どんなときもWiFiとFUJI Wifiは「無制限に通信ができるポケットWiFi」の中でも人気の高いサービスです。
私が色々と使ってみた中でも、クラウドSIMを採用しているポケットWiFiならこの2つに絞られるかなと思っています(料金、サポートの質などで)。
今回は、その2つをメインに、料金や速度などを徹底比較してみました。
※最新情報
どんなときもWiFi、FUJI WiFiのクラウドプランは、どちらも新規受付を終了しました。
どんなときもWiFiとFUJI WiFiの基本プラン比較表
まずはどんなときもWiFiとFUJI WiFiのプランの内容を確認しましょう。
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どんなときも WiFi |
FUJI Wifi |
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端末 | ![]() |
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プラン | 無制限 | 無制限 25/50/100GB のプランもあり |
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月 額 料 金 |
初月 | 3,480円 (日割り) |
3,480円※ (16日以降申込は 半額) |
1カ月目 以降 |
3,480円 2年目以降3,980円 |
3,480円※ | |
初期費用 | 3,000円 | 0円※ | |
2年総額 | 90,500円 | 87,000円 | |
発送/受取 | 最短即日発送 即日店舗受取可能 |
3営業日前後 で発送 |
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支払方法 | クレカ 口座振替 |
クレカ コンビニ払い |
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回線/エリア | ドコモ、au、 Softbank |
ドコモ、au、 Softbank (25~100GBプラン はSoftbankのみ) |
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最大速度 | 下り150Mbps、 上り50Mbps 制限時384Kbps |
下り150Mbps、 上り50Mbps 制限時384Kbps |
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契約期間 | 2年自動更新 | なし(1カ月) | |
解約金 | 19,000円~ 9,500円 |
0円 | |
端末返却 | 必要 | 必要 | |
補償 | 月400円 自然故障、破損 全損、水没 |
月250円/400円 破損、全損、 水没、紛失 バッテリー劣化 |
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特典/ キャンペーン |
・いつでも 解約サポート |
・新生活応援 キャンペーン |
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詳細ページ | 詳細 | 詳細 |
※新生活応援キャンペーン価格(2020年4月30日まで)通常月額3,980円、初期費用3,000円
【料金】FUJI WiFiはキャンペーン期間中どんなときもWiFiと同じ月3,480円
どんなときも WiFi |
FUJI WiFi |
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月 額 料 金 |
初月 | 3,480円 (日割り) |
3,480円※ (16日以降申込は 半額) |
1カ月目 以降 |
3,480円 3年目以降3,980円 |
3,480円※ | |
初期費用 | 3,000円 | 0円※ | |
2年総額 (25カ月) |
90,500円 | 87,000円 | |
支払方法 | クレカ/ 口座振替 |
クレカ/ コンビニ払い |
※新生活応援キャンペーン価格(2020年4月30日まで)通常月額3,980円、初期費用3,000円
どんなときもWiFiとFUJI WiFiの月額料金は同じ3,480円。しかし細かく見ていくと、「初期費用」「2年目以降の月額料金」に差があります。
そのため、2年間使用した場合、総額料金では3,500円の差が生じるので要注意です。
さらに「初月料金」も少しだけ異なります。
どんなときもWiFiの初月料金は使った分の日割り計算になるのに対し、FUJI WiFiでは1~15日までの申し込みはひと月分、16日~月末までであれば半月分というように2段階の料金設定。
契約タイミングによっては少し損をしてしまうので気を付けましょう。
またFUJI WiFiでは無制限プランのほかに、25GB(月1,980円)50GB(月2,480円)100GB(2,780円)のプランもあります。
プランの変更には1,500円必要ですが、「無制限プランで契約したけどそんなに使わなかった」という場合には便利ですね。
ちなみに上記のFUJIWiFiの価格は2020年4月30日までの新生活応援キャンペーンの特別料金。
キャンペーンの期間中はこれから紹介する契約期間のことを考えても、FUJI WiFiで契約する方がだいぶお得です。
ちなみにキャンペーンが終わると月額3,980円、初期費用3,000円になるのでどんなときもWiFiが逆転します。
【回線/エリア】無制限プランではどちらもほぼ同じ
どんなときも WiFi |
FUJI WiFi |
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回線/エリア | ドコモ、au、Softbank |
どんなときもWiFiとFUJI WiFiは、どちらもクラウドSIMのプランを提供しています。
国内で使用できる回線はドコモ、au、ソフトバンクの3つです。
クラウドSIMとは
物理的なSIMカードを挿入するのではなく、クラウド上でSIMを管理する通信システム。状況に応じて最適な回線を自動的に選んでつなげることができる(自分で任意に回線を選ぶことはできない)。
クラウドSIMの良い点は、通信できるエリアが広いこと。
たとえばauではつながりにくい地域でも、ソフトバンクの回線をつかむことができるといったように、単一の回線よりも対応力に優れています。

【トリプルキャリア】クラウドSIMの仕組みとは?eSIMとの違いやクラウドSIMのポケットWiFiを使うメリット・デメリット
【速度制限】大容量通信をすると制限にかかることもある
どんなときも WiFi |
FUJI WiFi |
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プラン | 無制限 | ||
制限時 速度 |
384Kbps |
ポケットWiFiやSIMのプランの中には、無制限といいつつ制限がかかったり、そもそも速度が遅く設定されているものがあります。
そうなってくると気になるのは、本当に無制限なのか?制限にかかることはないのか?といった点ですよね。
どんなときもWiFiとFUJI WiFiには、WiMAXのポケットWiFiのような「3日10GB制限」はありません。
しかし、いくら無制限とはいえ、制限にかかってしまうケースが少なからずあります。
速度制限について、どんなときもWiFiとFUJIWifiにはどちらも似たような記述がありました。
違法ダウンロードなどの不正利用または著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信をした場合、通信速度を概ね384Kbpsに制限する場合があります。
(引用:どんなときもWiFi公式サイト)
どちらも「〇〇GBまで」という制限を明記しているわけではありませんが、「大容量で使用した場合に制限にかかることがある」といった点で共通しています。実際どの程度で通信制限にかかるのかは、この後詳しく解説します。
【契約期間】FUJI WiFiは契約期間の縛りなし
どんなときも WiFi |
FUJI WiFi |
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契約期間 | 2年自動更新 | 1カ月 | |
解約金 | 1年目19,000円 2年目14,000円 3年目以降9,500円 |
0円 | |
端末返却 | 必要 | 必要 |
どんなときもWiFiとFUJIWiFiの最大の違いは、契約期間の長さです。
どんなときもWiFiが2年以内に解約すると高額な違約金がかかるのに対し、FUJI Wifiではいつ解約しても違約金がかかることはありません。
ただし、どんなときもWiFiには、指定回線に乗り換えることで解約時の違約金が免除される「いつでも解約サポート」というサービスがあります。
固定回線への乗り換えや、その他ポケットWiFiへの乗り換えも視野に入れている人はこちらを利用するというのもひとつの手です。

違約金を負担してもらえるいつでも解約サポートとは?制度があるポケットWiFi・WiMAXの種類や乗り換え先や乗換方法
【ルータースペック】バッテリー性能と画面有無に違いあり
どんなときもWiFiとFUJI Wifiの端末はどちらもuCloudlink製ですが、見た目でわかるように、液晶画面の有無に差があります。
(左FUJI Wifi、右どんなときもWiFi)
さらに詳しくスペックを見ていきましょう。
どんなときも WiFi |
FUJI WiFi |
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端末 | ![]() |
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サイズ 重量 |
127×65.7×14.2mm 151g |
126.5x65x19mm 240g |
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SIMスロット | microSIM×1 | nano SIM×2 | |
バッテリー | 3,500mAh 連続通信時間12時間 |
5350mAh 連続通信時間15時間 |
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モバイル バッテリー 機能 |
なし | あり | |
WiFi規格 | IEEE802.11b/g/n | ||
同時接続台数 | 5台 |
おもな性能の差はバッテリー容量。
どんなときもWiFiのD1端末も半日連続で通信ができる優秀なバッテリーですが、FUJI WifiのG3端末はさらにその上の15時間。
加えてモバイルバッテリーとしての機能も搭載しているため、外出先でスマホを充電したりすることも可能です。
ただし高性能なバッテリーの分、G3端末は重さ240gとかなりずっしりとしています。
ポケットWiFiは持ち歩くものなので、あまり重すぎる端末は嫌だという人もいるでしょう。
【端末補償】どんなときもWiFiは紛失に非対応
どんなときも WiFi |
FUJI WiFi |
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補償 | 月400円 破損、全損、水没 |
月400円 破損、全損、水没、 紛失、バッテリー交換 月250円 破損、全損、水没 |
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弁済金 | 18,000円 | 端末20,000円 SIM4,000円 電池パック4,000円 |
※自然故障(メーカー保証内)は補償に入らずとも交換の対象
どんなときもWiFiとFUJI Wifiの補償オプションはどちらも月400円。
ただしどんなときもWiFiでは紛失に対応しておらず、端末本体をなくしてしまった場合には、たとえ保証に入っていたとしても弁済金が必要です。
FUJI Wifiにも紛失に非対応のオプションがありますが、こちらは月額250円でどんなときもWiFiよりも安くなります。
その代わり、FUJI Wifiでは保証に入っていない場合の弁済金がどんなときもWiFiよりも高くなっているので要注意です。
実際に使ってみてどう? 速度や通信容量の比較
プラン内容もそれぞれ異なる「どんなときもWiFi」と「FUJI Wifi」ですが、実際使っていても思いのほか差があります。
速度や使い勝手の面から違いを見ていきましょう。
【速度の実測値】どちらも日常的な使用では問題ない速度が出る
どんなときも WiFi |
FUJI WiFi |
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朝9時 | 下り15.2 上り5.3 |
下り23.9 上り12.6 |
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昼12時半 | 下り7.26 上り5.13 |
下り18.53 上り10.4 |
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夕方16時 | 下り13.1 上り7.22 |
下り21.6 上り16.9 |
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夜20時 | 下り12.6 上り6.8 |
下り22.4 上り14.5 |
※下り速度:ダウンロード、受信時の速度、上り速度:アップロード、送信時の速度。単位:Mbps
どんなときもWiFiが10~15Mbpsであるのに対し、FUJI Wifiは20Mbps前後と、全体的にFUJI WiFiの方が速い結果となりました。
とはいっても10Mbps程度の速度があれば、日常的に使用する分には申し分ないので、さほど速度を気にしない人はどちらを選んでも問題ありません。
実際、どんなときもWiFiで標準画質の動画を見ていても特に止まったり、遅かったりということはありませんでした。

10Mbpsって速い?遅い?動画は余裕?どれくらいの速度か目安を詳しく解説
【同時接続台数】どんなときもWiFiでは2台目以降多少速度低下がみられた
どんなときもWiFiとFUJI WiFiの同時接続台数は5台。
5台実際に同時接続した際の速度は以下の通りです(計測時間夕方16時)。
どんなときも WiFi |
FUJI WiFi |
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1台目 | 下り13.1 上り7.22 |
下り21.6 上り16.9 |
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2台目 | 下り8.9 上り8.74 |
下り21.4 上り15.8 |
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3台目 | 下り9.11 上り10.5 |
下り21.7 上り15.9 |
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4台目 | 下り8.48 上り8.74 |
下り19.1 上り9.25 |
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5台目 | 下り8.12 上り11.6 |
下り20.1 上り15.7 |
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6台目 | 接続不可 | 接続不可 |
※下り速度:ダウンロード、受信時の速度、上り速度:アップロード、送信時の速度。単位:Mbps
FUJI Wifiが規定の5台目までさほど速度の変化がないのに対し、どんなときもWiFiでは2台目以降の下り速度が10Mbps以下に下がってしまいました。
こちらも動画を見たりSNSをするなどでは問題ない速度です。
ただし1GB以上のデータを送受信するなどといった大容量の通信では、時間がかかってしまうこともあるため、その場合にはなるべく接続台数を減らしておいた方がいいでしょう。
【通信安定性】クラウドSIMのポケットWiFiは不意に速度が遅くなることがある
ポケットWiFiで速度と同じくらい大切なのが、通信の安定性です。
特にどんなときもWiFiやFUJI WiFiのような、クラウドSIMのポケットWiFiを使用していると、不意に通信が途切れたり、遅くなったりすることがあります。
これは現状どのクラウドSIMにも言えることで、低速の回線(主にドコモの格安SIMの回線)をつかんでしまうことが原因です。
低速回線をつかむと1Mbps以下になってしまうため、通信にストレスを感じる状態になってしまいます。
ただし、どんなときもWiFiとFUJI Wifiでこの状態になってしまうのは、一日に1回あるかないかといった程度。(もちろんエリアによって異なります)
万が一低速回線をつかんでしまっても、再起動させれば別の回線をつかみ直してくれるのでさほど心配はないでしょう。
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どんなときもWiFi、限界突破WiFiが遅い原因はRakuten mobile回線(楽天回線)かも。他のトリプルキャリア(めっちゃWiFi)も要注意!
【通信容量】どちらも200GB以上は使えた
前述した通り、どんなときもWiFiとFUJI WiFiには「3日10GB」などの速度制限がありません。
これはまったく制限にかからないわけではなく、どちらも「違法ダウンロードなどの不正利用または著しくネットワークを占有するレベルの大容量通信をした場合」に制限がかかると明記されています。
実際にどれだけ使えば制限にかかるのか試してみた結果、どちらも月200GB以上は使用することができました。
ただ極端な話、同じ200GBでも、「1日に200GB使用し、その他の日は使用しない」という使い方では、ネットワークにかける負荷が異なるため、速度制限にかかる可能性が高まります。
無理な使い方は禁物です。

ポケットWiFiの無制限は嘘!?無制限を謳っているクラウドSIMのWiFiにも制限がかかる場合はあるので要注意
【ルーターの使用感】FUJI WiFiは使い勝手はいいが重たい
どんなときもWiFiとFUJI Wifiの端末はどちらもuCloudlink製ですが、見た目でわかるように、液晶画面の有無に差があります。
FUJI Wifiの使用しているG3の画面はタッチパネルなので、1カ月の通信量や電池残量、電波状況はもちろんのこと、SIMの管理などが端末で行えます。
どんなときもWiFiではわざわざスマホのブラウザで端末の管理をしなければならず、その点を不便に感じました。
しかし、G3の欠点はかなり重たいこと。
どんなときもWiFiの使用しているD1と正面から見たサイズはほぼ変わりませんが、厚さが5㎜大きく、その分重量もずっしり。ちょうどiPhoneSEを2つ重ねたくらいと言えばわかりやすいでしょうか。
【FUJIWifiのG3とiPhoneSE】
【分厚いため自立するFUJIWifiのG3】
スマホのように手に持って使用する機会はそれほど多くありませんが、ポケットWiFiは持ち運びするものなので、ここまでずっしりしていると少々かさばります。
ただし、G3はルータースペックの項目でも述べた通り、モバイルバッテリーの機能も搭載しています。
もし今までモバイルバッテリーを持ち歩いていた人なら、その役割を1台に集約できるので、重さや大きさは気にならないかもしれないですね。
【サポート】どちらもマイページや問い合わせフォームがあり安心
どんなときも WiFi |
FUJI WiFi |
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マイページ | 〇 | 〇 | |
お問い合わせ フォーム |
〇 | 〇 | |
電話 問い合わせ |
〇 | 〇 | |
チャット サポート |
〇 | × | |
解約 | 専用フォームor 電話から |
マイページ から |
どんなときもWiFiとFUJI Wifiはどちらもサポートがしっかりとしていると評判がいいです。
実際、どんなときもWiFiではTwitterなどのSNSでユーザーや契約を考えている人の疑問や意見に応えているのをよく見かけますし、FUJI Wifiも「メールの問い合わせ返信が速い」という意見が多いです。
さらに解約時も、どちらもWEBからの手続きが可能なので、よくある「解約したいのに電話が繋がらない」といった事態にならずにすみます。
ポケットWiFiの中にはマイページがなかったり、待てど暮らせど問い合わせの返事が来なかったり、解約方法が公式サイトに明記されていないものもあるため、そういったサービスと比べると、どんなときもWiFiとFUJI Wifiはたしかにきちんとサポートしてくれていますね。
【まとめ】キャンペーン中は縛りなしのFUJI Wifiがおすすめ
FUJI WiFiは2020年4月末までキャンペーンを行っています。
このキャンペーン期間中は、どんなときもWiFiと同じ月3,480円で無制限に通信が可能。
FUJI Wifiには契約期間の縛りがないため、「よりお得なプランが出たら乗り換えたい」「2年以内に確実に解約をしてしまう」という場合は、FUJI Wifiを今のうちに契約してしまうのがおすすめです。
一方のどんなときもWiFiは、口座振替での支払いが可能であったり、即日受け取りができたりなどFUJI WiFiにはないメリットがあります。端末もFUJIWifiより軽く持ち運びしやすいです。
- 【どんなときもWiFiがおすすめ】
- 即日で受け取りをしたい人
- 口座振替でクラウドSIMのポケットWiFiを使いたい人
- 端末が軽いほうがいい人
- 【FUJI WiFiがおすすめ】
- 契約期間の縛りがない方がいい人
- 端末に画面が欲しい人
- コンビニ払いを利用したい人
- 常に2台以上で通信する人
- 月100GB以内でも十分かもしれない人
ただしどんなときもWiFiとFUJI WiFiは双方、クラウドSIMのため3キャリアの幅広いエリアに対応している反面、多かれ少なかれ通信時に途切れたり、遅くなったりということも。
安定性を重視するのであれば、ソフトバンク回線を利用したポケットWiFiも検討してみましょう。
