「動画を見すぎてギガが減る」「WiFiが使えないからギガが減る」という感じで、最近よく聞くようになった「ギガが減る」という言葉。
「ギガが減る」は「通信量の残量」が減るという意味で、最近若者を中心に使われることが増えてきた表現です。
通信量が不足して通信制限が掛からないようにしたいものですが、知らない間になぜか減ってしまっている人は、スマホの設定を見直すことで改善される可能性があります。
そこで今回は、ギガが減りやすい原因と対策法について詳しく解説します。
「ギガが減る」ってどんな意味?
そもそも「ギガが減る」という言葉はどんな意味で、どういう時に使われるのでしょうか。
「ギガが減る」の意味や、こういった言葉の使い方に対する意見について見ていきましょう。
原因と対策をすぐに知りたい方はこちらからどうぞ。
>>今すぐ「ギガが減る原因と対策」を読む(後半部分に飛びます)
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契約したプランで月間に使える通信量が減ること
「ギガが減る」とは、料金プランで設定されている通信容量が減り、残量が少なくなることを意味します。
特に、想定よりも大きく容量が減ってしまったときに、「ギガが減る」と言うことが多いようです。
ギガが減るの「ギガ」は「ギガバイト(GB)」の略で、データ容量を表す単位。
データ容量が決まっているプランに入っていると、一定の通信量を使い切ってしまった時に低速に突入。いわゆる「ギガが足りない」状態になります。
ギガが足りなくなると、ネット検索すら速度が遅くてイライラすることに。
速度制限を解除して高速で通信するには、1GBあたり550円〜1,100円を追加で支払ってデータチャージする必要があります。
表現に「気持ち悪い」「おかしい」と違和感を持つ人もいる
「ギガが減る」という表現はここ数年の間に広がった言葉で、、国語辞典などには載っていない若者言葉です。
ギガバイトは単なる「単位」であって、「通信量」そのものを示す言葉ではありませんが、「ギガ割」や「ギガ放題」のような表現を各事業者が使うようになってから、通信量として解釈されるようになったのでしょう。
しかし、「ギガが減る」は体重が減ることを「キロが減る」というようなものなので、この表現に違和感を持つ人もいます。
仮に通信容量が「ギガバイト」ではなく、「テラバイト」になる時代が訪れたら、「テラが減る」になるのでしょうか。
まあそうは言っても「ギガが減る」は「データ通信量が減る」ことを分かりやすく表現できる言葉でもあるので、今や若者以外でも使う人は多くなってきています。
ギガが減るのが異常に早い時って何か原因があるの?
ギガが足りなくなると通信が遅くなって厄介なので、できるだけギガが減らないように工夫している人は多いはず。
しかし、注意していてもなぜか異常に早く通信量が減ってしまうことがあります。
これを機に、スマホの設定を見直してみましょう。
- アプリを自動でアップデートする設定にしている
- アプリのバックグラウンド更新がONになっている
- 常に位置情報を使うアプリを使用している
アプリを自動でアップデートする設定にしている
知らない間にギガが減るのは、ダウンロードしたアプリが何かしらの通信をしている可能性が高いです。
実は、スマホのアプリはユーザーが意図的に操作してデータ通信を行う以外にも、自動的なアップデートで通信が生じることがあります。
アップデートの内容は機能の追加やセキュリティの向上などで、アプリの品質を向上させるために欠かせないものです。
しかし、アプリのアップデートは意外と通信量を消費します。
アプリを自動アップデートする設定にしている場合は、オフに変更しましょう。
iPhoneとAndroidで自動アップデートをオフにする方法は、大まかに次の通りです。
~自動アップデートをオフにする~
【iPhone】
設定>「iTunes StoreとApp Store」>「自動ダウンロード」>「Appのアップデート」の自動アップデートをオフにする。
【Android】
「Playストア」>メニュー>設定>「アプリの自動更新」で「アプリを自動更新しない」を選択する。
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アプリのバックグラウンド更新がONになっている
iOSアプリには、アプリの操作中以外でも、バックグラウンドでデータ通信を行うものがあります。
例えば、アプリを開いていないのに新着メールの受信やショップのセール情報のお知らせがあるのは、アプリが「バックグランド更新」を行っているためです。
これは便利な機能ですが、無くても不具合が生じるアプリは少ないため、更新の必要がないアプリの場合は、通信量を節約するために切ってしまいましょう。
操作は、設定からアプリの各種設定を開き、「バックグラウンド更新」をオフにするだけでOKです。
常に位置情報を使うアプリを使用している
GPSだけではなく、TwitterやFacebookなどのSNSやショッピングサイトのアプリなど、ユーザーの「位置情報」を活用するアプリが増えています。
位置情報は便利な機能ですが、情報をやり取りするときは通信量を消費しているため、知らない間にギガが減ってしまう原因になりかねません。
マップアプリのようなGPSが必要なもの以外は、「位置情報サービス」を切るようにすると、データ通信量を節約することができます。
~位置情報を切る~
【iPhone】
設定>「プライバシー」>「位置情報サービス」でオフにするアプリを選択。
【Android】
設定>「ロック画面とセキュリティ」>「位置情報」>「アプリレベルの権限」でオフにするアプリを選択。
WiFiを使っているつもりでもいつの間にかモバイル通信に切り替わっている
モバイルデータ通信量を節約するために、WiFiを使う人も多いですが、いつの間にかWiFiからモバイル通信に戻っていて、ギガが一気に減ってしまった…というのは意外によくあること。
そんな時は、次の方法でモバイル通信をオフにして、WiFiに切り替えてみましょう。
【iPhone】
設定>「モバイル通信」>「モバイルデータ通信」のスイッチを切り替え【Android】
設定>「ネットワークとインターネット」>「モバイルネットワーク」>「モバイルデータ」のスイッチを切り替え
なお、この方法でモバイル通信を切っても元に戻ることがある場合は、「モバイルデータ通信」の設定画面でアプリごとにオフにすると効果的です。
アプリごとにオフにしたい場合は、設定画面から「モバイルデータ通信」をタップし、「ネットワーク通信を行うアプリ」へ進んでオフにするアプリを選択してください。
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ギガが減りやすいアプリで無駄な通信を減らす方法
SNSやYouTube、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスは、特にギガが減りやすいアプリとして有名です。
ただ、通信量を消費しやすいからといって使わないわけにはいかないですよね。
ここでは、ギガを無駄に減らさないためにできる方法を紹介します。
- インスタやTwitter、Facebookは「データ節約モード」に変更する
- YouTubeは高画質よりも標準画質で再生する
インスタやTwitter、Facebookは「データ節約モード」に変更する
インスタやTwitter、FacebookのようなSNSでは画像や動画を表示することが多く、少し閲覧するだけでも通信量を消費してしまいます。
ギガの減りを少なくしたければ、各アプリの設定を「データ節約モード」に変更してみましょう。
「データ節約モード」とは、投稿されている画像の表示サイズが小さくなり、動画の自動再生もオフになるという機能。
効果が薄いように思われるかもしれませんが、このモードをONにするだけで通信量が半分くらいになることもあるようです。
なお、アプリによってモードの名称や設定方法が異なるため、次のやり方で設定してください。
【Instagram】
画面右上の三本線マーク>画面下の設定アイコン>「モバイルデータの使用」>「データ使用量を軽減」をオンにする。
【Twitter】
個人画面>「設定とプライバシー」>「データ利用の設定」>「画像」と「動画」の設定を変更する。
【Facebook】
画面右上の三本線マーク>「設定とプライバシー」>「データ節約モード」をオンにする。
より節約したい場合は全てオフにするか、「動画」の項目を「Wi-Fi接続時のみ」にしてください。
YouTubeは高画質よりも標準画質で再生する
YouTubeのような動画サイトは、高画質での閲覧を続けているとあっという間にギガが足りなくなります。
そのため、YouTubeを利用する際は画質設定を下げて、高画質よりも標準画質以下で再生するようにしましょう。
YouTubeで選択できる画質は主に次のようになっていて、数値が高いほど画質も高くなります。
YouTube 画質 | |
144p | 低画質 |
240p | |
360p | 標準画質(SD) |
480p | |
720p | 高画質(HD) |
1080p | 最高画質(フルHD) |
画質を下げるためには、動画再生画面の右上のメニューアイコンをタップして、「画質」から現在より低い数値の画質を選択してください。
ただし、デフォルトの画質設定が高画質になっている場合、画質を下げ忘れるとやはり大量の通信量が消費されることになります。
そこで、自宅のWiFiやポケットWiFiなど、WiFi環境時のみ高画質で通信できるように、設定を変更しておきましょう。
- トップページ
- 右上のアイコン
- 設定から全般を選択
- iPhoneは「Wi-Fiの時のみHD再生」を、Androidでは「モバイルデータの上限設定」をオン
さらに節約を徹底したい場合は、自動再生もオフにしてしまいましょう。
こうすることで、動画再生中に寝てしまって自動再生でデータ容量がどんどん消費される、という事態を防ぐことができます。
合わせて読みたい:Youtubeの通信量はどのくらい?
今のプランではギガが足りない…でも料金が高くなるのも嫌な時は?
頑張って節約しても、ギガが足りなくなってしまうことはあります。
ただプラン変更をしてデータ容量を増やすと、結局月額料金が高くなりそうでためらってしまいますよね。そんなときは、次の方法でギガ不足を解消してみましょう。
- 今より通信量が多く、料金の安いSIMを契約する
- 常にWiFi接続ができるようにポケットWiFiを契約する
今より通信量が多く、料金の安い格安SIMを契約する
現在ドコモやau、ソフトバンクを契約している人は、格安SIMへの乗り換えがおすすめ。容量が多くてもキャリアより料金が安いものが多数あります。
特に料金が安いのがIIJmioやmineo、若干料金は上がるが速度が速いahamoやLINEMOなどがあり、キャリアのスマホで使うよりも絶対お得です。
使えるデータ容量が増えるのに数千円安くなりますからね。

ここではいくつかおすすめを紹介します。
ahamo
ahamo | |
料金 | 20GB:2,970円 1GB追加:550円 80GB追加:1,980円 |
通話オプション | 5分以内無料:0円 |
使用回線 | ドコモ |
回線品質 | ◎ |
割引 | – |
- 回線品質◎、時間帯による速度制限もなし
- 80GB追加オプションがたった1,980円
ドコモが出している格安プランであるahamo。ドコモ回線を回線品質は問題なし。MVNOタイプの格安SIMに比べて速度や安定性も高いですし、時間帯による制限もありません。
他のキャリアタイプの格安SIMの(povoやLINEMO)より、料金が安いというのも大きなメリット。5分以内の通話無料がついていて、3,000円以内で利用することができるようになっています。
また80GB追加オプションが非常に安く、基本料金の20GBと加えて100GB使えるというのもポイントでしょう。大容量使える格安SIMは他にないので、30GBを以上使うのであれば唯一の候補です。
LINEMO
LINEMO | |
料金 | 3GB:990円 20GB:2,728円 |
通話オプション | 5分以内無料:550円 かけ放題:1,650円 |
使用回線 | softbank |
回線品質 | ◎ |
割引 | – |
- 3GBプラン契約で6ヶ月分のPayPayポイントプレゼント(5,940pt)
- 他社から乗り換えでPayPayポイント10,000ptプレゼント
- 1年間、5分以内の通話定額が無料(6,600円分)
- 回線品質◎、時間帯による速度制限もなし
softbankが出している格安プランであるLINEMO。softbank回線を使うので回線品質は問題なし。MVNOタイプの格安SIMに比べて、速度や安定性も高いですし、時間帯による制限もありません。
また他のキャリアタイプの格安SIMに比べて、キャンペーンなどが豊富なのも大きな特徴。特に他社からの乗り換えだとかなりお得です。
IIJmio
IIJmio | |
料金 | 2GB:850円 4GB:990円 8GB:1,500円 15GB:1,800円 20GB:2,000円 |
通話オプション | 5分以内無料:500円 10分以内無料:700円 かけ放題:1,400円 |
使用回線 | docomo、au |
回線品質 | △ |
割引 | おうち割(660円割引) |
- 料金が格安SIMの中で最安級!
- 通話定額13ヶ月間410円割引
- データ容量12ヶ月間1GB増量
- IIJmioひかりとセットで月額660円割引
- 他社からの乗り換えで端末代割引
料金が安いというメリットがあるMVNOの格安SIM。さらにそのMVNOの中でも特に安いのがこのIIJmioです。
回線品質の面ではキャリアタイプ、サブブランドタイプに比べて劣ってしまうのは否めませんが、基本的には動画も快適に見れるくらいの速度はでます(混雑する時間帯にたまに遅くなるくらい)。
キャンペーン等も豊富で、固定回線とのセットで安くなるといったメリットもありますから、とにかく料金重視だという人にはもってこいの格安SIMです。
大容量使いたいならおすすめはモバイルWiFi
大容量使いたいという人に現在最もおすすめなのは、スマホは最低限の容量だけのプランにして、あとはモバイルWiFiを利用するという方法。
格安スマホだと月20GBまでのプランしかありませんが、モバイルWiFiなら20GBから100GB、種類によっては無制限で使うことができるものがあります。
スマホは格安SIMの最小容量プラン、モバイルWiFiは100GBプランとすると、月4,000円程度で使うことができるのでかなりおすすめとなっています。
ポケットWiFi1台持っておけば、タブレットをわざわざテザリングしなくても常時接続しておくこともできますしね。

モバイルWiFiのおすすめは以下の通りです。
GMOとくとくBBWiMAX
GMOとくとくBB WiMAX | |
月額料金 | ~2ヶ月:1,474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,444円 |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 上限無し |
キャッシュ バック |
23,000円 |
端末代 | 21,780円(605円×36回) |
契約期間 | 2年 |
少し前まではエリア・通信量の観点からおすすめできなかったWiMAXですが、現在は3日あたりの通信量上限も撤廃され制限なく利用できるようになったし、エリアもかなり拡大。さらにWiMAX圏外時のau回線利用が月7GBから月15GBにアップ(プラスエリアモード)。通信速度面を考えてもベストな選択肢だと言えるでしょう。
そしてWiMAXの中でも特におすすめなのがGMOとくとくBB WiMAX。
月額料金自体が他のWiMAXに比べて安い上、高額キャッシュバックもあり。。
現在たくさんあるWiMAX代理店の中では最もお得だと言える商品です。
ZEUS WiMAX
ZEUS WiMAX | |
月額料金 | ~2ヶ月:1,474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,708円 |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 上限無し |
キャッシュ バック |
21,780円 |
端末代 | 21,780円(605円×36回) |
契約期間 | 3年 |
WiMAXの中で、GMOなみにお得なのがZEUS WiMAX。
GMOとくとくBBWiMAXと違って端末を購入する必要がありますが(分割払いも可)、端末代と同額のキャッシュバックがあるので実質無料。
月額料金はWiMAXの中でも特に安いので、契約期間の3年間で総額料金を比較するとWiMAXの中ではトップクラスの安さでGMOとほぼ同等です。
THE WiFi
THE WiFi | |
月額料金 | 3,828円(クラウドSIM) |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 100GB |
キャンペーン | 4ヶ月無料 |
端末代 | 0円(返却要) |
契約期間 | 2年契約 |
※税込表記
クラウドSIM型で最もおすすめなのが、THE WiFi。月額料金が3,818円と他から見ても安い上、現在は最初の4カ月間が無料というキャンペーンを行っている為、契約期間(2年)の実質月額料金が3,281円と最も安く利用できるようになっているのが特徴です。
WiMAXはやっぱりエリア面で不安、よく使う場所が地下やビルの中といった人やそこまで速度は気にせず動画を快適に見ることができれば十分だから安い方が良いという場合はこのTHE WiFiを選ぶのがおすすめです。
ギガ不足になる前にまずスマホの設定変更、次に契約プランの見直しを
ギガが減ってしまう主な原因は、アプリの自動アップデートや位置情報サービスの使用などスマホの設定や、特にデータ消費が激しいアプリの使い方にあります。
こういった対策を取ってもギガ不足が解消されないときは、契約プランを見直して通信量を増やす必要があるかもしれません。
月額料金が増えるのを避けたい場合は、より多い通信量で料金が安い格安SIMに乗り換えるか、ポケットWiFiを契約することも検討してみましょう。