au docomo |
1,958円 | 1,408円 | ||
20GB | Softbank | 2,310円 | 1,760円 | ||
30GB | au docomo |
2,860円 | 2,310円 | ||
50GB | Softbank | 3,190円 | 2,640円 |
||
100GB |
Softbank | 4,290円 | 3,740円 |
※税込表記
FUJIWifiは10GB~100GBまでの8種類のSIMを取り扱っています。
SIMのみプランの他にルータープランもあるので、スマホやルーターなどの端末がないと言う人はルーター付きのプランを選ぶのも良いですね。
特にデポコミコースなら毎月550円料金が割引になるので、かなりお得に使うことができます。
デポコミコースとは
プラン申込時に5,500円のデポジット料金(預り金)を支払うことで、月の料金が550円引きになるコース。
12カ月後の「デポコミ期間」が終了すれば、預けたデポジット料金はまるっと返ってくる上、月額割引はそのまま継続されるので、1年以上使うという人はデポコミコースの方がお得。
さらに、100GBプランはSoftbank回線のみですが、他の容量ではauやdocomoも選ぶことができます。
使っているスマホや住んでいるエリアに合わせて選びましょう。
\料金詳細や契約方法を紹介/
FUJIWiFiの詳細、評判・口コミをチェック!
STAR WiFi|大容量の最安データSIM
プラン |
月額料金 |
初期 費用 |
契約 期間 |
新大容量 プラン |
3,278円 |
3,278円 |
なし (1カ月) |
STAR Wi-Fiは大容量を月3,278円で使えるお得なデータSIMです。
ただし、公式サイトには具体的に何GBまで利用できるかという記載がありません。
口コミから、現在月100GBあたりまで使えているという報告がありますが、いつどのように変更になるかはわかりません。
そのため、安全に100GB使うならFUJIWifiの方がおすすめです。
ただし3,278円というのは他のSIMと比べても安いので、何はともあれ安く使いたいという場合はSTAR WiFiを検討してもいいでしょう。
\料金詳細や契約方法を紹介/
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100GB以上使える大容量SIMに関するQ&A
100GB以上の大容量SIMを使う上で気を付けたいことや知っておくべきことをまとめました。
Q.大容量データSIMで使える回線は?
A.ほとんどがSoftbank回線一択。
大容量SIMは、Softbankの業務用SIMの再販であるケースが多いと言われています。
そのため、使える回線はどれもSoftbank4GLTE。
FUJIWifiにはdocomoやauの大容量SIMがありますが、それも30GBまでで100GB以上のSIMはありません。
単にSIMロックがかかっているだけなら、キャリアで解除してもらいSoftbankのSIMを使うのがいいでしょう。
もし端末が準備できないならルーター付きのプランにしておくと、どのスマホでも利用できます。

SIMフリー端末のメリット、デメリットや、au・docomo・softbankなどキャリアスマホのSIMロックを解除する方法
Q.エリアは広い?
A.大容量SIMは上述しているようにSoftbankのLTE回線を使っているので、Softbankで契約するスマホとエリアは変わりなく使えることができます。
十分広く、よっぽど田舎ではない限り繋がらないことはないし、地下や建物の中でも十分繋がります。
私は実際FUJIWifiを使っていますが、つながらないといったトラブルにあったことは今のところありません。
エリアが心配という場合はあらかじめエリアマップを確認しておくと、安心して契約ができます(Softbankエリアマップ)。
Q.速度はどれくらい出る?
A.受信時最大 187.5Mbps/送信時最大 37.5Mbpsが一般的。実効速度は下り20~30Mbps程度
大容量SIMは下り最大187.5Mbpsのものがほとんどです。
しかし実際にこの速度が出ることはなく、エリアや通信環境によって左右されます。
しかし大容量SIMは、MNOのメイン回線の業務用SIMを再販するシステム。そのためMVNOのように速度が落ちることなく使用することができます。
実際にFUJI SIMと格安SIM(mineo)で速度を測定した結果が以下の通りです。
12:30 | 16:00 | 20:00 | ||
FUJI Wifi |
下り | 20.61Mbps | 25.74Mbps | 19.36Mbps |
上り | 5.36Mbps | 13.22Mbps | 7.23Mbps | |
mineo | 下り | 1.56Mbps | 23.21Mbps | 4.35Mbps |
上り | 8.03Mbps | 9.86Mbps | 10.47Mbps |
格安SIMではお昼休みや夜の利用者が多い時間帯にがくっと速度が落ちるのに対し、FUJI SIMでは20~30Mbps程度を保っています。
速度に関しては、実際に使っていて不満点はありません。
Q.通信制限にかかることがあるのは本当?
A.Softbankの判断で短期間に大量の通信を行ったとみなされれば制限にかかることがあります。
たいていの大容量SIMには以下のような記述があります。
※不正利用・ネットワーク占有レベルの大容量通信をされた場合、制限がかかる場合があります。 国内外の通信会社では、ネットワーク品質の維持および公正な電波利用の観点から、違法ダウンロードなどの不正利用または著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信をされた場合、該当のお客様に対し通信速度を制限する場合があります。
(引用:nomadSIM)
つまり月100GB使えるからといって、1日に100GB一気に使おうとすると途中で制限に掛かってしまうことがあるということですね。
中には「無制限」と記載しつつ、制限に掛かるといったものもありますが、無制限ポケットWiFiとして人気だったどんなときもWiFiが行政指導となった件もあり、その風潮も下火に。
現在は1日10GBなど使える容量が明記されているものが多く、その場合、容量内におさまるのであれば問題はありません。
ちなみに無制限と表記されているもので、制限に掛かった場合、SIMレンタル業者に連絡したところで解決しないケースがほとんどで、たいていは「Softbankの判断なのでわからない」という返答がかえってくるでしょう。
Q.テザリングすることは可能?
A.iPhoneでは不可、Androidでは端末が対応していれば可能ですが、動作保証の対象外となっているケースが多いです。
大容量SIMの欠点はiPhoneでのテザリングができないこと。こればっかりはどうしようもありません。
Androidのスマホであれば、テザリングすることは可能ですが、それも正しく動作するかどうか保証されているわけではないため、最悪「やってみたけどダメだった」ということも考えられます。
複数端末で使う場合は、ルーターを購入するのが最も効率がいいでしょう。
Q.通話やSMS(ショートメッセージサービス)をすることはできる?
A.大容量SIMは基本データSIM。SMSを送信すると罰金が取られる可能性があります。
100GB以上のSIMは基本的にデータSIMのため、通話機能はありません。(※LinksMateには通話SIMもあります)
対してSMS機能は利用できてしまうことがありますが、基本的には禁止としているところが多いです。
たとえばChatWiFiでは、SMS送信で5,500円を請求される可能性があります。
SMSを使用するケースはあまり多くないですが、間違って使ってしまわないように注意しましょう。
ただしChatWiFiの場合、誤ってSMSを使ってしまった際にも、その旨をお問い合わせから報告すると、賠償金を免除してもらうことが可能です。
わざとSMSを使ったのでなければ連絡をしておきましょう。
Q.データ繰越は可能?
A.データは1カ月の使い切りで繰越はできません。
キャリアや一部格安SIMでは月10GBの契約で7GBしか使わなかった場合、翌月に残ったデータ容量を繰り越せることができますが、大容量SIMには基本的にそういったサービスはありません。
月によって通信量にばらつきがある人や、予定している使用量のギリギリのプランで契約している人は気を付けておきましょう。
Q.契約期間はある?違約金/解約金はかかる?
A.契約期間はなく1カ月レンタルのものが多いですが、3カ月や1年などの料金を一括で支払うことにより、月額料金を安くするプランを持つSIMがあります。
データSIMは基本的に契約期間はなく、1カ月ごと月額料金を支払います。
しかし、中には3~1年分のまとめ払いをすることで安くできるSIMもあります。
たとえばFUJIWifiは5,500円のデポジット(預り金)を契約時に支払うと、月額料金が550円引きに。デポジットは12カ月後に返金されるというシステムです。
ただまとめ払いをすると、万が一その期間内に解約してもお金がかえってこないので注意が必要です。
Q.クーリングオフやキャンセルは可能?
A.キャンセルは不可の場合が多いです。ただし契約期間に縛りがないため、違約金なしで解約することは可能。
大容量SIMは契約後発送まではキャンセルできることもありますが、発送されてからのクーリングオフ(キャンセル)には厳しい条件がある場合が多いです。
最も多いのは、以下のパターンです。
キャンセルは通信事業者もしくは協定事業者が提供するサービスエリア内にも関わらず、電波状況が圏外により本サービスを利用できなかった場合、申込日を含む7日間以内に当社へ申告した場合のみ可能です。
(引用:ChatWiFi)
つまり「エリア内にも関わらず通信できない」状態で、「7日以内にお問い合わせ」した場合にのみキャンセルが可能、ということですね。
たとえキャンセルできたとしても、返送料や初期費用の事務手数料は自己負担となるケースがほとんどなので、1カ月だけはおとなしく利用し通常通り解約することをおすすめします。
Q.月100GBってどのくらい?
A.1日に4~5時間程度、毎日ストリーミングで高画質動画を見る程度です。
月100GBということは、単純計算で1日3GB程度の使用量。
テキストメッセージやネットの検索ぐらいでは到底使い切らない容量です。
可能性があるとすれば、動画を見たり大きなデータをアップロード、ダウンロードするといった使い方が考えられます。
高画質動画は90分で1GBほどなので、毎日映画を2本程度みるとだいたい月に100GBですね。
他にもストリーミングの音楽サービスを一日中かけ続けていた李、複数端末で同時に通信を行う場合も使用することがあるでしょう。
仮に50GBしか使わないとしても、キャリアや格安SIMの50GBプランで契約するよりは大容量SIMを契約してしまった方が安いため使っている人も多くいます。

【まとめ】100GB以上の大容量SIMはキャリアや格安SIMより断然お得!SIMフリールーターやDSDSスマホに入れて活用しよう!
キャリアや格安SIMでは20GBで2,500円~3,500円近くするスマホの料金ですが、20GBでは足りないという人も中にはいるでしょう。
その場合20GBのプランをいくつも契約するのは手間ですし、容量を追加するのもコスパが悪いです。
かといって大容量のキャリアのプランでは6,000円~7,000円と料金が跳ね上がってしまいます。
その点、100GB大容量データSIMであれば、3,000円台と半額程度で利用できてしまいます。
通話ができないというデメリットはあるものの、それも通話のみや容量の小さなSIMを別途購入し、デュアルSIMスマホやSIIMフリールーターを用いることで解決できてしまいます。
月に20GB以上利用する人はこの方法が現在最も安くスマホやタブレットを使うことができるといっていいでしょう。