Instagramは、画像の投稿を主体としたソーシャル・ネットワーキング・サービスで、高画質な画像を世界中のユーザーと共有することができます。
主要なSNSとして世界的に有名なFacebookが運営していることから、Facebookとの連携機能やデータの共有などができることも特徴です。
一方で、Instagramで投稿される画像は高画質なのでデータ通信量が多く、モバイル通信で利用するとギガを大量に消費してしまうことが難点。
通信量が多くなりすぎると通信制限が掛かるので、通信量を節約しつつ利用できる方法を知っておくと便利です。
本記事では、Instagramのデータ通信量の目安や節約方法などについて、詳しく解説します。
Instagram(インスタグラム)の通信量の目安
Instagramのデータ通信量について、次の観点から調べていきましょう。
- 写真、動画やストーリー、インスタライブそれぞれの通信量
- 使用する時間ごとの通信量
- 1GBのデータ通信容量でどれくらい使えるのか
それぞれのポイントを分かりやすく解説します。
データ通信量の目安
Instagramを1時間使用した場合のデータ通信量は、写真・動画やストーリー・インスタライブそれぞれで次のようになります。
写真の閲覧 | 約70MB/5分 |
動画・ストーリーの閲覧 | 約35MB/5分 |
インスタライブの閲覧 | 約30MB/5分 |
意外なことに、動画やインスタライブなどよりも、写真の閲覧の方が倍以上の通信量を消費します。
これは、Instagramが高画質の画像を投稿することが主体のアプリで、動画はYouTubeなどと比べると圧縮されているためです。
インスタライブの通信量は動画やストーリーとあまり変わらないので、画像閲覧よりは長時間使用することができるでしょう。
ちなみに、MB(メガバイト)はデータの量を示す単位で、他の単位のKB(キロバイト)やGB(ギガバイト)とは次のような関係があります。
- 1MB=1,000KB
- 1GB=1,000MB
これら点を踏まえて、Instagramの通信量についていろいろと見ていきましょう。
写真の閲覧
Instagramの写真閲覧機能を使うと、時間ごとに次のようにデータ通信量が消費されます。
5分使用 | 約70MB/5分 |
1時間使用 | 約840MB |
1日1時間使用した 場合の月間通信量 |
約25.2GB |
※TLの写真を見ていいねをしたり、写真検索をした場合
Instagramに投稿されている画像は画質が高いので、10分間で約140MBずつ通信量が消費されていき、わずか1時間使っただけでも1GB近くの通信量が消費されるので要注意。
タイムラインで写真を見て「いいね」をしたり、写真検索をしたりする頻度が高い場合は、予想外に通信容量が減っていることがあるかもしれません。
毎日10分間Instagramを使用した場合は、1週間あたりで約1GB、1か月では約4GBの通信量となります。
格安SIMで3GBの料金プランを契約している人は、毎日10分間使うだけでもギガが足りなくなるので注意が必要です。
休日に1日3時間くらいInstagramを使う場合は、1週間で約5GB、1か月では約20GBもの通信量に。
友人や有名人などの投稿を閲覧しているとつい時間が経過しますが、Instagramでの画像閲覧は大量の通信量が必要なので、思わぬタイミングで通信量が足りなくことがあります。
動画・ストーリー閲覧
Instagramの動画やストーリーの閲覧機能を利用した場合の通信量は、使用する時間ごとに次の通りです。
5分使用 | 約35MB/5分 |
1時間使用 | 約420MB |
1日1時間使用した 場合の月間通信量 |
約12.6GB |
動画やストーリーの閲覧では10分間で約70MB、1時間では約400MBの容量が必要です。
前述した画像の閲覧と比べるとギガの消費は約半分なので、同じ通信容量では倍の時間使えることになります。
毎日10分間Instagramを使用した場合は、1週間あたりで約500MB、1か月では約2.1GBの通信量に。
格安SIMで3GBの料金プランを契約している人は、Instagramの使用だけで通信容量がピンチになってしまいます。
休日に1日3時間くらいInstagramを使うと、1週間で約2.5GB、1か月では約10GBの通信量が必要です。
Instagramの動画はYoutubeと比べると通信量はかなり少ないですが、それでもつい使いすぎると通信容量が不足してしまいます。
インスタライブ視聴
Instagramのインスタライブの視聴機能を使うと、時間ごとに次のようにデータ通信量が必要になります。
5分使用 | 約30MB/5分 |
1時間使用 | 約360MB |
1日1時間使用した 場合の月間通信量 |
約10.8GB |
インスタライブ機能で必要な容量は10分間で約60MB、1時間使用すると400MB近くになります。
先ほどの動画閲覧と同じで画像閲覧より通信量が少ないですが、それでも利用時間が長くなるとデータ通信容量が増えます。
毎日10分間インスタライブを使用する場合の通信量は、1週間あたりで約420MB、1か月では約1.7GBです。
小容量の料金プランを契約している人にとっては、かなりの負担になってしまいますよね。
休日に1日3時間くらいInstagramを使う場合は、1週間で約2.2GB、1か月では約8.8GBの通信量になります。
インスタライブはみんなの生放送を気軽に視聴できることが魅力ですが、たくさん使うと予想外にギガを消費してしまうので注意が必要です。
1GBではInstagramをどれくらい使える?
先ほどは時間ごとでデータ通信量がどれくらいになるのかを見てきましたが、ここでは1GBでInstagramをどれくらい使えるのかについて見ていきましょう。
1GBで 使える時間 |
月1GBの場合 1日あたり 使える時間 |
|
写真の閲覧 | 約70分 (約1時間10分) |
約2分 |
動画・ ストーリーの 閲覧 |
約140分 (約2時間20分) |
約4分 |
インスタ ライブの閲覧 |
約165分 (約2時間45分) |
約5分 |
通信容量が1GBあれば、写真の閲覧は約70分、動画やストーリーの閲覧は約140分、インスタライブは約165分利用できます。
しかし、月間1GBの通信容量で生活する場合、1日あたりInstagramの写真閲覧は約2分、動画やストーリーは約4分、インスタライブは約5分しか使えません。
つまりたとえ月間10GBの通信容量があったとしても、写真閲覧は1日20分程度しか使えないのでとても不便ですよね。
写真の閲覧を1日1時間利用したい場合は約30GB、動画やストーリーでは15GB前後、インスタライブでは10GBくらいの通信容量のプランが必要になります。
Instagramは通信容量が非常に大きいので、できるだけWiFiでの接続で利用した方が良いでしょう。
Instagram(インスタグラム)の通信量を減らす、節約する方法
スマホでInstagramを使う場合は通信量が気になりますね。そこで、次の5つの方法で通信量を節約してみましょう。
- 設定を「データ使用量を軽減」に変更する
- キャッシュを削除せず残しておく
- カウントフリーのプランやオプションを利用する
- 低速の節約モードを利用する
- WiFi環境下で利用する
それぞれの方法について、得られる効果や設定方法などを分かりやすく解説します。
設定を「データ使用量軽減」に変更
Instagramのアプリ設定を変更して、データ使用量を軽減するとギガの消費を抑えることができます。
設定の変更は次の手順で簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
- 1)Instagramアプリを開いて、プロフィールページへアクセス。
- 2)右上にあるメニューアイコンをタップして、画面下記の「設定」を選択。
- 3)「アカウント」項目を選択して、「モバイルデータの使用」をタップ。
- 4)「データ使用量を軽減」をオンにする。
こうすることにより、WiFiに接続していない状態でのモバイル通信量を減らすことができます。
具体的にどれくらい通信量が減るのかは不明ですが、動画が自動的に再生されなくなるのでそれなりに節約できるはずです。
また、Android端末の場合はデータ使用量の軽減を設定すると、高画質メディアの表示タイミングを選択できます。
「高画質を使用しない」もしくは「WiFi接続時のみ」を選択すると、通信容量を効果的に節約することができるでしょう。
キャッシュを削除せず残しておく
アプリやウェブサイトなどを閲覧すると、画像などのよく使うデータを一時的に保存しておく「キャッシュ」という機能があります。
キャッシュはスマホのメモリを圧迫するため、定期的に削除してスマホの動作速度を改善するという人が多いはずです。
しかし、キャッシュがあれば必要なデータはスマホのメモリ内にあるので、再び閲覧するときの通信が不要になります。
そのため、インスタグラムでよくアクセスするプロフィールなどがある場合は、キャッシュをあえて削除しないようにすると通信容量を節約可能です。
カウントフリーのプランやオプションを利用する
格安SIMの中には、特定のアプリでの通信はデータ通信量が消費されなくなる、「カウントフリー(ゼロレーティング)」が採用されているものがあります。(参考:カウントフリーとは)
対象となるアプリは格安SIM事業者によって異なり、Instagramがカウントフリーとなる格安SIMは次の1社です。
- LinksMate
ただし、カウントフリーオプションは特定の料金プランしか利用できなかったり、有料オプションだったりするので注意が必要です。
例えばLinksMateでは幅広いアプリがカウントフリーの対象となりますが、利用するためには月額550円(税込)が別途必要になります。
できるだけ安い料金プランを契約してカウントフリーオプションを利用するなど、うまく使えばデータ通信量を節約できるでしょう。
低速の節約モードを利用する。ただし読み込みは遅くなるので注意
一部の格安SIMでは、通信速度をあえて下げることでデータ通信量を節約できる、という機能が搭載されています。
低速時は、契約している通信量を消費せず無制限に(一部制限がある場合もあり)ネットを利用できるので、通信量の節約になるんですね。
特にUQモバイルやOCNモバイルONE、エキサイトモバイルやIIJmioなどでは、「節約モード」もしくは「低速モード」という任意に低速と高速を切り替えるシステムが利用可能です。
節約モード時は自分で通信制限を掛けるようなものですが、その速度は格安SIMによって異なります。
たいていは最大速度200KbpsとInstagramの利用に耐えられない速度しかでませんが、中にはUQモバイルの「スマホプランR」のように節約モード時も1Mbpsで通信できるものも。
それでも、全体を表示するのに1分近く時間が掛かることもあるため、もし低速モードを活用し、Instagramを楽しみたければ、低速時速度1Mbpsのものを選んでおくといいでよう。

WiFi環境下で利用する
スマホでInstagramを使用する場合は、節約モードを利用できない限りどうしてもデータ通信量を消費します。
使用時間が少し長くなると容量が足りなくなる可能性があるので、WiFi環境がある場合は、できるだけWiFi接続に切り替えるようにしましょう。
こうすることで、通信容量や通信制限を気にせずに好きなだけ画像や動画を閲覧したり、インスタライブを楽しんだりすることができます。
ただし、外出先でフリーWiFiへ接続する場合はセキュリティの問題があるので、通信を暗号化できる「VPNサービス」を利用すると安心です。
データ通信が無制限のポケットWiFiを別途契約すると、外出先でもいつでも安全にInstagramを使えるようになります。
まとめ:Instagram(インスタグラム)の通信量はかなり多い!WiFiを使うよう心がけよう
Instagramは世界中のユーザーと画像や動画を共有できる便利なアプリですが、通信量がかなり大きいのが難点です。
そのため、タイムラインや画像検索などでたくさんの画像を閲覧する場合は、短時間であってもかなりギガを消費します。
使い過ぎると通信制限の対象になることがあるので、データ使用量を軽減する設定にしたりキャッシュをあえて残したりして、通信量を節約してみましょう。
通信量を根本的に節約するために、できるだけWiFiや節約モードを使うようにする、もしくはカウントフリーオプションがある格安SIMを契約するのがおすすめです。