DAZNは、イギリスのDAZNグループが運営するスポーツ番組配信サービスです。
DAZNではサッカーやラグビー、野球やバスケットボールなど、世界各国で行われているスポーツゲームを見ることができます。
しかし、スポーツ番組は1回あたりの視聴時間が数時間を上回ることも少なくないため、パケットを大量に消費してしまうことが難点。
通信量が多いと通信制限を掛けられることが増えるので、通信量を節約できる方法を知っておくと便利です。
本記事では、DAZNのデータ通信量の目安や節約方法について、画質設定や視聴時間などの観点から分かりやすく解説します。
DAZN(ダゾーン)の通信量目安
DAZNのデータ通信量について、次の3つの観点から見ていきましょう。
- 画質設定ごとの通信量
- 使用する時間ごとの通信量
- 野球やサッカーの試合を見るのに何ギガ必要なのか
それぞれのポイントについて分かりやすく解説します。
【画質別】DAZNのデータ通信量の目安
DAZNを5分間使うとき、画質設定ごとのデータ通信量は次のようになります。
LIVE高画質 | 約280MB/5分 |
LIVE節約 | 約28MB/5分 |
ハイライト高画質 | 約300MB/5分 |
ハイライト節約 | 約80MB/5分 |
DAZNでは、現在放送中の試合を視聴する「LIVE放送」と、放送終了後に視聴できる「ハイライト放送」の2種類のタイプがあり、それぞれ通信量が異なります。
さらに、画質設定が「高画質」と「節約モード(データセーブ)」の2種類あり、節約モードにすると通信量を大幅に減らすことが可能です。
LIVE視聴の場合は節約モードにすると通信量を約10分の1に、ハイライト視聴の場合は約4分の1に減らすことができます。
以上の点を踏まえて、DAZNを利用するとどれくらいのパケットが消費されるのかについて、詳しく検証していきましょう。
リアルタイム(LIVE放送)の場合|節約モードにすると通信量が1/10に!
DAZNをリアルタイムで視聴する場合の通信量は、時間ごとに下記のようになります。
高画質 | 節約 | |
5分使用 | 約280MB | 約28MB |
1時間使用 | 約3.4GB | 約340MB |
2時間使用※1 | 約6.7GB | 約670MB |
3時間半使用※2 | 約11.9GB | 約1.9GB |
1日1時間使用した 場合の月間通信量 |
約100GB | 約10GB |
1GBで使用可能な 時間 |
約18分 | 約3時間 |
(※1)放送時間が2時間前後になるスポーツは、サッカーやラグビー、バスケットボールなど
(※2)放送時間が2時間のサッカーと、3時間30分のプロ野球などの組み合わせ
リアルタイム視聴の場合、10分視聴するごとに高画質は560MB、節約モードは56MBずつ通信量が増えていきます。
1時間視聴する場合の通信量は、高画質で3.4GBで節約モードは340MBです。Youtubeでの通信量と比較すると、節約モードは360pと同じくらいで高画質は1080pを上回ります。
前述したとおり、節約モードにすると通信量が10分の1になるので、節約モードの節約効果は圧倒的だと言えるでしょう。しかし、1日1時間の視聴を1か月続ける場合の通信量は、高画質では100GB、節約モードにしていても10GBに達します。
休日にゆっくりスポーツ中継を見るのはとても楽しいですが、見すぎてしまうとあっという間にギガが足りなくなったり、通信制限が掛かってしまったりすることがあります。
スポーツゲームの視聴は通信量が膨大になるので、スマホのモバイル通信での視聴は難しいと考える方が良いでしょう。
ハイライト放送の場合|高画質はリアルタイムとほぼ同じ
DAZNをハイライトで視聴する場合、時間ごとに次のように通信量が消費されます。
高画質 | 節約 | |
5分使用 | 約300MB | 約80MB |
1時間使用 | 約3.6GB | 約1GB |
2時間使用※1 | 約7.2GB | 約1.9GB |
3時間半使用※2 | 約12.6GB | 約1.2GB |
1日1時間使用した 場合の月間通信量 |
約108GB | 約28.8GB |
1GBで使用可能な時間 | 約17分 | 約28.8GB |
(※1)放送時間が2時間前後になるスポーツは、サッカーやラグビー、バスケットボールなど
(※2)放送時間が2時間のサッカーと、3時間30分のプロ野球などの組み合わせ
ハイライト視聴の場合、10分視聴するごとに高画質は600MB、節約モードは160MBずつ通信量が増えていきます。
1時間視聴する場合の通信量は、高画質で3.6GBで節約モードは1GBです。Youtubeでの通信量と比較すると、節約モードでも720pと同じくらいで高画質は1080pを大きく上回ります。
先ほどのLIVE視聴と比べて通信量が多くなり、節約モードにしても4分の1までしか節約できません。ハイライト視聴は通信量が多いので注意が必要です。
1日1時間の視聴を1か月続けた場合は、高画質での通信量は110GB、節約モードにしていても30GBに達します。
平日にスポーツをなかなか見ることができない人は、休日にたっぷり見ておきたいはずです。しかし、つい熱中して見すぎてしまうとすぐにギガが足りなくなってしまいます。
ハイライト視聴の場合でも、やはりスマホのパケット通信で見るのは厳しそうです。どうしてもパケット通信で見たい場合は、大容量の料金プランが必要になるでしょう。
野球やサッカーの試合を見るには月何GB(ギガ)必要?
DAZNで野球やサッカーの試合を見るためには、月間でどれくらいの通信容量が必要なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
1時間 当たりの 通信量 |
プロ野球 | サッカー | ||||
1週間に 1本 |
1日1本 | 1週間に 1本 |
1日1本 | |||
LIVE 高画質 |
約3.4GB | 約47GB | 約352.8GB | 約26.9GB | 約201.6GB | |
LIVE 節約 |
約340MB | 約4.7GB | 約35.3GB | 約2.6GB | 約20.2GB | |
ハイライト 高画質 |
約3.6GB | 約50.4GB | 約378GB | 約28.8GB | 約216GB | |
ハイライト 節約 |
約1GB | 約13.4GB | 約378GB | 約7.7GB | 約57.6GB |
(上記の通信量はDAZNのみを使用した場合のものであり、他のアプリやサービスは考慮に入れていません。)
上記のように、いずれの場合でも膨大な通信量が必要です。高画質設定で毎日スポーツゲームを1本見ると、それだけで最低でも200GBに達してしまいます。
特にプロ野球は放送時間が3時間30分と長く、ライブ視聴で1本見るだけでもパケットの消費は高画質で約12GB、低画質でも約1.2GBです。
サッカーは放送時間が約2時間とプロ野球よりは短いですが、それでも1本ライブ視聴するだけで高画質で約7GB、低画質でも約700MBの通信量が必要になります。
そのため、LIVE視聴とハイライト視聴のいずれも、モバイル通信にて高画質で視聴するのは現実的ではありません。
ただ、節約モードでDAZNを視聴する場合に限って、モバイル通信でも利用できる可能性があります。
1週間に1本のライブ視聴なら約5GB、毎日リアルタイムで見る場合は20~30GBほどあれば利用可能です。
ハイライト視聴の場合は節約モードでも通信量が多いので、できればリアルタイムで見る方が良いでしょう。
ちなみに、DAZNは節約モードであってもライブ視聴はYoutubeの360p、ハイライト視聴なら720pと同じくらいの通信速度が求められます。
そのため、通信制限が掛かった状態や格安SIMの低速モードでは、DAZNの利用はほぼ不可能なので注意が必要です。
DAZN(ダゾーン)の通信量(ギガ)を節約する方法
スマホでDAZNを利用するときは、通信量が気になりますね。そこで、通信量の節約について重要な次の3点を確認しておきましょう。
- 節約モードを利用すると通信量を抑えられる
- DAZNが対象となる格安スマホのカウントフリーはない
- できるだけWiFi環境下で利用する
それぞれのポイントについて分かりやすく解説します。
節約モード(データセーブ)は通信量をかなり抑えられる。ただし画質は落ちるのでPCやTVで見る場合は注意
DAZNでは画質を「節約モード(データセーブ)」にすると、通信量を大幅に抑えることができます。設定方法は次の通りです。
- DAZNアプリを起動して、画面右下の「その他」を開く。もしくは三本線アイコンをタップして「その他」を開く
- 設定を選択して、「3G/4G/LTEの通信量を節約」と「Wi-Fiの通信量を節約」をオンにする
上記のように設定すると、リアルタイム視聴では約10分の1に、ハイライト放送は約4分の1に通信量を減すことができます。
節約モードにすると画質が悪化しますが、スマホの場合は視聴に耐えるレベルです。一方で画面が大きいと粗さが目立ちます。
そのため、テザリング等を使用してPCやタブレットなどで視聴する場合は、かなり見づらくなってしまうでしょう。
ちなみに、ハイライトで通信量が増えるのは、DAZNのサーバーに保管されているデータを読み込む必要があるからです。
単にライブ映像を読み込むだけのリアルタイム放送とは異なり、ハイライトでは節約モードでも通信量が減りにくくなります。
DAZNでギガを節約したいなら、できるだけライブ視聴で見るようにする方が良いでしょう。
DAZNが対象の格安スマホのカウントフリーはない
携帯事業者の中には、特定のアプリやサービスの利用時に通信容量が消費されない、「カウントフリー」というシステムが採用されています。
例えば、YoutubeやSpotifyはBIGLOBEモバイル、TVerはソフトバンクでそれぞれ専用のオプションや料金プランを契約すると、対象サービスが使い放題です。
しかし、現在のところDAZNが対象となっている格安スマホはありません。つまり、スマホでDAZNを快適に見放題にする方法はないということです。
ちなみに、一部の格安SIMでは通信量300Kbpsや500Kbps、1Mbpsなどでネットが使い放題になるサービスもありますが、DAZNでは基本的には使えません。
DAZNは通信速度がかなり要求される動画配信サービスで、節約モードに設定していても最低1Mbpsは必要です。
スポーツは少しでも通信に遅延が生じると何をやっているのか分からなくなるので、できるだけ通信速度の高い回線で視聴することが推奨されています。
WiFi環境下で利用する
スマホでDAZNを利用する場合は、節約モードに設定したとしてもそれなりの通信量が消費されてしまいます。
短期間での通信量が多くなりすぎると通信制限を掛けられることがあるので、DAZN利用時はできるだけWiFi接続に切り替えましょう。
WiFi接続ならスマホのパケットは消費されないので、DAZNを好きなだけ楽しめるようになります。
ただし、WiFiで通信量無制限のプランを契約していたとしても、短期間の通信制限がある場合は注意が必要です。
例えば、WiMAXでは直近3日間の合計通信量が10GBを超えると、翌日に1Mbpsの速度制限を掛けられます。
1Mbpsでは節約モードであっても快適な視聴は厳しいので、1日間は事実上DAZNを視聴することができなくなるということです。
こういった短期制限がある場合、プロ野球は節約モードで視聴して、サッカーは1日だけ高画質で見て後の2日は節約モードにするなど、何らかの対策が必要になります。
まとめ|DAZN(ダゾーン)は節約モード以外の節約方法はないのでWiFiほぼ必須
DAZNは世界各国のスポーツを視聴できる便利なサービスですが、通信量が非常に多いので注意が必要です。
週に1回スポーツゲームを見るだけでも、高画質設定なら30~50GBのパケットが消費され、節約モードにしたとしても5GBは必要になります。
残念ながらDAZNをカウントフリーで視聴できる格安SIMはないので、モバイル通信でDAZNを節約する唯一の方法は節約モードしかありません。
これらのことから、DAZNを快適に視聴するためには、WiFiの利用が必須と考える方が良さそうです。