ネットを使う上で切り離せない厄介な問題が、通信制限が掛かったときの通信速度。
低速通信の条件は事業者ごとに様々ですが、「300Kbps」はUQモバイルでの通信制限で有名な速度です。
常に快適にネットの通信を行うには約10Mbpsの通信速度が必要なので、300Kbpsではその33分の1くらいの速度しか出ていないことになります。
一方で、ネットを使用する用途によってはこの速度でも十分なことがあるので、高速通信と上手に使い分けると月額料金を節約することも可能です。
本記事では、300Kbpsでどんなことができて何ができないのかや、300Kbps以上の速度で低速通信ができる格安SIMについて詳しく解説します。
300Kbpsとは?
そもそも「300Kbps」という数字が何を表しているのか、分かりやすく解説していきます。
300Kbpsは回線の速度のこと
「300Kbps」のKbps(キロビット・パーセカンド)は回線速度の単位で、1秒間に300キロビットのデータを送れることを意味します。
1秒間に送受信できるデータ量が多いほど回線速度が速く、少ないほど遅いということです。
ちなみに、1,000bps=1Kbps、1,000Kbps=1Mbps、1,000Mbps=1Gbpsと、K(キロ)→M(メガ)→G(ギガ)で1,000倍ずつ数値が増えていきます。
「ビット」も聞き慣れない言葉ですが、こちらはデータで表現できる数を示す単位です。
ビット数が大きいほどデータ量が多くなり、通常は8ビットをセットにして「バイト」という単位を使用します。
つまり、300Kbpsは1秒間に37.5KB(キロバイト)のデータを送受信できる速さということ。
また、回線の速度には「上り」と「下り」の2種類があり、それぞれ次のような違いがあります。
- 上り速度:アップロード、送信の際の速度
- 下り速度:ダウンロード、受信の際の速度
一般的にネットではデータを受信することが多いため下りの速度が重要ですが、動画や画像の投稿などをすることが多い場合は上りの速度も重視してみましょう。
大半の環境では日本語1文字が2バイトなので、300KB(キロバイト)のデータ量は20,000文字程度の文書に相当します。
一方で、画質設定にもよりますがiPhoneで撮影した画像は1枚2,000KBを超えることもあるので、私たちがいかに多くのデータ量を使用しているか分かるのではないでしょうか。
速度が300Kbpsになるのはどんなとき?
通信速度が300Kbpsになるのはどんなときか、以下に具体的なケースをまとめてみました。
- UQモバイルのデータ通信量を使い切ったとき
- UQモバイルで「節約モード」を使用しているとき
- 単に速度が出ていないとき
携帯電話の料金プランでは月間のデータ通信容量が設定されていますが、その容量を使い切ると通信速度が制限されます。
制限が掛かったときの通信速度は、キャリアや格安SIM事業者によって最大200Kbpsや1Mbpsなど様々ですが、300Kbpsの制限を設定している格安SIMはUQモバイルが有名です。
UQモバイルの「スマホプランS」では、通信容量3GBを使い切ったときや「節約モード」を使用したときに、通信速度が最大300Kbpsに制限されます。
これらのケースに該当しないのに300Kbpsしか出ない場合は、単に回線の調子が悪いため速度が遅くなっているのかもしれません。
その場合は通信環境を整えると、速度を改善することができるでしょう。
実際300Kbpsってどれくらいの速度なの?
それではさっそく、300Kbpsの通信速度でできることやできないことを見てみましょう。
使い方 | 適正 | 使い方 | 適正 | ||
LINE/ Skype |
メッセージ | 〇 | Youtube | 低画質(144p) | 〇 |
通話 | 〇 | 低画質(240p) | △ | ||
ビデオ通話 | △ | 標準画質 | × | ||
△ | Hulu/ NetFlix |
低画質 | × | ||
× | 中画質 | × | |||
× | LINE music |
低音質 | 〇 | ||
WEB ページ |
地図/ニュース | △ | 中音質 | △ | |
通販サイト | △ | 高音質 | × | ||
オン ライン ゲーム |
パズルゲーム | 〇 | Spotify | 低音質 | 〇 |
シューティング | × | 中音質 | 〇 | ||
アクション | × | 高音質 | 〇 | ||
radiko | 〇 | データ/ アプリ |
ダウンロード | × | |
テザリング |
△ | アップロード |
それぞれの項目について詳細を見ていきましょう。
300Kbpsでできることの目安
300Kbpsでできることは以下の通り。
それぞれの項目について詳細を見ていきましょう。
- LINEのトーク
- LINEやSkypeの通話(ただしビデオ通話は厳しい)
- 音楽ストリーミング
- TwitterなどテキストメインのSNSやニュースアプリ
- 地図アプリ、マップ検索
- Youtubeは低画質なら再生可能
- オンラインゲームのプレイ
LINEやSkypeなどのトークや通話
LINEなどのトークアプリのメッセージ機能や通話機能は、300Kbpsの通信速度でも十分に使えます。
LINE/ Skype |
メッセージ | 〇 |
通話 | 〇 | |
ビデオ通話 | △ |
テキストデータや音声データのやり取りはデータ量が少ないため、通信速度が問題になることはほとんどありません。
ただし、LINEのメッセージ機能で画像や動画をやり取りする場合は、データ量が大きくなるので遅くなるか、エラーが出て送受信できないことがあるので注意が必要です。
ビデオ通話は音声データより通信量が増えるため、300Kbpsでは映像がカクついたり画質が悪くなったりすることがあります。
電波の状態が少しでも悪くなると、通信が止まることや通話が切れることがあるので、常に快適に使えるわけではないことに留意しておきましょう。
音楽ストリーミングも利用可能
LINE musicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスは、基本的には300Kbpsでも利用可能です。
LINE music |
低音質 | 〇 |
中音質 | △ | |
高音質 | × | |
Spotify | 低音質 | 〇 |
中音質 | 〇 | |
高音質 | 〇 | |
radiko | 〇 |
ただし、音質設定によって通信量が大きく変動するため、音質を高くすると読み込みまでに時間が掛かったり音が途切れたりすることがあります。
LINE musicはSpotifyよりもデータ容量が大きいので、高音質設定では快適に使うことはできないので注意が必要です。
ストリーミングサービスでは、新しい曲をたくさん聴くよりも同じ曲を繰り返し聴く方が、キャッシュが効いてスムーズに再生できます。
TwitterなどテキストメインのSNSやニュースアプリ
TwitterのようなテキストメインのSNSやニュースアプリは、使用されている画像の多さによって快適さが異なります。
△ | ||
WEB ページ |
ニュース | △ |
通販サイト | △ |
テキストデータは比較的軽いため、画面に表示された部分を読んでいるうちに他の部分の読み込みが完了していることが多く、あまりストレスを感じません。
しかし、投稿されている動画や写真、広告などが多い場合は読み込みに時間が掛かることがあるので、快適に使うことが難しくなります。
低速通信時にTwitterを使用する場合は、次の方法でテータ通信量を減らすと、読み込みを速くすることが可能です。
- 1)Twitterアプリのプロフィールアイコンをタップする
- 2)「設定とプライバシー」から「データ利用の設定」へ進む
- 3)「データセーバー」の項目が表示されていればオンにする
- 4)「高画質画像」「高画質動画」「動画の自動再生」「データを同期する」をすべてオフにする
地図アプリ、マップ検索
地図アプリやマップ検索も、ナビなどの位置情報機能は問題なく使えます。
マップ | 検索 | △ |
ナビ/位置情報 | 〇 |
ただし、地図の拡大や縮小は通信容量が大きいため、表示するのに時間が掛かることやエラーが出て表示できないことがあるので注意が必要です。
マップの機能自体は正確に動作するので、移動時のナビとして使用することはできますが、高速通信時と比べると信頼性が低下することに留意しておきましょう。
Youtubeは低画質なら再生可能
Youtubeなどの動画配信サイトは、通信量が大きくなるので動作に制限が出てきます。
Youtube | 低画質(144p) | 〇 |
低画質(240p) | △ | |
標準画質 | × |
Youtubeの場合、144pの低画質設定であれば比較的快適に動画を視聴できますが、画質が荒すぎて動きの速い動画は分かりづらくなってしまいます。
一方で、240pにすると多少は画質が良くなりますが、読み込みに時間が掛かったりカクつきが発生したりすることも多いです。
360p以上になると読み込みに時間が掛かりすぎるので、残念ながら常用に耐えうるレベルではありません。
オンラインゲームのプレイ
オンラインゲームはジャンルによって通信量が大きく異なるため、プレイするゲームによって快適性は様々です。
オン ライン ゲーム |
パズルゲーム | 〇 |
シューティング | × | |
アクション | × |
オンラインゲームはパズドラやモンストなど、パズル系のジャンルであれば300Kbpsの通信速度で問題なくプレイできます。
ゲーム起動時の読み込みには時間がかかってしまうので、気長に待てるという人向けですが。
ただし、PUBGやグラブルなどのアクション性が強いゲームの場合は、動作速度が要求されるため快適なプレイは難しくなるでしょう。
300Kbpsでできるゲームを入れておくと、万一通信制限になったときも、暇をつぶせるのでおすすめ。
テザリング
テザリングは基本的な機能は利用できますが、快適さは使用目的に大きく左右されます。
テキスト主体のウェブサイトは問題ないことが多いですが、画像や広告が多いページでは読み込み時間が長くなり使うことは難しいでしょう。
さらに、タブレットやパソコンに繋げるとそれだけ負荷が大きくなります。その分接続先の通信速度はスマホよりも遅くなるので注意が必要です。
Youtubeでの動画閲覧は最低画質なら通信自体は可能ですが、タブレットで表示するには画面が荒すぎて使い物になりません。
テザリングの利用自体は可能ですが、快適に使えることは期待しない方が良いですね。
300Kbpsではできないことの目安
300Kbpsの速度で厳しいことは以下の通り。
- 画像や動画の送受信
- InstagramやFacebookなどの画像が多いSNSは結構ストレス
- 高画質の動画は諦めよう
- オンラインゲームの読み込みや更新
画像や動画の送受信
先ほどLINEやSkypeなどのアプリを使うことができると紹介しましたが、画像や動画を送受信することはほぼできません。
画像や動画はデータ量が大きいことが多いので、送受信に果てしない時間がかかってしまいます。
あまり時間が長くなりすぎるとエラーが出て止まってしまうこともあるので、画像や動画のやり取りは諦める方が良いでしょう。
InstagramやFacebookなどの画像が多いSNSは結構ストレス
InstagramやFacebookなど、画像が大量に投稿されているSNSはストレスを感じることが多いです。
これらのアプリを使用できないというわけではありませんが、1ページ表示するだけでも数分以上掛かってしまうことがあります。
アプリの設定次第では画像や動画を読み込む際の通信量を減らすことは可能ですが、それでも実用に耐えうるレベルにはならないので、快適に使うことは諦めましょう。
SNSはデータ通信量が意外と大きく、使いすぎるとすぐに通信制限に引っ掛かることがあるので注意が必要です。
高画質の動画は諦めよう
Youtubeなどの動画配信サイトで、高画質の動画を視聴するのは不可能なので諦めてください。
Youtube | 低画質(144p) | 〇 |
低画質(240p) | △ | |
標準画質 | × | |
Hulu/ NetFlix |
低画質 | × |
中画質 | × |
前述したように、Youtubeでは240p以下の低画質ならなんとか視聴可能ですが、360p以上になると時間が掛かりすぎて視聴できません。
HuluやNetflixはそもそもYoutubeより高画質なので、たとえ低画質に設定していても視聴するのは不可能です。
どうしてもそれなりの画質で動画を見たい場合は、WiFi接続に切り替えることをおすすめします。
オンラインゲームの読み込みや更新
オンラインゲームのプレイをするために、更新が必要なことがありますが、300Kbpsの通信速度ではできません。
ゲームのデータ量は非常に大きいので、ダウンロードや更新時はかなりの通信速度が要求されます。
また起動時の読み込みにもそれなりの速度が必要なので、プレイ自体は軽いゲームでも、種類によっては開くのが難しいものもあります。
低速通信状態では満足に使えないので、必要なときだけWiFi環境に切り替えるか、通信制限に備えてあらかじめ軽いパズルゲームやオフラインゲームを複数用意しておくと無難です。
200Kbps/1Mbpsとの違いはある?
300Kbpsの通信速度と200Kbpsや1Mbpsの間には、分かりやすい違いがあるので、具体例を交えて見ていきましょう。
200Kbpsと比べると、できることに大きな違いはありませんが、読み込みの時間や通信の途切れが少なくなるので、より快適に使うことができるようになります。
例えば、200Kbpsの通信速度だと144pのYoutube動画もやっと見られるという状況ですが、300Kbpsになると比較的快適に視聴可能です。
Youtube | 200Kbps | 300Kbps | |
低画質(144p) | △ | 〇 | |
低画質(240p) | × | △ | |
標準画質 | × | × |
300Kbpsと1Mbpsを比べると、300Kbpsではできなかったことが1Mbpsではできるようになるなど、利用可能なアプリの幅が大幅に広がります。
例えば、Youtubeの動画は360pの標準画質が問題なく見られるようになることや、InstagramやFacebookも使用可能になることが大きな違いです。
300Kbps | 1Mbps | ||
Youtube | 低画質(144p) | 〇 | 〇 |
低画質(240p) | △ | 〇 | |
標準画質(480p) | × | △ | |
高画質(720p) | × | × | |
SNS | △ | 〇 | |
× | △ | ||
× | △ |
ただし、InstagramやFacebookは画像が大量に投稿されているので、ページを表示するのに1分ほど時間を要することがあります。
通信速度が300Kbpsから1Mbpsに変わると、高速通信ほどではありませんが様々なアプリを比較的快適に使えるようになるでしょう。
300Kbps以上で使えるおすすめ低速格安SIM
スマホの通信量が多くなるなど特定の条件を満たすと通信制限が発動しますが、格安SIMでは特に制限が厳しい傾向があります。
例えば、OCNモバイルONEやnuroモバイル、BIGLOBEモバイルなどの代表的な格安SIMでは、制限時の通信速度は200Kbpsです。
一方で次の3つの格安SIMの中には、通信制限時でも300Kbps以上の速度で使えるものや、あえて低速通信に切り替えて通信量を節約できるものがあります。
- UQモバイル
- mineo
- 楽天モバイル
- Y!mobile(10/14~)
これらの格安SIMの低速プランについて、料金や通信速度などを見ていきましょう。
UQモバイルなら300Kbpsで通信し放題。高速状態との切り替えも可能
UQモバイルの「スマホプランS」は、事実上300Kbpsで使い放題のプランです。
月額料金 | 1,980円 |
通信容量 | 3GB |
短期制限 | 直近3日間のデータ通信量の 合計が6GB以上で発動 |
通信制限時の速度 | 300Kbps |
低速通信への切り替え | 「節約モード」にて無料で可能 (節約モード時の通信速度は300Kbps) |
スマホプランSでは月間3GBの通信容量で高速通信が可能で、それを使い切った場合でも通信速度の制限は最大300Kbps、短期制限に引っ掛かったときも同様の制限になります。
さらに、UQモバイルでは「節約モード」オプションが無料で付帯しているので、スイッチを切り替えるだけで簡単に高速通信と低速通信を切り替えることが可能です。
節約モード時は契約した通信量を消費しないので、上手に使いこなせば、通信容量を節約しつつもネットを快適に使うことができます。
例えば、TwitterやYoutubeの低画質動画を見るときは節約モードに切り替えて、高画質動画を見る必要があるときは高速モードに戻すなど、様々な使い分けが考えられるでしょう。
また、月10GBで2,980円のスマホプランRでは、この制限時と節約モード時の速度が1Mbpsになります。
低速状態でもそこそこ使いたいという人はRプランがおすすめです。
mineoは500Kbpsのパケット放題がお得。ただし月350円かかる
mineoでは、基本プランに付帯できる低速通信オプションとして「パケット放題」を利用可能です。
月額料金 | 1,510円 (au回線で3GBプランの場合) |
通信容量 | 3GB |
短期制限 | au回線の場合のみ、 直近3日間のデータ通信量の合計が 6GB以上で発動 |
通信制限時の 速度 |
200Kbps ※パケット放題(月350円) 契約時は500Kbps |
低速通信への 切り替え |
200Kbpsなら無料で可能 ※有料のパケット放題時の 通信速度は500Kbps |
ただし、パケット放題は有料オプションなので、基本プランに加えて月額350円の料金が掛かります。
低速通信への移行はスイッチの切り替えで簡単にでき、通信制限の節約とネットの快適性を両立させることが可能です。
さらに、パケット放題オプションを契約していると、高速通信時で制限が掛かった場合でも通信速度の制限が500Kbpsに緩和されます。
通常は制限が掛かると200Kbpsになってしまうので、その2.5倍の速度でネットを利用できるのは大きなメリットです。
月額350円掛かるのが難点ではありますが、少しでも快適に使いたいならぜひパケット放題を契約しておきましょう。
楽天モバイルは容量を使い切っても1Mbpsで通信できるが切替は不可
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT(楽天アンリミット)」プランでは、月間の通信容量を使い切っても最大1Mbpsでの通信が可能です。
月額料金 | 1年間0円 ※2年目以降2,980円 |
通信容量 | 無制限 (au回線を使用する場合は5GB) |
短期制限 | 1日10GB以上の使用で最大3Mbpsに制限 ※au回線を使用する場合は 1日5GB以上の使用で最大1Mbpsに制限) |
通信制限時の 速度 |
楽天回線で1日10GB以上の使用:3Mbps au回線で1日5GB以上の使用:1Mbps au回線で5GBの通信容量を使い切る:1Mbps |
低速通信への 切り替え |
不可 |
楽天回線を使用する場合はそもそも通信量の制限がないので、1日10GB以上の使用で発動する3Mbpsの通信制限を除けば、事実上は高速通信の使い放題プランです。
ただし、楽天回線のエリアは現在のところ主に都市圏付近のみ対応しているため、それ以外の地域ではパートナー回線(au回線)となります。
au回線の場合は月間の通信容量が5GBとなり、それを使い切ると通信速度が1Mbpsに制限されるので注意が必要です。
とはいえ、1Mbpsの通信制限でも他社の200Kbpsや300Kbpsと比べると圧倒的に速いので、InstagramやFacebook、Youtubeの標準画質動画の視聴も比較的快適に使えます。
さらに、現在は楽天アンリミットを契約すると月額料金が1年間無料になるキャンペーンも行われているので、スマホを快適に使いたい人はぜひ検討してみてください。
【NEW】Y!mobile(ワイモバイル)は10月14日からスマホベーシックプランSの128Kbps制限を300Kbps制限に変更
Y!mobileの「スマホベーシックプランS」は、10月14日から通信制限時の最大速度を128Kbpsから300Kbpsに変更します。(既にスマホベーシックプランSで契約しているユーザーは2021年3月末までに自動調整されます)
128Kbpsは200Kbpsより遅く、ほぼメッセージのやり取りしかできません。(参考:128Kbps目安)
月額料金 | 2,680円 |
通信容量 | 3GB (データ増量オプション 適用で+1GB) |
短期制限 | ー |
通信制限時の速度 | 128→300Kbps |
低速通信への切り替え | 不可 |
スマホベーシックプランM(10GB)とR(14GB)では、制限速度が1Mbpsなので速度面でいえば、UQモバイルと肩を並べる形ですね。
ただしY!mobileではUQモバイルのように低速と高速の切り替えができないので、節約といった面では一歩劣ってしまいます。
使用用途ごとに速度を切り替えて使いたい人はUQモバイルの方がおすすめです。
まとめ:300Kbpsは遅いがうまく使うと節約になる
300Kbpsは、格安SIMで通信制限に掛かってしまったときや、低速プランで契約したときの通信速度です。
テキスト主体のウェブサイトやSNS、低画質動画の視聴などは可能なので、低速通信と高速通信をうまく使い分けるようにすると、通信量を節約してネットをお得に利用できます。
使い方 | 適正 | 使い方 | 適正 | ||
LINE/ Skype |
メッセージ | 〇 | Youtube | 低画質(144p) | 〇 |
通話 | 〇 | 低画質(240p) | △ | ||
ビデオ通話 | △ | 標準画質 | × | ||
△ | Hulu/ NetFlix |
低画質 | × | ||
× | 中画質 | × | |||
× | LINE music |
低音質 | 〇 | ||
WEB ページ |
地図/ニュース | △ | 中音質 | △ | |
通販サイト | △ | 高音質 | × | ||
オン ライン ゲーム |
パズルゲーム | 〇 | Spotify | 低音質 | 〇 |
シューティング | × | 中音質 | 〇 | ||
アクション | × | 高音質 | 〇 | ||
radiko | 〇 | データ/ アプリ |
ダウンロード | × | |
テザリング |
△ | アップロード |
ただし、InstagramやFacebookなど画像の多いSNSの利用や、標準画質以上の動画視聴には速度が遅いので、必要に応じてWiFiに切り替えるようにしましょう。
お得な月額料金でネットを快適に使いたい場合は、低速通信時でも最大500Kbps以上の速度で使える格安SIMや料金プランを検討してみてください。