一人暮らしでインターネットを使う場合、光回線を契約するかどうかはかなり悩む部分ですよね。
人によってはせっかく契約しても全然使う機会がないかもしれません。
そこで本記事では、ひとり暮らしでも光回線が必要な人はどんな人なのか、他にはどんな方法があるのかについて紹介していきます。
一人暮らしでも光回線は必要?他の手段は?
自宅でインターネットを使う手段には、光回線以外にも様々な方法があります。
そのうち、家族複数人で利用するのであれば光回線をおすすめしますが、一人暮らしの場合はそれぞれのメリット・デメリットを把握した上で自分の使い方に合ったものを利用するのがおすすめです。
まずここでは、光回線を含めた様々なインターネット接続方法について、一人暮らし視点でのメリット・デメリットを整理していきます。
光回線のメリット・デメリット
光回線は以下の特徴を持っています。
- メリット:高速で安定した通信が可能
- デメリット:開通工事が必要、通信費が上がる
有線で接続する光回線は他のインターネット接続方法に比べ、通信速度も通信の安定性も段違いに優れています。それこそ平均的な実測値は他に比べて3〜5倍以上です。
ただその反面、利用する為には開通工事が必要など他に比べて手間がかかるというデメリットがあります。
一人暮らしの場合だと引っ越しの頻度が多いという人もいるかもしれませんが、光回線は引っ越しのたびに工事が必要となるので少し大変です。
またスマホ代に加え、光回線の費用(月4,000円程度)もかかるというのも一つのデメリットとなります。
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モバイルWiFiのメリット・デメリット
モバイルWiFiは以下の特徴を持っています。
- メリット:外出時も使うことができる、通信費を抑えることができる
- デメリット:通信速度が光回線に比べて遅い
一人暮らしの場合は、光回線を使わずにモバイルWiFiを使うというのも一つの手段です。
大容量でも安く使うことができ(100GBが3,000円程度が使える)、持ち運ぶことができるのでスマホのプランも最小容量の安いプランにすることができます。
通信費を抑えたいならモバイルWiFiがベストでしょう。
ただモバイルWiFiは光回線に比べて遅いというデメリットがあります。動画視聴程度であれば問題なく利用できますが、動画や漫画、アプリなどをダウンロードしたり、オンラインゲームをする場合にはその遅さに不満を感じてしまうかもしれません。

ホームルーターのメリット・デメリット
ホームルーターは以下の特徴を持っています。
- メリット:工事不要で使うことができる
- デメリット:通信速度が光回線に比べて遅い(モバイルWiFiより多少速い)、通信費が上がる
ホームルーターは、モバイルWiFi同様にモバイルデータ通信を利用したインターネットサービスの為、工事なしで利用することができます。
通信機器がコンセントを利用して自宅に設置するタイプなので、モバイルWiFiのように持ち歩くことはできないものの電波が強く、通信速度も多少速いです。
引っ越し等が多い人には向いていますね。
ただ速度、安定性は光回線にくらべるとどうしても劣ってしまうというデメリットがあります。
一般的な速度は光回線が100〜200Mbpsであるのに対し、ホームルーターの速度は30〜50Mbps程度です。
また光回線同様に通信費が上がってしまう点もデメリットの一つです。

スマホ(テザリング)のメリット・デメリット
スマホ(テザリング)は以下の特徴を持っています。
- メリット:高速通信、契約を1本化できる
- デメリット:テザリングしなければ他の端末で使えない
一人暮らしであればスマホのプランを大容量のものにして、テザリングを使うというのも一つの方法でしょう。
キャリアであれば料金は高いものの無制限プランがありますし、ドコモの格安プランであるahamoであれば100GBが5,000円以下で利用できます。
通信速度も光回線ほどでないにしろ、モバイルWiFiやホームルーターに比べるとかなり優れています。
ただ、スマホ以外の端末(パソコンやタブレット、FireTVなど)を使う為には毎回テザリングの設定を行わなければいけません。この手間は思った以上に面倒です。
またテザリングはスマホのバッテリーに対する負担も大きく、電池がすぐに劣化してしまうというデメリットがあります。
スマホ以外の端末を頻繁に使うという人には、正直テザリングに頼り切りになるのはおすすめできません。
一人暮らしでも光回線を契約した方が良い人
このようにそれぞれの通信方法にはメリットもデメリットもあるわけですが、その特徴も踏まえて一人暮らしでも光回線を契約した方が良い人は以下の人です。
- 4K動画視聴や動画ダウンロード、オンラインゲームなどで高速通信が必要な人
- 毎月100GB以上のデータ通信を自宅で行う人
- テレワークなど自宅で仕事をする人
4K動画の視聴、大容量でデータのダウンロード等を行う場合はやはり通信速度がかなり重要。モバイルWiFiやホームルーターだと不満を感じる可能性が高く、高速通信がメリットである光回線を選んだ方が良いでしょう。
また毎月100GB以上のデータ通信を自宅で行う人も光回線がおすすめ。モバイルWiFiは100GB程度までのところが多いですし、そこまでの大容量データを扱うならやはり通信速度も速い方が良いです。
最後におすすめしたいのがテレワークなどで自宅で仕事をする機会が多い人。通信速度や安定性は仕事の効率に大きく影響します。
私自身は外出先でモバイルWiFiを使って仕事をすることもありますが、やはり自宅で光回線を使って仕事をする場合に比べると効率は起きます。
またオンライン会議をする場合もやっぱり回線の安定性は大事です。
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光回線以外を選択した方が良い人
逆に以下の人は光回線以外、特にモバイルWiFiの利用をおすすめします。
- Youtubeや動画配信サービスの高画質程度にしか使わない
- 自宅で過ごす時間が短い人
- 通信費を抑えたい人
動画を見る分には光回線でなくてもモバイルWiFiで十分です。
さらに自宅で過ごす時間が少ない人はわざわざ光回線を引いても使う機会がなく、せっかく無制限に使えるのにもったいないことになってしまいます。
また通信費を抑えたい人にもモバイルWiFiがおすすめです。
たとえば格安SIMとモバイルWiFiの組み合わせにすれば通信費はかなり安いです。
おすすめの組み合わせとしてあげますが、IIJmio(2GB:850円)とZEUS WiFi(50GB:3,106円)で持てば4,000円以下で毎月52GBも使うことができます。
光回線とスマホの組み合わせにすると、外出先での通信は我慢するということにし小さい容量のプランにしても5,000円程度、スマホの容量をある程度のものにすると6,000円はかかりますから、モバイルWiFiはやはり安いです。
一人暮らしで光回線を利用する場合の選び方
ここからは、一人暮らしの人の場合の光回線の選び方についてまとめます。
マンション・アパートで対応している光回線を確認する
マンションやアパートで光回線を使う場合、まず対応しているものが何なのかについて確認する必要があります。対応していない光回線は使うことができません。
フレッツ光対応マンションでは、フレッツ光以外にも光コラボ(ドコモ光やソフトバンク光など)が利用できますが、auひかりを使うことができません。
一方、auひかり対応マンションではauひかりは使えますが、フレッツ光や光コラボの光回線を使うことはできません。
もちろん複数の光回線に対応しているマンションがあります。
ちなみにリビングに以下の光コンセントがある場合はフレッツ光もしくは光コラボを使うことができます。
(引用:NTT東日本公式「光コンセント」)
使う通信量を見積もる
光回線は通信量に制限がないと思っている人がいるかもしれませんが、実はそんなことありません。
光コラボであるBB.excite光Fitは、光回線の中では珍しく段階制料金をとっており、月200GB以内の利用であれば他の光回線を使うよりもかなり安く使うことができるようになっています。
一人暮らしで月200GBを超えるという人はそれほどいないでしょうから、かなりおすすめの光回線です。
ただもし200GB以上使うなら他の光回線の方が安くなってしまう為、まずは自分が毎月どのくらいの通信量を使うかざっとでいいので見積もりましょう。
ちなみにNetflixで高画質(HD)の動画を見る場合の通信量は1時間あたり3GBですので、100GBあれば33時間も見ることができます。
スマホのセット割を確認する
以下の光回線とスマホをセットで使うと、スマホ代の割引を受けることができます。
月1,100円の割引を受けることができる場合もあるので、いずれかのスマホを使っている場合は該当の光回線を選ぶのがおすすめです。
ただドコモ以外はオプションで光電話(月550円)に加入するのが条件となっており、電話を使わない場合はBB.excite光Fitを使うほうが良いかもしれません。
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一人暮らしで選ぶおすすめ光回線まとめ
ではここからは、一人暮らししている人向けにおすすめの光回線をまとめて紹介します。
【光コラボ】BB.excite光Fit|段階制料金で安い
BB.excite光Fit | ||
回線種類 |
光コラボ | |
セット割スマホ | なし | |
月額料金 |
戸建 | 〜30GB:3,520円 〜200GB:4,290円 〜500GB:5,060円 500GB〜:5,830円 |
マンション | 〜30GB:2,640円 〜200GB:3,410円 200GB〜:4,180円 |
|
初期費用 |
1,100円 | |
最大キャッシュバック | なし | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | BB.excite光Fit |
特徴
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- 毎月データ利用量に応じて料金が変動
- 大量にネットを使わないのであれば、料金を抑えられる
BB.excit光Fitは毎月の料金が利用したデータ量に応じて変動する仕組み。たとえばデータ利用量が200GB以内だと、他社に比べて1,000円程度、30GBしか使わなければ1,500円から2,000円程度も安くなります。
ちなみにYoutubeをスマホで視聴する場合、標準画質(自動選択時の画質)が1GBあたり2時間程度閲覧できます。
一人暮らしで家で過ごす人が少ない人だと思ったよりも容量を消費しないので、このBB.excite光Fitの方がコスト的に良いでしょう。
【光コラボ】ドコモ光|ドコモスマホとセット割有り
ドコモ光 | ||
回線種類 |
光コラボ | |
セット割スマホ | ドコモ | |
月額料金 |
戸建 | 5,720円 |
マンション | 4,400円 | |
最大キャッシュバック | 35,000円 | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | ドコモ光 |
※1:土日工事や夜間工事等の追加料金がある場合は割引対象外
特徴
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- ドコモとのセット割でスマホ料金が安くなる
- 高額キャシュバックなどお得な特典が豊富
光コラボであるドコモ光の対象地域は全国。多くのマンションでも対応しており、戸建・集合住宅問わず全国で利用可能です。
ドコモ光の最大のメリットは工事費が完全無料となる点。他の光回線のように実質無料(24〜36ヶ月間、工事費用を割り引く形)ではない為、途中解約した場合でも工事費用の残債を請求されることがありません。
キャッシュバックも高額で、ルーターレンタルも無料など特典も豊富であり、セット割が適用できるドコモユーザーにはおすすめの光回線と言えるでしょう。
【光コラボ以外】auひかり|au、UQモバイルとセット割
auひかり | ||
回線種類 |
独自回線 | |
セット割スマホ | au、UQモバイル | |
月額料金 |
戸建 | 1年目:5,610円 2年目:5,500円 3年目:5,390円 |
マンション | 4,180円 | |
最大キャッシュバック | 66,000円 | |
対応エリア |
全国 (関西・中部・沖縄除く) |
|
申し込み先 | auひかり |
特徴
- au・UQモバイルでセット割による割引あり(電話オプション加入要)
- 月額料金が安く、キャシュバックもかなり高額
- 工事費も実質無料でコスパ良し
- 一部エリアは対象外、対応していないマンションもあり
独自回線であるauひかりは、月額料金・キャッシュバック・工事費用の観点から非常にコスパが良い光回線となっています。
セット割の対象スマホはauとUQモバイル。どちらかを使っている場合は絶対に利用したい光回線です。
ただし関西や中部などはエリア外であったり、エリア内でもマンションタイプだと光コラボに比べて導入されていない割合が多いので、あらかじめチェックする必要があるでしょう。
【光コラボ】ソフトバンク光|ソフトバンク、Y!mobileとセット割
ソフトバンク光 | ||
回線種類 |
光コラボ | |
セット割スマホ | ソフトバンク・Y!mobile | |
月額料金 |
戸建 | 5,720円 |
マンション | 4,180円 | |
最大キャッシュバック | 37,000円 | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | ソフトバンク光 |
※1:土日工事や夜間工事等の追加料金がある場合は割引対象外
特徴
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- ソフトバンク・Y!mobileとのセット割でスマホ料金が安くなる
- 工事費が実質無料でキャシュバックもあり
光コラボであるソフトバンク光の対象地域は全国。多くのマンションでも対応しており、戸建・集合住宅問わず全国で利用可能です。
キャッシュバックも高額で工事費も無料とお得度は高く、セット割の対象となるソフトバンクやY!mobileを利用している人には最初におすすめしたい光回線です。
【光コラボ】ビッグローブ光|au、UQモバイルとセット割
ビッグローブ光 | ||
回線種類 |
光コラボ | |
セット割スマホ | au、UQモバイル | |
月額料金 |
戸建 | 5,478円 |
マンション | 4,378円 | |
最大キャッシュバック | 最大68,000円 | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | ビッグローブ光 |
特徴
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- au、UQモバイルとのセット割でスマホ料金が安くなる
- キャッシュバックが高額で月額料金も安い
光コラボであるビッグローブ光の対象地域は全国。多くのマンションでも対応しており、戸建・集合住宅問わず全国で利用可能です。
工事費の割引はないものの、キャッシュバックがかなり高額かつ月額料金が安いというメリットがあります。
またセット割の対象となるのはauやUQモバイルとなっています。地域やマンションの事情から光コラボしか選べないという場合であれば、このビッグローブ光がベストな選択肢だと言えるでしょう。
まとめ:高速で安定した光回線は一人暮らしでも有用
一人暮らしの場合は家族で住んでいる場合と違ってモバイルWiFiだけを使った方が良い場合もあります。
ただ光回線の高速で安定した通信というのはやはり魅力であり、光回線を選んだ方が良い人も当然多いです。
光回線の中には段階制料金など一人暮らしの場合に使いやすいものもありますので、自分にあった通信手段を利用してお得に使っていきましょう。