au one netは、インターネット接続サービスのauひかりが提供するプロバイダで、OCNに次ぐ会員数を持つ大きなプロバイダです。
au one netを選ぶとキャッシュバックを受けられたり、毎月貯まるポイントで通信料を支払ったりできるのが、会員数が多い理由でしょう。
au one netはauひかりを契約する際に選べるプロバイダの一つですが、auひかりでは他にも選択可能なプロバイダがあります。
ただ、他のプロバイダと一体何がどのように違うのかを調べようとしても、公式サイトではちょっと分かりづらいですよね。
そこで今回は、au one netの特徴やメリットについて、他のプロバイダとの比較を交えながら詳しく紹介します。
「au one net」とは?
(引用:au one net公式)
au one netはauひかりを契約するときに選択できるプロバイダのうちの一つです。
- au one net
- @nifty
- @TCOM
- ASAHIネット
- BIGLOBE
- DTI
- So-net
- (GMOとくとくBB)
KDDIが公式に提供しているプロバイダなので、サービス内容や品質に定評があります。
例えば、特定の料金プランとひかり電話をセットに申し込むことで得られる10,000円のキャッシュバックや、月額料金に応じて貯まるPontaポイントなどです。
また、メールサービスやセキュリティ、リモートサポートなどの付帯オプションも充実しています。
それに、auひかりのプロバイダをau one netにすると、光回線とプロバイダをKDDIに一本化できるため、問い合わせの手間を省くことができるのも特徴です。
au one netは、サービスの品質と便利さを兼ね備えたプロバイダだと言えるでしょう。
auひかりでau one netをプロバイダに選ぶメリットは?
auひかりのプロバイダとしてau one netを選択すると、次の3つのメリットがあります。
- ネットと電話の契約で10,000円のキャッシュバックがもらえる
- 毎月貯まるPontaポイントで通信料の支払いができる
- 口座振替の手数料が無料になる
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ネットと電話の契約で10,000円のキャッシュバックがもらえる
auひかりのネットと電話をセットで契約してプロバイダにau one netを選ぶと、キャッシュバックとして10,000円の還元を受けることができます。
キャッシュバックをもらうための条件は次の2つです。
- auひかりの「ホーム ずっとギガ得プラン」「マンション お得プラン」「マンション お得プランA」のいずれかの料金プランに加えて、ひかり電話も契約する
- au PAY プリペイドカード(au WALLET プリペイドカード)を、auひかりの契約から3カ月以内に申し込む
ただし、条件が適用される3つの料金プランはいずれも2~3年の自動更新期間があり、契約更新月以外で解約すると違約金を請求されます。
なお、10,000円のキャッシュバックはau PAYもしくはau WALLETの残高へのチャージという形式になるため、現金でのキャッシュバックは受けられません。
毎月の通信量たまるPontaポイントで通信料の支払いができる
プロバイダをau one netにすれば、auひかりの月額料金に応じてPontaポイントが貯まります。
Pontaポイントはauひかりの利用額1,000円ごとに10ポイント貯まり、貯まったポイントはauの通信料の支払いやPonta提携店での買い物などで利用可能です。
ただし、Pontaポイントは契約者のau IDに付与されるので、ポイントを貯めるためにauひかりの登録後にau IDを自分で登録する必要があります。(参考:au one net)
口座振替の手数料が無料
auひかりで選べるプロバイダの多くは月額料金の口座振替に対応していますが、口座振替の手数料が月額220円必要です。
クレジットカードで決済しない人にとって、口座振替ができるのはありがたいことですが、それでも余分な費用が掛かるのは気になります。
しかし、プロバイダにau one netを選べば手数料なしで口座振替することが可能できるので、口座振替を選ぶ人には大きなメリットになるでしょう。
au one net以外のプロバイダとオプション内容を比較
プロバイダを選択するときに気になるのが、各種オプションや料金などの比較です。
auひかりで選択できる他のプロバイダとau one netを、次の観点から比較していきましょう。
- 安心ネットセキュリティ
- 安心トータルサポート
- au one net WEBメール
ただし、現在au one netで利用できるサービスの一部は2022年3月末をもって終了することが決まっています。
対象のサービスを利用中のユーザーには、「au one netウェブサイト」「ダイレクトメール」「Eメール」などで案内があるので確認しておきましょう。
安心ネットセキュリティ
(引用: au one net公式)
au one netでは、「安心ネットセキュリティ」というセキュリティオプションを、月額330円で利用できます。(初月無料)
サービス内容はウイルスやスパイウェア対策、フィッシング詐欺や迷惑メールの対策の他に、危険なウェブサイトへのアクセス時の警告機能や、子供の有害サイトへのアクセス防止など。
au one netのセキュリティサービスと他のプロバイダとの比較は次の通りです。
プロ バイダ |
月額 料金 (税込) |
主な対策 | |||
ウイルス | 危険 サイト |
迷惑 メール |
サイトの 安全評価 |
||
au one net |
330円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
@nifty | 550円 | 〇 | 〇 | 〇 | ー |
@T COM | 539円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ASAHI ネット |
550円 | 〇 | 〇 | 〇 | ー |
BIGLOBE | 683円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
DTI | 649円 | 〇 | 〇 | 〇 (標準) |
〇 |
So-net | 550円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
全体的に機能は似通っている印象があるため、セキュリティの費用をできるだけ抑えたいという人はau one netがぴったりでしょう。
安心トータルサポート
au one netでは、有料のリモートサポートサービスとして「安心トータルサポート」が用意されています。
安心トータルサポートを契約すると、月額550円でパソコンに関する悩みについて、電話と遠隔操作を受けながら相談することが可能です。
365日年中無休で受付時間も9:00~23:00と長いので、突然のトラブル発生時でも安心ですね。
なお、au one netのリモートサポートサービスと他のプロバイダとの比較は次の通りです。
プロバイダ | サービス名 | 月額 料金 (税込) |
au one net | 安心トータルサポート | 550円 |
@nifty | @niftyまかせて365 | 550円 |
@T COM | FOR YOU (フォーユー) |
550円 |
ASAHIネット | 提供なし | |
BIGLOBE | お助けサポート | 522.5円 |
DTI | SiLK Touch | 無料 |
So-net | So-net安心サポート | 330円 |
au one net WEBメール
au one net WEBメールは、パソコンのブラウザでメールの送受信ができるサービスで、無料で利用可能です。
au one netでauひかりを契約すると、プロバイダのメールアドレスを5つまで無料で取得できます。
メールボックスの容量は5GBまで無料、メールの保存期間は無料なので、比較的使いやすいメールサービスだと言えるでしょう。
さらに、au one net WEBメールはネット環境があればどこからでもアクセスできるので、様々な端末でメールの送受信を行えます。
au one netのメールサービスと他のプロバイダとの比較は次の通りです。
プロバイダ | 無料 アドレス数 |
容量 |
au one net | 5 | 5GBまで無料 |
@nifty | 1 | 5GBまで無料 |
@T COM | 1 | 無制限 |
ASAHIネット | 6 | 無制限 |
BIGLOBE | 5 | 5GBまで無料 |
DTI | 1 | 5GBまで無料 |
So-net | 4 | 無制限 |
メールボックスの容量が5GBまで無料というプロバイダは多いですが、それに加えて無料アドレスを5つ貰えるのはau one netとBIGLOBEだけなので、au one netはお得だと言えます。

au one net以外のプロバイダを契約しても変わらないこと
NTT東日本・西日本のフレッツ光では、フレッツ光の契約とは他にプロバイダを選ぶことになりますが、プロバイダごとに通信速度や料金が異なるため、プロバイダ選びは非常に肝心です。
しかしその反面、auひかりは通信速度や料金がプロバイダごとに異なることがないため、選ぶなら先ほど見てきた特典やオプションの料金で判断するのが賢い方法だと言えます。
では、なぜauひかりでは通信速度や料金に違いはないのかについて確認していきましょう。
通信速度
auひかりの通信方式ではプロバイダによって速度が変わることはありません。
なぜなら、auひかりではプロバイダを介してネットに接続する従来のPPPoE方式ではなく、プロバイダを介さずに直接接続できるIPoE方式を採用しているから。
ちょっと専門用語が多いので簡単に言うと、auひかりのプロバイダはいずれも、速度が遅くなる原因となるポイントを避けて通信する方式を取っているため、プロバイダによる速度の違いが無いということです。
ですから、auひかりを契約する時は「どのプロバイダを選ぶと速いのか」を調べたり、比較したりしなくてもOK。
単純にサービスやオプションの充実度だけを考えて、プロバイダを選択するようにしましょう。
月額料金
auひかりの月額料金にはプロバイダの利用料が含まれているので、どのプロバイダを選んでも月額料金は変わりません。
フレッツ光やドコモ光の場合、どのプロバイダを選ぶかによって月額料金が違ってくるため、つい価格の安さを重視してサービスの悪いところを選んでしまうことがあります。
しかし、auひかりはどれを選んでも同じなので、単純にサービス内容が気に入ったものを選んでおけば大丈夫です。
auひかりでプロバイダを選ぶ時に注意しておきたいこと
auひかりでプロバイダを選ぶときは、次の点に注意が必要です。
- プロバイダは一度決めたら解約するまで変更できない
- 解約する時はプロバイダの解約金が掛かる
以上の注意点について見ていきましょう。
プロバイダは一度決めたらauひかりを解約するまで変更不可!
auひかりでは、一度プロバイダを選んだ後で変更することはできません。
もしどうしてもプロバイダを変える必要がある場合は、一度auひかりを解約しなければならないので注意が必要です。
しかし、auひかりを解約するときは契約内容や解約時期によって、高額な違約金を請求されることがあります。
前述したように、選択するプロバイダによって通信速度や月額料金が変わることはないので、一番最初に契約する際に、サービス内容やサポート体制などから慎重に選ぶようにしましょう。
参考:auひかりの解約方法
解約する時はプロバイダの解約金が掛かる
auひかりをau one netで契約した場合は、auひかりを解約するとプロバイダも自動的に解約されます。
ただし、それ以外のプロバイダを選択した場合は、auひかりの解約に加えてプロバイダにも個別の解約手続きが必要です。
そのとき、auひかりの料金プランの違約金に加えて、プロバイダでの解約金が発生することもあります。
解約金の金額や条件についてはプロバイダによって異なるので、利用中のプロバイダに問い合わせて確認してみましょう。
auひかりをお得に使うならau one netがおすすめ
au one netの概要と他のプロバイダとの比較について見てきました。
auひかりはプロバイダごとに通信速度や月額料金などの違いがないため、どれを選んでも同じかと適当に選んでしまう人もいるかもしれません。
ただ、au one netでなければ受けられないキャッシュバックや特典があったり、オプションサービスが充実していたりといった違いはあるため、慎重に選ぶようにしたいものです。
auひかりのプロバイダは途中で変更することはできません。
BIGLOBEやSo-netを以前から使っている場合、auひかりへの乗り換え時にそのままプロバイダ契約を引き継ぐのが手っ取り早いです。
もしプロバイダにこだわりがないのであれば、au one netを選んでお得に利用しましょう。
公式:au one net