光回線

光回線の工事内容って?マンションと戸建てで工事の流れや料金、開通までの期間を丁寧に解説

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光回線工事は、戸建てやマンション、アパートなどでインターネットを使えるようにするために欠かせない工事です。

ただ、工事内容についてはよく知らなかったり、何となく時間が掛かって高そうといったイメージを持っている人も多いと思います。

そこで今回は、光回線工事とは具体的にどのようなことをしているのかや、集合住宅と戸建ての基本的な工事内容について、工事の流れや料金、開通までの期間を詳しく見ていきましょう。

光回線の基本的な工事内容

戸建てで光回線工事をする場合

(引用:NTT東日本公式)

光回線工事で行われるのは主に次の作業です。

  1. 光ファイバーケーブルの引き込み
  2. 光コンセントの設置
  3. HGW(ホームゲートウェイ)もしくはONU(回線終端装置)の設置
  4. パソコンの接続設定や電話機の設置

このうち、基本的に工事業者が担当する作業は「ケーブルの引き込み」や「光コンセントの設置」になります。

そうすると「HGWやONUの設置」「パソコンの接続設定や電話機の設置」は契約者が自分でやることになりますが、難しそうで不安という人もいるでしょう。

【HGWとは?】
HGW(ホームゲートウェイ)とは、NTT東日本・西日本で使用される機器。ひかり電話対応ルーターとも呼ばれ、光電話を利用する際に貸し出される。WiFiルーターにもなる。
【ONUとは?】
回線終端装置(ONU)とは、固定通信の中でも特に光回線で使用される機器で、パソコンやスマホ等の端末で使われるデジタル信号と光回線の光信号とを変換する役割をするもの。

そんな人は、セットアップサービス訪問サポートなどのオプションサービスを使って作業を業者にお願いすることができます。

訪問サポート等は基本有料ですが、申し込み先によっては「パソコン1台まで」や「1日」限定で無料利用できることもあるので、契約時に申し込んでおくと良いでしょう。

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Step1:光回線の引き込み

アパートやマンションなどの集合住宅の場合は既に建物内まで引き込んであることが多いですが、新築の戸建てなどインターネットの引かれていない住宅の場合、まずこの作業から始まります。

穴開けやビス止め

(引用:NTT東日本公式)

戸建ての場合は最寄りの電柱から、配管やエアコンダクトなどを通して建物内に光回線を引き込みますが、回線を家の壁に這わせる際にビス止めをすることも。

稀に壁に穴を空けて配線を回す時もあるので、特に賃貸物件への光回線工事は事前に大家さんや管理会社に対して許可取りをしておくことが重要です。

Step2:光コンセントの設置

建物内まで回線を引き込んだ後は、光コンセントの設置です。

光コンセントの種類

(引用:NTT東日本公式「光コンセント」)

WiFiルーターを使って家中どこからでも使えるようにする場合、各部屋へWiFiを飛ばしやすい場所や、インターネット利用の多い場所配線のしやすい場所などのバランスを考えておく必要があります。

一般的にはリビングに設置することが多いです。

自分で設置場所が決められない人は、どこに設置すべきかを業者に相談すると良いでしょう。

Step3:ホームゲートウェイ(HGW)や回線終端装置(ONU)の設置

光電話も使う場合、NTTからレンタルできるHGWは下図のような機器です。

ホームゲートウェイ

(引用:NTT東日本公式)

そして各専用ケーブルを電話機やパソコンに以下の手順で接続していきます。

  1. この機器と光コンセントを光ケーブルで接続
  2. 電話用コードを電話機へ接続
  3. LANケーブルをパソコンへ接続

貸し出される機器は申し込みプランに応じて指定されるため、基本的に自分で選ぶことはできません。

しかし中にはWiFi機能が付いていないものもあるため、無線LANカードを別途有料でレンタルしたり、WiFiルーターを自分で購入したりする必要がありそうです。

ONUやHGWの接続の仕方について、詳しくは「ONUとは?」の記事で紹介しています。

Step4:インターネットを利用する機器の準備や接続設定

ここまで済んだら後はパソコンやスマホでの接続設定をするだけで、インターネット利用が可能です。

ちなみに、NTT東日本・西日本の場合は「前の居住者が回線をそのまま残していた」といった場合に、Step1とStep2を省略してStep3とStep4の作業だけで開通できる「無派遣工事」になる可能性があります。

手順シートを見ながら作業をするだけでそう難しいものでもないですし、何しろ無派遣工事なら工事費用が2,200円程度で済みます。

業者側から「無派遣工事で対応も可能」と連絡が来たら、自分でやってみると良いかもしれません。

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賃貸マンションやアパートにおける光回線の工事内容

それではまず賃貸マンションやアパートでの光回線工事内容は以下の通りです。

  1. 共用部分(MDF室)に回線を引き込み
  2. 室内までケーブルを引き込む
  3. 光コンセントの設置
  4. 通信機器との接続

工事までの期間、内容、料金、退去時の対応について確認していきましょう。

【期間】開通までは1か月から2か月程度

マンションやアパートの場合、申し込み後1ヶ月から2か月程度で工事ができることが多いです。

光回線工事は、通信や工事が可能か等を調査する必要があるため、工事まで1ヶ月程度掛かるのは一般的なこと。

しかし3月や4月といった引越しシーズンの申し込みは3か月程度延びてしまうことも珍しくないので、春先は契約のタイミングが結構重要です。

年度初めからの利用を考えているのであれば、1月や2月くらいから契約先の目星は付けておき、2月中には一度連絡を入れておきたいですね。

もし早急にネット回線が必要な場合はポケットWiFiやホームルーターを検討してみるのも良いでしょう。

特にポケットWiFiは安くて契約期間に定めがないものも多々あるので、光回線開通までのつなぎとして利用するには最適です。

【工事】NTT回線であれば共用部分まで引き込んであることが多い

NTTは回線が全国的に普及していることもあり、アパートやマンションの新築時に回線を共用部まで引き込んでいるところが最近は多くなっています。

共用部まで引き込んであれば、後は宅内工事やHGWの設置等で済むため工事も早く済むので楽です

たとえば、NURO光はNTTとは違って利用できるエリアも限定的ですし、NURO光対応マンション以外は回線の引き込みが行われていないことがほとんど。

利用するには戸建てのように電柱から引き込むか、共用部工事を入れてもらうことになります。

電柱からの引き込みとなるとNURO光は工事が2回必要ですが、それもできないマンションでは、同マンション内で利用者が一定数以上集まらないと共用部に工事を入れてもらうこともできません。
(NURO光 for マンションプラン)

したがって開通までの工事期間と手間を考えると、NTTの宅内工事を選んでおけばより早く安く済むと言えるでしょう。

【料金】戸建てよりも工事費が安い傾向にある

マンションやアパートで新規で回線を引く場合の工事費は、戸建てより安く設定されています

たとえば、フレッツ光やドコモ光の場合、戸建ては19,800円ですが、マンションは16,500円です。

サービス 回線 戸建て マンション
フレッツ光 NTT 19,800円 16,500円
ドコモ光 NTT 実質無料
(19,800円)
実質無料
(16,500円)
ソフトバンク光 NTT 実質無料
(26,400円)

ソフトバンク光のように変わらないところもありますが、そもそもアパートやマンションの場合宅内工事になることも多く、戸建てよりも光回線工事費用が安い傾向にあると言えます。

ただし上述の通り、共用部が無いもしくは戸建てのように電柱から引き込みになった場合は、戸建てと同じ工事費用での対応となりますので注意してください。

主要光回線の工事費用及びキャンペーンについては下記記事をご確認ください。

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【退去】NTTなら回線撤去を求められることはほどんどない

賃貸物件は退去時の「原状回復」を求められることが多く、アパートやマンションで部屋を退去する際は回線の扱いが気になるところ。

実際、将来的に再使用できるNTT回線であれば、入居者が工事した回線や光コンセントは撤去しないで済む場合が多いです。(だから後の入居者は無派遣工事ができる)

しかしauひかりなど一部の回線業者では、解約時の回線撤去を必須としているところも。

違約金の他に「回線撤去費用」や工事が必要になることもあるので、NTT系(光コラボ含)の回線業者以外と契約する際は、解約時のことまで調べたうえで契約することをおすすめします。

戸建てにおける光回線の工事内容

次に戸建て(ネット設備の無いアパート含)の光回線工事の流れは以下の通りです。

  1. 電柱からケーブルを引き込む
  2. 室内までケーブルを引き込む
  3. 光コンセントの設置
  4. 通信機器との接続

工事までの期間、内容、料金について確認していきましょう。

【期間】最短2週間、だいたいは1か月前後、長いと半年近く待たされる

マンションだと約1ヶ月ほど待てば対応してもらえますが、戸建ては工事が始まるまでの期間に幅があります。

早ければ2週間程度ということもあれば、電柱との距離や隣近所との調整が必要になって半年近く掛かるなんてことも。

まあそうは言っても平均は1ヶ月前後と言われていますし、そう心配する必要はないでしょう。

ただ新築等で回線業者側に住所登録されていない場合や、春先など申し込みの多い時期の場合は工事まで時間が掛かる可能性があるため、契約先に一度連絡しておくことをおすすめします。

もし早急にネット回線が必要な場合はポケットWiFiやホームルーターを検討してみるのも良いでしょう。

特にポケットWiFiは安くて契約期間に定めがないものも多々あるので、光回線開通までのつなぎとして利用するには最適です。

【工事】ネット利用を前提としていない住宅は工事に時間が掛かる

最近の住宅は配管に余裕を持たせるなどして工事もしやすいですが、古い住宅などインターネット回線の利用を前提としていない家では引き込み自体に時間が掛かることは珍しくありません

例えば私の実家では引き込みも光コンセントまでの配線もかなり時間がかかり、土日の丸2日間掛けてエアコンダクトからの引き込みと屋根裏に配線を這わす工事をしてもらいました。

アパートなどの宅内工事は30分から1時間程度と言われるので、工事時間だけでもかなりの差がありますね。

工事時間が長くなるほど工事費も高くなるため、築年数の経過した住宅に工事をする際は注意が必要です。

【料金】分割支払い期間が長くなりがち、工事費の残債には注意が必要

戸建ての新規回線工事については、フレッツ光やドコモ光などでマンションよりも費用をやや高く設定しています。

まあ新規回線契約の場合はキャンペーン等により実質無料(月額料金から一定額を割り引いて工事費を無料にする)にできる契約先もあり、そこまで気にならないかもしれません。

ただ、実質無料を掲げる回線業者との契約は慎重にするのが賢明です。

マンションよりも工事費用の高い戸建てでは、分割支払い期間が長く設定されていたり、1回当たりの返済額が高かったりすることもあります。

契約期間よりも分割支払いが随分と長い業者もあるので、工事費の残債には注意が必要です。

主要光回線の工事費用及びキャンペーンについては下記記事をご確認ください。

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光回線工事が始まるまでに時間が掛かってしまうのはなぜ?

光回線工事は「時間が掛かる」「開通までがとにかく長い」と言われがちです。

確かに契約しても工事まで1ヶ月から2か月ほど待たされるのはよくあること。

新生活や引越しシーズンで春先は申し込みが多いという理由以外にも、どうやら工事に着手するまでに時間が掛かる理由があるようです。

工事ができるのか事前調査をする必要があるから

大きな理由は、工事ができるかどうかについて事前調査をしているから。回線の利用エリアに問題がなくても、実際に回線が引けるかは住宅や電柱の立地に左右されることがあります。

たとえば、最寄りの電柱から回線を引く際に、隣家の屋根上を回線が通るとなると、隣家に許可を取らなくてはいけません(許可は業者が取ってくれます)。

交渉に時間が掛かり許可がもらえないと当然工事に取り掛かれませんし、断られた場合は他の方法なども検討することになります。

工事に立ち合いが必要で、申込者と工事業者の予定が合わないから

光回線工事は契約者の立ち合いが必須です。

ですから「買い物や外出している間に工事をお願いします」といったことができません。

世帯主以外でも大人が1人立ち会うだけでも良いのですが、壁への穴空けや配線方法について業者から相談されても困る…という人もいるでしょう。

そうなると、工事日時は契約者や世帯主が確実に家にいる時間に設定することになります。

ただ問題は、契約者の希望日時と業者の都合が合わないと、合う日まで予定が先になってしまう可能性があること。土日工事は特に希望者も多く人気があります

どうしても合わなれば平日休みを取ったり、家で立ち合いをしてもらう家族に要件を伝えたりして対応していくのが良いでしょう。

まとめ|光回線工事は開通まで長いだけ、引いてしまえば快適

光回線工事の具体的な内容や流れについて詳しく解説してきました。

家に人が入るのが嫌という人もいますが、よっぽど難しい工事でなければそこまで時間の掛かるものでもありません。

スマホの速度制限などで困っているくらいなら、光回線を引いてしまったほうがかなり生活が快適になるはずです。

ただ引越しなどの多い人は回線工事や切り替え手続きが面倒という人もいると思うので、住所変更手続きくらいで済むホームルーターやポケットWiFiなどの利用も検討してみると良いかもしれません。

 

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