光回線を選ぶ際、スマホとのセット割に惹かれて選ぶ人は少なくないでしょう。
ただスマホのドコモについては、セット割が適用できるドコモ光よりも他社を選んだ方がお得である場合があります。
そこで今回はドコモユーザーにとってお得でおすすめな光回線を紹介します。
ドコモユーザーだからと言ってドコモ光が最もお得だとは限らない
光回線を選ぶ上で「スマホとのセット割が適用できるかどうか」というのは非常に重要で、光回線を選ぶ一つの手段です。
そしてスマホがドコモの場合、セット割対象となるのはドコモ光のみです。 auやソフトバンクだと複数の光回線がセット割対象のみとなっていますがドコモの場合は一つだけです。
よって、通常ならばドコモユーザーはドコモ光を選ぶのがベストとなりそうですが、そうではない点に注意が必要。
なぜならドコモ光には以下の特徴がある為です。
- スマホのセット割は人数・プランによって変動(場合によっては割引なしとなる場合も)
- ドコモ光はキャッシュバック額が他社より少ない
- 月額料金は平均的(安いわけではない)
特に注意すべきがセット割による割引額。セット割は家族で使っている台数分の割引を受けることができますから、もし1台あたり1,100円の割引となるなら4人家族で4,400円もの割引になります。
ただプランによっては割引が0円となる場合もあるので、家族で使っている台数がいくら多くてもわざわざドコモ光を選ぶ必要がない場合もあるのです。
スマホのドコモ×ドコモ光のセット割料金
ではここで、スマホのドコモでドコモ光セット割を適用した場合のセット割料金を確認してみましょう(ドコモ光定額プランで契約した場合)。
家族でドコモを利用している台数 | |||||
1台 | 2台 | 3台 | 4台 | ||
5Gギガホプレミア | △1,100円 | △2,200円 | △3,300円 | △4,400円 | |
5Gギガホ | |||||
ギガホプレミア | |||||
ギガホ | |||||
5Gギガライト ・ギガライト |
〜7GB | △1,100円 | △2,200円 | △3,300円 | △4,400円 |
〜5GB | |||||
〜3GB | △550円 | △1,100円 | △1,650円 | △2,200円 | |
〜1GB | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | |
2年間の総割引額 (最大割引適用時) |
△26,400円 | △52,800円 | △79,200円 | △105,600円 |
家族で4台利用、かつ全てが最大割引額が適用(1台あたり1,100円)されている場合は月4,400円もの割引。ドコモ光自体の利用料がほぼ割引、2年間で10万円以上の割引をされるので、ここまでの割引が適用されるなら使わない手はありません。
ただ家族で1台しか使わない場合、2台使っていてもギガライトで1台あたり550円の割引しか受けることができない場合は月1,100円の割引、2年間で26,400円の割引にしかなりません。
ドコモ光以外の他社ではキャッシュバックが6万円以上貰えるところもあります。そう考えると、利用台数・割引額によってはドコモ光よりもお得に利用できる光回線があるわけです。
ただキャッシュバックは一時的なのであるのに対し、セット割によるスマホ台割引はずっと続いていくもの。光回線を乗り換えずに同じところを5年・10年と使っていく予定であるならば割引額が少なくてもドコモ光を選んだ方がお得になるかもしれません。
スマホのドコモを使っている人におすすめの光回線は4つ
上記で紹介した通り、何を使うべきかセット割による割引額がどの程度になるかによって決まります。
ここでは割引額を踏まえた、おすすめの光回線を紹介していきましょう。
ドコモ光|セット割による割引が多い・長期的に利用する人向け
ドコモ光 | ||
回線種類 |
光コラボ | |
月額料金 |
戸建 | 5,720円 |
マンション | 4,400円 | |
工事費 | 無料(※1) | |
最大キャッシュバック | 35,000円(オプション加入要) | |
その他特典 | WiFiルーターレンタル0円 dポイント2,000ptプレゼント セキュリティサービス1年間無料 |
|
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | ドコモ光 |
※1:土日工事や夜間工事等の追加料金がある場合は割引対象外
特徴
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- ドコモとのセット割でスマホ料金が安くなる
- 工事費が無料
ドコモ光を選ぶべき人
- 家族で2台以上・セット割で合計2,200円以上の割引となる人
- 他社光回線への乗り換えなしで長期的に使う予定の人
スマホのドコモとのセット割があるドコモ光。
スマホ代が割引になるとは言え、キャッシュバックが少ない(満額貰うには厳しいオプション加入が必要)為、これを選ぶかどうかはセット割による割引がいくらになるかによるでしょう。
基本的には割引が合計2,200円以上(家族2人利用かつ割引1,100円/台適用される場合)となるのであればドコモ光を選ぶのがおすすめとなります。
ただ契約期間の2年以上、5年・10年と乗り換えすることなく使っていくのであればたとえセット割による割引が1,100円しかなくても選ぶべき。1,100円の割引が5年で66,000円にもなりますからね。
なお、ドコモ光のキャッシュバック額は以下の通りになります。
特典金額 | 適用条件 |
---|---|
35,000円 | ひかりTV+DAZN for docomo |
18,000円 | ひかりTV |
15,000円 | DAZN for docomo またはスカパー! (1,800円以上の商品) |
10,000円 | dTVまたはdアニメストア |
5,500円 | なし |
何のオプションにも入らなければ5,500円しか貰えません。良くて月550円のdTVに加入して10,000円貰うかというところでしょう。
DAZN for docomo(3,700円)やひかりTV(2,750円)は月額料金が高い為、使わない人にとっては逆に損してしまうことになりますね。
auひかり|キャッシュバックが多く、月額料金も安い
auひかり | ||
回線種類 |
独自回線 | |
月額料金 |
戸建 | 1年目:5,610円 2年目:5,500円 3年目:5,390円 |
マンション | 4,180円 | |
工事費 | 実質無料(※1) | |
最大キャッシュバック | 66,000円 | |
対応エリア |
全国 (関西・中部・沖縄除く) |
|
申し込み先 | auひかり |
※1:土日工事や夜間工事等の追加料金がある場合は割引対象外
特徴
- 月額料金が安く、キャッシュバック額もトップクラス
- 一部エリア対象外
- 工事費が実質無料
auひかりを選ぶべき人
- ドコモ光とのセット割で合計1,650円以下
- auひかりのエリア内で利用可能な人
auひかりは月額料金が他社よりも安く、さらに高額なキャッシュバックを貰うことができる非常にコスパが良い光回線です。
もしドコモ光とのセット割を使っても家族全員分での割引額が少ない(0円から1,650円)のであれば、このauひかりを使うのがおすすめです。
ただ注意すべきなのが、auひかりは一部エリアで対象外となる点。またエリア内であってもマンションが未対応で利用できないケースもあります。
ドコモ光のように光コラボだと全国対象、使えるマンションも多いのですがauひかりだと使いたくても使えないというケースがでてきます(利用可能かどうかは申し込み時にわかります)。
NURO光|コスパが良く、最大2Gbpsの高速通信
NURO光 | ||
回線種類 |
独自回線 | |
月額料金 |
戸建 | 5,200円 |
マンション | 2,750円 | |
工事費用 | 実質無料(※1) | |
最大キャッシュバック | 45,000円 | |
対応エリア |
関東・関西・中部 ・北海道等一部地域 |
|
申し込み先 | NURO光 |
※1:土日工事や夜間工事等の追加料金がある場合は割引対象外
特徴
- 月額料金が安く、キャッシュバック額も多い
- 最大2Gbpsの通信が可能(他社は最大1Gbps)
- 一部エリア対象外
- マンションにも戸建てタイプ導入可
- 工事費が実質無料
NURO光を選ぶべき人
- ドコモ光とのセット割で合計1,650円以下
- NURO光のエリア内で利用可能な人
- 高速通信を希望する人
NURO光は高速通信が低料金で利用できる光回線。月額料金が安い上にキャッシュバックも多く、他社よりも速い最大通信速度で利用可能です。
ただしNURO光はauひかりよりもさらにエリアが狭く、使えない地域が多い点には注意しましょう。
またマンションタイプについては、料金が安いもののほとんどのマンションが未対応で利用できません。
ただし、NURO光はマンションでも戸建てタイプの導入が可能(階数制限なし)となっているので、エリア内であれば利用可能です。
他社でもマンションだと設備次第で通信速度が最大100Mbpsに制限されますが、NURO光なら戸建てタイプで最大2Gbpsの通信できるので、速度を求める人にはおすすめです。
ビッグローブ光|キャッシュバックが多く、エリアも広い
ビッグローブ光 | ||
回線種類 |
光コラボ | |
月額料金 |
戸建 | 5,478円 |
マンション | 4,378円 | |
工事費用 | 戸建:19,800円 マンション:16,500円 |
|
最大キャッシュバック | 68,000円 | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | ビッグローブ光 |
特徴
- 月額料金が安く、キャッシュバック額も多い
- 光コラボなので全国対象
ビッグローブ光を選ぶべき人
- ドコモ光とのセット割で合計1,650円以下
- auひかり・NURO光のエリア外の人
- フレッツ光対応のマンションに住んでいる人
ビッグローブ光はキャッシュバックが多く、月額料金も安い光コラボの光回線。
auひかりやNURO光はエリアが限定的でしたが、ビッグローブ光はドコモ光同様に光コラボで、エリアは全国で対応しているマンションも多いです。
もしauひかりやNURO光がエリア外・非対応マンションにより使えない場合はこちらがおすすめとなります。
ドコモユーザーの光回線の選び方
ではここからは、あらためてドコモユーザーの光回線の選び方について順を追って紹介していきます。
ドコモ光利用時のセット割の割引額はいくら?
まずはドコモ光を使ったとして、セット割の割引額がいくらになるかを計算しましょう。
1台あたりの 割引台数 |
||
5Gギガホプレミア | △1,100円 | |
5Gギガホ | ||
ギガホプレミア | ||
ギガホ | ||
5Gギガライト ・ギガライト |
〜7GB | △1,100円 |
〜5GB | ||
〜3GB | △550円 | |
〜1GB | 0円 |
たとえば家族4人でドコモを使っている場合は以下の通りになります。
【家族4人でドコモ利用時のセット割額】
スマホプラン | 割引額 | |
1人目 | ギガホプレミア | △1,100円 |
2人目 | ギガライト(〜5GB) | △1,100円 |
3人目 | ギガライト(〜3GB) | △550円 |
4人目 | ギガライト(〜1GB) | 0円 |
合計割引額 | ||
△2,750円 |
家族の人数、プランによって割引額は大きく異なってきます。
ここで、もし割引額が2,200円以上となったなら迷わずドコモ光を選ぶと良いでしょう。
一方で2,200円未満となった場合には次項に進んでください。
どれくらいの期間、使い続けるつもりか
これから利用とする光回線はどの程度使うかを考えましょう。
お得なのは2〜3年の契約期間ごとで他社に乗り換える方法です。乗り換えるたびにキャッシュバックなどの恩恵を受けることができることが大きな理由です。
ただ光回線を数年おきに乗り換えるのは面倒だという人も少なくないでしょう。場合によってはまた開通工事が必要になることもありますからね(光コラボ⇒光コラボであれば工事はないが、光コラボ⇒auひかりだと工事が必要)。
もしあなたが乗り換えは面倒、今後5年・10年と同じ光回線を使っていくというのであれば、割引額が少なくてもドコモ光がおすすめ。
家族分で1,100円の割引にしかならなくても、5年で66,000円の割引となり、他社のキャッシュバックよりもお得になりますから。
どんな光回線が利用可能か(マンション・エリア)
もしセット割による割引額が少なく、ドコモ光以外にしようとなったらエリアチェックしましょう。
auひかりやNURO光は以下の通りエリア外の地域があります。
【NURO光の提供エリア】
また、マンションで利用する場合はそのマンションがどの光回線に対応しているかもチェックしましょう。各光回線のエリアチェック(もしくは申込みを進める)すると利用可能かわかります。
まとめ:ドコモのスマホだからドコモ光がお得とは限らない!
光回線を選ぶ場合に自分が使っているスマホとのセット割で選ぶというのは間違ったことではありません。
ただセット割の割引額次第ではドコモ光以外の光回線を選んだ方が良い場合もあるという点には注意が必要です。
特にドコモをつかっていても割引額が550円しかない、中には割引額が0円となる場合もありますからね。
ぜひ本記事を参考に、ベストな光回線を選んでみてください。
