光回線

【初心者でも分かる!】フレッツ光とは?光コラボとの違いは何?フレッツ光の料金やプロバイダを丁寧に解説!

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フレッツ光はNTT東日本とNTT西日本が提供する光回線サービスです。国内最大手の光回線事業者として知られています。

国内の至るところに光ファイバーを張り巡らした事業者なので、技術力や品質がとても高いことで評判です。

しかし、フレッツ光は料金システムがややこしく、契約するとどれくらい費用が掛かるのか分かりにくいこともあります。

また、フレッツ光と同じ回線を使用している「光コラボ」というものもあり、どこがどう違うのかよく分からないこともあるでしょう。

そこで本記事では、NTTのフレッツ光の特徴や料金、光コラボとの違いなどについて詳しく解説します。

フレッツ光とは何か?

フレッツ光とはそもそもどんなものなのかという点について、まずは次の2つの観点から見ていきましょう。

  • フレッツ光はNTT東西が提供する光回線サービスの総称
  • フレッツ光ネクストやライトなどはフレッツ光のプラン名

フレッツ光について知っておくべきポイントを分かりやすく解説します。

NTT東日本とNTT西日本が提供する光回線サービスの名称

「フレッツ光」とは、NTT東日本とNTT西日本が提供している光回線サービスの名称。正式な名称は東日本エリアでは「FLET’S光」、西日本エリアは「フレッツ光」です。

エリア

ドコモ光のエリア検索

(引用:ドコモ光公式)

東日本は北海道・東北地方・関東地方・中部地方の一部、西日本は中部地方の一部・関西地方・中国地方・四国地方・九州地方・沖縄県になります。

境界線に面しているのは、東日本側が新潟県・長野県・山梨県・神奈川県で、西日本側は富山県・岐阜県・愛知県・静岡県です。

ただし、静岡県でも熱海市と裾野市の一部だけは例外的に東日本のエリアになっているので、該当地域に居住している人は注意してください。

参考:フレッツ光東日本エリア検索

光回線=フレッツ光ではない

このようにフレッツ光を東西で分けるとややこしくなってしまうので、本記事では便宜上どちらも「フレッツ光」として解説していきます。

光回線のイメージとして、光回線事業はNTTが長期間独占していたので、「光回線=フレッツ光」という印象を持つ人もいるかもしれませんが、フレッツ光ではない光回線も最近は多いです。

後述する「光コラボ」というシステムの登場によって、NTT以外の事業者も光回線サービスを提供するようになっています。例えば、ドコモ光ソフトバンク光がそうです。

フレッツ光の前に普及していたのがADSL

なお、フレッツ光とフレッツADSLは違います。フレッツADSLは光回線以前に主流だった「ADSL回線」、つまり電話回線を使用するインターネット回線でした。

フレッツADSLはすでに新規申し込みを終了しており、ADSLのサービス自体も2024年3月末に終了することが決定しています。

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ちなみに、フレッツ光の「FLET’S」には定額制(Flat)で親しみやすく(Friendly)、なおかつ柔軟な(Flexible)サービスを提供という意味があるようです。

これら3つの「F」と「Let’s」を組み合わせると「FLET’S」になります。このような深い意味が込められている名称だったのですね。

フレッツ光ネクストやライト、bフレッツなどはプランの名称

フレッツ光は光回線のサービス自体の名称です。一方で、「フレッツ光ネクスト」や「フレッツ光ライト」などはフレッツ光で提供されているプランの名称となります。

つまり、フレッツ光は回線名そのものを示し、フレッツ光ネクストやフレッツ光ライトはサービスの種類を決める料金プランの名前ということです。

フレッツ光には「bフレッツ」というプランもありました。

最大通信速度100Mbpsで、サービス開始当初としては最速の光回線でしたが、2020年1月にサービスの提供を終了し、現在では「フレッツ光ネクスト」が後継サービスとなっています。

ここでは現在主流のプランとなっている、フレッツ光ネクストとフレッツ光ライトについて概要を見ていきましょう。

フレッツ光ネクスト

フレッツ光ネクストは「定額制」の料金プランです。定額制なのでどれだけ使っても月額料金は一定で、使いすぎて料金が高くなってしまうという心配がありません。

東日本・西日本いずれも戸建てとマンション両方の料金プランが用意されていて、それぞれ3つのランクによって分けられています。

【東日本】

タイプ プラン 通信速度
下り最大
/上り最大
戸建て ギガファミリー
・スマートタイプ
1Gbps
/1Gbps
ファミリー
・ギガラインタイプ
1Gbps
/1Gbps
ファミリー
・ハイスピードタイプ
200Mbps
/100Mbps
マン
ション
ギガマンション
・スマートタイプ
1Gbps
/1Gbps
マンション
・ギガラインタイプ
1Gbps
/1Gbps
マンション
・ハイスピードタイプ
200Mbps
/100Mbps

【西日本】

タイプ プラン 通信速度
下り最大
/上り最大
戸建て ファミリー
・スーパーハイスピードタイプ 隼
1Gbps
/1Gbps
ファミリー
・ハイスピードタイプ
200Mbps
/200Mbps
ファミリータイプ 200Mbps
/100Mbps
マン
ション
マンション
・スーパーハイスピードタイプ 隼
1Gbps
/1Gbps
マンション・ハイスピードタイプ 200Mbps
/200Mbps
マンションタイプ 200Mbps
/100Mbps

※通信速度は「理論値」です。下りは受信時、上りは送信時の通信速度を意味します。

各料金プランの詳細は後ほど改めて解説しますが、最も分かりやすい違いは通信速度です。月額料金も上位のプランほど高くなり、東日本と西日本ではそもそもプランが異なります。

ちなみに、NTT東西の回線を使う光回線の多くも、定額制であり、最大通信速度が1Gbpsで同じです。

フレッツ光ライト

フレッツ光ライトは「2段階定額制」の料金プランです。1段階目までの料金は定額制で、それを上回ると従量制になり、さらに2段階目に達してからはまた定額制に戻ります。

独特のシステムなので少し分かりにくいところがありますが、2段階目に達すると定額制になるので、たくさん使っても料金が異常に高くなるということはありません。

フレッツ光ライトも定額制のフレッツ光ネクストと同じように、東日本と西日本、戸建てとマンションごとに料金プランが分かれています。

【東日本】

タイプ プラン 通信速度
下り速度
/上り速度
戸建て フレッツ光ライトプラス 100Mbps
/100Mbps
フレッツ光ライト
・ファミリータイプ
100Mbps
/100Mbps
マンション フレッツ光ライト
・マンションタイプ
100Mbps
/100Mbps

【マンション】

タイプ プラン 通信速度
下り速度
/上り速度
戸建て ファミリータイプ 100Mbps
/100Mbps
マンション ファミリータイプ 100Mbps
/100Mbps

※通信速度は「理論値」です。下りは受信時、上りは送信時の通信速度を意味します。

フレッツ光ネクストと比べるとプランの種類は少ないです。各料金プランの詳細は後ほど改めて解説します。

毎月のネット使用量が少ない場合はお得感がありますが、基本的にはフレッツ光ネクストの方がおすすめです。

フレッツ光の料金システム

フレッツ光の料金システムは、東西に分かれていてプランも複数あるため、他社と比べるとかなり複雑です。

そのため、月々にいくら支払うことになるのか、公式サイトなどで調べても分かりにくいことがあります。

前述したように、東日本と西日本でプラン名が異なっていて月額料金も微妙に違うことも、余計に分かりづらくなっている原因です。

そこで、次の3つの観点からフレッツ光の料金システムについて、一つずつ確認していきましょう。

  • 基本は「回線工事費」「基本料金」「プロバイダ」の3セット
  • 建物が「戸建て」か「マンション」かによりプランが変わる
  • 「プロバイダパック」を選ぶとプロバイダ選びが楽になる

基本は回線工事費+基本料金+プロバイダの3セット

フレッツ光で支払うことになる料金は、回線工事費と月額基本料金、さらにプロバイダ利用料の3つがセットになります。

ただ、WiFiルーターのレンタル代金や、ひかり電話・ひかりTVなどのオプションが多いほど、月額料金に加算されていくため、注意が必要です。

回線工事費

「回線工事費」は、フレッツ光を新規契約するときに必要になる、光回線を宅内に引き込む工事の費用です。

回線工事費は戸建てタイプ19,800円、マンションタイプ16,500円となり、分割払いにする場合は30回払いとなります。(宅内工事のみの場合は8,360円ほど、無派遣工事だと2,200円などもある)

分割払いにした場合は、月額料金に戸建てタイプが550円、マンションタイプでは440円が可算がされることに。

割引やキャッシュバック、ポイント還元などの特典のある光コラボが多い一方で、フレッツ光は工事費割引や、長期契約で実質無料になるキャンペーンもありません

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月額基本料金とプロバイダ利用料

「月額基本料金」はフレッツ光の光回線の使用料、「プロバイダ利用料」は、光回線に接続するサービスを提供するプロバイダへ支払う月額料金になります。

プロバイダによって月額料金も変わってくるので、通信費を抑えたい場合はプロバイダも慎重に選ばないといけないなど、基本料金を抑えるだけでも考えることは多いです。

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建物が戸建てタイプかマンションタイプかによってプランが変わってくる

フレッツ光の月額料金は、居住している住宅が「戸建て」か「マンション」かによっても、大きく変動します。

しかも、マンションタイプでも配線方式や契約戸数によって、月額料金が変わってくることもポイントです。

光配線方式か、LAN配線方式か、VDSL方式か

マンションの光回線の配線方式には、「光配線方式」「VDSL方式」「LAN配線方式」の3つのタイプがあります。

いずれのタイプでも、電柱からマンションの光回線の設備までは光ファイバーケーブルで接続されていますが、必ずしも各部屋まで光ケーブルで繋がっているわけではありません。

光配線方式は光ケーブル、LAN配線方式はLANケーブル、VDSL方式は電話回線によって、マンションやアパートの光回線設備から各部屋へ接続されています。

光回線方式

LAN方式

VDSL方式

フレッツ光では光配線方式とVDSL方式の月額料金は同じで、LAN配線方式だと少し安くなるようです。ただ、プランによっては光配線方式のマンションしか利用できないこともあるので要確認を。

マンション内の契約戸数に応じて料金が変動

また、フレッツ光では、マンションの契約戸数に応じて「ミニ」「プラン1」「プラン2」と月額料金が変動し、その条件は東日本と西日本で異なります。

ミニ プラン1 プラン2
東日本 4契約以上 8契約
以上
16契約
以上
西日本 6契約以上 8契約
以上
16契約
以上

東日本では、マンション内で4契約以上が見込める場合はミニ、8契約以上ではプラン1、16契約以上はプラン2です。

西日本では、マンション内で6契約以上が見込める場合がミニとなり、その他のプランの条件は東日本と同じになります。

フレッツ光の料金一覧

上述してきた内容を踏まえ、フレッツ光で契約可能な主要プランの月額料金一覧と、プロバイダセットプラン一覧を見ていきましょう。

フレッツ光ネクストの料金プラン

プロバイダ利用料や工事費、追加オプションなどを考慮しない場合の「フレッツ光ネクスト」の月額基本料金は、エリアや住宅のタイプ、料金プランごとに次のようになります。

【東日本】



プラン 月額料金 通信速度
下り速度
/上り速度


ギガファミリー
・スマートタイプ
6,270円 1Gbps
/1Gbps
ファミリー
・ギガラインタイプ
5,940円 1Gbps
/1Gbps
ファミリー
・ハイスピードタイプ
5.720円 200Mbps
/100Mbps




ギガマンション
・スマートタイプ
ミニ 4,785円
プラン1 4,125円
プラン2 3,685円
1Gbps
/1Gbps
マンション
・ギガラインタイプ
ミニ 4,455円
プラン1 3,795円
プラン2 3,355円
1Gbps
/1Gbps
マンション
・ハイスピードタイプ
光配線・VDSL
ミニ 4,235円
プラン1 3,575円
プラン2 3,135円
LAN
ミニ 3,850円
プラン1 3,190円
プラン2 2,750円
200Mbps
/100Mbps

【西日本】



プラン 月額料金 通信速度
下り速度
/上り速度


ファミリー
・スーパーハイ
スピードタイプ 隼
5,940円 1Gbps
/1Gbps
ファミリー・ハイ
スピードタイプ
5,940円 200Mbps
/200Mbps
ファミリー
タイプ
5,940円 200Mbps
/100Mbps




マンション
・スーパーハイ
スピードタイプ 隼
ミニ 4,950円
プラン1 4,070円
プラン2 3,520円
1Gbps
/1Gbps
マンション
・ハイスピードタイプ
ミニ 4,950円
プラン1 4.070円
プラン2 3,520円
200Mbps
/200Mbps
マンション
タイプ
光配線・VDSL
ミニ 4,950円
プラン1 4,070円
プラン2 3,520円
LAN
ミニ 4,290円
プラン1 3,410円
プラン2 2,860円
100Mbps
/100Mbps

※通信速度は「理論値」です。下りは受信時、上りは送信時の通信速度を意味します。
※割引等をいっさい考慮しない場合の月額基本料金です。

東日本エリアでは戸建てとマンションいずれも、通信速度が速いプランほど月額料金が高いです
(※戸建てタイプの「スマートタイプ」と「ギガラインタイプ」の違いについては後述しています)

西日本エリアの戸建てタイプでは、どのプランを選んでも月額基本料金は同じです。マンションタイプではLAN方式の場合だけ月額料金が安くなります。

ただし、マンションの配線設備が光回線方式ではない場合は、東日本エリアではマンション・ハイスピードタイプ、西本エリアではマンションタイプしか契約できません。

なお、東西どのプランを選んだ場合でも、プロバイダ利用料が毎月1,100円前後掛かるので注意が必要です。

フレッツ光ライトの料金プラン

フレッツ光ライトでは料金が3段階に分かれます。1段階目が月間のネット使用量が少ない場合の定額制、2段階目が上限値までの従量制、3段階目が上限到達後の定額制です。

例えば東日本の戸建て「フレッツ光ライトプラス」では、3GB以下であれば使用量に関係なく4,180円の定額制になります。

しかし、3GBを上回ってからは100MBあたり26.4円が加算されて、8GBになると5,500円に。10GBに達した後は6,050円の定額制に戻るといった感じです。

【東日本】



プラン 通信速度
下り最大
/上り最大
月額基本料金


フレッツ光ライト
プラス
3GBまで 4,180円
3GB
~10GB
4,180円
+26.4円/100MB
10GB以降 6,050円
フレッツ光ライト
ファミリータイプ
200MBまで 3,080円
200Mb
~1.2GB
3,080円

33円/10MB
1.2GB以降 6,380円




フレッツ光ライト
マンションタイプ
200MBまで 2,200円
200MB
~970Mb
2,200円

33円/10MB
970MB以降 4,730円
【西日本】


プラン 通信速度
下り最大
/上り最大
月額基本料金


ファミリー
タイプ
320MBまで 3,520円
320MB
~1,320MB
3,520円
+
30.8円/10MB
1,320MB以降 6,600円




ファミリー
タイプ
320MBまで 2,860円
320MB
~1,110MB
2,860円
+
30.8円/10MB
1,110以降 5,940円

※通信速度は「理論値」です。下りは受信時、上りは送信時の通信速度を意味します。
※割引等をいっさい考慮しない場合の月額基本料金です。

一見するとお得なように思えるプランですが、10GB使っただけでファミリー・ギガラインタイプの5,940円を上回るため、決して安いわけではありません。

月々のネット使用量がよほど少ない場合以外は、基本的にフレッツ光ネクストを選ぶ方が良いでしょう。

なお、フレッツ光ライトは最大通信速度がいずれも、下り/上りともに100Mbpsとなっています。

ホームゲートウェイとWiFiルーター

ホームゲートウェイは光回線と光電話を利用するときに必須の機器で、ADSL自体は「モデム」と呼ばれていたものに相当します。

東日本でも西日本でも月額550円のひかり電話を契約すれば、自動的に無線LAN機能付きのホームゲートウェイが付属するのでお得です。

なお、フレッツ光からホームゲートウェイをレンタルせずONU(必要最低限の機能がついたモデム)を無償レンタルし、別途WiFiルーターを接続するという選択肢もあります。

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契約するプロバイダによっては、WiFiルーターを無料でレンタルできるため、必ずしもホームゲートウェイが必要になるとは限りません。

東日本と西日本それぞれの場合における、プランやレンタル費等を確認しておきましょう。

東日本エリアの場合

東日本エリアの戸建てタイプ(1Gbps)「ギガファミリー・スマートタイプ」「ファミリー・ギガラインタイプ」の違いは、ホームゲートウェイが無料で付属するか、もしくは有料でのレンタルになるかということです。

東日本の「ギガファミリー・スマートタイプ」には、この「ホームゲートウェイ」と「無線LANカード」が付属するので、別途レンタルする必要はありません。

ただ、東日本エリアではホームゲートウェイのレンタルに825円も掛かるので、ギガラインタイプより330円高いだけのスマートタイプは、お得な料金プランだと言えるでしょう。

西日本エリアの場合

一方で、西日本ではホームゲートウェイが付属するプランはないので、有料でレンタルする必要があります。

ホームゲートウェイのレンタル料金は、東日本で825円、西日本で標準プラン495円・低価格プラン275円です。

西日本の低価格プランでは2年間の最低利用期間が生じ、契約から2年以内に解約した場合は2,200円の違約金が掛かります。

プロバイダ選びで悩みたくない人はプロバイダパックを選ぶと楽

プロバイダパックとは、フレッツ光が指定しているプロバイダの中から選び、光回線とプロバイダをセットで契約するというシステムです。

エリア 名称
東日本 プロバイダパック
西日本 with フレッツ

東日本エリア・西日本エリアどちらでも利用できますが、西日本では「withフレッツ」という名称に変わります。プロバイダパック・withフレッツを選ぶメリットは次の3つです。

  • フレッツ光とプロバイダをセットで契約できる
  • 月額料金の支払いをまとめることができる
  • プロバイダパック独自の特典を受けられる

光回線とプロバイダを別々に契約すると、月額料金の支払いも別々になりますが、プロバイダパックなら支払いが一つにまとまります

また、プロバイダ利用量の一定期間無料・割引サービスや、WiFiルーターの無料レンタルなど、プロバイダパックならではの特典も受けることが可能です。

フレッツ光で利用できるプロバイダパック・withフレッツの概要をまとめました。

プロバイダ 月額 備考
WAKWAK 通常 1,045円
※開通月翌月以降の
23カ月550円
・最低利用期間24ヶ月
・違約金4,950円
So-net 1,100円
※開通月翌月以降の
11ヶ月770円
plala 1,100円
※1か月無料
※35ヶ月550円
・最低利用期間24ヶ月
・違約金9,900円
OCN 1,210円
hi-ho 539円
※開通月無料
・最低利用期間25カ月
・違約金11,000円
DTI 1,046円
※開通月翌月以降の
23か月523円
・最低利用期間25か月
・違約金11,000円
BIGLOBE 1,100円
開通月翌月以降の
36か月550円
・最低利用期間25か月
・違約金5,000円
BB.excite 550円
AsahiNet 858円
開通月翌月以降の
35か月間500円
・最低利用期間12か月
・違約金2,200円
@nifty 1,100円
※16ヶ月無料

プロバイダパックを利用すれば、多くのプロバイダで月額料金が一定期間安くなります。

しかし、プロバイダパックを適用すると最低利用期間が発生して、期間内の解約する際には違約金を請求されてしまうので注意が必要です。

例えば、BIGLOBEでは36か月の月額料金が770円引きになりますが、25か月の最低利用期間内の解約で5,000円の解約金が発生します。

なお、利用できるプロバイダパックの種類や月額料金、条件等は東日本でも西日本でも、どの料金プランでもほとんど同じです。

もちろん、プロバイダパックを利用しなくても、自分で好きなプロバイダを契約することもできますが、地域によって対応しているプロバイダが異なるため、あらかじめ公式で確認しておきましょう。

東日本エリア対応プロバイダの確認

西日本エリア対応プロバイダの確認

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フレッツ光と光コラボとの違いは?

前半でも解説したように、光回線事業は長い間NTTの独占が続いてきました。しかし、光コラボの開始により、現在では他にもたくさんの企業が光回線サービスを提供しています。

光コラボとは、NTT以外の企業がフレッツ光の回線を借用して、独自のプロバイダサービスと組み合わせて光回線を提供するシステムのことです。

光コラボサービス

光コラボには次の3つのメリットがあります。

  • 光回線とプロバイダをひとつの窓口で契約できる
  • 光コラボの方が月額料金は安いこともある
  • 光コラボにはお得な割引やキャンペーンが多い

どのメリットも、ネットを快適に利用し続けるうえで重要なことです。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

フレッツ光は回線とプロバイダの契約が必要だが、光コラボは1つの窓口でOK

フレッツ光で厄介な点は、光回線とプロバイダの契約窓口や、月額料金の支払いと問い合わせの窓口などがばらばらなことです。(プロバイダパックやwithフレッツだと支払いは同じ)

一方で、光コラボはそもそも光回線とプロバイダをセットにしたサービスなので、すべての窓口が一本化されます

月額料金の支払い先や問い合わせ先も、例えばドコモ光ならフレッツではなくドコモ光、ソフトバンク光ならソフトバンク光へ、という感じでまとまるので分かりやすく手続きも簡単です。

光コラボのほうが月額料金が安いことがある

フレッツ光の月額料金はとにかく割高です。それに比べて光コラボの月額料金は安いことが多く、乗り換えると大幅に節約できることもあります

フレッツ光より光コラボの方が高いということは、ほとんどありません。

乗り換えたとしても、光回線自体はフレッツ光と同じ

通信速度や品質は変わらないため、月額料金を今より安く抑えたいという場合は、フレッツ光から光コラボへ乗り換えるのがおすすめです。

ちなみに、フレッツ光から光コラボ回線へ乗り換える場合は、「転用」というシステムを利用すれば簡単に乗り換えることができます。

フレッツ光の違約金や、乗り換え先での新規工事も発生しないので便利です。フレッツ光で利用していた各種サービスも、ほとんどは乗り換え先でも代替サービスを利用できます。

一方で光コラボから他の光コラボへ乗り換えたり、光コラボからフレッツ光へ戻したりする場合は「事業者変更」というシステムを利用できるので、柔軟性が高いと言えるでしょう。

関連:【フレッツ光から光コラボへ】光回線の転用とは?手続き方法やおすすめの転用先まとめ

【フレッツ光から光コラボへ】光回線の転用とは?手続き方法やおすすめの転用先まとめ
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光コラボはお得な割引やキャンペーンが多い

フレッツ光にも多少はお得に契約できる割引はありますが、規模の大きい特典が実施されることはさほどありません。

一方で、光コラボ事業者では頻繁に大規模なキャンペーンが開催されていて、フレッツ光よりお得に契約することができます。

例えば、ドコモ光とGMOとくとくBB(プロバイダ)を組み合わせて契約した場合なら、最大20,000円のキャッシュバック、dポイント2,000ptプレゼントといった感じです。

また、ソフトバンク光では、他社から乗り換える人を対象に、途中解約による違約金を負担してもらえる特典などもあり、乗り換えに対するハードルを低くしてくれます。

So-net光プラスなら、新規契約時に必要な工事費も、長期の継続利用で実質的に無料です。

こういったお得感はフレッツ光では味わえないので、光コラボならではの魅力だと言えるでしょう。

なお、おすすめの光回線については下記のページにまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

【2020年最新】インターネット光回線のおすすめランキング。マンションでも戸建てでも重要なのはスマホのセット割!

【2024年版徹底比較】光回線のおすすめ・選び方は?料金・キャッシュバック・セット割からわかるおすすめランキングや初心者でもわかる失敗しない選び方をまとめて紹介
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フレッツ光のメリット

フレッツ光のメリットは次の2つです。

  • 対応エリアが全国で広い
  • ADSLに比べて速度が速い

それぞれのポイントについて解説します。

エリアが広く全国的に対応している

フレッツ光は全国に通信網を整備したNTTが運営しているということもあり、対応エリアがとにかく広いです。

一方で、フレッツとは違った独自の回線を使用しているauひかりやNUROひかりなどは、フレッツ光と比べると対応エリアが限定されています。

光回線 エリア対応状況
フレッツ光
光コラボ
NTT回線を使うため
離島や山地など一部地域を除いて
ほぼ全国的に対応
auひかり 戸建てタイプは
東海・関西・沖縄でエリア外
NURO光 東北・中部・四国・中国の
広い範囲でエリア外

フレッツ光なら基本的には全国どこでも利用できるので、エリア外で契約できないということがありません。

なお、光コラボも回線自体はフレッツ光と同じなので、光コラボでも対応エリアは同じです。

ADSLに比べて速度が速い

前述したように、ADSLは電話回線、光回線は光ファイバーケーブルを通じて通信します。

光ファイバー

フレッツ光は光回線を使用しているので、ADSLより格段に通信速度が速いです。

ADSL時代の通信速度は最大でも50Mbps程度でした。フレッツ光はその20倍の1Gbpsもの速度で通信できます。

現在主流となっている光回線サービスは最大1Gbpsですが、単純に考えると原理的には100Gbpsでの通信もできるそうです。

5Gをも上回るような超高速通信にも対応できるポテンシャルを秘めているのは、光回線およびフレッツ光の大きな魅力だと言えるでしょう。

実際に、月額料金は高くなりますが最大通信速度10Gbpsで利用できるプラン(「フレッツ光クロス」)も、一部地域ではすでに提供が始まっています。

関連:フレッツ光クロス(10Gbps)の料金・プロバイダ・エリアまとめ!ドコモ光など他社の光回線とも比較!

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フレッツ光のデメリット

フレッツ光には次の5つのデメリットがあります。

  • 新規工事の工事費が自己負担
  • プロバイダを選ぶのが大変
  • トラブル時の相談先に悩む
  • 契約窓口が違うため支払先がばらばら
  • スマホやケータイとのセット割引がない

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

新しく回線を引き込む時に工事費用を自己負担しないといけない

フレッツ光を新規契約する際は、光回線の引き込み工事が必要となります。

費用は戸建てタイプ19,800円、マンションタイプ16,500円です。(※宅内工事や無派遣工事の場合は半額以下)

しかも、フレッツ光には工事費の割引や無料化といったキャンペーンはないので、事費は基本的に全額自己負担。

一方で、光コラボやNURO光auひかりでは前述したように実質無料のキャンペーンを利用できるところが多いので、新規契約時の負担が大幅に軽くなります。

数多くのプロバイダの中から一つに絞るのが大変

プロバイダを選択するにも、セキュリティオプションやIPv6など、総合的に考えて選ぶ必要があります。

ただ、プロバイダを選んだ後に他へ替えたくなっても、最低利用期間が設けられていて解約金が掛かってしまうということもあり、なかなかぞんざいに選ぶこともできません

回線とプロバイダがセットになったプロバイダパックなら、契約や月額料金の支払い自体は楽になりますが、それでも10社の中から選ばないといけないので、それでも手間です。

一方、光コラボのソフトバンク光ならプロバイダはYahoo!BB、So-net光プラスならプロバイダはSo-net固定なので、わざわざプロバイダを選ぶ必要がありません

見方を変えればフレッツ光はプロバイダ選びの自由度が高いということでもありますが、選択が大変なのは大きなデメリットだと言えるでしょう。

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通信トラブルがあっても回線とプロバイダのどちらに相談するか悩む

フレッツ光は光回線とプロバイダの問い合わせ窓口が異なるため、問い合わせをどちらにすれば良いか分からないことがあります。

ネットを使っているときに何かトラブルが起きてNTTに電話しても、「プロバイダの方に問い合わせてください」と言われてしまうことも。

逆に、プロバイダに連絡した場合でも、NTTの方へ聞くように言われるなど、たらい回しにされる可能性もあります。

光回線とプロバイダがセットになっている光コラボなら、困ったときの問い合わせ先に悩むことはありません

回線とプロバイダをそれぞれ契約するため支払いがばらばら

フレッツ光は光回線とプロバイダで契約窓口が違うため、月額料金の支払いもばらばらです。

そのため、ネットに毎月いくら使っているのか分かりづらく、いちいち個別の料金を調べて計算しないといけません。

支払いをまとめたい場合は、プロバイダパックを利用するようにしましょう。

参考:フレッツ光東日本「プロバイダパック」

スマホのセット割がない

フレッツ光にはスマホとのセット割引がないので、通信費を節約するのが難しいです。

ドコモ光ソフトバンク光など携帯事業者が展開する光コラボでは、スマホやケータイとセットで契約することで、携帯料金の割引を受けることができます。

スマホのセット割ではどの事業者でもだいたい1回線あたり1,100円の割引が適用され、しかも家族の料金にも適用可能です。

年間で家族全体の通信費を数万円以上も節約できることがあるので、通信費の見直しをするなら、フレッツ光よりも他の回線に乗り換えることをおすすめします

まとめ|フレッツ光よりも光コラボなど他の回線を検討しよう

フレッツ光はNTT東日本と西日本が提供する光回線で、全国的に対応していることや安心感があることなどがメリットです。

一方で料金システムは複雑で、工事費や住宅のタイプ、追加オプションやプロバイダなどによって支払う金額が大きく変わります

工事費が自己負担でプロバイダの選択も大変なことがあり、スマホとのセット割がないなどのデメリットも気になるところ。

一方で、光コラボはフレッツ光と同じ回線を、事業者独自のプロバイダサービスとセットにしたものです。

光コラボはフレッツ光と比べて月額料金が安く、キャンペーンも豊富で契約窓口もまとまるので便利。フレッツ光からの乗り換えも簡単にできます

月額料金やサービス内容を総合的に判断して、フレッツ光か光コラボのどちらにするかを検討してみましょう。

 

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