光回線

フレッツ光が遅いと感じる理由は?知っておきたい対策や改善方法。

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光ファイバーで通信する固定回線と言えば、よく聞くのが「フレッツ光」ですよね。

他にも「~光」といった光回線が増えてきて、使っているわりによく分かっていないと感じている人も多いことでしょう。

本記事では、フレッツ光が遅いと感じる理由や、その対処法について解説していきます。

フレッツ光とは?

「フレッツ光」とはNTTが提供している光回線による通信の商品名です。

NTT東日本とNTT西日本でプランや料金に少し違いはあるものの、NTTの「フレッツ光」という商品のなかで、戸建て向けや集合住宅向けなどに合わせたプランが提供されています。

フレッツ光とは何か

(引用:NTT東日本「フレッツ光 料金プラン一覧」)

光ファイバーを使うことによって、従来のADSLよりも速い通信が可能となり、動画の閲覧だけでなく写真のアップデートなども快適に使えるようになりました。

プロバイダと回線の関係

そもそも、自宅やマンションでインターネットを使い始めるときには、基本的に2つ(3つ)の手続きをする必要があります。(上図)

  • 工事(配線工事済の場合は不要)
  • 通信回線会社との契約
  • プロバイダとの契約

光回線のケーブルの差込口があれば工事不要ですが、ない場合はまず回線を引き込むための配線工事が必要です。

そしてNTT東日本、nuro光といった「通信回線会社」との契約と、各回線とインターネット回線とをつなぐ役割をしている「プロバイダ」との契約をすることで、ネット回線が開通できます。

実は、通信回線会社とプロバイダは、ネットを使うときに誰もが気になる「ネットのつながりやすさ」「読み込みの速さ」にも大きく関わってきます。

通信が遅いように感じた場合、具体的にどのようなことを確認したらよいのでしょうか。

フレッツ光が遅いと感じたらすぐに確認すること

固定回線を使っていて遅いと感じた場合、確認するべき点は大きく3つに分けられます。

  • 接続機器の不調や故障
  • プロパイダの通信速度
  • 回線契約の送受信時最大速度の確認と通信障害の有無

接続が不安定だったり、遅かったりした場合は、上記のような問題が起きていないかを自分で点検できるようにしておきましょう。

機器の再起動や再接続

固定回線に無線LANルーターを接続して使っている人は、まず機器の調子を確認しましょう。

  • 無線LANルーターにつないだケーブルがゆるんでいる
  • 狭い場所に無理やり設置したことでケーブルに癖が付き、傷んでいる
  • 無線LANルーターに何らかの不調がある

ケーブルの再接続や、無線LANルーターの再起動によって、つながりの遅さが改善される可能性があります。

また、Wi-Fiを繋げているパソコンやスマートフォンなどの機器のWi-Fi接続を一度切り、再起動してからWi-Fi設定をONにするとつながりやすくなることもあるので、ぜひ試してみてください。

契約しているプランの最大通信速度を確認する

フレッツ光では光ファイバーによる最大通信速度が1Gbps程度出るとしていますが、最大200Mbps程度で通信するプランになっていないかを確認しましょう。

例えば、戸建て向けの「フレッツ 光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプ」を契約していた場合は、データ受信最大200Mbps、送信最大100Mbpsに制御された通信であるため、1Gbpsの速度が出ることはありません。

フレッツ光のなかのどの料金プランを契約していたか、一度契約書を見返すと良いです。

使っているプロバイダの最大通信速度を確認する

通信回線会社の次は、プロバイダについても契約内容を確認してみましょう。

フレッツ光で契約できるプロバイダはかなりたくさんの数がありますが、実はプロバイダによって料金面や速度面に差が出る場合もあります

プロバイダを変更しても速度が変わらない通信回線会社もありますが、フレッツ光ではプロバイダを変更することで使える通信規格を変えて速度を上げることも可能なので、変更を検討しておくのも良いかもしれません。

またプロバイダは同じ時間帯でもつながりやすい地域とつながりにくい地域が出てくるため、他の地域における評判は自分の地域に必ずしも通用しないことに気を付けたいですね。

通信障害が起きていないか問い合わせる

光回線全体の通信障害が起きているかも疑ってみましょう。

つながりにくい原因を項目で確認できる「フレッツ光のトラブル自己診断」のページがフレッツ光のサイトに掲載されています。

(参考:NTT東日本公式HP「フレッツ光やひかり電話が使えない」)

チャットボットによる自動応答システムなら、24時間いつでも対応が可能です。

フレッツ光が遅いと感じる3つの理由

「光なら速いはず」という気持ちでフレッツ光を契約した人も多いと思います。

でもその速さが期待していたよりも出なかったり、遅かったりしたら残念に感じてしまいますよね。

フレッツ光を「遅く感じてしまう」理由に、次のようなものが挙げられます。

夜や週末など回線が混雑している

一車線の道路でも車の数が少なければスイスイと走ることができますが、車の数が多いとスピードは落ちるうえに、渋滞なんて起こるとなかなか進むことができませんよね。

回線もそれと同じで、日中は快適に使える回線でも、仕事が終わって自宅に帰ってきてネットを使う人が多くなる夕方以降の夜間の時間帯や週末は使う人が一気に増えるため、回線が混雑して速度も落ちてしまうんです。

総務省の資料(※)によれば、現在の日本では20時から23時の間がデータ通信のピークで、土日は日中も通信量が多いことが分かっています。

(※総務省HP「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」より)

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光回線を使うネット回線利用者が増えている

全国的に光回線が普及したうえ、SNSやYouTubeなど通信量の多いコンテンツを楽しむ利用者が爆発的に増えてきたことも、フレッツ光回線が遅くなってきている原因とされています。

以前は、一部のヘビーユーザーがオンラインゲームや動画の閲覧によって回線に負担を掛けていたため、そのヘビーユーザーの通信を制限しておけば回線環境を改善することができていました。

しかし、最近はどのユーザーの通信量も多く、スマホの通信制限を逃れようと家庭用の無線LANルーターでWiFiを利用するユーザーが増えているため、回線の負担が増すばかりです。

低速化した光回線よりも速く通信できる4G LTEの速度に慣れすぎている

4G LTEは時間帯や環境に左右されることはありますが、速度制限を受けていなければ割といつでもどこでもつながりやすく、ベストエフォートでは光回線に近い1Gbps程度という数値が出るとされています。

光回線が全国に導入され始めた時期は、ADSLやガラケーよりも接続の速い光回線がかなりもてはやされていました。

今や大人から子どもまで誰もが手軽に4G LTEでインターネットを使うようになったことで、光回線が絶対的に速い通信方法という存在ではなくなってきているようです。

老若男女問わず4G LTEの速度に慣れてしまったことで、「(4G LTEと比べると)光回線って期待してたほど速くない」という意識につながってしまっているのではないでしょうか。

フレッツ光が遅いと感じたときの対策と改善方法

フレッツ光が遅いと感じている場合、どのような対策を打てば改善することができるんでしょうか。

無線LANの場所や向きを少し変える

最も簡単にできる改善方法としては、無線LANのルーターの向きや位置を変えることです。

スマホやパソコンで無線LANからWiFiを受信している場合、受信機器が無線LANルーターの電波をうまく掴めていないということが、通信速度が遅いと感じる理由として考えられます。

WiFi干渉によって電波が受信しにくくなっている場合もあるので、無線LANを置いている環境を整えたり、アンテナの向きを調整したりすれば、WiFiが拾いやすくなるかもしれませんよ。

契約料金プランを変更する

通信容量が最大200Mbpsなどの制限のあるプランを契約していて速度が遅いと感じる場合は、契約している料金プランを変更しましょう。

マンションやアパートなど集合住宅で一括で入っている場合の変更は残念ながらできないことが多いですが、戸建てで自由に料金プランを変えられる場合は、プランの変更によって通信速度を速くすることができます。

ただプランを変更すると月額料金が高くなることもあるので、スマホとのセット割がある「光コラボ」なども検討すると良いでしょう。

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直接問い合わせて窓口と相談。苦情が改善につながることも

電話で直接苦情を伝えることで何かが大幅に改善されるというわけではありませんが、窓口でオペレータに直接相談すると、どの部分が原因で遅く感じるのかが分かり、改善につながるということがあります。

ただ、フレッツ光の東日本/西日本それぞれの窓口の電話は混雑しやすくつながりにくいため、掛けたいときにすぐにつながることは稀で、待たされてしまうことが多いようです。

オペレータの対応が待てない人は、webの「フレッツ光 トラブル自己診断」から調べることもできるので、まずは自分で点検したうえで、時間に余裕がある日に電話で問い合わせてみてはいかがでしょうか。

参考:NTT西日本「フレッツ光 トラブル自己診断

プロバイダを変更する

フレッツ光で契約するときは、フレッツ光とプロバイダとでそれぞれ別に契約している場合と、「with フレッツ」といったプロバイダがセットになったプランで契約している場合が考えられます。

月額料金を抑えるために、多くの人は2年契約の縛りのあるプランに加入している可能性が高いです。

プロバイダ変更が無料というところもありますが、変更や解約を行う際は基本的に違約金が掛かると思っておいたほうが良いでしょう。

違約金はだいたい2,200円から10,450円ということが多いです。

フレッツ光契約でプロバイダを変更しても、プロバイダごとに大々的な独自特典やキャンペーンが少ないから、あまり意味がないって聞いたことがあるよ。

確かに、通信費の面から言えば、フレッツ光のプロバイダを変更してもそう大きくは変わりませんが、通信速度の面から言えば、プロバイダの変更は重要な意味を持ちます

プロバイダはエリアごとの利用者数とその回線のキャパによって速度が左右されるため、住んでいる地域での利用者が多いプロバイダでは、回線の混雑により速度が落ちやすいです。

一方で、利用者数が少なくキャパのあるプロバイダを使えば、当然回線は混雑しにくくなりますよね。

回線の混雑が避けられるプロバイダとしては、オープンサーキットIPoE v6Neo/v6Directがおすすめです。

混雑ポイントを回避することができる仕組みとなっているので、従来のものより回線混雑に強いです。

公式:オープンサーキット

光回線を乗り換える(新規契約)

フレッツ光ではどうしてもつながりにくいと感じる場合は、NURO光やauひかりなどの光回線に乗り換えましょう。

光回線を乗り換えると、「料金を以前よりも抑えられる」「通信速度を上げられる」などのメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。

  • 工事が必要になる
  • 途中解約により違約金が発生する
  • 工事費用の残額を一気に支払わなければならない

光回線をフレッツ光から他社に乗り換えることで、通信速度への不満を減らすことはできそうですが、計画的な乗り換えをしない限りは、高額な違約金や解約手続きに追われることなるでしょう。

ただ、NURO光には高額キャッシュバックがありますし、auひかりは違約金を負担してくれるキャンペーンがあるので、使える制度が無いかチェックしておきたいところです。

IPv4からIPv6に切り替えれば、回線の渋滞から逃れられる

「IPv6が使えるようになったので切り替えますか?速くなりますよ」と電話口で最近言われた、という人も多いかもしれません。

速度が速くなるならいいかな…と軽いノリでOKしたはいいものの、そもそもIPv6が何かなんて、よく分かりませんよね。

IPv6はインターネット通信規格の一つ。以前まではIPv4が一般的でしたが、最近はIPv6への移行が進められています。

詳しくは「IPv6とは?」の記事を読んでもらえば分かるのですが、簡単に言えば「新しい接続方法で通信することで、回線の混雑が解消されて、速度が速くなる」というものです。

しかもIPv6対応というだけでなく、速い通信をするには「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv4」接続で通信する必要があるのですが、フレッツ光では申し込みをするだけで利用できます。

対応HGW(ホームゲートウェイ)の準備や交換などが必要なものの、この方法で接続するだけで速度が結構変わるので、試してみる価値はあるでしょう。

ちなみに、先ほども紹介しているオープンサーキットIPoE v6Neo/v6DirectIPv6通信が可能となっているサービスです。

公式:オープンサーキット

ポケットWifiをサブ回線として使う

マンションやアパートなど集合住宅で一括で契約してしまっている場合は、契約プランの変更やプロバイダの変更などは難しいですよね。

そんな人におすすめしたいのが、光回線のほかにポケットWiFiをサブ回線として使う方法です。

私の体験談

私のアパートは、アパートとして一括で光回線を契約していて、各部屋にもインターネット回線が通っています。

平日は夕方を過ぎた時間から21時前後、休日は日中の時間帯でも、Instagramの読み込みやYouTubeの再生に時間が掛かることが多いと感じていました。

そんな時にサブ回線として持っているポケットWiFiを使うようにすると、固まっていた動画もさくさくと読み込んでくれるので、つながらないイライラも解消されていったように思います。

工事や契約が難しい場合は、物理的にできない人は、他の通信方法を増やしてみても良さそうですね。

光コラボに転用してプロバイダを変更する

光コラボとは、フレッツ光が始めた「光コラボレーション」という事業の一つです。

光コラボは、フレッツ光の回線をそのままに、ドコモやソフトバンクといった他の事業者が利用者とフレッツ光との間に入って新たなサービスや価値を付与できる仕組みになっています。

このフレッツ光から光コラボに契約を変えることを「転用」と言います。

フレッツ光と回線は変わりませんが、光コラボ先によっては事業者(プロバイダ)や無線LANルーターが変わるので、転用前に比べて速度が上がるかもしれませんよ。

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光コラボに転用していいの?ホームルーターやポケットWifiも検討して

総務省の「電気通信市場の分析結果・新たな基本方針について」によると、光回線の契約者のうち47%が光コラボで契約しており、今後も増加傾向にあると見込まれています。

半分近くの人が光コラボなら、私も転用しようかな。

安易に転用してしまっていいのかな。

料金の安さやスマホとのセット割があると転用したくなりますが、他の通信方法も一旦検討してみてはいかがでしょうか。

キャリアの光コラボは利用者の満足度が低い

光コラボ契約者のうち71.9%はドコモとソフトバンクがシェアを持っいますが、気になるデータがあります。

MNO系光コラボ利用者は、他の類型のFTTH利用者と比較して満足度が低い。
(引用:総務省公式HP「電気通信市場の分析結果・新たな基本方針について」利用者アンケート結果等)

つまり、ドコモやソフトバンクの光コラボ利用者の満足度は、他の光回線の利用者と比較して満足度が低いということですね。

「総合的満足度」「料金満足度」「通信速度・品質に対する満足度」の3項目において、キャリアの光コラボの満足度は他の事業者に比べて低く出ています。

光コラボが嫌で、固定回線にどうしてもこだわりたい場合は、今のフレッツ光を続けるか、NTT東西以外の固定回線事業者に乗り換えましょう。

ホームルーターやポケットWifiを主回線やサブ回線として契約するのもアリ

固定回線を使わなくても、ホームルーターやポケットWifiを利用して、スマホやパソコンでWiFiを使うことも可能です。

光回線よりも速度は劣ることも多いですが、固定回線の代わりに主回線やサブ回線としての利用も考えていいかもしれません。

ホームルーターならコンセントを挿すだけで自宅でWiFiが使える

契約後に届く機器をコンセントに挿すだけで使えるホームルーターは、WiMAXやau、Softbankなどから出ています。

同時接続台数が多く、各部屋の電波も拾ってくれるので、固定回線の代わりに使っている人もいるようです。

ポケットWifiなら外出先でも気軽に安全なWiFiを使える

固定回線の契約をしていたけれど、本当は持ち運んで使えるWiFiも欲しかったのよね。

という人は、フレッツ光とポケットWifiの併用も使い方の一つでしょう。

ポケットWifiなら自宅以外でも気軽にWi-Fiを使えますし、固定回線が遅く感じる時間帯はポケットWifiを使うといった使い分けをしても良さそうです。

フレッツ光の遅さが改善しないなら、転用か乗り換えか、他の通信手段を考えよう

ここまでフレッツ光が遅いと感じたときの対策や改善方法についてみてきました。

対策方法を試しても改善されなかった時には、光コラボへの転用やプロバイダの乗り換え、置くだけWi-FiやポケットWifiの契約のいずれかを選んで、快適なネット生活を手に入れましょう。

 

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