3月からスタートする予定のドコモ新プラン「ahamo」。
20GBで月2,970円という破格の安さや、先行エントリーで3,000円分のdポイントがもらえるとあって、注目が集まっています。
そのahamoについて、家族割に関する追加発表がありました。
内容は、「ahamoは家族割引きができないが、対象回線としてカウントする」というもの。
つまり、ahamoから料金が割引されることはないものの、ドコモのギガホやギガライトを使っている家族の分については、ahamoの回線数を頭数に入れた「みんなドコモ割」が適用されます。
auのpovoやソフトバンクの新プランにない対応であり、家族でドコモを使っている方からすると朗報でしょう。
しかし、家族割の陰になって忘れられがちなのが、ドコモ光のセット割です。
実は、ahamoはドコモのセット割が適用できません。しかも、ドコモ光回線の名義人がahamoに切り替える時は要注意。もしかすると、損をしてしまう可能性もあります。
本記事では、ahamoに乗り換えるにあたってドコモ光契約を見直すべきなのか、ドコモ光を解約したほうがいいのかといったことについて詳しく解説していきます。
ahaomoでドコモ光のセット割が使えないとどうなるのか
ドコモ光のセット割とは、ドコモ光の契約者とその家族がドコモのスマホ・ケータイを使っている場合、各回線から一定額を割り引くシステムです。
例えば家族4人がギガホを使っている場合、割引額は1,100円×4回線=4,400円となります。
ドコモ光のマンションタイプ(タイプA)は月4,400円ですから、この場合光回線は実質無料で使えていたようなものです。
しかし、ahamoはセット割が適用されないプランのため、これまで通りの割引が受けられなくなってしまいます。どのような問題点があるのか、確認していきましょう。
ahamoを使うならドコモユーザーが光回線の乗り換え検討は必須
これまでは、ドコモのスマホを使っている人がドコモ光を契約することでセット割が受けられました。
しかし、ahamoになると話は別です。
ahamoにセット割が使えない以上、ドコモのプランを契約しているからといって、ドコモ光を契約し続けることが本当にお得なのか、一旦立ち止まってよく考えてみましょう。
本サイトでは、光回線の工事費や月額料金などあらゆる費用を踏まえ、総額料金を求めました。※
その結果、ドコモユーザーがドコモ光を使っても必ずお得に使えるとは限らないことが分かったのです。
詳しくは後半で説明しますが、セット割の額によってはドコモ光にこだわる必要がなくなるため、ahamoに切り替えるなら、合わせて他社光回線への乗り換えを一度検討すべきです。
※詳しくはこちらの「光回線おすすめランキング」で説明しています。
ahamoがペア回線になるとギガプランのセット割が適用されなくなる
ドコモのスマホ・ケータイとドコモ光でセット割を適用する時に設定されているのが「ペア回線」です。
セット割は、ペア回線とファミリーグループに基づき、家族回線の分も適用されるようになっています。
しかし、ペア回線の名義人が、ahamoに乗り換える時は要注意。
ahamoの契約者がドコモ光の名義人と同一である場合、ドコモのギガプランなどを契約している家族は、セット割を受けられなくなるのです。
例えば、家族4人でドコモを使っている場合で、ドコモ光の名義人である父がahamoを契約すると、残り家族3人分のセット割(最大3,300円)分が適用されなくなります。
ペア回線がahamoになっただけで3,300円分の割引を受けられなくなるのは、かなり痛いですよね。
解決方法は2つ。先ほど挙げたように他社の光回線に乗り換えるか、ドコモ光の名義人を変更するかです。
なお、ペア回線の名義人変更は、ドコモショップやインフォメーションセンターで手続きができます。
家族がドコモを使っているのにセット割が適用されなくなると勿体ないだけなので、しっかり確認しておきたいポイントですね。
ドコモユーザーが本当にお得な光回線を選ぶ方法
では、ahamoを契約する場合、どの光回線を使えばお得になるのでしょうか。
ドコモ光の継続を前提にせず、本当にお得な光回線を選ぶ方法をまとめました。
「ドコモスマホを使っているからドコモ光が最適」の思い込みを捨てる
4人家族で、全員ギガプランを使っている場合、2人・3人・4人全員がahamoにする場合を例に、それぞれ考えてみましょう。
【戸建て(タイプA)/4人家族】
ギガホ×4回線 | ギガホ×2回線 ahamo×2回線 |
ギガホ×1回線 ahamo×3回線 |
ahamo×4回線 | |
月額料金 (スマホ) |
7,678円×4 =30,712円 |
7,678円×2 +2,970円×2 =21,296円 |
7,678円×1 +2,970円×3 =16,555円 |
2,970円×4 =11,880円 |
みんな ドコモ割 |
1,100円×4 =4,400円 |
1,100円×4 =2,200円 |
1,100円×1 =1,100円 |
なし |
月額料金 (光回線) |
5,720円 | |||
セット割 | 4,400円 | 2,200円 | 1,100円 | なし |
合計※ | 27,632円 | 22,594円 | 20,075円 | 17,600円 |
※合計=月額料金(スマホ+ドコモ光)-(みんなドコモ割+セット割)
比較してみると、ドコモ光の契約はそのままでも、全員がahamoに乗り換えることで、通信費全体の節約になっていることが分かります。
また、ギガホが1回線でahamoが3回線だとしても、セット割の割引額は1,100円に留まるため、1ヶ月あたり月4,620円以下の光回線に乗り換えられれば、そちらのほうがお得です。
つまり4人家族の場合、3回線もしくは全員分をahamoにするなら、ドコモ光よりも安く使える他社に乗り換えたほうがいいことになります。
「ドコモを使っているんだから、ドコモ光をセットで使うのが一番安い」という思い込みは捨ててしまいましょう。
主要な光回線の料金比較についてはこちらの記事を参考にしてください。

スマホプランの見直し
先ほどの表を見て分かる通り、たとえセット割が適用できなくても、家族でahamoを使った方が通信費は安くなります。
ahamoを契約するなら、ドコモ光のセット割にこだわる必要は無いのです。
ギガホやギガライト、旧プランを使っている人は思い切って、スマホプランの見直しも検討しましょう。
セット割へのこだわりを外せば、通信費はより安く抑えられますし、ドコモ光よりもお得な光回線への乗り換えも進められます。
料金がお得でキャッシュバックのある光回線を選ぶ
ドコモ光よりも他社回線を契約したほうがお得になることが分かったら、あとはドコモ光よりもお得に使える光回線を選ぶだけです。
例えば、マンションタイプの料金がドコモ光よりも安いソフトバンク光は、ドコモ光と同じ光コラボなので、乗り換えても工事費が掛かりません。
また、NURO光は月額料金が戸建て・マンションともにドコモ光よりも安いだけでなく、新規契約でもらえるキャッシュバックが多くなっています。
こういった光回線に乗り換えることができれば、ドコモ光以外でも通信費の節約に繋がりますよね。
【おすすめ光回線詳細情報】
光コラボへの乗り換えは事業者変更、それ以外はドコモ光を解約
もしドコモ光から他の光回線に乗り換える場合、同じフレッツ光回線を使った光コラボであれば、特に解約手続きは要りません。
この場合は、光コラボから他の光コラボへの「事業者変更」となるため、他社への乗り換え手続きをすることで自動的にドコモ光が解約されるためです。
しかし、auひかりやNURO光など、光コラボ以外の光回線を契約するとなると、新たな工事やドコモ光の解約手続きが必要です。
注意したいのは、解約するタイミング。特にNURO光回線は工事の都合上、開通まで時間が掛かりやすいため、ドコモ光を解約してから契約しようとすると、ネットが使えない空白期間が生じてしまう可能性が高くなります。
先にドコモ光を解約するのではなく、新たに引き込む回線の工事が終わる頃合いに解約できるよう、解約手続きに入るタイミングは調節するようにしてください。
関連:ドコモ光からソフトバンク光に乗り換える時の手続き、乗り換えるメリット
【結論】ahamoを使うならドコモ光にこだわる必要はない
ahamoへの期待感が高まっていますが、この機会だからこそ家庭の通信費の見直しを進めましょう。
もちろん、セット割が2,200円以上なら、そのままドコモ光を使い続けても問題はありませんが、家族全員でahamoへ切り替えを考えているような場合、ドコモ光にこだわる必要は全くありません。
それにahamo自体の月額料金が安いため、他社への乗り換えでもスマホの乗り換えやセット割の有無を考えなくてもよくなります。
ただ、ギガプランを引き続けて使う人がいる場合は、ペア回線の名義確認を忘れずにしましょう。
ドコモ光の名義人がahamoになると、家族割の恩恵を受けられなくなってしまいます。
「ドコモのスマホを使っているならドコモ光を使え」という考えは置いておき、必ずしもセット割にこだわる必要はないことをしっかり覚えておきましょう。
なお、ソフトバンクやauのスマホを持っている方におすすめの光回線は下記の記事にて紹介していますので、詳しく知りたい方はそちらをチェックしてみてください。
