マンションタイプの光回線は、戸建てで使う場合と比べて料金が安い反面、使える光回線の種類が限られたり、通信速度も変わってくるという違いがあります。
そこで本記事では、マンションタイプで使う場合のおすすめ光回線を様々な視点から紹介していきます。
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まずは住んでいるマンションで使うことができる光回線をチェック
マンションで光回線を使う場合、まず確認しなければいけないのがそのマンションで使うことができる光回線の種類はなにかという点です。
戸建てと違い、マンションタイプではあくまで各マンションで設備導入済みの光回線しか使うことができません。auひかりの設備がないマンションでは、auひかりを使うことができないのです。
対応状況ごとで、以下の通り使える光回線は決まります。ちなみに最も多く導入されていてほとんどのマンションで使えるのはフレッツ光、光コラボ(フレッツ光対応マンション)です。
- フレッツ光対応マンション・・・フレッツ光、光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光等)
- auひかり対応マンション・・・auひかり
- NURO光対応マンション・・・NURO光
- 電力系光回線対応マンション・・・eo光、コミュファ光、ピカラ光等
ただし中には複数の種類の光回線設備が導入されている場合もあります。
なお、自宅でどんな光回線の種類が使えるかは以下のいずれかの方法で確認できます。
- 光コンセントが有る場合はロゴから確認(NTT⇒光コラボ、KDDI⇒auひかり)
- エントランス等に掲載されている張り紙・チラシから
- 管理人・不動産会社・大家さんに確認
- 物件サイトから確認
- 各光回線の公式ホームページから確認

マンションタイプでおすすめの光回線ランキング
ではここからはマンションで使う光回線の選び方及びおすすめを紹介していきましょう。
スマホとのセット割で選ぶ
光回線を選ぶ上で、まず重視すべきがスマホとのセット割。ドコモとドコモ光など、特定のスマホと光回線をセットで使うことでスマホ代が割引されます。
割引額も大きい上、家族で複数回線利用している場合はそれぞれに適用される為、通信費全体で見るとかなり安く使えることになります。
各スマホと対象光回線は以下の通りです。
スマホ | 光回線 | 1回線あたりの 割引額 |
ドコモ | 【光コラボ】 ドコモ光 |
550円〜 1,100円 |
ソフトバンク | 【光コラボ】 ソフトバンク光 |
550円〜 1,100円 |
Y!mobile | 1,188円 | |
au | 【光コラボ】 ビッグローブ光 So-net光プラス 【光コラボ以外】 auひかり eo光 コミュファ光 ![]() ピカラ光 |
550円〜 1,100円 |
UQモバイル | 638円〜 1,100円 |
ドコモ・ソフトバンク・Y!mobileはそれぞれ対応の光回線を使う
ドコモを使っているなら光回線はドコモ光、ソフトバンク・Y!mobileを使っているならソフトバンク光を使うことをおすすめします。
どちらも高額キャッシュバック、工事費無料など特典も優れており、コスパとしても良い光回線となっています。
また双方ともに光コラボなので、ほとんどのマンションが対応していて使うことができます。
ただ稀にauひかりしか使えないマンション、電力会社系の光回線(eo光やコミュファ光など)しか使えないマンションもあり、その場合はドコモ光やソフトバンク光が使えないので注意が必要です。
なおその場合はスマホ自体をauやUQモバイルなどセット割が適用できるものや、スマホ代が元々安い格安SIMに乗り換えてしまうことを推奨します。
au・UQモバイルユーザーはどの光回線を使うべき?
auやUQモバイルは多くの光回線が対象となっています。その中でおすすめ順は以下の通りです(月額料金・キャッシュバック・)。
キャッシュバック等の特典面、月額料金の安さ、通信速度などを考えると可能ならauひかりがおすすめです。
ただ、残念ながらマンションによってはフレッツ光の設備しか導入されていない場合が多いです。
その場合は光コラボからしか選ぶしかない為、ビッグローブ光をおすすめします。
また3つ目にあげた電力会社系の光回線もあり。キャッシュバックが少ない(料金・キャッシュバックは次項に記載)ものの、月額料金が安くさらに通信速度が光コラボに比べて速い傾向にあり、評判が良いという特徴を持っています。
安さ(月額料金・キャッシュバック・違約金負担・工事費用)で選ぶ
ahamo、LINEMO、povo2.0といったキャリアのオンライン専用プランや格安SIMを使っている場合は光回線の安さで選ぶのがおすすめです。
ただ安さで選ぶと言っても、月額料金やキャッシュバック、工事費用、違約金負担(他社から乗り換える場合)をトータルで考えると良いでしょう。
月額料金 | キャッシュ バック |
工事費 | 違約金 補助 |
|
auひかり | 4,180円※1 (タイプG16) |
最大 72,000円 |
実質無料 | 最大 40,000円 |
ソフトバンク光 (光コラボ) |
4,180円 | 37,000円 | 実質無料 | 最大 100,000円 |
ビッグローブ光 (光コラボ) |
4,378円 | 最大 63,000円 |
16,500円 | なし |
eo光 (関西のみ) |
3,000円〜 5,500円 (※2) |
3,000円〜 10,000円 |
無料 | 最大 60,000円 |
コミュファ光 (東海のみ) ![]() |
1年目:2,450円 2年目〜:4,070円 |
25,000円 | 実質無料 (※3) |
全額 |
ピカラ光 (四国のみ) |
1〜4年:3,740円 5年目〜:3,608円 |
30,000円 | 無料 (※4) |
なし |
※1:マンションタイプで最も標準的な料金プラン(タイプによって料金変動あり)
※2:タイプによって料金が変動
※3:安心サポートPlusオプション(月770円)が条件
※4:光でんわ同時契約が条件
おすすめは以下の通りです。
一番のおすすめはauひかり。月額料金が安く、キャッシュバックも他社より多い、さらに工事費は無料で違約金補助もあるコスパが最も優れた光回線です。
住んでいるマンションでauひかりが使えない場合は光コラボのソフトバンク光やビッグローブ光が安いです。
乗り換えに伴う違約金がある場合はソフトバンク光、違約金がない場合はビッグローブ光を選ぶのが良いでしょう。
電力会社系光回線(eo光、コミュファ光、ピカラ光)は月額料金が安いもののキャッシュバックがそこまで多くなかったり、工事費を無料とするには条件が必要なので安さで考えると上記3つには叶いません。ただ後述していますがこれらの光回線は通信速度が速くて評判が良いという特徴があります。
なおeo光についてはタイプによって料金が大きく異なります。公式サイト(こちら)からエリア検索を行うと料金もわかるので、利用を検討している方はおこなってみてください。

通信速度で選ぶ
通信速度はエリア、回線状況、建物の配線方式によって同じ光回線でも大きく異なってしまうので、必ず速いと言える光回線は言えません。
ただ全体的には電力会社系の光回線(eo光、コミュファ光、ピカラ光)が速く、光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光等)は利用者が多いので回線が混雑して遅くなりやすいとされています。
ですので、通信速度で選ぶ場合のおすすめ順は以下の通りです。
電力会社系の光回線はいずれも実測値として計測した結果が速い傾向にあるとともに、評判も良いので使えるエリアに住んでいるなら使うのもありですね。
auひかりはVDSL方式のマンション(詳細は後述)でも最大通信速度が下り664Mbpsとなる(他社は100Mbps)というメリットがあります。
なおNURO光は最大通信速度が2Gbpsと他社の2倍となっている速さが売りとなっている光回線ですが、以下の点を理由に除外しています。
- マンションタイプを導入できる場合が少ない
- 戸建てタイプでの導入は可能だが料金がかなり高くなってしまう(月5,200円)
- 速いという評判も多いが反対に遅いという評判も多いという
マンションで光回線を使う場合、配線方式によって速度が異なる点に注意が必要
マンションの光回線の配線は、以下の3つに分かれます。
宅内まで光回線が繋がる「光回線方式」以外に、電話線を利用した「VDSL方式」、LANケーブルを利用した「LAN方式」があります。
どの配線方式かはマンションごとで決まっており、自分で選ぶことはできません。
そして通信速度は配線方式によって大きく異なり、基本的には以下の通りとなります。
- 光回線方式・・・最大1Gbps
- VDSL方式(電話線)・・・最大100Mbps
- LAN方式(LANケーブル)・・・最大100Mbps
光回線方式であれば戸建てなどと同じ最大1Gbpsでの通信が可能(実測200〜500Mbps程度)ですが、VDSL方式やLAN方式は最大100Mbpsとなり十分の一(実測30〜70Mbps程度)しかでないのです。
「マンションでの速度が遅い」というのは、この配線方式もしくはマンション内での回線混雑が主な原因となります。
最大100Mbpsしかでない配線方式であっても、高画質の動画視聴やSNS、Webページ閲覧など基本的な用途に困ることはほぼありません。
しかし大容量データのダウンロード・アップロードを行う場合、FPSなど通信速度が求められるオンラインゲームをする場合は不満を感じてしまうかもしれません。とは言え、マンションの配線方式の都合なので仕方がないことです。
ただしauひかりではVDSL方式でもG.fastという技術により通信速度が下り664Mbps(上り116Mbps)での通信が可能となっています。
エリア検索でタイプGとなっている場合はこの速度となる為、VDSL方式だけどできるだけ速い通信が良いというのであればauひかりの利用をおすすめします(auひかりは関西・東海地方では使えません)。

マンションタイプでおすすめの光回線一覧及び詳細
ではここからはここまで紹介したマンションタイプでおすすめの光回線の詳細をまとめていきます。
ドコモ光 | ソフトバンク 光 |
auひかり | ビッグローブ 光 |
eo光 | コミュファ光 | ピカラ光 | |
種類 | 光コラボ | 光コラボ | 独自 | 光コラボ | 電力 | 電力 | 電力 |
マンション 料金 |
4,400円 | 4,180円 | 4,180円 (G16) |
4,378円 | 3,000円〜 5,500円 |
1年目:2,450円 2年目〜:4,070円 |
1〜4年:3,740円 5年目〜:3,608円 |
工事費 | 実質無料 | 実質無料 | 実質無料 | 16,500円 | 実質無料 | 実質無料 | 実質無料 |
セット割 スマホ |
ドコモ | ソフトバンク Y!mobile |
au UQモバイル |
au UQモバイル |
au UQモバイル |
au UQモバイル |
au UQモバイル |
最大 キャッシュ バック |
65,000円 | 37,000円 | 72,000円 | 63,000円 | 5,000円 | 25,000円 | 30,000円 |
違約金 補助 |
15,000円 | 最大 10万円 |
最大 4万円 |
なし | 最大 6万円 |
全額 | 全額 |
エリア | 全国 | 全国 | 全国 (東海・関西 ・沖縄を除く) |
全国 | 関西 | 東海 | 四国 |
公式 | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 |
ドコモ光(光コラボ)
ドコモ光 | ||
回線種類 |
光コラボ | |
セット割スマホ | ドコモ | |
月額料金 |
マンション | 4,400円 |
工事費用 | 無料 | |
キャッシュバック | 最大35,000円 | |
違約金補助 | 15,000円キャッシュバック | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | ドコモ光 |
ドコモスマホとセット割が適用できるドコモ光。プランによって1回線あたり550円から1,100円のw理引きを受けることができる為、ドコモユーザーの場合はベストの選択肢となります。
またプロバイダ(GMO)経由からの乗り換えだとキャッシュバックが最大65,000円貰え、工事費は無料・他社違約金がある場合はキャッシュバックが15,000円上乗せされるなど特典面のメリットも大きいです。
ただしキャッシュバック額は以下の通り加入オプションに応じて料金が変わります。
特典金額 | 適用条件 |
---|---|
65,000円 | Lemino+ひかりTV+DAZN for docomo |
35,000円 | ひかりTV+DAZN for docomo |
18,000円 | ひかりTV |
15,000円 | DAZN for docomo またはスカパー! (1,800円以上の商品) |
12,000円 | dTVまたはdアニメストア |
10,000円 | なし |
光コラボの中ではユーザー数1位、ドコモが運営しているだけあって安心感もあり評判も良いおすすめの光回線です。
auひかり(関西・東海・沖縄除く)
auひかり | ||
回線種類 |
独自回線 | |
セット割スマホ | au、UQモバイル | |
月額料金 |
マンション | 4,180円 |
工事費用 | 実質無料 | |
最大キャッシュバック | 72,000円 | |
違約金補助 | 最大3万円 (キャッシュバック1万円上乗せ) |
|
対応エリア |
全国 (関西・中部・沖縄除く) |
|
申し込み先 | auひかり |
auやUQモバイルがスマホセット割の対象となるauひかり。
光コラボではなく使えないマンションもあるものの、特典が特に優れているので対応しているマンションに住んでいるのであればぜひ使いたい光回線です。
代理店経由で申し込むとキャッシュバックは最大72,000円。工事費は実質無料で乗り換え時に違約金が発生する場合は違約金分に加えて1万円がキャッシュバックするのでかなりお得です
ソフトバンク光(光コラボ)
ソフトバンク光 | ||
回線種類 |
光コラボ | |
セット割スマホ | ソフトバンク・Y!mobile | |
月額料金 |
マンション | 4,180円 |
工事費用 | 実質無料 | |
キャッシュバック | 37,000円 | |
違約金補助 | 最大10万円 | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | ソフトバンク光 |
ソフトバンク・Y!mobileスマホとセット割が適用できるのがソフトバンク光。
光コラボなので全国、ほとんどのマンションでの導入が可能な光回線であるとともに、高額キャッシュバック、違約金全額負担、工事費無料など特典面にも優れた非常にコスパの良い光回線です。
格安SIMユーザーなど、セット割を気にする必要ない人にもおすすめできる光回線となっています。
ビッグローブ光(光コラボ)
ビッグローブ光 | ||
回線種類 |
光コラボ | |
セット割スマホ | au、UQモバイル | |
月額料金 |
戸建 | 5,478円 |
マンション | 4,378円 | |
工事費用 | 実質無料 | |
最大キャッシュバック | 35,000円 | |
違約金補助 | なし | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | ビッグローブ光 |
au、UQモバイルとのセット割を適用し続けることができるビッグローブ光。光コラボなので全国、ほとんどのマンションでの導入が可能な光回線です。
代理店経由で申し込むと工事費が無料とならないものの、代わりに最大68,000円という光コラボの中でとトップクラスのキャッシュバックをもらうことができます。
eo光(関西圏のみ)
eo光 | ||
回線種類 |
電力系 | |
セット割スマホ | au、UQモバイル | |
月額料金 |
マンション | 3,000円〜5,500円 (マンションの配線方式により 料金が異なる) |
工事費用 | 0円 | |
最大キャッシュバック | メゾンタイプ:5,000円 マンションタイプ:3,000円 |
|
違約金 補助 |
全額 | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | eo光 |
eo光もau、UQモバイルのセット割対象光回線。エリアは関西圏のみとなっています。
月額料金や特典有無はそれぞれのマンション・タイプによってかなり変わる為、利用を検討している場合は公式サイトのエリア検索で確認しましょう。
eo光の最大のメリットは快適な通信環境。他の光回線に比べて通信速度が速い傾向にあり、安定性も高く非常に評判が良い光回線となっています。
コミュファ光(東海圏のみ)
コミュファ光 | ||
回線種類 |
電力系 | |
セット割スマホ | au、UQモバイル | |
月額料金 |
マンション | 1年目:2,450円 2年目〜:4,070円 |
工事費用 | 実質無料 (安心サポートPlus加入が条件) |
|
キャッシュバック | 45,000円 | |
違約金補助 | 全額 | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | コミュファ光![]() |
東海圏で利用できるコミュファ光はau、UQモバイルがスマホのセット割対象となっている光回線。月額料金が安い上、特典も良く、さらに通信速度などの面で評判が良い光回線となっています。
ただしエリアは東海圏のみです。
また、工事費については月770円の「安心サポートPlus(サポート、セキュリティソフト、PC・タブレットの修理補助等)」に加入するのが実質無料となる割引を受けることができる為の条件。もし加入しない場合は27,500円かかる点には注意が必要です。
ピカラ光(四国圏のみ)
ピカラ光 | ||
回線種類 |
電力 | |
セット割スマホ | au、UQモバイル | |
月額料金 |
マンション | 1〜4年:3,740円 5年目〜:3,608円 |
工事費用 | 実質無料 | |
最大キャッシュバック | 30,000円 | |
違約金補助 | なし | |
対応エリア |
四国 | |
申し込み先 | ピカラ光 |
四国に住んでいる人に一番おすすめしたいのはピカラ光。au、UQモバイルユーザーはセット割を利用することができます。
高額キャッシュバックあり、工事費が無料というだけでなく、月額料金も特に安いのが大きなメリット。コスパが抜群に良いです。
光回線としての評判も良く、もし導入可能なエリア・マンションに住んでいるならこのピカラ光がおすすめです。
まとめ
マンションで光回線を利用する場合にまず確認すべきなのが、「どの光回線を使うことができるのか」という点です。
よくあるのが、マンションはフレッツ光にしか対応しておらず、光コラボは使えるけどauひかりが使えないパターンです。
ほとんどのマンションで光回線の設備が導入されておらず、全く使うことができないなんてことはありませんから、まずは使える光回線をチェックし、その中から自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
またもし使っているスマホのセット割対象となる光回線を使うことができない場合は、使える光回線に合わせてスマホを乗り換えるというのも通信費を節約する手段としておすすめです。
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