povo2.0とUQモバイル、どちらも安いスマホでどちらにしようか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
両者は運営会社が同じであるものの、意外と違う点が多く、それぞれ使い方次第で選び方が異なります。
本記事ではpovo2.0とUQモバイルの違い、そして選び方をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
povo2.0とUQモバイルは同じKDDIが運営、しかし内容は全く別物
povo2.0とUQモバイルはどちらも同じKDDIが運営しています。
auも含めて、以下のように位置づけられています。
- au・・・メインブランド
- povo2.0・・・オンライン専用格安ブランド
- UQモバイル・・・サブブランド
povo2.0もUQモバイルもどちらもメインブランドであるauと比較して料金がかなり安いという共通点があります。
ただ具体的なサービス内容はかなり違いがあり、使い方によってどちらを選ぶべきかが異なります。
スポンサーリンク
povo2.0とUQモバイルの違い
では具体的にpovo2.0とUQモバイルの違いを細かく見ていきましょう。
povo2.0 | UQモバイル | |
料金体系 | 基本料金0円 トッピング制 |
月額固定 |
回線品質 | ◎ | ◎ |
容量、料金 | 使い放題:330円(24時間) 1GB:390円(7日間) 3GB:990円(30日間) 20GB:2,700円(30日間) 60GB:6,490円(90日間) 他 |
3GB:1,628円 5GB:2,178円 15GB:2,728円 20GB:3,278円 25GB:3,828円 30GB:4,708円 ※20GB、30GBはデータ追加 オプション利用時 |
割引種類 | なし | 光回線セット割 |
割引後料金 | 使い放題:330円(24時間) 1GB:390円(7日間) 3GB:990円(30日間) 20GB:2,700円(30日間) 60GB:6,490円(90日間) 他 |
3GB:990円 5GB:1,540円 15GB:2,090円 20GB:2,640円 25GB:2,970円 30GB:3,520円 ※20GB、30GBはデータ追加 オプション利用時 |
家族割 | なし | なし |
光回線セット割 | なし | 対象:auひかりなど △668円〜/月 |
かけ放題 オプション |
5分以内定額:550円 完全かけ放題:1,650円 |
10分以内定額:880円 完全かけ放題:1,980円 |
学割 | なし | 12ヶ月間△1,738円〜 (15GB以上のプラン) |
データ繰り越し | 不可 | 可(翌月) |
留守番電話 着信お知らせ 着信転送 |
不可 | 可 |
制限時の速度 | 128kbps | 3GBプラン:300kbps 15GBプラン:1mbps 25GB:1mbps |
節約モード | なし | あり |
店舗 | なし | あり |
キャリアメール | なし | @uqmobile.jp (月220円) |
料金体系
UQモバイルは他の一般的な携帯電話同様、一定の容量(3〜25GB)に対して決まった月額料金が発生しまし。
一方でpovo2.0はトッピング制という特殊な料金体系をとっています。
基本料金が0円で、そこにデータ容量をトッピングするとデータ通信が可能になり、通話定額オプションをトッピングすると一定期間かけ放題が可能になるという形です。
その為、povo2.0は月額料金が固定されず、たくさんトッピングして使った月は高くなり、逆にあまりトッピングせずに使わなかった月は安くなります。
回線品質
回線品質はpovo2.0、UQモバイルともに良好。30〜100mbps程度の通信速度がでます。
一般的な格安SIM(キャリアから回線を借りて通信サービスを提供しているSIM)は、通常時の通信速度が遅いだけでなく、昼休みや夕方など回線が混雑する時間帯に極端に速度が低下するというデメリットがあります。
しかしpovo2.0やUQモバイルはそういった心配なく、快適にインターネットを利用することができます。
容量、基本料金
UQモバイルは3GB、15GB、25GBの3つのプランがありそれぞれ月額料金が決まっています。またデータ追加オプション(月550円)を利用することで、3GB→5GB、15GB→20GB、25GB→30GBに増やすことが可能です。
さらにこの増量オプションは現在キャンペーンで1年間無料で利用することができます。
一方でpovo2.0は基本料金が0円。そして様々な容量のトッピングがあり、好きなものを好きなタイミングで追加していくことになります。
ただし各トッピングで使用期限がある点に注意が必要です。
UQモバイルはここから光回線とのセット割や家族割が適用されて安くなるのですが、単純に通常の料金だけで見るとpovo2.0の方が安く使うことができるのがわかりますね。
povo2.0 | UQモバイル | |
容量、料金 | 基本料金0円 【トッピング】 使い放題:330円(24時間) 1GB:390円(7日間) 3GB:990円(30日間) 20GB:2,700円(30日間) 60GB:6,490円(90日間) 150GB:12,980円(180日間) SNS使い放題:990円(7日間) |
3GB:1,628円 5GB:2,178円 15GB:2,728円 20GB:3,278円 25GB:3,828円 30GB:4,708円 ※20GB、30GBはデータ追加 オプション利用時 |
家族割
家族割はpovo2.0もUQモバイルもありません。
ただしUQモバイルは親子(親と18歳以下の子)で一緒に使うと子供だけでなく親の料金も割引されます。この割引については学割の項目で詳しく紹介します。
ちなみに家族で使うならY!mobileがおすすめ。家族割があり、かなり安く使うことができます。


スポンサーリンク
光回線とのセット割及び割引後料金
UQモバイルは特定の光回線と合わせて使うことで、家族分の回線全てが大幅に割引されるというメリットがあります。
一方でpovo2.0に割引等はありません。
割引後の料金は以下の通りです。
povo2.0 | UQモバイル | |
容量、料金 | 基本料金0円 【トッピング】 使い放題:330円(24時間) 1GB:390円(7日間) 3GB:990円(30日間) 20GB:2,700円(30日間) 60GB:6,490円(90日間) 150GB:12,980円(180日間) SNS使い放題:990円(7日間) |
3GB:990円 5GB:1,540円 15GB:2,090円 20GB:2,640円 25GB:2,970円 30GB:3,520円 ※20GB、30GBはデータ追加 オプション利用時 |
割引後の料金はどちらかと言えばUQモバイルの方が安いです。
しかも現在はデータ増量オプションが1年間無料のキャンペーンを行っている為、20GB及び30GBがそれぞれ15GB、25GBと同じ料金で使うことができます。
ただpovo2.0で60GBや150GBなど大容量をまとめて購入するようにすれば、povo2.0の方が安く利用できます。
とはいえ大容量のトッピングはかなり計画性がないと容量を使いすぎて結局スマホ代が高くついてしまうことになりかねないので注意が必要です。
かけ放題オプション
通話オプションはpovo2.0が安いです。
ただ一定時間のかけ放題プランはpov02.0が5分以内であるのに対し、UQモバイルは10分以内と倍の時間無料で話せるようになっています。
またUQモバイルではかけ放題プランに加入すると、以下のサービスがセットになった電話基本パック(V)が無料で利用できます(加入していない場合は440円)。
- お電話留守番サービスEX
- 割込通話
- 三者通話サービス
- 迷惑電話撃退サービス
なおpovo2.0は留守番電話、割り込み通話(キャッチホン)などはオプション自体もなく一切使用できません。
スポンサーリンク
学割(親子割)
UQモバイルは5〜18歳以下の人を対象とした学割(UQ親子応援割)があります。概要は以下の通りです。
- 対象年齢・・・5〜18歳
- 対象プラン・・・15GB・25GB
- 割引後料金(子供分)・・・15GB:2,728円→990円、25GB:3,828円→1,870円
- 割引後料金(大人分・光回線セット割無し)・・・15GB:2,728円→2,178円、25GB:3,828円→3,058円
- 割引後料金(大人分・光回線セット割有り)・・・15GB:2,728円→990円、25GB:3,828円→1,870円
- 割引期間・・・12ヶ月間
- 割引期間終了後は光回線とのセット割に移行可
割引は子供1人だけで利用することも可能、親子で使うと親の分も割引が適用されます。
割引は12ヶ月間だけであるものの、割引額はかなり大きく18歳以下の子供に持たせるスマホとしてはかなりメリットが大きいです。
親子で27,000円以上も割引されることになりますからね。
一方でpovo2.0には学割等はありません。
データ繰り越し
povo2.0にはそもそもトッピングしてデータを使うことになる為、データ繰り越しという概念はなく各容量で決められた使用期限(3GB・20GBは30日間など)がすぎると残った分は消滅、その後は追加でトッピングしない限り速度が制限されます。
一方でUQモバイルは翌月までデータ繰り越しが可能。3GBプランで2GBしか使わなければ、翌月4GB使うことができます。
データを節約しながら使う人にとっては繰り越しできるか否かはかなり大きいです。
制限時の速度
povo2.0はトッピングした容量を使い切ったもしくは期限が切れた場合、追加でトッピングするまで通信速度は最大128kbpsに制限されます。
128kbpsだとLINEでメッセージのやり取りができる程度で、動画視聴はもちろんWebページ閲覧もほぼできません。
一方UQモバイルの制限時速度は3GBプランだと最大300Kbps、15GB・25GBプランだと最大1Mbpsです。
300Kbpsあると低画質の動画が見れる程度ですが、1Mbpsだと標準画質の動画も視聴可能となります。

節約モード
UQモバイルでは、制限時の速度で使う代わりにデータ容量の消費が0となる節約モードがあります。
節約モードへの切り替えは専用アプリで簡単に行うことができ、高速通信が必要無い時に上手く使えば容量を節約して上手く使うことができます。
制限時の速度と言っても15GB・25GBプランであれば最大1Mbps。Youtubeで標準画質の動画を見ることは可能なので、動画視聴をメインの使用用途としている人なら実質無制限で使うことができます。
店舗
povo2.0はオンラインのみに限定されたサービスの為、窓口自体がなくauショップ等で契約・相談することができません。
一方でUQモバイルは店舗がかなり多くあり、家電量販店の中にもブースが設置されています。契約自体はオンラインで行うことをおすすめしますが(オンラインの方が特典が良い為)、いざという時に窓口で相談や手助けをしてほしいという人はUQモバイルの方が向いています。
スポンサーリンク
キャリアメール
UQモバイルでは「@uqmobile.jp」というキャリアメールを月220円で利用で使うことができます。一方でpovo2.0にはキャリアメールがありません。
ただどちらもキャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)で使っていたキャリアメールを月330円で継続利用できるオプション(メール持ち運びオプション)があります。
povo2.0とUQモバイルの違いをまとめると
ここまでpovo2.0とUQモバイルの違いについて詳細を解説してきましたが、一旦まとめてみましょう。
サービスが充実していて使い勝手が良いのはUQモバイル
データ繰り越し、節約モード、留守電等の着信オプション、窓口対応、キャリアメールなどはUQモバイルだけ、povo2.0にはありません。
その為、サービスが充実していて使い勝手が良いのはUQモバイルです。
また基本料金自体は高いものの、光回線とのセット割や学割を使うことができる場合だと安く使えるようになります。
割引関係なく安く使え、汎用性が高いのがpovo2.0
povo2.0は光回線とのセット割や学割など関係なく、そもそも安いというのが大きな特徴。
その為、誰でも安く使うことができます。
サービス面はUQモバイルに劣ってしまうものの、好きな時に好きなデータ容量をトッピングできるという点から汎用性が高いスマホでもあります。
スポンサーリンク
povo2.0とUQモバイルはどちらがおすすめ?選び方まとめ
ではここからは、具体的にどんな人がpovo2.0が良いか、どんな人がUQモバイルが良いかについて解説していきます。
光回線も使っているならUQモバイル
自宅で光回線を使っているなら絶対UQモバイル。光回線とのセット割で割引され、povo2.0と同等の料金が使えます。それでいてサービス面はUQモバイルの方が優れています。
UQモバイルのセット割対象となる光回線は以下の通り非常に多いです。
現在違う光回線を使っている人でもいずれかを使うことはできるし、負担なし(キャッシュバックがある為)で乗り換えることも可能です。
サービス重視ならUQモバイル
光回線を使っておらず、多少高くてもサービスや使い勝手を重視するという場合もUQモバイルがおすすめです。
やはり充実しているのはUQモバイルですからね。
ただ基本的にpovo2.0でも困ることはありません。
留守電等は使わない人は使わないし、キャリアメールもフリーメールで十分、窓口がなくオンラインのみであってもそれほど不都合はありません。制限時速度が遅くてもpovo2.0の場合は追加トッピングすれば良いですしね.
SNS、動画視聴、Webページ閲覧メインならUQモバイル
もしスマホの使用用途がSNS、動画視聴、Webページ閲覧程度であればおすすめは圧倒的にUQモバイル。
15GBプラン以上で節約モードを使えばデータ消費なしで標準画質の動画視聴もできますし、容量を使い切った後も同じです。
povo2.0だとどんな状況でもデータは消費されてしまうので、使用用途によっては結果的にUQモバイルの安く大容量を使えることになります。
自由度高く使いたいならpovo2.0
povo2.0には自分が好きなタイミングで容量を追加できるというメリットがあります。
3GB購入して20日間で使い切ったとしても再度購入すればOKなど、たくさん使う期間、あまり使わない期間に応じて自由度高く使うことができるわけです。
毎回トッピングを購入しなければいけないということに面倒さを感じる人には向いていませんが、使う容量が大きく変動する人にはもってこいのスマホでしょう。
スポンサーリンク
仕事でも使うならUQモバイル
UQモバイルは通話定額オプションを利用していれば、留守電、キャッチホン、割り込み通話といった着信オプションが無料で使えます(通話定額を利用していない場合は月440円)。
一方でpovo2.0では使えず、オプション自体もありません。
仕事用で使うのであれば少なくとも留守電や割り込み通話はほしいところですから、UQモバイルの方が向いているでしょう。
サブ回線として持つならpovo2.0
povo2.0はサブ機として持つなら最適です。
基本料金がなく0円での運用が可能(180日間で1回のトッピングは必要)となっていますからね。
使いたい時にトッピング(1日だけの利用のトッピングもあり)すれば使えるので、サブ機としての使い勝手は抜群でしょう。
※家族で複数回線持つならY!mobileの方がおすすめ
もし親子や家族で2回線以上持つのであれば、Y!mobileがおすすめです。
UQモバイルにも親子割はありますが、13ヶ月目からは通常料金に戻ります。
一方でY!mobileには親子割(12ヶ月間)も家族割がある為、親子割が終わっても2回線目以降は安い料金で利用することが可能です。
Ymobileはソフトバンクのサブブランドであり回線品質もUQモバイル同様によく、使い勝手も代わりませんから家族で持つならYmobileにしましょう。
ただし光回線とのセット割が適用できる場合は除きます。

まとめ
povo2.0とUQモバイルは同じKDDIが運営している安いスマホという共通点はあるものの、中身は異なる部分が多いです。
光回線を使っているか、使い勝手を重視するかによって選ぶべきものはかわってくるので、あらためて自分はどちらが良いのか確認した上で契約しましょう。