ポケットWiFiは、自宅でも外出先でもネットに接続できる、便利なインターネット回線サービスです。
ポケットWiFiの大きなメリットは、大手キャリアのスマホよりも大幅に安い月額料金で、大容量のプランを契約できること。
しかし、一部の大手キャリアがスマホ料金の値下げ予定を発表するなど、今後の動向が気になるところです。
そこで本記事は、30GB以上50GB以下の容量でお得に使えるポケットWiFiや、大手キャリアのスマホ料金との比較について、分かりやすく解説します。
30GB以上で50GB以下のポケットWiFiには何がある?
月間通信容量が30GB以上50GB以下の主なポケットWiFiは、次の通りです。
サービス | 通信 容量 |
月額 料金 |
初期 費用 |
契約 期間 |
詳細 |
ギガWi-Fi (ライト) |
30GB | 2,720円 | 3,000円 | 2年 | 詳細 |
ZEUS WiFi |
40GB | 2,680円 | 3,000円 | 2年 | 詳細 |
40GB | 2,980円 | 3,000円 | なし | 詳細 | |
FUJI Wifi | 30GB | 2,600円 | 3,000円 | なし | 詳細 |
FUJI Wifi | 50GB | 2,900円 | 3,000円 | なし | 詳細 |
縛りなし WiFi |
50GB | 3,250円 | 3,000円 | なし | 詳細 |
最も安く利用できるポケットWiFiは、30GBではFUJI WiFi、40GBではZEUS WiFi、50GBではFUJI WiFiとなりました。
30GB以下、40GB以上50GB以下のポケットWiFiならFUJI WiFi
30GBと50GBはいずれも、FUJI WiFiが安いという結果になりました。
できるだけコスパが良くて、なおかつ1年半以上は継続利用することが確実な場合は、30GB・50GBともにFUJI WiFiを選べば、月額料金の点では有利です。
50GBまでは使わないけれど30GB以上欲しいならZEUS WiFi
ZEUS WiFiは2年縛りをつけることで、40GBまでの容量を月2,680円から使うことができます。
ZEUSは大手キャリア3社(ドコモ・au・ソフトバンク)の回線を切り替えることができるトリプルキャリア採用なので、利用できるエリアが広いことが特徴です。
通信速度に関しても大きな問題はないようなので、30GBでは足りないけれど50GBだと多すぎるという人は、40GBで契約できるZEUSを選ぶと良いでしょう。
なお、50GB以上の大容量ポケットWiFiについては、こちらのランキングから確認してください。

キャリアの大容量プランと30GB~50GBのポケットWiFiを比較
NTTドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアのスマホより、ポケットWiFiの方がコスパが良い印象があります。実際のところはどうなのでしょうか。
ここでは、大手キャリアのスマホの月額料金を、キャリアと同じ、もしくはそれに近い容量のポケットWiFiの月額料金と比較していきます。
ドコモのギガホと比較
NTTドコモで3月から始まる「5Gギガホプレミア」プランは、縛りのない、データ容量無制限のプランです。
各ポケットWiFiの30GBと50GBの月額料金を、新料金プランと比較してみましょう。
ネット回線 | 月額料金 | ||
30GB | 50GB | ||
ドコモ | 基本料金 | 6,650円 | 6,650円 |
全ての 割引適用※ |
2,980円 ~4,480円 |
2,980円 ~4,480円 |
|
ギガWi-Fi | 2,720円 | ー | |
FUJI WiFi | 2,600円 | 2,900円 | |
縛りなしWiFi | ー | 3,250円 |
※「2年定期契約」「みんなドコモ割(3回線以上)」「ドコモ光セット割」適用時の料金。
ギガWi-FiやFUJI WiFiとドコモを比べると、ポケットWiFiの方が安いという結果になりました。
ドコモスマホはたとえ全ての割引を適用したとしても、ポケットWiFiと比べるとコスパの点では劣ってしまいます。
auのデータMAX 4G LTEと比較
auの「データMAX 4G LTE」プランはデータ容量無制限のプランです。
しかし、スマホにノートパソコンやダブレットなどを接続して使う「テザリング」では、月間通信量が30GBに制限されています。
そこで、ポケットWiFiの30GBと50GBの月額料金を、auのデータMAX 4G LTEの月額料金と比較してみましょう。(2021年3月開始開始の新価格)
ネット回線 | 月額料金 | ||
30GB | 50GB | ||
au | 基本料金 | 6,580円 | 6,580円 |
全ての 割引適用※ |
4,480円 | 4,480円 | |
ギガWi-Fi | 2,720円 | ー | |
FUJI WiFi | 2,600円 | 2,900円 | |
縛りなしWiFi | ー | 3,250円 |
※家族割プラス(3回線以上)」「auスマートバリュー」「au PAYカードお支払い割」適用時の料金
auスマホでテザリングだけを使用する場合で考えると、30GBで比較した場合の月額料金はどのポケットWiFiよりも高額です。
auスマホは容量無制限なので、たくさん使えば使うほどコスパがよくなりはしますが、一定期間内に大量の通信をした場合は、時間帯によっては通信制限をかけられることがあるので注意が必要です。
ソフトバンクのメリハリプランと比較
ソフトバンクの「メリハリプラン」は、月間通信容量50GBの料金プランです。
「カウントフリー」(特定のアプリやサービスの利用時にギガを消費しない)オプションが付帯することが大きな特徴となっています。
では、ポケットWiFiとソフトバンクのメリハリプランの月額料金と比較してみましょう。
(2021年3月開始開始の新価格)
ネット回線 | 月額料金 | |||
30GB | 40GB | 50GB | ||
SoftBank | 基本料金 | 6,580円 | 6,580円 | 6,580円 |
全ての 割引適用※ |
4,480円 | 4,480円 | 4,480円 | |
FUJI WiFi | 2,600円 | ー | 2,900円 | |
ZEUS WiFi (ドバドバZEUS) |
ー | 2,680円 | ー | |
縛りなしWiFi | ー | ー | 3,250円 |
※「新みんな家族割(3回線以上)」+ソフトバンク光・Air加入
一切割引がないと、やはりメリハリプランは高額です。
割引を適用したとしても、FUJI WiFiやZEUS WiFiを使った方がお得に使うことができます。
キャリアの大容量プランとポケットWiFiのどちらがいいのか
次の2つの観点に注目してみると、どちらがお得なのか判断しやすくなります。
- キャリアでも5,000円以下になる見込みはあるが…
- 格安SIM+ポケットWiFiならキャリアスマホ単体より安い
それぞれのポイントについて、重要なところを詳しく見ていきましょう。
キャリアの大容量プランでも割引適用で5,000円以下にはなるが…
政府が「携帯料金の値下げ」の必要性を訴えたことで、大手キャリアから新プランが次々と発表されました。
ドコモやソフトバンクでは、月20GBまで2,980円で使えるプラン、auでも月2,480円で使えるプランが出てくるなど、低容量プランではキャリアとポケットWiFiの価格差がかなり縮まりました。
しかし、大容量プランを使うなら家族割や光回線とのセット割を適用しないと5,000円を切るのは難しいですし、依然としてポケットWiFiのほうがお得に使えます。
格安SIM+ポケットWiFiならキャリアだけで使うよりもまだ安い
大手が新プランを出したとしても、30GB~50GBのポケットWiFiと格安SIMを組み合わせで、合計の月額が4,000円以下に収まるなど、通信費の節約は可能です。
今後大手キャリアは大容量プランを拡充させていく流れになりそうですが、そんなにたくさんネットを使わない人にはあまりメリットがありません。
そのため、大容量プランが特に必要ない人にとっては、今後も30GB~50GBのポケットWiFiで十分やっていけるでしょう。
単純に月額料金だけで比較するのではなく、ネットの利用状況や目的、格安SIMとポケットWiFiを組み合わせた場合の費用など、いろいろな観点から検討していく方が良さそうです。
まとめ|30GB~50GBプランでお得なのはFUJIとZEUS!
30GBから50GBまでのポケットWiFiでは、FUJI WiFiとZEUS WiFiがお得に使えることが分かりました。
家族割や光回線とのセット割など、あらゆる割引を適用させないと、大手キャリアの料金をぐんと安くすることは難しいです。
そのため、ほとんどの場合でポケットWiFiを選ぶ方がコスパが良くなります。
大容量に使えるプランがいいからとキャリアを使うよりも、通信費を考えてポケットWiFiを使ってみることも検討してみてください。