ネクストモバイルのルーターと言えば黒くて四角い「FS030W」ですが、実は据え置き型ルーター(以下、ホームルーター)もあることをご存知でしょうか。
ホームルーターは、ポケットWiFiのように持ち歩いて使うことはできませんが、工事不要で使えるWiFiとして固定回線替わりに契約する人も多く、最近人気が出てきています。
ネクストモバイルからは2020年3月に新型ホームルーター「HT110LN」が登場しており、旧型「HT100LN」端末との違いも気になるところ。
本記事ではHT110LNとHT100LNの違いや、SIMフリーのHT100LNを格安SIMで運用する利用方法、手に入れ方などについて解説していきます。
※最新情報
ネクストモバイルの新規受付は終了しました。
現在おすすめできるポケットWiFiについては、総合ランキングの記事を参考にしてください。

ネクストモバイルから新端末「HT110LN」が登場
(引用:ネクストモバイル公式)
ネクストモバイルから2020年3月に登場した新端末「HT110LN」は、コンセントに繋ぐだけでインターネットが使えるホームルーターです。
面倒な固定回線工事要らずで、無料の専用アプリ「Aterm らくらく設定アシスト」を使えば初期設定や、スマホやタブレットとの接続も簡単にできます。
最新HT110LNはソフトバンク回線に特化したホームルーター
そんなHT110LNのスペックは、以前からネクストモバイルで取り扱いのあった「HT100LN」(2017年発売)とそっくり。サイズや重さも同じですし、見ただけでは全く同じものにしか見えません。
しかし一つだけ異なる点があります。それは、対応している周波数帯です。
機種 | HT110LN | HT100LN |
端末 | ![]() |
![]() |
サイズ | 約130 × 130 × 37mm |
|
重さ | 約200g | |
周波 数帯 |
Band: 1(2GHz) / 8(900MHz) |
Band: 1(2GHz) / 19(800MHz) / 26(800MHz) |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | |
同時 接続 台数 |
10台 | |
通信 方式 |
Softbank 4G LTE ・下り最大 150.0Mbps ・上り最大 50.0Mbps |
|
年式 | 2020年 | 2017年 |
HT100LNとHT110LNを比較すると、前者はBand1/19/26に対応しているのに対し、後者はBand1と8にのみ対応していることが分かります。
そこで、総務省の「各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯」を参考にして、機種ごとの対応表を作成しました。
Band (周波数帯) |
キャリア | HT110LN | HT100LN |
1 | ドコモ/au /Softbank |
○ | ○ |
8 | Softbank | ○ | |
19 | ドコモ | ○ | |
26 | au | ○ |
Band1はどのキャリアも同様に対応していますが、Band19やBand26はドコモやauの周波数帯で、ソフトバンクは対応しておらず、逆にBand8はソフトバンクだけが対応していることが分かります。
端末に入れるSIMの周波数と端末の周波数が噛み合うほど通信速度が速くなるので、ソフトバンク回線を使うネクストモバイルではHT100LNよりも110LNのほうが速度的に優勢です。
したがって、HT100LNとHT110LNは見た目は全く同じであるものの、対応する周波数帯が大幅に異なっており、新型HT110LNはよりソフトバンク回線に特化したホームルーターとして、速い通信ができる機種であると言えます。
旧型HT100LNは口座振替専用端末に移行、HT110LNはクレジットカード可
旧型のHT100LNをネクストモバイルで契約する際は、口座振替のみ対応となっており、クレジットカードでの契約はできません。
そうは言っても端末代金はどちらも無料ですし、ネクストモバイルで使用するソフトバンク回線に特化した機種なのはHT110LNですから、基本的にはクレジットカード払いにも対応しているHT110LNを選んでおけばいいと思います。
ちなみに、HT110LNのホームルーターを契約できる通信会社は今のところネクストモバイルだけ。家電量販店やネットに流通していない機種なので、気になる人は公式サイトをチェックしてみてください。
SIMフリーのHT100LNなら格安SIMを使って安く運用することも可
旧型のHT100LNはネクストモバイルから契約することができますが、正直言うと、ネクストモバイルから契約するよりも、SIMフリー端末と格安SIMを組み合わせて使うのがおすすめです。
なぜなら、ネクストモバイルを契約するよりも安く端末を手に入れることができて、ソフトバンク回線以外のドコモ回線やau回線のSIMも挿して使うこともできるから。
そこでネクストモバイル以外でSIMフリーのHT100LN端末を手に入れる方法と、合わせて使いたい格安SIMを紹介します。
HT100LNは新品ならAmazon、中古ならヤフオクやメルカリでGETできる
HT100LNは2017年に発売されていることもあり、家電量販店やオンラインショップなどから広く手に入れることができます。
新品の端末ならAmazonでも販売されていますし、中古端末でもヤフオクやメルカリで手に入れることも可能です。
相場はAmazonで18,000円ほど、ヤフオクで20,000円ほど。中古だからと言って安いわけでもないですし、SIMロックが解除された端末かどうかの確認も難しいので、私は新品のほうを選んでしまいそうですが…。とりえあずは、お店やサイトを色々と見たうえで手に入れると良いでしょう。
なお、ネクストモバイルで契約した端末は返却の必要がありませんが、1年以内の解約で19,000円の違約金が掛かるので、端末を手に入れるだけならSIMフリー端末を購入したほうが安く済むと思います。

おすすめのSIMフリールーター。WiFiルーターの使い方、選び方も紹介
HT100LNにおすすめの格安SIMはChat WiFi、BIGLOBE、マイネオ
SIMフリー端末を手に入れることができたら、後はSIMを用意するだけ。
なお固定回線替わりに使う場合は、容量の少ないSIMはすぐに速度制限に掛かる可能性があるため、大容量のプランにも対応しているChat WiFiがおすすめ。
また、そこまで毎月使わないという人なら、au回線やドコモ回線を使えるBIGLOBEモバイルのSIMやmineo(マイネオ)を利用してみると良さそうです。
機種 | プラン | 回線 | 詳細 |
Chat WiFi |
20GB/50GB /100GB |
Softbank | 詳細 |
BILOBE モバイル ![]() |
3GB/6GB/12GB /20GB/30GB |
ドコモ/au | 詳細 |
mineo | 3GB/5GB/10GB /20GB/30GB |
ドコモ/au /Softbank |
詳細 |

HT110LNはネクストモバイルで契約!HT100LNは格安SIMと使う!!
HT110LNとHT100LNの違いや手に入れる方法などについて解説してきました。
HT110LNは市場で出回っている機種ではないので、使うならネクストモバイルとの契約が一番手っ取り早い方法です。
ただHT100LNは各オンラインショップから手に入れることができますし、SIMフリー端末なら格安SIMや大容量SIMを入れての通信も可能なので、契約期間の縛りなども気にせず使えます。
したがって、HTシリーズのホームルーターを使うのであれば、ソフトバンク回線に特化した新型HT110LNならネクストモバイルでの契約を、HT100LNならSIMフリー端末と格安SIMとの組み合せた利用を中心に考えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ホームルーターであればWiMAXやソフトバンクエアー、モバレコAirなど他にも種類はありますので、悩んでいる人はそれらの機種とも比較してみてください。

おすすめのSIMWiMAXのホームルーターってどう?遅いって本当?L02とソフトバンクエアーの比較、L01Sの使用感レビュー、口コミまとめフリールーター。WiFiルーターの使い方、選び方も紹介