ドコモのポケットWifiには、「Wi-Fi STATION」というシリーズがあります。
あまり馴染みがないという人も多いかもしれませんね。
本記事では、ドコモのポケットWifiの料金や注意点を解説していきます。
※最新端末のSH05Lについては別記事で詳しく扱っていますのでぜひ参考にしてください。

ドコモのポケットWiFi、SH-05Lってどうなの?特徴、スペックや評判まとめ。HW-01LやWiMAXとも比較
ドコモのポケットWifiとは?
(画像引用:docomo公式HP)
ドコモのポケットWifiは、「データ通信製品」の名で販売されています。
2020年5月現在、オンラインショップで発売されているのは「SH-05L」(図左)と「HW-01L」(図右)です。
ドコモのポケットWiFiは、他のポケットWiFiと比べると端末や料金体系に違いがあるため、どのような点が異なるのかをそれぞれ比較しながらしっかりとおさえていきましょう。
ギガホ※1 | ギガライト※1 | データプラス | |
料金 | 6,980円/月 |
2,980円 ~5,980円/月 |
1,000円/月 ※2 |
月間 通信量 |
30GB | ~7GB | 主契約に 準じる※2 |
月間 速度制限 |
最大1Mbps | 最大128Kbps | |
契約期間 | 2年 | ||
速度 | 下り最大866Mbps 上り最大37.5Mbps |
||
最新 | Wi-Fi STATION SH-05L (27,720円) |
※1:家族回線により最大3回線まで割引可。※2:ギガホかギガライトに付けるプラン
ドコモのポケットWifiの月額料金はいくら?
(画像引用:ドコモ公式HP)
ドコモのポケットWiFiは、スマホと同じ料金プランである「ギガホ」「ギガライト」から選ぶ方法と、スマホのデータ通信量を分け合って使う契約方法があります。
月30GBまで使えるギガホは6,980円でポケットWifi業界では割高
(画像引用:NTTドコモ公式HP)
ギガホの月額基本料金は6,980円。
家族回線が3回線以上あれば最大1,000円引きになり、5,980円で利用できます。
ただ、月間通信容量が30GBで6,980円というのは、業界でも割高な料金。
ドコモの回線という安定性や品質を考えると適当な気もしますが、無制限に使えるポケットWifiが他にもたくさんあるため、通信量を重視する人には厳しいかもしれません。
ギガライトで月7GBまで使うと最大5,980円は高額な月額料金
(画像引用:NTTドコモ公式HP)
使った通信量によって料金が変動する「ギガライト」は、7GB以上は使わないけれど毎月通信量が変わるという人に向いているプランです。
ただ結論から言うと、ドコモのポケットWifiをギガライトプランで契約するのはあまりおすすめしません。
7GB制限のあるポケットWifiの月額料金としては割高であり、通信量が3GBを超えると、他のポケットWifiよりも月々の支払いが高くなってしまうからです。
通信量が7GB以内で済むようであれば、ポケットWifiを使わずともテザリングで十分に対応できるでしょう。

スマホの通信量をシェアする「データプラス」(1,000円/月)もあり
ギガホ※1 | ギガライト※1 | |
月額 料金 |
6,980円/月 |
2,980円 ~5,980円/月 |
データ プラス |
+1,000円 |
|
合計 | 7,980円/月 | 3,980円 ~6,980円/月 |
ポケットWifiを「ギガホ」「ギガライト」以外で契約する方法として、スマホの料金プランに1,000円プラスすることで通信量をシェアできる「データプラス」プランがあります。
そこまで通信量の多くないドコモユーザーであれば、スマホのギガホやギガライトプランに「データプラス」を付け、スマホの通信量と合わせて使うことをおすすめしています。
なぜならスマホとポケットWifiそれぞれで契約するよりも、料金を大幅に抑えることが可能です。
ただ「ギガライト」で5GB以上使うと「ギガホ」と1,000円しか料金が変わらないため、組み合わせとしては「ギガホ」との組み合わせがベストでしょう。
ギガホ割やギガホ増量キャンペーンはうまく使おう
ドコモではギガホ加入者を対象としてギガホ割やギガホ増量キャンペーンなどを実施しています。
これらのキャンペーンは新料金プランの発表をもって突如として終了することがありますが、契約期間内に割引条件を満たす契約ができそうなら、うまく使わない手はありません。
ギガホ割なら最大6か月1,000円/月引きでギガライトと同価格で使える
(引用:ドコモ公式「ギガホ割」)
ギガホ割とは、ギガホ契約者全員が受けられる割引で、最大半年間月額1,000円引になるというもの。
ギガライトで5GBから7GB使った時と同じ料金で30GBまで使えて、契約に縛りのない定期契約なしのプランでも対象になるのはありがたいですね。
ギガホ増量キャンペーン
(引用:ドコモ公式「ギガホ増量」)
2020年1月に始まった「ギガホ増量キャンペーン」では、ギガホ利用者が毎月60GBまで使えるキャンペーンを展開しています。
既にギガホ契約をしている人も、今後契約をする人も対象としています。
- ギガホ契約者は毎月60GBで使える
- 定期契約あり・なしは関係なく対象
- 9月30日以前の契約者も対象
- 終了時期は未定
いつまでこのキャンペーンが続くかは全くありませんが、突如始まったこのキャンペーンに戸惑っているユーザーも多いようです。
docomoのギガホで30GBが使えるんだけど…ギガホ増量キャンペーンで60GBも使えるの今知った😅
15日で50GB使える🤗— ナスぽん (@nasupon0330) January 15, 2020
docomoのギガホ増量キャンペーン、増量じゃなくて半額にしてくれよw
60GBなんてどうやって使うんだよw— 元ダムの人 (@dam_no_hito) January 17, 2020
しばらくは60GBまで使えるありがたみを感じながら使っていきましょう。
通信量が多い人はギガホ、合わせて使うならデータプラス。ライトは論外
ソフトバンクやUQ WiMAXのポケットWifiと比較すると、キャリアはやはり割高です。
ただ高品質でエリアの広いドコモ回線を使って通信できるという強みがあるため、料金を重視するか使い勝手を重視するかは自分次第でしょう。
月額 料金 |
初期 費用 |
使用 回線 |
契約 期間 |
詳細 | |
ドコモ | 7,622円 | 3,300円 +端末代 |
ドコモ | 2年 | ー |
ドコモ | 7,980円 | 3,300円 +端末代 |
ドコモ | 2年 | ー |
ソフトバンク | 7,966円 ※1 |
3,300円 +端末代 |
ソフトバンク | 2年 | ー |
THE WiFi | 3,828円 | 3,300円 | 3大 キャリア |
2年 | 詳細 |
ZEUS WiFi |
3,278円 ※4ヶ月∼ 3,828円 |
3,300円 | 3大 キャリア |
2年 | 詳細 |
限界突破 WiFi |
3,850円 | 0円 | 3大 キャリア |
2年 | 詳細 |
※1:メリハリプラン for データ
ドコモのポケットWifiの特徴は?
ドコモのポケットWifiには、料金が割高に設定されるような特徴がいくつもあります。
最新端末は国内最速1.2Gbpsに対応!!エリアによっては常時100Mbpsも
ドコモが発売しているWi-Fi STATIONは、ベストエフォートで下り最大1.2Gbpsの速度が出るとしています。
これは光回線並みの速度です。
あくまでも理論値なので実際はそこまでの速度が出ることはありません。
ただ、PREMIUM 4G対応エリアでは常時100Mbps以上出るといった口コミ情報もあり(※)、よりベストエフォートに近い速度での通信ができるというのがドコモのポケットWifiを使うメリットと言えそうです。
(※価格コム「STATION HW-01L」より)
(画像引用:ドコモ公式HP「Wi-Fi STATION HW-01L」)
ドコモの4G LTE通信でエリアが広く、短期通信制限もない
ドコモのポケットWifiは、99%の人口カバー率と言われるドコモの4G LTEエリアを使って通信します。
そのため、90%前後と言われるWiMAXに比べると対応エリアはかなり広く、生活の中で使えなくて困るということはほとんどないでしょう。
また、ドコモは短期通信制限を廃止したので、月間通信容量を超えない限りは制限を掛けられる心配がありません。
エリアの広さや、短期通信制限が無い点は、ドコモのポケットWifiの強みと言えるでしょう。
(参考:NTTドコモ公式HP「通信・エリア」)
ギガホなら通信量が30GBを超えても最大1Mbpsの速度で通信できる
(画像引用:NTTドコモ公式HP)
「ギガホ」プランの魅力は、月間通信容量の30GBを超えても、送受信最大1Mbpsの制限での通信が可能という点です。
多くのポケットWifiが128Kbpsの月間制限を掛けており、大容量プランでありながら通信制限中に1Mbpsで通信できるところはそう多くありません。
1MbpsあればYouTubeの標準画質の視聴が可能と言われる速度なので、高画質で長時間動画を見るといったことが無い限りは、検索やネット閲覧をするうえで困ることもなさそうです。
ドコモのポケットWiFiの契約方法・解約方法
ドコモのポケットWiFiの契約方法や解約方法は以下の通りです。
契約方法
ポケットWiFiを契約するにあたって、初期設定や手続きが面倒という人はドコモショップに行けば間違いありません。
ある程度知識があり自分で設定できる人やネットで手続きを済ませたい人はオンラインショップという方法があります。
オンラインショップなら事務手数料無料で入手可能
ドコモはオンラインショップでの手続きでは、ショップで3,300円掛かる事務手数料を不要としています。
つまり、オンラインショップで自力で申し込むことができれば、3,000円費用が浮くというわけです。
まずは、サイトから「データ通信製品」を探してみましょう。
(参考:NTTdocomo公式オンラインショップ)
オンラインショップでの契約手続きの流れ
1)「データ通信製品」を一覧から選択する
2)端末代金の支払い方を決める
後で詳しく説明しますが、ドコモのポケットWifiは端末代金を支払う必要があります。
支払い方を最初に聞かれるので、何回払いにするのか先に考えておきましょう。
支払い方を決めたら、「カートに入れる」を選択して購入手続きに進みます。
3)選択内容を確認後、情報の入力をする
「購入手続きに進む」を選択し、必要な情報を入力します
既にdアカウントを持っている人は、「ログインして購入手続きに進む」から入りましょう。
4)情報入力を進め、注文を完了させる
- お客様情報と配送先の入力
- 料金プラン・サービスの選択
- お支払情報の入力
- ご注文内容のご確認
必要に応じて上記の4ステップで手続きを進めていきます。
早い人は10分程度で手続きを完了できそうです。
5)データ通信製品を受け取る
- 宅配便
- ドコモショップ
2,500円以上の製品に関しては、送料無料で配送してもらえます。
申込後10日前後を目安にみておきましょう。
6)商品到着後の設定・開通(利用開始の手続き)
案内に従って手続きをします。
解約方法
「ギガホ」と「データプラス」プランに2年の定期契約で加入していて、更新月以外に解約した場合は、それぞれ9,500円ずつ解約金が発生するため、合計19,000円の負担を強いられます。
解約金の掛からない更新月は3ヶ月(当月、翌月、翌々月)あるので、少なくともどちらかのプランの更新月で解約できれば、解約金を半分に抑えることが可能です。
ちなみに、途中解約で端末代金の分割支払いが残っている場合は、残債を毎月ドコモに支払っていくことになります。

解約金は最終利用月の料金と一緒に請求されるよ!
ドコモのポケットWifiを契約する時の注意点
では、ドコモのポケットWifiを契約する時にはどのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。
無制限に使える料金プランが無く、料金設定が割高
OSやソフトウェアの更新、ファイルの送受信など、パソコンをネットに繋ぐという行為は、思ったよりも通信量が多くなりがちです。
ポケットWifiへの自動接続設定をOFFにするなどの設定をしておかないと、数日で30GBを使ってしまうなんてこともあるでしょう。
ドコモには無制限に使えるプランが無いうえに料金プラン自体も割高です。
固定回線の代わりにポケットWifiを使いたいと考えている人は、無制限に使える料金プランがある他社のポケットWifiを使うのが無難ではないでしょうか。
データプラスで月間通信容量を超過するとスマホも一緒に速度制限に
データプラスはスマホの通信量をシェアできて便利な反面、片方の回線を使っている最中に月間通信容量を超過した時点で、もう一方の回線も速度制限に掛かってしまいます。
ネットを使える端末が両方とも制限に掛かるというのは、かなり不便です。
「ギガライト」は合わせて7GBまでしか使えないうえに、超過後は128Kbpsの制限に掛かってしまうので、「データプラス」との組み合わせは向いていません。
月間制限の解除には「1GB追加オプション」(1,000円)などを使うという方法もありますが、後で1,000円を追加するくらいであれば、最初から「ギガホ」を契約しておいた方が良いでしょう。
スマホとのセット割引が無い
スマホとWiMAXをセットで使うことで、auには「auスマートバリューmine」が、UQmobileには「ギガMAX月割」という割引制度があります。
それぞれスマホ代から一定額を割り引くという制度ですが、ドコモにはこのようなセット割がありません。
ドコモユーザーがスマホと一緒にポケットWifiを契約したところで何の特典もないというのは、残念なポイントですね。
端末代金を一括払いもしくは分割払いで支払う必要がある
(画像引用:NTTドコモ公式オンラインショップ)
実は、ドコモのポケットWifiを使うには端末代金が必要になります。
ちなみに、「Wi-Fi STATION HW-01L」は税込25,272 円です。
端末の購入は36回払い/24回払い/12回払い/一括払いから選べて、分割払いに手数料は掛かりません。
WiMAXのプロバイダには、端末を無料で使えて月々4,000円前後といったプランもあるので、ドコモのポケットWifiにこだわるべきかはよく考える必要がありそうです。
ドコモのポケットWifiの口コミや評判
ドコモでポケットWifiを契約している人の口コミや評判を集めました。
【速い通信ができている人】

866Mbps が一度だけ出た。
あとは 500Mbps ± 100Mbps 行ったり来たり。
(引用:価格コム「STATION HW-01L」より)
都心など、PREMIUM 4Gに対応した特定のエリアであれば、かなりの速度で通信できるところもあるようです。
【充電に物足りさを感じている人】

充電に関しては、USB-PD対応アダプタだと問題なく充電できます。それ以外(PCのUSBポートや5V・2Aくらいの電源アダプタ)では、特にWi-Fi有効時には充電が追いつきません。
(引用:価格コム「STATION HW-01L」より)
速い通信ができる端末では通信時のバッテリー消費が激しく、充電が追い付かないといったことが起こります。
外出時に持ち出して長時間使うことが予想される場合は、充電グッズを持ち歩いたほうが良いかもしれません。
【旧プランよりも料金が高くなった人】

docomoは契約追加なのでカケホーダイプラン(2700)+データMパック(5000)+SPモード(300)の8000円から、ギガホ(6980)+かけ放題オプション(1700)+データプラス(700)+SPモード(300)の9680円と1680円の上昇。
(引用:価格コム「STATION HW-01L」より)
新プランへの変更で月額料金が高くなったという人もいます。
通信費を徹底的に落としたいという場合は、キャリア以外のポケットWiFiと格安SIMの組み合わせが最もお得です。
ちなみに、端末代金を一括払いするとdポイントが2倍になり、毎月の通信料支払いにもポイントが付くので、ドコモで契約している人は、ポイントを有効に活用すると良いですね。
ドコモのスマホとデータ通信量をシェアしたい人におすすめ
固定回線を引くほどでもないけれど、30GBも使っていないスマホの通信量をシェアして通信したいというユーザーは、ドコモのポケットWiFiを使うのも良いでしょう。
ただ、パソコンやタブレットでがっつりと動画を観たい人や仕事に使いたい人は、無制限にデータ通信ができる他のポケットWiFiの方が支障なく使うことができるかもしれません。