「どこよりもWiFi」と「FUJI Wifi」は、どちらも有名なポケットWiFiサービスです。
どこよりもWiFi(詳細)はクラウドSIMを使った200GB・100GB・50GB・20GBのプランがあり、FUJI Wifi(詳細)はソフトバンクやドコモ、au回線を使った100GB・50GB・30GBプランと、クラウドSIMに対応した2つのプランがあります。
双方とも低容量から大容量までのプランがあるため、どちらを選べば良いか分かりづらいかもしれません。
しかし、両者には使用する回線やエリア、契約期間や違約金などに大きな違いがあります。
そこで今回は、どこよりもWiFiとFUJI Wifiの100GBプランを中心に違いを比較しながら、どんな場合にお得に契約できるかについて検証していきましょう。
どこよりもWiFiとFUJI Wifiの100GBプランを徹底比較!
どこよりもWiFiとFUJI Wifiにはいくつかの料金プランがありますが、ここではそれぞれ100GBプランについて徹底比較していきます。検証するのは、以下の7項目です。
- 料金
- 回線とエリア
- 通信容量と速度制限
- 契約期間
- ルータースペック
- 端末補償
- 端末返却
それぞれの重要なポイントを詳しく見ていきましょう。
【料金】どこよりもWiFiは月3,718円で、FUJI Wifiの月4,345円よりも安い
100GBプランにおけるどこよりもWiFiの月額基本料金は3,718円で、FUJI Wifiは4,345円です。両者の月額料金と事務手数料などを比較してみましょう。
※デポコミコースを適用した場合。デポコミコース非適用だと月4,895円
どこよりもWiFiの100GBプランは月額3,718円ですが、これはポケットWiFiの中でも最安レベル。FUJI Wifiの月額料金は4,345円なので600円ほど安くなっています。
FUJI Wifiには初月の日割り計算はありませんが、毎月16日以降に契約した場合は初月分が半額になるので、少しでも安くしたい人はタイミングを狙って契約するのがおすすめです。
【回線/エリア】クラウドSIMのどこよりもWiFi、ソフトバンクのFUJI Wifi
どこよりもWiFiの100GBプランは「クラウドSIM」、FUJI Wifiはソフトバンク回線を使って通信をします。
クラウドSIMとは、通常どおりSIMカードを挿入して使う「物理SIM」とは違い、クラウドにあるSIMを使って通信をするシステムのこと。複数のキャリア回線を、一つの端末で利用できます。
FUJI WifiにもクラウドSIMを使ったプランはありますが、1日5GBや10GBの制限があるため、短期制限のないプランを選ぶなら、100GBプランを選びましょう。
100GBプラン | どこよりもWiFi |
FUJI Wifi |
回線 | ドコモ au ソフトバンク |
ソフトバンク回線 |
対応エリア | ドコモ au ソフトバンク |
ソフトバンク |
最大通信速度 | 下り150Mbps 上り50Mbps |
下り300Mbps 上り50Mbps |
一方で、速度に関しては、FUJI Wifiの端末が新しく、下り最大300Mbpsと通信速度の点では有利です。
また、クラウドSIMは通信が不安定になりやすいのが難点。通信の安定性という点では、ソフトバンクの物理SIMを使うFUJI Wifiの方が良さそうです。
これらのことから、対応エリアの広さを重視する場合はどこよりもWiFiを、通信の安定性や端末の通信速度を重視するならFUJI Wifiを選ぶと良いでしょう。
【速度制限】超過後128Kbpsの制限は変わらない
100GBプランの場合、どちらも100GBを超過すると128Kbpsの制限が掛かります。
128Kbpsの通信速度では、メールの送信やテキスト形式のチャット、テキスト主体のウェブサイトの閲覧くらいしかできなくなるので、通信制限は避けたいところですね。
なお、どちらのポケットWiFiサービスでも、3日間の使用量が多くなったときの短期制限などはありません。月間100GBをオーバーしないように注意しておけば良さそうです。
【契約期間】どこよりもWiFiにも縛りなし、違約金なしのプランがある
どこよりもWiFiとFUJI Wifiは、契約期間や違約金といった縛りの条件が異なります。それぞれの比較は次の通りです。
上記のように、どこよりもWiFiの契約期間は2年の自動更新です。
更新期間は契約満了月の翌月で、それ以外に解約すると10,450円の違約金が生じます。
どこよりもWiFiには20GBと50GB限定で「しばりなし」のプランがあります。低容量プランで良ければ料金重視の場合はどこよりもWiFiのもおすすめです。
ちなみにFUJI Wifiは全プランが契約期間の縛りなしの安心設定ですふが、前述した「デポコミコース」を適用して申し込んだ場合、1年以内に解約すると5,500円が返金されなくなってしまうので注意しましょう。
【ルータースペック】U3のどこよりもWiFi、FS040WのFUJI Wifi
どこよりもWiFiとFUJI Wifiでは、使用するルーターが異なります。
どこよりもWiFiは「GlocalMe」のU3もしくはU2、FUJI Wifiでは富士ソフトのFS040WかFS030Wを選択可能です。
最新のU3とFS040Wで比較すると、全体的にFUJI Wifiの方がスペックで上回っています。
どこよりもWiFi |
FUJI Wifi | |
端末 | ![]() |
![]() |
端末名称 | U3 | FS040W |
端末重量 | 125g | 142g |
端末サイズ | 126×66×10mm | 76×76×19.6mm |
液晶画面 | なし | あり |
連続通信時間 | 12時間 | 20時間 |
下り通信速度 | 150Mbps | 300Mbps |
上り通信速度 | 50Mbps | 50Mbps |
USB規格 | USB Type-C | USB Type-C |
同時接続台数 | 10台 | 15台 |
特に「通信速度」「連続通信時間」「同時接続台数」「液晶画面の有無」の4点の違いは重要です。
FUJI Wifiの端末では、下り(データ受信時)の通信速度が300MbpsとU3端末の約2倍で、ネットを快適に使いやすくなっています。
連続通信時間も8時間長く同時接続台数も5台多いため、外出先でのポケットWiFiとしても、自宅でもホームルーターとしても便利に使えます。
さらに、FS040Wには液晶画面がついているので、各種設定などを便利に行いやすいことも魅力です。
USB規格はどちらもType-Cなので、端子の向きを気にする必要がなくストレスを感じません。何度も挿し間違えて端子を壊してしまう心配もないでしょう。
ただ、FS040Wの方は15~20gほど重いので、移動時に少し気になることがあるかもしれません。
ハイスペックなルーターを使いたいなら、FUJI Wifiを契約するのがおすすめです。
【端末補償】どこよりもWiFiは盗難や紛失に非対応、FUJIは一部対応
どこよりもWiFiとFUJI Wifiでは、どちらも有料オプションとして端末補償サービスを利用可能です。
しかし、どこよりもWiFiは盗難や紛失には対応しておらず、FUJI Wifiは一部対応となっているなど、いくつか違いがあります。
最もサポート内容が優れているのは、FUJI Wifiの「安心サポートPremium」です。
どこよりもWiFi |
FUJI Wifi | ||
サービス | 機器補償 サービス |
安心 サポート |
安心サポート Premium |
月額 料金 |
440円 | 275円 | 440円 |
補償 対象 |
端末故障 | 水没 落下故障 |
盗難 紛失時 水没 落下故障 |
再補償 までの 期間 |
6ヶ月 | 12ヶ月 | 12ヶ月 |
その他 | 対象外 ・盗難 ・紛失 ・経年劣化 |
対象外 ・盗難 ・紛失 ・バッテリー劣化 |
SIMカード破損・紛失 →4,400円 1年以上継続利用 →バッテリー劣化対応 |
安心サポートPremiumなら盗難や紛失時も補償を受けられるうえに、1年以上継続すればバッテリーの劣化も対象になります。
しかも、月額料金も440円なのでどこよりもWiFiのサポート内容を比べると、コスパが良いです。
ただ、安心サポートPremiumの場合でも、SIMカードに破損や紛失などが生じたときは再発行手数料として4,400円を請求されるので注意してください。
【端末返却】どちらも解約時は要返却
どこよりもWiFiとFUJI Wifiはどちらも端末をレンタルする形式なので、解約時は端末を返却する必要があります。
どこよりもWiFi |
FUJI Wifi | |
解約時における 返却の有無 |
必要 | 必要 |
未返却 (税込) |
19,800円 | 1か月分の 月額料金 |
返却期日 | 解約月の 月末まで |
解約月の 翌月3日まで |
送料 | 自己負担 | 自己負担 |
月末ギリギリまで使おうとすると、返却が間に合わなくなる可能性があるので、少し余裕を見て解約手続きを行うようにしましょう。返却時の送料はユーザー側の負担です。
ちなみに、ルーター本体だけではなく、USBケーブルなどの付属品などもすべて返却する必要があるので、入れ忘れがないかしっかり確認してから返送してください。
どこよりもWiFiの100GBプランが向いている人
どこよりもWiFiは次のいずれかに該当する人に向いています。
- 安いポケットWiFiを使いたい人
- できるだけ対応エリアが広い方が良い人
- 海外で使用する可能性がある人
どこよりもWiFi(月3,718円)は月額料金の安さを重視する人におすすめです。業界最安クラスではありませんが、他の多くのポケットWiFiより安く使えます。
また、クラウドSIMを採用しているため、3キャリアすべての電波を使えることも大きなメリットです。できるだけ対応エリアの広いポケットWiFiが良い人に向いています。
海外でも同じ端末を簡単に使えることも魅力的です。ただ、海外でポケットWiFiを利用する場合は追加の費用が発生します。
ただし、端末補償で盗難や紛失は対象にならないので、端末の取り扱いには注意してください。
FUJI Wifiの100GBプランが向いている人
FUJI Wifiの方が向いているのは、次のいずれかに該当する人です。
- 通信の安定性を重視する人
- ルータースペックが高い方が良い人
- 充実した端末補償を利用したい人
FUJI Wifiには契約期間の縛りがないため、違約金の心配をする必要がありません。短期間で他のポケットWiFiへ乗り換える可能性がある人に向いています。
100GBプランで採用しているのは、クラウドSIMではなくソフトバンク回線の物理SIM。安定した通信ができるので、通信品質を重視する人はFUJI Wifiの方が安心です。
ルーターのスペックも高く、特に同時接続台数や通信速度が高いことも魅力。同時に15台接続することができるので、ホームルーターとして使いたい人にもおすすめです。
また、FUJI Wifiの端末補償は盗難や紛失も対象となるので、ポケットWiFiを頻繁に持ち歩く人でも安心できます。
ハイスペックなWiFiルーターを使えるポケットWiFiを契約したいなら、FUJI Wifiがおすすめです。
まとめ|100GBプランを安く使うならどこよりもWiFi!
どこよりもWiFiとFUJI Wifiの100GBプランを比較しました。
端的にまとめると、100GBの大容量プランを少しでも安く使いたいのであればどこよりもWiFiを、クラウドSIMの端末を避けたい人は、FUJI Wifiを選ぶと良いでしょう。
ただ、100GB以上使えるポケットWiFiを使いたいのであれば、上位プランを検討するのも一つです。
FUJI WifiのクラウドSIMプラン「毎日5ギガプラン」や「毎日10ギガプラン」であれば、それぞれ月150GB、月300GBまで使えます。
また、hi-ho Let’s Wi-Fiにも、1日4GB(月120GB)や7GB(月210GB)まで使えるプランがあるので、気になる方はそちらもチェックしてみると良いでしょう。
詳しくはポケットWiFiのランキング記事で解説しています。
