格安SIM

格安SIMのメリット・デメリット、料金は安くなるけど通信速度は遅くなる?

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最近広告などでも「格安SIM」という言葉を目にする機会が増えました。

スマホなどを安く使えるというのは何となくわかるけど、なんで安いのかよくわかっていないという方も多いのではないでしょうか。

実際に格安SIMに手を出しあぐねている人の33%以上が「サービスをよく知らない」、21%以上が「事業者についてよく知らない」ことを理由に挙げています。

今回は「格安SIM」が何者なのか、そして実際使う際のメリットデメリットを解説していきます。

【2024最新比較】人気格安SIMのおすすめまとめ、料金・通信速度・サービスから自分にあったものを選ぼう
毎月の固定費を下げる為におすすめなのが格安SIMの利用。人によっては変わらないデータ通信量で5千円以上安くすることができます。 ただ、一言で格安SIMのといっても様々なサービスがありますし、通信速度の面で不安だという人も多いでしょう。 そこ...

格安SIMって何?

「格安SIM」はその名の通り、格安で使えるSIMカードのことです。

大手携帯会社と契約している場合、月額使用料が平均6,000円~8,000円がかかるところ、格安SIMに変えるだけで月2,000円~3,000円程度に抑えることもできます。

月に6,000円安く…ってことは年間で72,000円もお得になるんですね!

格安SIMと格安端末をセットにした「格安スマホ」なんていうのも最近は増えていますよ。端末料金も安いのでライトユーザーや2台持ちの人におすすめですね。

それでは格安SIMが何かについてもう少し詳しく説明していきましょう。

SIMカード

まず「SIMカード」はご存知でしょうか。

docomoやau、softbankといった大手携帯会社で購入したスマホや携帯電話、モバイルルーターには「SIMカード」と呼ばれるICカードが入っています。

「SIMカード」にはそれぞれ固有の番号が記録されており、これを認識することで機器を使っているのがどこのだれかを明確にし、通話やインターネット通信を行うことができるようにしています。

スマホの身分証明書のようなものですね。

つまりSIMカードがなければ通信機器を持っていたとしても、通話やインターネット通信ができないということになります。

SIM役割

格安SIMは上記のような大手携帯会社からは入手することができず、それらの携帯会社から回線をレンタルしている「MVNO」と呼ばれる事業者から購入することになります。

【MVNO(エムブイエムオー)】とは
=Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)のこと。
スマホなどで使用する通信回線等のインフラを携帯会社(キャリア)からレンタルし、格安SIMなどのサービスを販売、提供する事業者です。

各MVNOは通信量や通話機能など独自のプランと月額料金を展開しています。

その中から自分に合ったものを選び契約すると、格安SIMを手に入れることができるのです。

購入したSIMは現在使っている端末や、新たに購入した端末に差し込むことで利用が可能になります。

格安SIMってなんで安いの?

格安SIMが「格安」な理由は大きく分けて4つあります。

  • 自社で回線を持たずレンタルしている
  • 競合が多く価格競争が起きやすい
  • 店舗がなく人件費等の経費が少ない
  • 余計なサービスがついていない

順に説明していきましょう。

回線をレンタルしているため設備投資費が少ない

スマホなどでのモバイルデータ通信が可能な回線を所有しているのは現在docomo、au(沖縄セルラー電話)、softbankの3社です。

これらの大手キャリアは回線の維持費や、よりよい通信を実現するための開発費が必要となります。その費用をまかなうために、料金を高く設定しているのです。

格安SIM安い理由

対して格安SIMを販売しているMVNOはこれらのキャリアから回線をレンタルしているにすぎません。

レンタル費用はかかりますが設備にかかる費用が少なく済むため、結果として料金を安く提供できるのです。

競合が多い

大手キャリアが3社しかないのに対し、MVNOは2017年3月時点で684社と年々増え続けています。

ライバルが多い分「より安く、より質の良いサービス」を提供しなくては、顧客はすぐに他社へと流れてしまいます。

そのため価格競争が起きやすく月額料金も安くなる傾向にあるのです。

たくさんの帯域をレンタルすればその分「多くの人」「速く通信」を届けることができます。しかしその分レンタル料がかかり利益は薄くなりますよね。

レンタル費用

各キャリアからMVNOに対するレンタル料は、キャリアごとに一律です。そのため競合が多いMVNOではサービスと通信料金と利益のバランスを取りながら価格競争がどんどん熾烈になり、現在の「格安」の状態へとつながったのです。

さらに2018年8月菅官房長官(当時)が「携帯料金は4割値下げできる余地がある」と発言しました。

それを受け同年11月総務省はキャリア3社に対し、「端末購入を条件とする通信料金の割引を廃止」を提言。

各社は2019年6月までに「端末料金と通信料金を分け、通信料金を下げた」新プランを開始しました。

キャリアの値下げに伴い、「価格の安さ」を売りにしている格安SIMではさらに競争が激しくなることが予想されています。

店舗がなく人件費等の経費が少ない

docomoやauでスマホを購入する際、自宅近くのショップに行き契約した人は多いのではないでしょうか。

MVNOはそのような実店舗を持たないところがほとんどです。

契約や購入はネットを通して行うため、ショップにスタッフを常駐させる必要がなく、その分人件費が安く済みます

設備投資に加え人件費も少なくて済むとあれば、その分価格を下げられますよね。

しかし格安SIMが「サポートサービスが不十分」と言われるのはこの「実店舗を持たない」ことも理由の一つです。

中にはUQmobileやY!mobileのようにショップを持つ場合もあるため、店舗でサービスを受けたいときはその条件に合ったMVNOを探す必要があります。

余計なサービスがついていない

大手キャリアのスマホにはたくさんの手厚いサービスが標準装備されています。

しかしこのサービスが大手キャリアのプランが高い理由の一つです。

  • 音声通話(プランによっては家族内通話無料など)
  • キャリアメール
  • テザリング機能
  • 公衆無線LAN(docomoWi-Fi、auWi-FiSPOT、ソフトバンクWi-Fiスポットなど)
  • セキュリティ
  • バックアップ

たとえば電話を使わず、LINEやSkypeの通話機能で十分という人にとっては「音声通話」は不要です。

この不要なサービスの分、無駄に基本料金が高くなっていることになります。

格安SIMではこれらのサービスがほとんど有料オプションとなっているため、必要のないものは省くことができ、結果として余計な料金を抑えることができるのです。

格安SIMの種類

格安SIMはMVNOによって提供されているサービスだということはすでに紹介した通り。

MVNOは2017年3月時点で680社以上。UQモバイルやY!mobileというと名前を聞いたことがあるという人も多いでしょう。

たくさんあるMVNOですが、そのいずれも3つのキャリアのうちどれかの回線を使用しています。

人気のある格安SIMがどの回線を使用しているのか調べてみました。

使用回線 MVNO
docomo OCNモバイルONE/mineo/IIJmio
/イオンモバイル/BIGLOBEモバイル
au UQモバイル/mineo/IIJmio
/イオンモバイル
/BIGLOBEモバイル
SoftBank Y!mobile/スマモバ/mineo

たとえばUQmobileはauの回線だけを使っています。

一方m、mineoのように3社すべてから回線を借りることで、ユーザが希望の回線を選べるようにしているところもあります。

使用している端末によっては、決まった回線以外では通信できないこともあるので、どの回線で契約するかは割と重要です。

格安SIMに関する豆知識や注意点

格安SIMを契約するにあたり知っておくと便利なことや、よりお得でスムーズに使うための豆知識をご紹介します。

3種類のSIMサイズについて

SIMのサイズは全部で3種類。

大きい順に「標準SIM」、「microSIM」、「nanoSIM」と呼ばれています。

SIMサイズ

SIMカードのサイズは標準規格化されているため、docomoとauで、あるいは格安とそうでないのとでサイズが違ったりということはなく、どの端末を使うとしてもこの3種類のどれかということになります。

現在は最も小さいnanoSIMが主流です。

大きさが違うと端末に入らなかったりするので、SIM契約前に購入予定の端末や現在使用している端末のSIMサイズを調べておく必要があります

SIMサイズは「端末名+メーカー名」で検索するとすぐに調べられます。iPhoneであれば、iPhone5以降の端末はすべてnanoSIMです。

万が一SIMサイズを間違えて契約してしまっても、ほとんどのMVNOでは3,000円前後の手数料を払えばサイズ変更をしてくれます

カットしたりアダプタに差し込んだりして無理にサイズを変える方法もありますが、故障の原因となる上何が起きても自己責任なのでおすすめはしません。

UQmobileなど台紙を切り取る大きさによってサイズを変更できるマルチサイズSIMを販売しているMVNOもあります。

nano→microなど大きなサイズへの変更ははできませんが、大きいものを小さくすることは可能なので便利ですね。

契約できるプランの種類

格安SIMのプランは通話とSMS機能の有無によって分けられます。

  • データ通信+音声通話
  • データ通信のみ(SMSあり)
  • データ通信のみ(SMSなし)

「音声通話」のできる格安SIMは090、080、070で始まる電話番号が与えられ「電話番号での通話」が可能となります。

けれど中には「LINEでしか話さないから電話番号はいらない」「タブレットや二台目のスマホだから通話はしない」という方もいるでしょう。

そのような場合は「データ通信のみ」の格安SIMを選ぶのがおすすめです。

「データ通信のみ」の格安SIMは050で始まる電話番号が与えられます。

しかしこの電話番号では通常の通話はできません

LINE通話やIP電話などは使用することができますが、緊急通報である110や119も使用できないのでその点は注意が必要です。

その分500~1,000円程度月額料金を安くすることができます。

「データ通信のみ」のSIMの場合はさらに「SMSの有無」で分類されます。

SMSは「ショートメッセージサービス」の略で、70字程度の短いメッセージを送ることのできるサービスです。

70字…それこそLINEでいいと思うのですが…

SMS機能自体は使わなくても

それによって便利なことがいくつかあるんですよ

SMSありの格安SIMのメリットは以下の通りです。

  • 本人認証が容易
  • バッテリーの消耗を抑えられる
  • GPSの感度がよくなる
  • LTE通信が安定する

LINEなどのネットサービスにはSMSの認証機能がついています。

この機能を使うと簡単に個人を認証することができ、登録がスムーズに済みます。自分の使い方によって契約するSIMを選ぶ必要がありますね。

それぞれのSIMの種類によってできること、できないことについて詳細はこちらを参考してください。

 SIMフリーとSIMロックの違い/ロックの解除方法と手数料

格安SIMと契約するにあたってサイズやプラン以外にもうひとつ注意しなければならないのは、端末のSIMロックについてです。

特に現在使用している端末のSIMを差し替える場合や、キャリアから端末のみ購入する場合は気を付けなければなりません。

各キャリアは自社で販売した端末に自社のSIMにしか反応しないようロックをかけています。これがSIMロックです。

格安SIMを提供するMVNOは各キャリアの回線をレンタルしてますが、Softbankで買ったスマホにSoftbank系列の格安SIMを差し込む場合は問題なく使用が可能です。

しかし、Softbankで購入したスマホにau系列の格安SIMを差し込むとSIMを正しく認識せず使うことができません。

SIMロック

しかしこのSIMロックは解除することができます。

キャリアは3社ともWEBでの申し込みの場合は手数料が0円なので、まずはPCかスマホで申し込み、どうしてもわからない場合は店頭や電話(手数料3,300円)を利用するのがおすすめです。

ロック解除の適用条件と解除方法はキャリアごとに異なります。詳しくはこちらからご確認ください。

また現在SIMフリーと呼ばれるSIMロックのかかっていない端末も多く見られます。

SIMフリー端末は当然ロックを解除する必要がなく、どのキャリアにも対応しているのでSIMが届いたらすぐに端末を使用することができます。

iPhoneなどでいえば、キャリアからではなくアップルストアで購入するとSIMフリーのものが手に入ります。

格安SIMを差し込む端末を新たに購入する場合は、SIMフリーのものを選ぶと面倒がないのでいいですね。

格安SIMだと使えるエリアは狭くなるの?

「格安」だと繋がらないエリアがあるんじゃないかと不安です。

いくら安くても対象エリアが狭いのでは意味がないですよね?

その心配はありません。格安SIMの対象エリアはMVNOが借りているキャリアの回線と全く同じですよ。

各MVNOは回線を帯域ごとにレンタルしています。

そのため使用できる範囲はキャリアと全く違いはありません。

au回線を使用しているUQmobileであればauと同じエリアで使用できます。

docomoエリア確認auエリア確認Softbankエリア確認

現在キャリアのスマホが使えているのであれば、格安SIMも同じように対応していると思って問題ありません。

もし同じ回線にもかかわらず格安SIMに変えた結果繋がらなくなった場合は、エリアが対応していないのではなく回線が混みあっているため速度が遅くなってしまっているからだと考えられます。

格安SIMを選ぶ際はエリアだけでなく「速度」をきちんと確認して契約することが重要です。

「MNP」で今まで使っていた電話番号が引き継げます

キャリアから格安SIMに変える際、簡単な手続きで現在使用している電話番号をそのまま引き継ぐことができます。

それが「MNP(Mobile Number Portability)」です。

MNPの転出は「MNP切り替え済みのSIMを受け取る」パターンと「SIMを受け取った後自分で切り替えをする」方法の2種類があります。

自分でやるのは不安なので格安SIM会社で切り替えたものを届けてもらうことにします!

一見便利に見える「切り替え済みSIMをもらう」方法ですが、契約をしてSIMが送られてくるまでの2~10日間、今使っているスマホが使えなくなる「空白期間」が生まれてしまいます。そのためMNPの切り替えは自分で行うのがおすすめです。

【MNPを自分で切り替える方法】

1)MNP転出を申し込む→2)MNP予約番号を発行してもらう→3)格安SIMを申し込む→4)SIMカードを受け取り、切り替え手続きをする

意外な会社がMVNOになれる理由

MVNOの中には「え、この会社もSIMを販売しているの?」というような意外な企業もあります。

WiMAX回線を持つUQコミュニケーションズを母体としたUQmobileのようなケースはともかく、イオンモバイルなどSIMやインターネット回線についてのノウハウがあるのか不安に思ってしまう企業も多いです。

そういった「ノウハウのなさそうなMVNO」は避けるべきということでしょうか?

そうではありません。自社に技術を持たないMVNOはネットワークやノウハウを他社から提供してもらうことで、きちんとした運営体制を作っています。

MVNOはすべて同じなようでいて、自社にネットワークに対するノウハウを持つ「一次MVNO」と、そういったノウハウを持たないが通信サービスを提供したいという「二次MVNO」とに分かれます。

二次MVNOは一次MVNOなど、ネットワークの知識や技術を持つ事業者に「MVNE」となってもらうことで自社に足りない部分を補っているのです。

現在MVNOがどんどん増えているのはこのMVNEの存在が大きいと言えます。

【MVNE(エムブイエムイー)】とは
=Mobile Virtual Network Enablor(仮想移動体サービス提供者)のこと。
ネットワーク通信に対するノウハウを持たない企業に対し技術や知識を提供し、キャリアとMVNOをつなぐ中間業者のような役割を果たす

MVNEの中ではIIJやNTTコミュニケーションズが多くのMVNOから信頼を得ている大手と言えます。

MVNOを裏で支えるMVNEによっては通信のクオリティに差が出ることもあるため、格安SIMを考える上で一つの指標にしてみてはいかがでしょうか。

格安SIMのメリット

格安SIMがどんなものかわかってきたところで、さらに詳しくメリットを見ていきましょう。

月額料金を安く抑えることができる

格安SIMを買おうとしている多くの人が一番気にしているのが「月額料金」でしょう。

MVNOでのサービスを選んだ人の90%以上が「月額料金の安さ」を理由に挙げています。

格安SIMアンケート

(出典:総務省「2017年度利用者アンケート」)

どれだけ安いのか気になるところですよね。各社のプランで比較してみましょう。

【デュアルタイプ(通話SIM)】(税込)

~1GB 3GB 5GB ~10GB ~20GB 20GB~
OCN
モバイル
770円 990円 6GB/1,320円
10GB/1,760円
UQ
モバイル
1,628円 15GB
2,728円
25GB
3,828円
Y!mobile 2,178円 15GB
3,278円
25GB
4,158円
楽天
モバイル
無料 1,078円 2,178円 無制限
3,278円
BIGLOBE
モバイル

1,078円
(770円)
1,320円
(770円)
6GB/1,870円
(1,320円)
12GB/3,740円
(3,190円)
20GB/5,720円
(5,170円)
30GB
8,195円
(7,645円)
IIJmio 2GB
858円
4GB
1,078円
8GB
1,518円
15GB/1,848円
20GB/2,068円
mineo 1,298円 1,518円 1,958円 2,178円

※()内キャンペーン価格。2年目以降は通常価格に。

【シングルタイプ(データSIM)】(税込)

~1GB 3GB 5GB ~10GB ~20GB 20GB~
OCN
モバイル
858円 6GB/1,188円
10GB/1,628円
BIGLOBE
モバイル
990円 6GB
1,595円
12GB/2,970円
20GB/4,950円
30GB
7,425円
楽天
モバイル
無料 1,078円 2,178円 無制限
3,278円
IIJmio 2GB
748円
4GB
968円
8GB
1,408円
15GB/1,738円
20GB/1,958円
mineo 880円 1,265円 1,705円 1,925円

注目したいのは通信容量の小さなプランです。

実際に大手キャリアとMVNOの格安SIMを利用している人の月額料金にはかなりの差があります。

格安SIMアンケート

(出典:総務省「2016年度利用者アンケート」)

大手キャリアでは6,000円~7,999円の価格帯での利用が一番利用者数が多いのに対し、MVNOが提供する格安SIMでは1,999円以下の人が68.5%3,999円以下を含めると93.8%を占めています。

格安SIMユーザーはほとんどの人が1~7GBあたりの通信量で契約し、月に6,000円安くなる人もいるということですね。

ではスマホをよく使う人は格安SIMをお得に使うことができないのかというとそういうわけではありません。

その場合は格安SIMの安いプランと合わせて、モバイルWiFiルーターを使用するのがおすすめです。

モバイルWi-Fiルーターがあれば30GBなどの大容量のプランを契約するより月額料金を抑えられる上、月の通信使用上限なくネットをすることができます。

モバイルWiFIについて
「モバイルWiFi」の記事一覧です。

料金プランがシンプル

キャリアと契約する際「○○割」や「○○プラン」といったサービスの多さに悩まされたことはありませんか?

たしかに「家族で使えば安くなる」とか「○○と契約していれば割引」「1年目は月○○円」とかが多くて、本当にお得なものがわかりにくい印象ですね。通話とネットができれば十分なんですが…。

格安SIMのプランの場合、たいていが「通話の有無」「通信量上限」の2点さえ選んでしまえば使用が可能になります。

IIJmioを例に見てみましょう。

容量 通話SIM データSIM eSIM※
2GB 858円 748円 440円
4GB 1,078円 968円 660円
8GB 1,518円 1,408円 1,100円
15GB 1,848円 1,738円 1,430円
20GB 2,068円 1,958円 1,650円
SMS 月額料金内に
含まれている
+77円 なし

※価格は全て税込表示
※eSIMとは…物理的なSIMを持たず、あらかじめスマホやタブレット等の製品本体に内蔵されたチップに、インターネット上からSIMの情報を読み込ませたもの(詳細:eSIMとは

このように大きなプランは2種類であとは通話機能と通信量によって価格が異なります。

逆に言えば、自分がどんな用途で月にどれだけスマホを使うのかがわかっていないと決め手に欠けてしまうということです。

現在使用している通信量がどれくらいであるかは以下から確認することができます。

docomo パソコンの場合はMydocomo、スマホの場合はdメニューから確認
au My auで確認
softbank My softbankで確認

通話し放題や補償サービスなどの要素はほとんど有料オプションとなるため、必要な人だけ追加することができます。

必要なものを必要な分だけカスタマイズできるため、不要な費用をかけることなく月額料金を抑えられるのは格安SIMならではのメリットです。

長期契約の縛りがない

大手キャリアの場合、端末代金や月額料金などの各種割引を受けるためには、2年間という長期の契約を結ぶ必要があります。

2年以内に解約するとなると10,000円前後の違約金が発生してしまい、使わなくなるスマホに対して手痛い出費です。

しかし「データ通信のみ」の格安SIMの場合、契約期間や解約金の縛りを設けているところはほとんどなく、「音声通話あり」の格安SIMの場合もほとんどが期間なしか1年と短くなっています。

さらに大手キャリアでは2年間の契約がそのまま自動更新になり次に無料で解約できるのがさらに2年後であるのに対し、MVNOの契約は最低契約期間が終わればいつでも解約できるシステムになっています。

キャリアを変えたくても二年に一回しか契約更新がないとつい忘れてしまって…。短期の契約であればそういった心配がないんですね!

契約期間を気にせず自分の解約したいタイミングで契約できるのはメリットですが、音声通話ありのSIMの場合電話番号をそのままにして契約だけを乗り換えると「MNP転出手数料(2,000~3,000円)」がかかります。

完全に無料というわけではないので注意しましょう。

格安SIMでは端末に対する割引がないこともありSIMだけを頻繁に取り換えるということは少ないかもしれませんが、違約金という無駄な出費を抑えられるのはうれしいですね。

格安SIMのデメリット

「格安SIM」には「格安」に見合っただけのデメリットがあるのは事実です。

実際に使用していても大手キャリアと契約することとの違いはたくさんあります。

裏を返せばこれから紹介するデメリットがスマホを使う上であまり気にならないという人こそ「格安SIM」の利用に向いている人と言えます。

通信が不安定で遅い

格安SIMを利用しない人の約1/4が「通信品質の不安」を理由に挙げています。

格安SIMアンケート

(出典:総務省「2016年度利用者アンケート」)

平日は休日に比べて通信が遅くなりやすく、多くの人がネットを使用する朝の通学通勤時間、昼の休憩時間、夕方から夜にかけての時間帯はさらに回線が混みあいます。

回線混雑時間

さらにいうと、契約し利用する人が多くなればなるほど回線は混みあうため、たとえ同じ場所同じ時間帯で使用していても一か月後に同じ通信速度が保たれている保証はありません。

言い換えれば、回線さえ混雑していなければさくさく使用することができます

なぜこういったことが起こるのでしょうか?

回線レンタル

MVNOでは使用するであろうデータ容量をあらかじめ予測し、キャリアから回線をレンタルします。レンタルするとその分費用がかさむので、できるだけ無駄のないようにしたいというのは当然のことと言えるでしょう。

しかし読みがはずれて通信量がレンタルした分よりも多くなってしまった場合、通信量が制限されデータが渋滞を起こし、結果回線が混みあってしまいます

格安SIMの通信は不安定で遅くなりやすいと言われるのはこのためです。

ただその通信速度も選ぶMVNOによってかなり差があることをご存知でしょうか。

MVNOの中には大手キャリアのサブブランドと呼ばれる関連会社が存在します。

auであれば「UQモバイル」、softbankであれば「Y!mobileがそれにあたります。

これらのサブブランドは他のMVNOに比べ、より多くの帯域を共有、購入できるため、混雑する時間帯などでも安心して利用できると現在シェアをかなり伸ばしています。

格安回線レンタルサブブランド

そのためサブブランド2社は他のMVNOに比べ料金も少し高く、MVNOとサブブランドは別に分類されることも多いようです。

価格だけを見て「最安値」を選んでしまった結果、スマホとして使い物にならなくなったという声もあります。

「安さ」と「速さ」のバランスを見て選ばなければならないところが格安SIMの難しいところと言えるでしょう。

かけ放題プランに制限がある

「格安SIMは電話が高い」と耳にした方もいるのではないでしょうか。

実は大手キャリアも、MVNOも通話料金の単価が21.6円/30秒であることは変わりません。ではどうして格安SIMは通話料金が高いと言われているのでしょう。

各社の通話プランと、オプションについて比較してみました。

通常
プラン
制限付き
かけ放題
制限なし
かけ放題
docomo 22円/30秒
家族間通話無料
 

国内通話5分まで無料
/770円

国内通話無料
/1,870円
au 22円/30秒
家族間通話無料
国内通話5分まで無料
/770円
国内通話無料
/1,870円
softbank 22円/30秒
家族間通話無料
国内通話5分まで無料
/550円
国内通話無料
/1,540円
UQ
モバイル
オプション
Y!mobile オプション 国内通話無料
/1,100円
楽天
モバイル
無料
(アプリ利用)
mineo 22円/30秒
(アプリで半額)
国内通話10分まで無料/880円
無料通話30分/924円
無料通話60分/1,680円
IIJmio 22円/30秒
(アプリで半額)
1回につき3分(家族は10分)
国内通話無料/660円
1回につき10分(家族は30分)
国内通話無料/913円

※税込表記

キャリアと格安SIMの大きな違いは「カケホーダイ」等の時間無制限、回数無制限の通話し放題オプションの有無です。

格安SIMには通話し放題のオプションが用意されているものの、ほとんどが1回5分や10分まで、と通話時間の上限が設けられています。

上限を超えて通話をしてしまうとその分の通話料金が基本料に加算されて請求されるため、結果としてたくさん通話する人にとっては通話料が高くなってしまうのです。

しかしこの「通話プラン」に関しては、「電話番号での通話」に限った話。

長く通話をしたいだけであれば「IP電話」を使用する、「LINEの通話機能を使う」など代替できるものはいくつもあります。

つまり格安SIMにしたからといって、長電話ができないというわけではないということですね。

どうしても格安SIMに「無制限の通話し放題オプション」が必要な場合は、OCNモバイルONEがおすすめです。

  • OCNモバイルONE:通話料金上位3番号までの通話料金が無料「トップ3かけ放題」(月額935円)

キャリアのかけ放題オプションが1,650円~1,870円であることから考えても、かなりお得ですね。家族など決まった人としか長電話しない人にとってOCNモバイルONEの「トップ3かけ放題」はかなり魅力なのではないでしょうか。

基本的に「電話番号の通話で長電話したい人」は格安SIMにはあまりむかず、提供するMVNOが少ないことは事実です。

契約したい格安SIMに無制限の通話オプションがない場合は、LINEなどの通話サービスを併用し、Y!mobileのようにオプションが用意されている場合はそれを利用するといいでしょう。

支払いがクレジットカードのみであることが多い

キャリアでは支払方法をクレジットカードと口座振替から選ぶことができます。

それに対し、格安SIMの支払い方法はほとんどがクレジットカードのみ

しかし中にはLINE Payで支払いが可能なLINEmobileなども存在します。

口座振替、デビットカードなどクレジットカード以外の支払いができる格安SIMをまとめてみました。

【口座振替】

UQモバイル 手数料無料
参考サイト
Y!mobile 手数料無料
/店頭でのみ申し込み可能
参考サイト
楽天
モバイル
手数料110円
参考サイト
mineo eo光契約の場合のみ
参考サイト
BIGLOBE
モバイル
データSIM契約、BIGLOBE会員
(光回線契約、SIMのみ購入)
参考サイト)
OCNモバイル
ONE
ネット購入はせず
カスタマーズフロントへ
参考サイト)

【デビットカードなど】

格安SIM 内容
楽天
モバイル
楽天銀行デビットカード
スルガ銀行デビットカード
参考サイト
OCNモバイル
ONE
公式サイトには記載なし
参考サイト

口座振替で気を付けたい点は、別途手続きがあったり、条件を満たした場合のみ可能であったりするものがあることです。中には書類送付や店頭受付のみのパターンもあるので各MVNOで確認が必要です。

デビットカードは各社で対応しているものが異なり、種類も少ないのが現状です。以前は対応していたけれど、現在は新規受付を終了している場合もあるため契約の際は注意しましょう。

サポートサービスが不十分なことがある

前述した通り、各MVNOは人件費等の費用を削って月額料金を安くしています。

そのため「契約プランや機種を変更したい」「故障してしまったから見てほしい」といった際にキャリアのように店舗で相談するといったサービスを受けることができません。

これも中には実店舗を持ったMVNOがありますが、キャリアが各2,000店舗以上展開しているのにに比べてMVNOは最多のY!mobileであっても1,000店舗程度、UQmobileは約180店舗と数はまだまだ少ないです。

さらに相談内容も「新規契約」のみであったりと限定的な店舗が多く、「故障したから修理してもらってその間代替機が欲しい」といったキャリアで受けられるサービスに対応しているところはごく一部となっています。

わからないことを聞けないのはちょっと困りますね。

スマホが壊れてしまったら右往左往してしまいそうです。

実店舗が少ないだけで、WEBや電話でなら相談を受け付けているMVNOがほとんどですよ。

MVNOがメインとしているのはネットや電話での相談です。

中でも「チャットサポート」を押し出しているところが多く、チャットであればAIが24時間対応している楽天モバイルのようなケースもあります。

電話の場合は通話が有料であったり、遠隔サポートとして別途オプション料金がかかったりと、大手キャリアと同じクオリティのサービスとはいきません。

中には「なかなかつながらなかった」「電話対応が悪かった」といった声のあるMVNOもあるので、サポートサービスを重要視する人は契約時に口コミを調べるようにしましょう。

相談窓口がないわけではありませんが、格安SIMは基本的に「自分で調べて解決する」ことのできる人向けと言えるでしょう。

端末代金に割引がない

格安SIMを使用する場合、端末は現在使っているものを引き続き使用するか、新たなものを用意するかのどちらかになるでしょう。

端末代金割引の有無は、後者の場合手痛いデメリットでした。

新型iPhoneを正規の端末代金で購入した場合、それだけで大手キャリアで「割引された同端末を購入+2年間の基本料金」と同じ価格になるなどのケースがあったのです。

しかし2019年5月に成立した改正電気通信事業法により少し流れが変わりました。

「通信契約の継続を前提とする端末割引」が禁止されたことにより、各社月額料金を安くする代わり端末料金の割引のないプランを余儀なくされたのです。

docomo、auは2019年6月から、Softbankは2018年11月から新プランをスタートしています。

現在も「古い端末の交換」「他社乗り換え」等の条件付きで各キャリア割引を行っていますが、以前より割引率は低くなりました。

格安SIMの場合は端末を正規の価格で購入するしかなくたしかにデメリットですが、対抗する大手キャリアの割引率もさほど大きくなくなったことによりその度合いは小さくなったと言えます。

最新機種を直接購入、分割購入できない

格安SIMと新型のiPhoneをセットで購入しようとしたら…一世代前のiPhoneしか販売してませんでした~!

格安SIMはキャリアのように端末とSIMがセットとなった状態でも購入することができます。

セット購入するとSIMと端末の手続きが一回で済む上、キャンペーンの割引などが受けられる場合があるので、利用したい方は多いのではないでしょうか。

端末の代金も分割されて月の使用料と同時に請求されるのでわかりやすいです。

しかしこのセット購入はほとんどのMVNOで最新機種に対応していません。

「じゃあ格安SIMは最新機種では使えないってこと?」と思うかもしれませんがそういうわけではありません。セットで購入できないだけで端末さえ手に入れば問題なく使用することができます。

最新機種を使いたい場合iPhoneであればアップルストア、その他のスマホもアマゾンなどで購入が可能です。

現在キャリアでも端末の割引の恩恵が少なくなったため、「最新端末」はどこで購入しても大きく差はないでしょう。

端末にこだわりはないので手ごろなものをセット購入しようとしたけど、キャリアのように端末料金を「分割払い」にできないのでしょうか。

端末代はなかなか高価ですよね。一括で支払おうとするとかなり負担になってしまいます。

格安SIMではクレジットカード払いの場合、ほとんどのMVNOが端末代金の「分割払い」に対応しています。

その場合、キャリアと同じように月額使用料と合わせて請求されることになります。

しかし分割払い対応のMVNOであっても、使用したい端末によっては「分割払い非対応」とされている場合もあるので注意しましょう。

クレジットカード以外で分割払いにしたい場合はUQmobileの口座振替が分割払いに対応しています。

キャリアメールを使うためにはオプション加入が必要

キャリアメールは「~docomo.ne.jp」「~ezweb.ne.jp/au.com」「~softbank.ne.jp」といったキャリアが提供しているメールアドレスです。

大手キャリアのSIMから格安SIMに移行すると今まで使っていたこれらのメールアドレスが使えなくなります。

最近ではgmailやyahoomailなどといった無料で利用できるフリーメールのサービスも充実しているためあまり困る人は少ないかもしれません。

私はずっとgmailを使っているのですが実際困ったことはないですね。

しかしキャリアメールからフリーのメールアドレスに変更した場合に考えられるデメリットももちろんあります。

  • メールアドレスの変更を伝えるのが面倒
  • 迷惑メール扱いとなり、ガラケーにメールが届かないことがある
  • キャリアメールでしか登録できないものや使えないサービスがある

ひとつめは言わずもがな、今までキャリアのメールアドレスを使用して連絡を取っていた人、契約していたもの、すべてに変更の連絡や手続きをしなくてはいけません。

また、ネット銀行の登録などキャリアメールでしか受け付けていないサービスもあります。

フリーのメールアドレスは誰もが無料で使用できてしまうため信用度が低く、銀行などといった個人情報の重要性が高いものへの登録は難しいようです。

またメールアドレスは変わってしまいますが、MVNO独自のキャリアメールサービスを受けられるオプションもあります。

月額料金や所有できるアドレスの個数などはMVNOによりますが、キャリアメールアドレスが必要な場合はこのオプションを使うといいでしょう。

ネット購入の場合は初期設定を自分で行う必要がある

大手キャリアのショップの場合、すぐに使えるよう初期設定を終えた状態で購入することができます。

しかし格安SIMの場合はそれらの設定を自分でしなければなりません。

工程は大きく分けて3つ。

(1)既存のSIMカードを抜き、(2)格安SIMをはめ、(3)インターネット接続設定をする、です。

手間取るとすれば(3)インターネット接続設定ですが、説明書がついてくるので基本的にはその通りにすすめるだけです。iPhoneの場合Wi-Fi環境下にあるとスムーズに済みます。

大きな手間ではないですが、普段やりなれていないことなので不安に思う人も多い初期設定。

一度経験してしまえばこんなものかと思うのですが、最初は勇気がいるかもしれません。

料金シュミレーション、格安スマホを使うと実際にどれくらい安くなる?

現在契約しているスマホがどれだけ安くなるのか、気になるところですよね。

通信上限が1GB、7GB、30GB以上の場合で各キャリアと格安SIMのプランを比較してみました。

通信量が1GBの場合

1GBの場合、ドコモではギガライトプラン、auでは新auピタットプラン、Softbankではミニモンスターという使った分だけ月額料金を支払うプランの最小値が該当します。(家族割などの複数契約割引を考慮しない場合の価格で比較)

対する格安SIMは3キャリアすべての回線が使用可能なmineoで比較してみました。

プラン 料金(税込) 容量
mineo
(通話SIM)
1,298円
1,518円
1GB
5GB
mineo
(データSIM)
880円
1,265円
1GB
5GB
ドコモ
ギガライト
3,465円~6,765円
(※2,178円~4,378円)
~1GB/
1GB超~3GB/
3GB超~5GB/
5GB超~7GB/
au
ピタットプラン4G LTE
3,465円~6,765円
(※2,178円~4,928円)
~1GB/
1GB超~4GB/
4GB超~7GB
ソフトバンク
ミニフィットプラン+
3,278円~5,478円
(※2,178円~4,378円)
~1GB/~2GB/~3GB

※カッコ内料金は各種割引を全て適用した場合

通話SIMであれば月に1,000円から2,000円、データSIMなら2,500円以上も安くなりました。

1年もあれば通話SIMなら

1年では通話SIMなら2万円以上、データSIMなら約3万円の差となりました。

2万円あれば新型のiPod touchが買えてしまいますね。

【1GBでできること】

・WEBサイトの閲覧:約4,000ページ(1日約30分)
・メールの送信:約50万通(1日約1.5万通)
・LINE通話:約55.5時間(1日約2時間)
・動画:高画質なら約1時間(1日2分)、低画質なら8.5時間(1日15分)

動画を見るなら1GBは心もとないですが、Wi-Fi環境下でしか見ない等使い分けのできる人であれば1GBでも十分と言えるでしょう。

さらにLINEMOにはLINEの通信量をカウントしない特徴があります。

LINEをよく使う人は契約先を選ぶことで、通信量も抑えられるので便利ですね。

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通信量が7GBから8GBの場合

次に8GBの場合を比べてみましょう。

ドコモではギガライトプラン、auではピタットプラン4G LTEの上限値が7GBとなります。

Softbankでは7GBを区切りとするプランはないため、メリハリ無制限を使った場合の価格としています。格安SIMは、8GBのIIJmioです。

プラン 料金(税込) 容量
IIJmio
(通話SIM)
1,518円 8GB
IIJmio
(データSIM)
1,408円 8GB
ドコモ
ギガライト
3,465円~6,765円
(※2,178円~4,378円)
~1GB/
1GB超~3GB/
3GB超~5GB/
5GB超~7GB/
au
ピタットプラン4G LTE
3,465円~6,765円
(※2,178円~4,928円)
~1GB/
1GB超~4GB/
4GB超~7GB
ソフトバンク
メリハリ無制限
7,238円
(※4,928円)
無制限

※カッコ内料金は各種割引を全て適用した場合

IIJmioは8GBの容量ですが、それでも1,518円は安いですね。データSIMになれば1,408円でさらに安いです。

7GBの通信量はdocomoとauでは「使った分だけ支払うプラン」の上限値となっているため、通信量のわりに料金が高くなっています。

これより通信量が多いと上限値が3GBのSoftbankのように大容量の定額制のプランとなるため、月額料金がさらに高くなります。

しかしいずれも、IIJmioと比べれば、月に3,000円以上、データSIMなら約4,000円の差が出ています。

家の回線がドコモだから、家族が全員auで…といった場合でも受けられる割引は多くても月2,200円程度。そう考えるとやはり格安SIMの方がお得になります。

・WEBサイトの閲覧:約4,000ページ(1日約30分)
・メールの送信:約50万通(1日約1.5万通)
・LINE通話:約55.5時間(1日約2時間)
・動画:高画質なら約1時間(1日2分)、低画質なら8.5時間(1日15分)

【7GBでできること】

・WEBサイトの閲覧:約30,000ページ(1日約4時間)
・メールの送信:約350万通(1日約100万通)
・LINE通話:約400時間(1日約14時間)
・動画:高画質なら約7時間(1日15分)、低画質なら60時間(1日2時間)

1日に短めの動画を楽しんだり、スマホでゲームをしたりする人が当てはまります。映画など長い動画を毎日見る人は7GBでは足りないでしょう。

通信量が30GBの場合→使いたい人はポケットWifiを購入すると良い

最後に大容量のプランで比較してみましょう。

docomoは無制限の「5Gギガホプレミア」、auは上限無制限の「使い放題MAX 5G」、Softbankはメリハリ無制限が各社の最も大きい容量のプランです。

格安SIMは楽天モバイルの組み合わせプランで比較してみましょう。

プラン 料金(税込) 容量
楽天
モバイル
0~1GB:0円
1~3GB:1,078円
3~20GB:2,178円
20GB~:3,278円
無制限
ドコモ
5G ギガホプレミア
7,315円
(※4,928円)
無制限
au
使い放題MAX 5G
7,238円
(※4,928円)
無制限
ソフトバンク
メリハリ無制限
7,238円
(※4,928円)
無制限

※カッコ内料金は各種割引を全て適用した場合

割引が最大になったとしても、無制限に使うなら楽天もバイルが一番安く使えます。

ただし、楽天モバイルでは楽天回線以外で通信する場合の通信量は5GBまでとなっています。

エリアを気にせず大容量に使うなら、格安SIMや楽天モバイルではなく、キャリアを選ぶか、ポケットWiFiを併用するのがおすすめです。

大容量で使用する場合、プランを大容量のものにするよりも、格安SIMの最安プランを契約し、大容量のポケットWiFiを通してインターネットをするほうが「たくさん使える」上に「安い」ためお得になります。

ポケットWi-Fiって?

ポケットWiFiの種類はたくさんありますが、約月100GBまで使えるWiMAXの、GMOとくとくBBWiMAXを使用した場合で比較してみましょう。

プラン 料金(税込) 容量
OCNモバイル(通話SIM)
GMOとくとくBBWiMAX
770円+3,718円
=4,488円
101GB
OCNモバイル(データSIM)
GMOとくとくBBWiMAX
858円+3,718円
=4,576円
103GB
ドコモ
5G ギガホプレミア
7,315円
(※4,928円)
無制限
au
使い放題MAX 5G
7,238円
(※4,928円)
無制限
ソフトバンク
メリハリ無制限
7,238円
(※4,928円)
無制限

割引を適用する前の無制限プランと比較すると3,000円以上安くなりました。

格安SIMだけで大容量の契約をした場合と比べてみても2,000円程度安くなるため、大容量での使用を予定している人はちょっと中級者向けですがポケットWiFiの使用を検討してみましょう。

モバイルWiFIについて
「モバイルWiFi」の記事一覧です。

格安SIMへの乗り換え方法や金額、おすすめタイミング

格安SIMに興味がでてきたけど何から始めればいいの?という人に向けて、契約の方法やベストなタイミングをまとめました。

格安SIMへ乗り換える方法

格安SIMの契約は「解約するキャリア(MVNO)」と「契約したいMVNO」の両方と手続きが必要なので一見すると複雑です。

しかしそれぞれの手続きは簡単でどれも数分で済みます。

契約完了までは4ステップです。順にみていきましょう。

1)契約する格安SIMを決める

格安SIMには様々なMVNOやプランがありますが、以下の点をあらかじめまとめておくと便利です。

  • 電話番号は必要か(音声SIMかデータSIMか)
  • データ容量はどれくらい必要か
  • スマホ端末、回線は何を使うか(SIMロック解除する必要があるか、SIMカードサイズ)
  • その他必要なサービスはあるか(クレジット以外で支払い、SNSのカウントフリー、通話し放題プランなど)

2)必要書類やMNP予約番号を用意する

  • 本人確認書類(データSIMの場合不要なこともあります)
  • クレジットカード番号、デビットカード番号、口座番号
  • MNP予約番号(電話番号を引き継ぎたい場合のみ:MNP予約番号取得方法についてはこちら)
  • 連絡の取れるメールアドレス(店頭申し込みの場合)

3)WEB、店頭で申し込み

WEB申し込みは早ければ数分で終えることができます。店舗のあるMVNOと契約する場合は店頭でも申し込みが可能です。

4)届いたSIMで初期設定をする

届いたSIMに同封されている説明書や各事業者のWEBページの指示にし従い、APN設定とMNP手続きを行います。

申し込み方法や初期設定の方法について詳しくはこちら。

格安SIM乗り換え時にかかる費用

格安SIMに切り替えるのに必要な費用は3,300円~17,050円程度です。

これは現在のSIMの契約状態と、新しいSIMの契約内容によって異なります。

内訳をみてみましょう。

【SIM乗り換え時の費用】

  • 切り替え前のSIMの解約金(キャリアでは10,450円)
  • MNP転出手数料(2,200~3,300円程度)
  • 新規SIMの契約手数料(3,300円程度)

この中で必ずかかるのは3つ目の新規SIMの契約手数料です。

MNP転出手数料は使用していたSIMの月額料金とともに請求されます。

電話番号の引継ぎが不要なデータSIMで契約する場合などはMNP転出手数料は不要になります。

また、現在使用しているSIMの契約期間によっては解約金がかかります。

キャリアの契約はほとんどが2年契約自動更新のため、契約から24カ月経ったタイミング以外で解約すると解約金が発生してしまいます。

今すぐ乗り換えたいと思ったのに、契約更新は半年後…。無料で解約できる月を待ったほうがいいでしょうか。

契約更新月まで3カ月以上ある場合は解約金を払ってもすぐに格安SIMに変えたほうがお得な場合が多いですよ。

たとえば格安SIMに変えると月額料金が3,500円安くなる場合、3カ月では10,500円分お得になります。

解約金は10,450円なので、そのまま3カ月キャリアの契約を続けるより解約金を支払ってすぐに乗り換えたほうが1,000円分安く済ませることができます。

乗り換えにおすすめなタイミングは月末

格安SIMへ乗り換える場合、一番いいタイミングは月末です。

これはキャリアの解約月の支払いが日割りにならないことが原因となっています。

月初めの1日しか使用しなくても、31日分みっちり使っても同じ1カ月分の料金がかかります。

対して格安SIMの初月の料金は日割り計算になるものが多く、月末数日しか使用しなかったSIMに関してはその日数分だけ料金が請求されます。

解約タイミング_

しかし、月末は多くの人が同じように契約をするため大変混みあいます。

SIMが届くまでに数日かかることを考えても、手続きは余裕をもって一週間前に済ませておくのが安心です。

ギリギリに手続きした結果、SIMが届くころには月が替わってしまっていたなんてことがないようにしましょう。

まとめ

格安SIMについてまとめましたがいかがでしょうか。

端末代金を割引しにくくなったこともあり、格安SIMで月額通信料金を下げることはますます直接的に「スマホにかかるお金」の縮小に繋がるようになりました。

格安SIMを使う上で重要なのは、通信品質やサポートサービスなど大手キャリアに及ばない点を理解し無理な使い方をしないことと、自分の使用量や使い方に合ったMVNOとプランを選ぶことです。

ぴったりの格安SIMで、通信費を今よりもっとお得にしましょう。

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