「Mugen WiFi」と「それがだいじWiFi」は、どちらも主要なポケットWiFiサービスです。
SIMカード不要の「クラウドSIM」対応しているなど類似点が多く、どちらを選ぶ方が良いのか分からないことがあるかもしれません。
しかし、月額料金や通信速度、ルーターのスペックやオプションサービスなどを比較すると色々な違いがあります。そのため、目的に合うものを選ぶとお得に利用可能です。
そこで本記事では、Mugen WiFiとそれがだいじWiFiを徹底比較したうえで、どのような人に向いているのかについて検証していきます。
Mugen WiFiとそれがだいじWiFiを徹底比較!どっちがいいの?
Mugen WiFiとそれがだいじWiFiについて、次の7つの観点から比較してみましょう。
- 料金
- 回線とエリア
- 通信容量と速度制限
- 契約期間
- ルータースペック
- 端末補償
- 端末返却
それぞれの重要なポイントを分かりやすく紹介していきます。
【料金】Mugenは月3,050円で、それがだいじWiFiの月3,250円よりも安い
Mugen WiFiの月額料金は3,050円、それがだいじWiFiは3,250円です。両者の月額料金と事務手数料を比較すると以下のようになっています。
両者の基本プランを比較すると、Mugen WiFiの方がそれがだいじWiFiより200円安いです。
月100GBまで使えて月額基本料3,050円は業界最安。
どちらも日割り計算はないため、月の途中で契約した場合でも初月料金を満額支払う必要があります。
ただ、Mugen WiFiでは「次月利用オプション」を利用することで、月途中に契約した場合でもお得に契約可能です。
次月利用オプションは、契約の次月から契約をスタートさせることができるシステムで、初月料金の3,000円を支払うと利用できます。
事務手数料はどちらも同じなので、費用面の比較ではMugen WiFiの方がやや有利だと言えるでしょう。
【回線/エリア】クラウドSIMでトリプルキャリア対応なので変わらない
Mugen WiFiとそれがだいじWiFiは、どちらも「クラウドSIM」を採用しています。クラウドSIMとは、物理SIMカード不要でポケットWiFiを利用できるサービスのことです。
SIMカードを挿す通常の「物理SIM」とは違い、オンライン上の「クラウド」システムを経由して、SIMカードなしでもネットに接続できるようになっています。
クラウドSIMの大きなメリットは、「複数キャリアの電波を使えること」や「海外での利用が簡単になること」です。
通常のSIMとは異なり、クラウドSIMでは現在地によって最適なキャリアの電波を自動的に選んでくれます。
そのため、わざわざ自分でキャリアを選ばすに、現在地に合わせた環境でネットを快適に利用することが可能です。
ちなみに、海外での利用時は月額料金に加えて別途海外利用料金が別途必要です。
Mugen WiFiとそれがだいじWiFiは、クラウドSIMという点では全く同じなので、基本的な通信速度や通信方法における違いはほとんどないでしょう。
【容量/速度制限】月100GBは同じだが速度制限は128Kbpsと384Kbpsで違う
Mugen WiFiとそれがだいじWiFiはどちらも通信速度が100GBですが、通信制限を掛けられたときの最大速度には違いがあります。
Mugen WiFi | それがだいじWiFi | |
通信容量 | 100GB | 100GB |
通信制限 | 128Kbps | 384Kbps |
MUGEN WiFiでは、月間の使用量が100GBを超えた場合や、頻繁な大容量通信で回線を占有した場合は、通信速度が最大128Kbpsに制限されますが、それがだいじWiFiは384Kbpsです。
128Kbpsになるとテキストの送受信くらいしかできなくなるので、ネットを快適に利用することは不可能です。
384Kbpsなら低画質のYoutube動画の視聴くらいはできるので、Mugen WiFiよりはマシな条件だと言えます。
通信制限が気になる場合は、それがだいじWiFiの方を選ぶ方が良さそうです。
【契約期間】Mugenなら3年目以降自動更新が無く違約金も無し!
Mugen WiFiとそれがだいじWiFiは、契約期間や違約金の条件が大きく異なります。
Mugen WiFi | それがだいじWiFi | ||
契約期間 | 最低利用期間2年 | 2年間の自動更新 | |
更新月 | 25カ月目以降 | 満了月の翌月 (25ヶ月目) | |
違約金 | 0〜12か月 | 9,000円 | 4,500円 |
13〜24か月 | 5,000円 | ||
25か月目以降 | 0円 |
それがだいじWiFiは、2年間の自動更新が設定されていて、契約満了月の翌月以外の解約で違約金が4,500円発生します。
一方でMugen WiFiでは、9,000円や5,000円の違約金が発生するのは最低利用期間がある最初の2年間だけで、3年目以降はいつ解約しても違約金は掛かりません。
しかも、Mugen WiFiで月額料金に600円を追加すれば、最低利用期間が無くなるオプションを利用することも可能です。
契約期間に関しては、Mugen WiFiのほうが良さそうですね。
なお、詳しくは後述していますが、どちらも2年以内の解約により、違約金とは別に端末代金の支払いが一定額必要になる場合があるため注意が必要です。
【ルータースペック】
Mugen WiFiとそれがだいじWiFiでは、どちらも「GlocalMe」のルーターを使用します。
Mugen WiFiの端末はやや古い「U2s」ですが、それがだいじWiFiでは新しい世代のルーター「U3」です。
Mugen WiFi | それがだいじWiFi | |
端末 | ![]() | ![]() |
端末名称 | U2s | U3 |
重量 | 151g | 125g |
サイズ | 127×65.7×14.2mm | 126×66×10mm |
液晶画面 | なし | なし |
連続通信時間 | 約12時間 | 約12時間 |
下り通信速度 | 150.0Mbps | 150.0Mbps |
上り通信速度 | 50.0Mbps | 50.0Mbps |
USB規格 | MicroUSB Type-B | USB Type-C |
同時接続台数 | 5台 | 10台 |
両者の間には連続通信時間や通信速度に違いはないものの、端末のサイズやUSB規格、同時接続台数などが異なっています。
また、それがだいじWiFiの方が端末サイズが小さく重量も軽いので、持ち運びしやすいです。
USB規格は意外と重要で、それがだいじWiFiのType-Cでは、ケーブルの向きを気にしたり端子を破損させてしまったりする心配がないので、ストレスがたまりません。
最後に同時接続台数ですが、これが一番大きいかもしれませんね。それがだいじWiFiのU3では最大10台の機器を接続できるので、ホームルーターとして使う場合も便利です。
どちらも端末の料金自体は変わらないので、より便利で新しい端末を使いたい場合は、それがだいじWiFiを選ぶと良いでしょう。
【端末補償】盗難や紛失はどちらも対応!それがだいじWiFiは安め
Mugen WiFiとそれがだいじWiFiには、どちらも有料の端末補償サービスがあります。
どちらも、水没や全損だけでなく盗難や紛失にも対応していますが、補償オプションの月額料金が安いのはそれがだいじWiFiです。
サービス名 | MUGEN 補償オプション | MUGEN 補償オプションα | Wi-Fi安心サービス |
月額料金 | 500円 | 600円 | 400円 |
補償対象 | 正常な使用状態 での故障 ・水濡れ ・破損 ・全損 | 正常な使用状態 での故障 ・水濡れ ・破損 ・全損 ・盗難や紛失 ・バッテリー交換 | 通常使用による 自然故障 偶然の事故 (火災、盗難、紛失、破壊、 落雷、水漏れ) |
再補償 までの 期間 | 12か月 (再度受ける場合は9,000円必要) | 6か月 | |
備考 | 対象外 ・機器の「盗難」 ・「紛失」 ・「バッテリー交換」 | 往復送料無料 | 交換時に交換費用2,000円が 別途必要 端末交換は2年間で2回まで |
注意 | 補償未加入時は 端末交換代20,000円 | 補償未加入時は 端末交換代24,000円 | |
公式 | 公式 | 公式![]() |
Mugen WiFiとは違って、それがだいじWiFiでは盗難や紛失も補償の対象となるので、万が一の場合でも安心です。
月額料金もMugen WiFiより100円安く、再度の端末補償も6か月以上経過していれば利用可能です。ただし、2年間で2回までしか補償を受けられないので注意してください。
故障や紛失時でも安心できる補償サービスを利用したいなら、それがだいじWiFiを選ぶ方が良いでしょう。
【端末返却】Mugenは解約が24ヶ月以内なら端末返却をしないと損
それがだいじWiFiでは端末を購入するので、解約時に端末を返却する必要はありません。
一方で、Mugen WiFiでは端末を返却しないと違約金を請求されるので注意してください。ただ、違約金の金額は継続利用した期間によって次のように異なります。
【Mugen WiFiで端末を返却しなかった場合】
継続利用期間 | 解約金 |
24か月以下 | (24か月ー契約月数)×1,600円 |
25か月以上 | 返却なしOK |
上記の通り、契約から24か月以内に解約した場合はレンタル端末の返却が必要で、返却しなければ残り期間によって「(24ヶ月-契約月数)×1,600円」の違約金が生じます。
例えば、契約から12か月で解約すると「12ヶ月×1,600円」つまり19,200円と、かなり高額な費用を請求されることに。
しかも通常の違約金も5,000円~9,000円掛かるので、レンタル端末は必ず返すようにしましょう。
解約後に端末を返却するのが面倒だという場合は、それがだいじWiFiを選んでおく方が安心です。
Mugen WiFiを選ぶのが向いている人
Mugen WiFiを選ぶのが向いているのは、次のいずれかに該当する人です。
- とにかく安く使いたい人
- 縛りが緩い方が良い人
- 少し古い端末でも構わない人
- 通信制限をあまり気にしない人
Mugen WiFiは業界最安のポケットWiFiなので、とにかく安く使いたい人におすすめです。
縛り期間も最低利用期間の2年だけなので、3年目以降になると解約金が掛かりません。他のポケットWiFiに乗り換える可能性が高い人でも安心です。
ただし、Mugen WiFiで利用できるレンタル端末は少し古めなので、新しいものと比べるとスペック面で気になるところがあるかもしれません。
月間100GBを使い切ったときの最大速度が128Kbpsなのも気掛かりです。
こういったことをあまり気にせず、とりあえず安く使いたい人にとっては、Mugen WiFiはおすすめのポケットWiFiだと言えます。
それがだいじWiFiを選ぶのが向いている人
それがだいじWiFiは次のいずれかに該当する人に向いています。
- 新しい端末「U3」を使いたい人
- 自宅でもWiFiを便利に使いたい人
- 通信制限時の速度が気になる人
- 安心できる端末補償が欲しい人
MugenWiFiに比べると料金面のメリットはありませんが、それがだいじWiFiは端末が「U3」と新しいモデルであることが特徴です。
U3は同時接続台数が多いため、外出先だけではなく自宅でもホームルーターとして、端末を活躍させることができます。
また、月間100GBの通信容量を使い切った際の通信制限時も、最大通信速度が384KbpsなのでMugen WiFiよりは快適に使いやすいです。
それがだいじWiFiの端末補償は盗難や紛失も対象になるので、外出時に頻繁にポケットWiFiを持ち歩く場合でも安心できます。
より快適にポケットWiFiを使ったり、幅広い用途で使用したりしたい人にとっては、それがだいじWiFiの方が魅力的だと言えます。
まとめ|安く使うならMugen、端末のスペックならそれがだいじWiFi
Mugen WiFiとそれがだいじWiFiを料金や端末補償など色々な角度から比較してきました。
結論としては、少し端末が古くてもとにかく安くWiFiを使う場合はMugen WiFiが、接続台数が多く持ち運びしやすい端末が良いならそれがだいじWiFiがおすすめです。
ただ、いずれにしても月100GBを超過すると128Kbpsや384Kbps以下の通信制限を受けることになるので、100GB以上使いたい場合には、hi-ho Let’s WiFiなどのポケットWiFiを検討するのも一つの手。
100GB以上使えるポケットWiFiは他にもいくつかあるので、総合ランキングから自分にぴったりのWiFiを探してみてください。