クラウドSIMを使ったポケットWiFiとしてかなり月額料金が他に比べてかなり安い「AiR-WiFi」(エアワイファイ。
月額料金では他社に対して大きな利点がありますが、デメリットもあるので申し込み前には把握しておくのでよいでしょう。
そこで本記事では、AiR-WiFiの料金や詳細な情報について詳しく解説していきます。

AiR-WiFiとは?
AiR-WiFiは、株式会社Ocean Mapが提供しているポケットWiFiサービスです。
AiR-WiFi特徴をまとめると次のようになります。
- クラウドSIMを利用したポケットWiFi
- 月間容量100GBで月額3,278円〜という安さ
- 端末のスペックによって月額料金が異なる
- 端末は中古
- 最低利用期間が1年
- 縛りなしオプションあり
それではAiR-WiFiの概要について見ていきましょう。
まずはAiR-WiFiの料金情報について確認していきましょう。
らくらく プラン |
サクッと プラン |
まるっと プラン |
|
月額料金 (税込) |
3,377円 | 3,278円 | 3,608円 |
キャンペーン | なし | ||
事務手数料 | 3,300円 | ||
月間 容量制限 |
月100GB | ||
端末 | 最新 | 旧 | タッチ パネル |
端末返却 | あり | ||
最低 利用期間 |
1年 | ||
回線 | ドコモ/au/Softbank回線 | ||
速度 | 下り最大150Mbps 上り最大50Mbps |
||
公式 | AiR-WiFi公式 |

AiR-WiFiの月額料金やキャンペーン
AiR-WiFiは容量が100GBの一択で、端末の種類によって料金が分かれています。
らくらく プラン |
サクッと プラン |
まるっと プラン |
|
月額料金 (税込) |
3,377円 | 3,278円 | 3,608円 |
キャンペーン | なし | ||
事務手数料 | 3,300円 | ||
月間 容量制限 |
月100GB |
端末自体のレンタル代はどのプランでも0円ですが、高性能な機種をレンタルされるプランほど月額料金が高くなっているという形です。
ちなみに端末は「クリーニングをしたリフレッシュ端末」、すなわち中古端末とのこと。バッテリーの劣化等が懸念されはしますが、私が利用した際はかなり綺麗な端末でバッテリーも問題ありませんでした。
他社比較に関しては後述しますが、月額料金割引やキャッシュバックといった他社で行われているような特典は現在行われていません。
なお各プランに330円上乗せすることで、契約期間を縛りなしにすることもできます。
AiR-WiFiのプラン別端末詳細や選び方
3つのプランは端末の違いによって分かれています。そしてそれぞれの端末の違いは以下の通りです。
らくらく プラン |
サクッと プラン |
まるっと プラン |
|
端末名称 | U3 | U2 | G4 |
端末画像 | ![]() |
![]() |
![]() |
通信速度 | 下り最大150Mbps 上り最大50Mbps |
||
重さ | 125g | 149g | 188g |
最大使用 可能時間 |
12時間 | 12時間 | 13時間 |
同時接続 台数 |
10台 | 5台 |
基本となるらくらくプランが最新のU3という端末で、最も安いサクッとプランは一つ前の世代のU2という端末、最も高いまるっとプランは会社が違うG4というタッチパネルありの端末となっています。
では、どの端末、そしてどのプランを選べばよいかというと「U3のらくらくプラン一択」です。
まず最も安いサクッとプランのU2ですが、らくらくプランのU3に対して24g重く大きい(実際使っているとこの差はかなり大きい)です。
またバッテリーも最大使用可能時間こそ同じですが、実際使っていると1,2時間程度U3よりU2のほうが早く切れます。
価格差が月100円しか変わらないのであれば最新のU3を選んだ方が使い勝手は良いです。
次にまるっとプランのG4ですが、らくらくプランより230円高いにも関わらず端末の優位性は感じられないというのが正直なところです。
タッチパネルがあると使いやすいと思われがちですが、WiFiルーターは画面操作なんてそうそうするものではなく、なくても全く困りません。むしろあることで画面割れ等のリスクがあったり、画面を操作することでバッテリーの消耗が早くなるというデメリットがあります。
最大利用時間こそらくらくプランのU3に比べて1時間長くなっていますが、実際使っているとU3の方が長持ちします。
そして重さはU3に比べて63gも重くなってしまっています。この重さは正直持ち歩く上で大きなデメリットです。
よって、特別な理由がない限り(とにかく安い方が良いとか、どうしてもタッチパネルがあった方が良いとか)はらくらくプランをおすすめします。
AiR-WiFiと他社の料金比較
ではここからはAiR-WiFiと他の主要ポケットWiFiについて、ざっと料金等を比較してみましょう。なお、ここではらくらくプランを主に比較しています(他のクラウドSIM型ポケットWiFiも同じ端末の為)。
また、他のポケットWiFiとの比較は以下の記事でも詳しく書いているのでチェックしてみてください。
ポケット WiFi |
タイプ | 月額料金 | キャッシュ バック |
容量 制限 |
端末 | 詳細 |
AIR-WiFi |
クラウド | 3,377円 | 0円 | 100GB | 0円 (中古) (返却要) |
– |
MUGEN WiFi | クラウド | 3,718円 | 10,000円 | 100GB | 0円 (返却要) |
詳細 |
THE WiFi | クラウド | 3,828円 | 4ヶ月 無料 (15,312円) |
100GB | 0円 (返却要) |
詳細 |
GMOとくとく BB WiMAX |
WiMAX | ~2ヶ月:1.474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,444円 |
23,000円 | 上限 無し |
購入 | 詳細 |
Broad WiMAX |
WiMAX | 初月:1,397円 2ヶ月〜:3,883円 |
– | 上限 無し |
購入 | 詳細 |
ZEUS WiMAX |
WiMAX | ~2ヶ月:1,474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,708円 |
21,780円 | 上限 無し |
購入 | 詳細 |
※税込表記
月額料金を見るとAiR-WiFiは圧倒的に安いです。ただキャンペーン等がない為、トータルでは高くなる点に注意です。
たとえばTHE WiFiは現在最初の4ヶ月間無料のキャンペーンを実施中。トータルで15,312円も割引されることになっています。
AiR-WiFiとTHE WiFiの価格差は約450円ですから、3年使わなければその差は埋まりません。
またAiR WiFiは端末が中古であるということも忘れてはいけませんね。
ちなみに下3つのWiMAX関係はクラウドSIM系のポケットWiFiに比べると月額料金が若干高い傾向にあります。ただその反面、月間容量が無制限、通信速度が速いといった利点がある点は注意が必要です(回線速度の欄で詳しく解説)。
回線の種類・エリア・回線速度(実測データあり)・通信制限
AiR-WiFiの回線や速度は以下の通り。
回線の 種類 |
ソフトバンク /ドコモ/auの回線 |
|
エリア | ソフトバンク /ドコモ/auのエリア |
|
通信速度 | 下り最大150Mbps /上り最大50Mbps |
|
通信制限 | 100GB |
それぞれさらに詳しく見ていきましょう。
クラウドSIMで3大キャリア(ソフトバンク/au /docomo)の回線が利用可
現在のポケットWiFiは独自の回線を持つWiMAXと3大キャリアの回線を利用できるクラウドSIM型が主流となっていますが、AiR-WiFiはこのうちクラウドSIM型のポケットWiFiに該当します。
それぞれの特徴は以下の通り。
回線 | WiMAX | クラウドSIM |
速度 | ◎(かなり速い) 最大2.7Gbps |
○(十分な速度) 最大150Mbps |
安定性 | ◎ かなり安定 |
△ たまに不安定 |
エリア | ○ au回線も利用可 |
◎ 3大キャリア |
クラウドSIM型では3大キャリアの回線からその場に応じて繋がりやすい回線を自動的に選び接続してくれる為、エリアが最も広くWiMAXが弱いとされる地下でも十分に繋がるという利点をもっています。
ただ一方で速度は端末の性能や回線を借りている都合上、速度の面ではWiMAXに及びません。また、回線も時々極端に遅くなり端末の再起動が必要となるといった欠点もあります(実際に使っていると週に1、2回は再起動している)。
実行通信速度は平均10Mbps~20Mbps程度
AiR-WiFiに限らず他のクラウドSIM型のポケットWiFiの理論上の通信速度は下り150Mbps、上り50Mbpsです。
しかし実際の通信速度はここまででるわけではなく、およそ10~20Mbps程度となっています。
ちなみにWiMAXの実行通信速度は下りで50~100Mbps程度でるので、速度の面では劣っているというのが実際のところです。
ただ、10Mbpsあれば高画質の動画でも快適に見ることができるレベルですから、特に利用上の支障はありません。漫画や動画をダウンロードをするのが遅い、4K動画だと止まることがあるといった程度です。
100GB以上使うと通信制限にかかり速度は128kbps
AiR-WiFiでは月間容量が100GBのプランが一つなので、月100GBを超えると通信制限に引っ掛かり速度が128kbpsに低下します。
128kbpsだとネット閲覧やSNSですらほぼできない速度で、使い物にはならないので注意しましょう。
もし100GB以上使ってしまいそうなら、GMOとくとくBB WiMAXやBroadWiMAXといったWiMAX系のポケットWiFiをおすすめします。
現在のWiMAXは以前あった3日で10GBまでといった上限が撤廃され、月間も3日総量も気にせず無制限で利用できることになっています。
契約期間は1年、解約金は2,970円
AiR-WiFiの契約期間は1年です。
12ヶ月目までの解約は解約金として2,970円かかりますが、更新月である13ヶ月目は解約金がかかりません。
また更新月が終わると1年間の契約期間が自動更新となります。
契約期間が1年であることはメリットと言えるでしょう。ただ他社は契約期間以降はいつ解約してもOKという場合が多いので、自動更新となってまた解約金がかかるようになるという点は少しネガティブな面です。
契約期間を縛りなしにすることも可能(有料オプション)
とりあえず数か月使えればOKという人の為、契約期間の縛りをなくすオプションが月額330円で利用できます。
ただ解約金が2,970円とかなり安いので、そこまでメリットは大きくないかなというのが本音です。
支払い方法はクレジットカードのみ
支払い方法は、クレジットカードのみとなっています。
MUGEN WiFiはオプションで口座振替を利用することもできる(有料)のですが、AiR-WiFiにはそのオプションはありません。
AiR WiFiのメリット
ではここからはあらためて、AiR-WiFiのメリットを確認していきましょう。
AiR-WiFiのメリットは以下の通りです。
- 月額料金が他に比べて安い
- エリアが広く田舎や地下でも繋がる
- 契約期間が1年、解約金も安い
なお、他のポケットWiFiとの比較を知りたい方は以下のページもチェックしてみてください。

月額料金が他のポケットWiFiに比べて安い
AiR-WiFiは月額料金が他のポケットWiFiに比べて安いというのが大きなうりです。
WiMAX系は上限や通信速度に違いがあるので、それらと比較して一概に一番とは言えませんが、速度やエリアが変わらないクラウドSIM型のポケットWiFiと比較するのであれば、この安さは選択肢の一つになりうる理由でしょう。
ポケット WiFi |
タイプ | 月額料金 | キャッシュ バック |
容量 制限 |
端末 | 詳細 |
AIR-WiFi |
クラウド | 3,377円 | 0円 | 100GB | 0円 (中古) (返却要) |
– |
MUGEN WiFi | クラウド | 3,718円 | 10,000円 | 100GB | 0円 (返却要) |
詳細 |
THE WiFi | クラウド | 3,828円 | 4ヶ月 無料 (15,312円) |
100GB | 0円 (返却要) |
詳細 |
GMOとくとく BB WiMAX |
WiMAX | ~2ヶ月:1.474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,444円 |
23,000円 | 上限 無し |
購入 | 詳細 |
Broad WiMAX |
WiMAX | 初月:1,397円 2ヶ月〜:3,883円 |
– | 上限 無し |
購入 | 詳細 |
ZEUS WiMAX |
WiMAX | ~2ヶ月:1,474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,708円 |
21,780円 | 上限 無し |
購入 | 詳細 |
※税込表記
エリアが広く地下や山間部でも繋がる
AiR-WiFiに限らずクラウドSIM型のポケットWiFiは3大キャリアの回線を利用できる為、エリアはかなり広く、田舎や山間部などWiMAXでは圏外となる場所でも普通に繋がります。
また、都心部でもWiMAXだとビルの地下などで圏外になってしまう場所もありますが、AiR-WiFiはそんなことありません。
もちろんドコモやauなどキャリアでも圏外の場所は繋がりませんが、実際使っていてそういった場所は数か所しかありませんでした。
契約期間が1年、解約金も少ない
AiR-WiFiの契約は「最低利用期間」が12ヶ月となっています。他社だと2年から3年が一般的ですから、この短さは一つのメリットと言えるでしょう。
また、更新月以外の解約でも解約金は2,970円と安いです。契約期間が短く、解約金が少ないという点は利用しやすさの一つになりますね。
AiR WiFiのデメリット
では逆にAiR-WiFiのデメリットとしてはどういったものがあるでしょうか。
次にデメリットを確認していきましょう。
- 通信速度はWiMAXに比べて遅く、不安定さもある
- キャンペーンを考えると最安ではない
- 端末が中古で返却も必要
- 口座振替支払いができない
通信速度がWiMAXに比べて遅く、不安定さもある
上述しましたが、クラウドSIM型のポケットWiFiはエリアが広い反面、WiMAXに比べて通信速度が遅く、不安定さもあるという欠点があります。
実行通信速度はだいたい10~20mbpsと高画質の動画は快適に見ることができるくらいの速度はありますが、漫画のダウンロードをする、高画質の動画を飛ばしながらみる、4K動画を頻繁に見るといった場合にはちょっと不満さが残るかもしれません。
また不安定さも欠点。時々極端に遅くなったり、繋がらなくなったりして端末の再起動が必要となります。
なるのは週に1,2回ほどで再起動すれば基本的には解消されるので問題はありませんが、私自身が実際に使っていると再起動に1,2分かかるので煩わしさは感じていました。
キャンペーンを考えると最安ではない
月額料金だけを見れば安いAiR-WiFiですが、他社にはある月額料金の割引やキャッシュバックがないという点で、2年間という他社の契約期間で見ると最安にはなりません。
THE WiFiは現在最初の4ヶ月間無料のキャンペーンを実施中。トータルで15,312円も割引されることになっています。
AiR-WiFiとTHE WiFiの価格差は約450円ですから、3年使わなければその差は埋まりません。長く使うのであればお得ですが、2年置きにお得なものに変えていくのであればまずはTHE WiFiを選んだ方が良いでしょう。
端末が中古で返却も必要
AiR-WiFiで支給される端末は「クリーニングをしたリフレッシュ端末」、すなわち中古端末です。バッテリーの劣化や、ふとしたトラブルが新品のものよりも多くなります。
またその端末もあくまでレンタルで返却が必要です。そして返却時の配達料は自分持ち。自分で段ボール等につめ、自分で配達料を送り返さないといけません。
口座振替支払いができない
AiR-WiFiでの支払はクレジットカードのみで、口座振替やデビットカードには対応していません。
中には口座振替支払に対応しているポケットWiFiもあるので、口座振替がいい人はそちらを検討するという選択肢もあります。
なおMUGEN WiFiはオプションで口座振替を利用することもできます。
【結論】AiR-WiFiなららくらくプラン
AiR-WiFiの概要について解説してきました。
本記事のポイントを整理すると、次の通りです。
- 月額料金は安いがキャンペーンがないので最安ではない
- もし選ぶなら絶対らくらくプラン
- クラウドSIMなのでエリアは広いが速度はそこそこ
- 契約期間は1年
- 100GB超過で128Kbps以下の低速制限あり
キャンペーンがないというデメリットがあるものの、月額料金としては他社に比べて飛び抜けて安いので、もし3年以上乗り換えることなく長く使いたいのであれば最もコスパがよいAiR-WiFiはおすすめです。
