eo光とは、関西電力のグループ企業である株式会社オプテージが、関西地方で展開している光回線サービスです。
関西電力の独自回線網を使用しているため通信速度に定評があり、現在はさらに高速な5Gbpsと10Gbpsのプランも提供されています。
他社の高速通信プランと比べて月額料金もお得で対応エリアも広いため、関西地方に在住している人におすすめです。
本記事では、eo光の5ギガと10ギガの高速通信プランについて、特徴や月額料金などを詳しく解説します。
公式:eo光
eo光には最大5Gbps・10Gbpsの通信ができるコースがある!
eo光は関西を中心に提供されている光回線で、関西電力管内のエリア(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・和歌山県・福井県)で利用可能です。
独自回線を使用しているeo光は、NTT回線と比べると混雑による速度低下が少ないため、以前から通信速度の評価が高い回線。
しかも、現在では通常の1Gbpsのプラン以外に、最大5Gbps・10Gbpsで通信できるプランを利用することができます。
eo光で利用可能な高速通信プランについて、まずは次の3つの観点から見ていきましょう。
- 月額料金
- 対応エリア
- 通信速度の実測値
それぞれのポイントについて、重要な点を分かりやすく解説していきます。
eo光の詳細はこちらの記事を参考にしてください。

【料金】ホームタイプなら5ギガ3,248円、10ギガ3,818円から利用可能
eo光の高速通信プランはホームタイプとメゾンタイプに対応していて、月額料金はどちらのタイプでも5ギガ3,248円、10ギガ3,818円からとなっています。
【ホームタイプ、メゾンタイプ】
高速通信プラン | 通信 速度 |
料金 | ||
1年目 | 2年目 | 3年目以降 | ||
5ギガコース | 5Gbps | 3,248円 | 5,960円 | |
10ギガコース | 10Gbps | 3,818円 | 6,530円 |
※税込表記
月額基本料金は5ギガ5,960円、10ギガ6,530円ですが、後ほど紹介する割引を適用することで、1年目の料金は大幅な値引きとなります。
ただし、eo光の高速通信プランはマンションタイプに対応していないので、集合住宅では利用できない可能性が高いです。(※要エリア確認)
集合住宅のタイプが「メゾン」であれば、上記の月額料金でeo光の高速プランを契約できます。
eo暮らしスタート割
「eo暮らしスタート割」では、eo光のホームタイプかメゾンタイプを新規契約すると、最初の1年間の月額料金が2,200円安くなります。
さらに、契約時に通常29,700円掛かる工事費も実質無料になるので、乗り換えの負担を気にする必要がありません。
eo暮らしスタート割は新規契約すれば受けることができ、有料オプションを契約するなどの条件もありません。
ただし、工事費実質無料については30か月の分割払いが毎月990円ずつ割引されるというものなので、30か月以内に解約すると工事費の残債分を支払う必要があります。
10ギガ/5ギガ月額料金割引キャンペーン
前述した「eo暮らしスタート割」に加え、「10ギガ/5ギガ月額料金割引キャンペーン」を適用すると、1年間の月額料金がさらに512円安くなります。
2つのキャンペーンを組み合わせると1年目の月額料金が2,712円割引となり、1年間は1ギガコースと同じ料金で5ギガコースを利用できることに。
ただし、あくまで新規契約が条件となるので、すでにeo光の1ギガを利用中の人が高速プランに変更しても、これらの割引を受けることはできません。
eo光を新規契約するならぜひ上記2つのキャンペーンを利用して、高速通信プランをお得にスタートさせましょう。
【エリア】超高速通信なのに関西2府4県の70%以上を既にカバー済
(引用:eo光公式)
eo光の5ギガと10ギガプランの提供エリアは広く、1ギガコースが提供されている関西2府4県の約7割で高速プランを利用可能です。
大阪府はすでにほぼ全域がカバーされていて、他の府県でも提供エリアが少しずつ増えています。
ドコモ光10GギガやNTTフレッツ光クロスなど他社の高速プランの対応エリアが限定的なのに対し、eo光ではかなり広範囲をカバーしているのが魅力的ですよね。
居住中の地域で高速プランが利用できるかどうかについては、下記サイトにて確認してみてください。
【実測値】10ギガコースでも下り7Gbpsは出る!公式サイトで毎日公開中
eo光の高速プランはそれぞれ最大5Gbps・10Gbpsの通信速度を出せますが、これらの数値はあくまで理論値になります。
理論値とは最高の環境を整えた場合に出せる速度のことなので、実際に各家庭で使用するときに5Gbpsや10Gbpsの速度で通信できるわけではありません。
通信速度は周囲の環境や混雑状況によって大きく変わるので、実測値が理論値を大きく下回ることがほとんど。
とはいえ、eo光が公開している実測値によると、下りで6Gbpsくらいの速度は安定して出ていて、7Gbps以上になる日もあるようです。
実測値が6Gbpsだとしても1ギガコースと比べると6倍の速さなので、十分な性能だと言えるのではないでしょうか。
ただし、eo光の高速プランでこれほどの通信速度を出すためには、後ほど紹介するようにルーターやLANケーブルの整備が必要なので注意してください。

eo光の5ギガ・10ギガコースを選ぶメリット
eo光の高速通信プランを選ぶと、次の3つのメリットがあります。
- 他社と比べて月額料金が安い
- 他社よりも高速通信プランの対応エリアが広い
- 2年以内に1ギガコースに変更しても解約金が掛からない
それぞれのポイントについて、確認していきましょう。
超高速通信コースなのに月額料金が安い
1Gbpsを上回る高速通信コースはかなり割高になることが多いですが、eo光の高速プランは他社と比べると月額料金が割安です。
eo光の高速プランの月額料金を、auひかり・フレッツ光クロス・ドコモ光と比較してみましょう。
光回線 | 5Gbps | 10Gbps |
eo光 | 5,960円 (1年目3,248円) |
6,530円 (1年目3,818円) |
auひかり | 6,160円 | 7,018円 |
フレッツ光 クロス |
なし | =6,710円 ~8,030円 |
ドコモ光 | なし | 6,930円(A) 7,150円(B) |
※税込表記
上記のように、eo光の高速プランは他社と比べて比較的安いことが分かりますが、割引を含めて考えると圧倒的にお得になりますね。
通信速度も速くて特に目立つ欠点もないので、コスパの良さでは他社を大きく引き離していると言えるのではないでしょうか。
しかも、フレッツ光やドコモ光とは異なり、通信速度は控えめで月額料金が安い5Gコースを選べるのも、選択肢が増えるので便利です。
他社に比べて5ギガ・10ギガコースの対応エリアが広い!
フレッツ光やドコモ光の通常プランは全国各地で利用できますが、10ギガプランは東京都23区の一部と、大阪府大阪市と愛知県名古屋市でしか利用できません。
しかも、フレッツ光とドコモ光の高速プランでは現在のところ光電話を利用できないので、プランを変更する場合は電話回線のアナログ戻しが必要になるなど手間が掛かります。
また、auひかりでも通常プランが全国広範囲で利用できるのに対し、高速プランは東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部地域のみです。
それでもフレッツ光系列と比べるとエリアは広いですが、eo光の約70%カバーと比べると印象が薄くなってしまいますね。
元々1ギガを利用できるエリアの大半で5ギガや10ギガも利用できるというのは、ユーザーにとってはとても嬉しいことです。
2年以内に1ギガコースに変更しても高速割解約精算金の5,500円が無料
「高速割」を適用すると、eo光の5ギガ・10ギガコースの2年間の月額料金が440円割引されるのでお得です。
しかし、2年間の最低利用期間が発生するため、契約から2年以内に解約するか1ギガコースに変更すると、解約精算金として5,500円が請求されます。
それでも、「高速割解約精算金無料キャンペーン」を実施中の間は、2年以内に1ギガコースへ変更する場合は、解約金が請求されないので、安心して高速プランを契約することができますね。
ただし、2年以内にeo光を解約する場合はキャンペーンの対象にならず、解約金を支払う必要があるので注意してください。
eo光で5ギガ・10ギガコースを選ぶ時の注意点
eo光の5ギガコースや10ギガコースを契約するときは、次の3つの点に注意する必要があります。
- 「10ギガ対応eo光多機能ルーター」をレンタルする
- LANケーブルは「CAT6A」以上を使用する
- 無線LANではなく有線LANで接続する
いずれかを満たしていない場合は、高速プランを契約していても高速に通信できない可能性があります。
それぞれのポイントについて確認していきましょう。
10ギガ対応eo光多機能ルーターをレンタルする
高速プランを契約するときは、必ず10Gbpsでの通信に対応しているルーターを使用する必要があります。
ルーターが旧式のままだと1Gbpsの通信しかできないので、「10ギガ対応eo光多機能ルーター」をレンタルするようにしましょう。
eo光多機能ルーターのレンタルの月額料金は、有線ルーター機能のみのタイプは無料、無線ルーター機能付きは105円となっています。(事務手数料2,200円)
無線ルーター機能付きのタイプでも、現在は1年間無料でレンタルできるキャンペーンが開催されているのでお得です。
LANケーブルはCAT6A以上を準備する
ルーターが10Gbpsの高速通信に対応していても、LANケーブルが旧式であれば通信速度が制限されてしまいます。
意外と見落としがちなポイントなので、LANケーブルの規格について確認しておきましょう。
CAT5e | CAT6 | CAT6A | CAT7 | CAT8 | |
通信 速度 |
1Gbps | 10Gbps | 40Gbps | ||
伝送 帯域 |
100MHz | 250MHz | 500MHz | 600MHz | 2000MHz |
対ノイズ 性能 |
× | 〇 | ◎ |
上記のように、10Gbpsで通信するためにはカテゴリー6A(CAT6A)以上のLANケーブルが必要となります。
LANケーブルの側面に「CAT」と記載されている部分があるので確認し、「CAT6A」以上になっていれば高速プランでも使用可能です。
CAT6にすると1Gbpsの速度しか出なくなるので、必ず後ろに「A」が付いているものを選びましょう。
また、フラットになっているケーブルや極細のケーブルは、ノイズの影響で通信品質が落ちることがあるので、環境上の制約がなければ太めのケーブルにする方が無難です。
高速で通信するなら無線LANより有線LAN
有線LANと無線LANには通信速度に明らかな違いがあり、有線LANで接続する方が高速に通信できます。
これは、無線LANの電波が様々な障害を受けやすく、少し距離が離れたり壁を挟んだりするだけでも通信速度が大幅に下がってしまうためです。
先ほど紹介した「10ギガ対応eo光多機能ルーター」は、最新の無線LAN規格「IEEE802.11ax」に対応しています。
IEEE802.11axで接続すれば理論上は最大9.6Gbpsの速度が出せるはずですが、実際には障害物や電波干渉等の影響で、大幅に遅い速度しか出ないことがほとんどです。
そのため、通信速度を重視する場合は無線LANではなく、できるだけ有線LANで接続するようにしましょう。
ただし、使用する端末が「10GBASE-T(10GbE)」の規格に対応していない場合は、有線LAN接続であっても1Gbps以上の速度は出せないので注意が必要です。
eo光 5ギガ・10ギガコースの評判や口コミ
eo光 5ギガ・10ギガコースを使っている人の評判や口コミを集めました。
対応エリア内のつもりでも調べて見るとエリア外の場合あり
eo光の5ギガや10ギガコースを契約しようとして、申し込み手続きの時点でエリア外だと気づかされるケースがあるようです。
エリア内であっても、場所によっては対応していないこともあるので、契約を検討するならまずは居住地のエリア検索をするようにしたいですね。
eo光
5ギガに変更しようと思ったら
サービス提供エリア外やって
提供中サービスエリアに入ってるのになんでやねん
(Twitter)
eo光の5ギガ/10ギガのコースのエリアが我が町をカバーしていないことにショック (>_<) なぜだ?(Twitter)
高速プランに納得!1Gbpsに比べてかなり速度が速くなったという意見多数
eo光の5ギガと10ギガでは、やはり10ギガコースにした人の満足度が高いような印象を受けます。
eo光の10ギガコースやば(Twitter)
eo光ネット5ギガコースへ切り替え。ざっくり4倍の高速化。同じサーバ向かい。11acと11axで計測。ご参考まで。#eo pic.twitter.com/onSTAlcrex
(Twitter)
↑画像参考:下り570Mbps、上り508Mbps(speedtest)
実際に下り700Mbps以上の速度で通信できている人もいます。
ONUの変更が必要になることに注意
高速プランにすると、eo光1Gbpsコースで使っていたONUはそのまま使うことができません。
周辺機器の買い替え、交換が必要になるので注意してください。
eo光を1ギガから5ギガに変更したんだけどルーターだけでなくONUの変更も必要らしい・・・。(Twitter)
まとめ:eo光 5ギガ・10ギガは割引でお得に契約できる
eo光5ギガ・10ギガコースの料金やメリット、注意点について見てきました。
eo光は割引が豊富で、高速通信プランであっても、1年目の料金が安いのはかなり魅力的です。
ただ、eo光は関西エリアを中心にした光回線であること、10Gbpsなど高速プランを利用する場合は、ルーターの交換や周辺機器の買い替えなどが必要になる場合があるので、気を付けてください。

公式:eo光