光回線を利用するには開通工事が必要で、その開通工事には比較的高額な工事費がかかります。
しかし現在はその工事費を特典で無料としてくれるところが多いです。
本記事では工事費無料特典が行われている光回線や、無料の種類・条件について紹介していきます。
光回線の一般的な工事費用
まずは光回線を新規で導入する場合にかかる一般的な工事費用を紹介します。
フレッツ光や光コラボ
フレッツ光の工事費用は戸建てタイプが19,800円、マンションタイプが16,500円となっています。
そして同じ回線を使う光コラボもこれと同じ工事費用としているところが多いです。
ただし一部の光コラボはこれよりも高いです。
たとえばソフトバンク光やSo-net光プラスは、戸建て・マンションともに26,400円かかります。
ダークファイバー系光回線
auひかり、NURO光はダークファイバー(NTTが敷設した光ファイバーのうち、フレッツ光で使っていないもの)を利用した光回線サービスです。
ダークファイバーの光回線は工事費用がフレッツ光よりも高いです。
auひかりは戸建てタイプが41,250円、マンションタイプが33,000円。NURO光は戸建て・マンションタイプともに43,000円となっています。
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電力系の光回線
各地域の電力会社が供給している電力線網を活用した光回線サービスもあります。
たとえば関西電力のeo光、中部電力のコミュファ光、四国電力のピカラ光があげられます。
これらの光回線の工事費用はフレッツ光よりも高いですが、ダークファイバー系よりも低い傾向にあります。
eoひかりは29,700円、コミュファ光・ピカラ光が27,500円となっています。
※土日祝工事・夜間工事は追加料金が発生
上記で紹介したそれぞれの料金はあくまで平日の日中に行う場合の基本料金です。
土日での工事を希望すると基本料金に3,300円程度が上乗せ、夜間(17時〜22時)だと30%程度の割増料金が上乗せ、深夜(22時〜翌8時半)だと50〜60%の割増料金が上乗せされます。
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光回線の工事費無料特典の種類
このように光回線の工事費は高く、まるまる負担するとなれば利用することを躊躇してしまいますが、現在は多くの会社で工事費が無料となる特典をつけてくれています。
しかし、工事費無料特典には「完全無料」と「実質無料」がある為、その違いを理解しておきましょう。
完全無料について
完全無料だと新規工事費が0円となり、契約時点で工事費の支払いがなくなります。
その為、いつ解約しても工事費の残債を請求されることがありません。
実質無料について
実質無料の場合は契約時点で決められた工事費の支払いは発生します。
ただ代わりに工事費の分割払いの料金と同じだけの割引を毎月受けることができ、一定期間たつと工事費が相殺されて実質的に0円となります。
たとえばauひかりのマンションタイプは工事費が33,000円、分割払いで初月1,443円、2〜22ヶ月1,434円がかかります。ただ全く同じだけの料金を23ヶ月間割引してくれる為、23ヶ月間使えば工事費は0円となるわけです。
この場合、一定期間使えば工事費は無料となりますが、分割払いの支払いが終わる前に解約すると工事費の割引が受けられなくなる為、残債として一括で支払わなければならない点に注意が必要です。
たとえばauひかりを11ヶ月で解約すると、工事費残債として1,434円×12ヶ月分の17,208円が請求されます。
※土日祝工事・夜間料金による追加料金は無料特典対象外
工事費無料特典はいずれの光回線でも平日・日中に行われる場合の基本料金を無料にしてくれるだけです。
土日祝工事による追加料金、夜間工事による割増料金については適用外となる為、多少の工事費が発生しまうので注意しましょう。
ただし土日祝や夜間の工事でも、基本料金分は割引してもらえます。
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光回線を選ぶなら最初は工事費が無料のところを選ぶべき理由
光回線によっては、工事費無料やキャッシュバックといった特典をつけない代わりに月額料金を安くしているとこもあります。
ただ最初に光回線を入れるのであれば、絶対工事費無料のところを使うのがおすすめです。
なぜなら、光コラボから光コラボへと乗り換える場合には工事費が一切かからない為です。
まずは工事費が無料の光回線を選び、工事費割引が終わったら月額料金が安い光回線に乗り換えるというのが最適でしょう。
ただし光コラボ以外(auひかりやNURO光)から光コラボへ乗り換える場合は工事費用が発生する為、乗り換えを前提するなら光コラボの中から選ぶようにしてください。
工事費が無料となる光回線
ではここからは、工事費が無料となる光回線を紹介していきます。
ただし工事費無料特典はあくまでキャンペーンとして行われているもので、光回線によっては終了している場合もあるので注意してください。
ドコモ光(光コラボ)
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- ドコモとのセット割でスマホ料金が安くなる
- 工事費が無料、工事費の残債が残る心配もなし
光コラボであるドコモ光の対象地域は全国。多くのマンションでも対応しており、戸建・集合住宅問わず全国で利用可能です。
ドコモ光の工事費は完全無料。他の光回線のように実質無料(24〜36ヶ月間、工事費用を割り引く形)ではない為、途中解約した場合でも工事費用の残債を請求されることがありません。
キャッシュバックも高額で、ルーターレンタルも無料など特典も豊富であり、セット割が適用できるドコモユーザーにはおすすめの光回線と言えるでしょう。
ソフトバンク光(光コラボ)
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- ソフトバンク・Y!mobileとのセット割でスマホ料金が安くなる
- 工事費が実質無料(24ヶ月間割引)でキャシュバックもあり
光コラボであるソフトバンク光の対象地域は全国。多くのマンションでも対応しており、戸建・集合住宅問わず全国で利用可能です。
キャッシュバックも高額で工事費も無料とお得度は高く、セット割の対象となるソフトバンクやY!mobileを利用している人におすすめの光回線です。
工事費は24ヶ月にわたって割引され実質無料となります。割引が終わる前に解約すると残債が発生する点には注意が必要です。
auひかり
- au・UQモバイルでセット割による割引あり
- 月額料金が安く、キャシュバックもかなり高額
- マンションタイプはネットのみで工事費実質無料(23ヶ月割引)
- 戸建てタイプはネット+電話で工事費実質無料(35ヶ月割引)
独自回線であるauひかりは、月額料金・キャッシュバック・工事費用の観点から非常にコスパが良い光回線となっています。
工事費はマンションタイプであればネットのみの利用で実質無料となりますが、戸建てタイプの場合はネットに加えて電話(月550円)で契約しなければ実質無料となりません。
戸建てタイプでネットのみの利用だと、割引はトータル21,996円にとどまり19,254円は自分で負担することになります。
電話オプション加入はau・UQモバイルとのセット割を適用する為、とりあえずは加入しておくのが良いでしょう。
NURO光
- 最大通信速度2Gbpsの高速通信
- ソフトバンク・NUROモバイルとのセット割でスマホ料金が安くなる
- 工事費が実質無料(36ヶ月間割引)でキャシュバックもあり
最大通信速度が2Gbpsと他社に比べて高速の通信(他社は1Gbpsが基本)が可能なNURO光
。実測値も平均的に他社に比べて速いという結果も出ています(環境にもよるが)。
キャッシュバックもあり、工事費も実質無料です。
工事費は24ヶ月にわたって割引され実質無料となります。割引が終わる前に解約すると残債が発生する点には注意が必要です。
ビッグローブ光(光コラボ)
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- au、UQモバイルとのセット割でスマホ料金が安くなる
- キャッシュバックが高額で工事費も無料(36ヶ月割引)
光コラボであるビッグローブ光の対象地域は全国。多くのマンションでも対応しており、戸建・集合住宅問わず全国で利用可能です。
工事費は36ヶ月にわたって割引され実質無料となります。割引が終わる前に解約すると残債が発生する点には注意が必要です。
なおビッグローブ光では工事費を無料としない代わりにキャッシュバックを約1万円多く貰うという選択も可能です。
So-net光プラス(光コラボ)
特徴
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- au、UQモバイルとのセット割でスマホ料金が安くなる
- 工事費が実質無料(23ヶ月割引)でキャシュバックもあり
光コラボであるSo-net光プラスの対象地域は全国。多くのマンションでも対応しており、戸建・集合住宅問わず全国で利用可能です。
工事費は23ヶ月にわたって割引され実質無料となります。割引が終わる前に解約すると残債が発生する点には注意が必要です。
OCN光
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- OCNモバイルONEとのセット割でスマホ料金が安くなる
- 工事費が無料、工事費の残債が残る心配もなし
光コラボであるOCN光の対象地域は全国。多くのマンションでも対応しており、戸建・集合住宅問わず全国で利用可能です。
OCN光の工事費は完全無料。他の光回線のように実質無料(24〜36ヶ月間、工事費用を割り引く形)ではない為、途中解約した場合でも工事費用の残債を請求されることがありません。
eo光(関西電力)
- 関西圏で利用可能な電力系光回線サービス
- au、UQモバイルとのセット割でスマホ料金が安くなる
- 工事費実質無料(24ヶ月割引)、1年目は月額料金の割引あり
関西圏で利用可能な電力系の光回線サービスであるeo光。
auやUQモバイルとセット割の対象となっており、auひかりがエリア外の関西圏ではこのeo光がおすすめとなります。
工事費は24ヶ月間にわたって実質無料となります。
コミュファ光(中部電力)
- 東海地方で利用可能な電力系光回線サービス
- au、UQモバイルとのセット割でスマホ料金が安くなる
- 工事費はオプション加入時のみ実質無料(24ヶ月割引)
東海地方(愛知・岐阜・三重・静岡)で利用可能な電力系の光回線サービスであるコミュファ光
。
auやUQモバイルとセット割の対象となっています。
コミュファ光は有料オプションの「安心サポートPlus(月770円)」に加入する場合のみ実質無料(24ヶ月割引)となります。
安心サポートPlusの内容は以下の通りです。
- 電話サポート
- リモートサポート
- 訪問サポート
- セキュリティ対策ソフト
- パソコン修理サービス(上限30,000円、月2回まで)
まとめ:工事費無料となる光回線は多数あり
光回線の工事費用は比較的高額であるものの、ここまで紹介したように現在は工事費を無料としてくれているところは多いので、初期費用はあまりかかりません。
工事費がかかる代わりに月額料金が安い光回線もありますが、乗り換え時だと工事は不要となるケースが多い為、まずは工事費が無料の光回線から選ぶようにしましょう。