格安SIMとして、一気にシェアを広げた楽天モバイルアンリミット。
安い料金で、データ容量の上限なしで使えるということ、楽天ポイントの特典があるなどで人気がある格安SIMです。
ただ契約する前にいくつか注意しなければならない点があるのも事実。
今回はその楽天モバイルについて、特徴やプラン、料金やメリット・デメリット等を詳しく解説していきます。

楽天モバイル アンリミットってどんな格安SIM?概要や特徴まとめ
ではまず、楽天モバイルってどんなスマホなの?って部分をざっと紹介していきます。
3大キャリアに次ぐ新キャリアとして登場した格安SIM
現在、格安SIMには大きく分けて4つのタイプがあります。
概要 | 例 | |
キャリア タイプ |
キャリアが格安プランとして だしている格安SIM |
ahamo LINEMO等 |
サブブランド | キャリアと同じ会社がブランドを分けて だしている格安SIM |
UQモバイル Y!mobile |
MVNO | キャリアの回線網を借りて 通信サービスを提供する格安SIM |
IIJmio mineo等 |
新キャリア | 3大キャリア(docomo)などに 次いで最近できたキャリア |
楽天モバイル |
表の通り、楽天モバイルは新キャリアという位置づけ。
これまでの格安SIMは3大キャリアであるdocomo、au、softbankの回線を借りて通信サービスを提供するのが一般的でした。
しかし楽天モバイルはその資本力を武器に、新たなキャリアとして全国に基地局を作り回線網を広げ、独自回線でサービスを提供しはじめた格安SIMです。
回線網が充実していない代わりに料金が安く、au回線も5GBまで使える
新たなキャリアとして歴史が浅い分、仕方がない点ではありますが、楽天モバイルの回線網は、3大キャリアに比べるとまだまだというのが正直なところ。
どんどん基地局を増やしているとはいえ、楽天回線が届かない場所はまだまだかなり多いのが現実です。
一応人工カバー率は97%を超えてるみたいですが、電波密度の差という観点で3大キャリアとの差が特に著しく、都心でも建物内だったり、外でも場所によっては楽天回線につながらないケースが多々あります。
ただ、その場合も圏外となるわけではありません。
楽天モバイルでは、楽天回線がつながらないエリアではパートナー回線であるau回線につながるようになっており、5GBまでそのau回線で通信を行うことができます。
その為、基本的に圏外となることはほとんどありません。

プランは段階料金性、1GB以内無料は廃止
楽天モバイルのプランは、使った容量に応じて段階性で料金が変わるプラン1つのみとなっています。
- 〜3GB:1,078円
- 〜20GB:2,178円
- 20GB〜・・・3,278円
月ごとで使った分の容量で料金が変動するので、無駄に大きな容量にしてしまって余らせたり、逆に月末に足りなくなってしまい困ることもありません。
ただ3〜20GBまでの範囲が大きく、月5GB〜10GB程度使う人だとなんとなくちょっともったいない気がしてしまいますね。
なお楽天モバイルでは元々1GB未満の利用は0円という料金体系でしたが、現在はそれが廃止となり0GB〜1GBの利用でも1,078円の料金がかかるようになっています。サブ回線等で利用していた人も多いですが、向かなくなってしまいましたね。
キャンペーンが豊富で、iPhoneも安く買える
楽天モバイルの大きな特徴として、他の格安SIMに比べてキャンペーンが豊富だという点が挙げられます。
特に端末購入での楽天ポイント還元が手厚く、たとえばiPhoneを購入すると19,000〜24,000ポイントの還元を受けられます。
これは月額料金が高いキャリアと同等レベルのお得度で、料金の安い格安SIMとしてはトップクラスであると言えるでしょう。
なお現在のキャンペーン詳細は下気で詳しく解説しています。
楽天モバイルの料金プランやオプション
ではここからは、楽天モバイルの料金や割引、キャッシュバック等の詳細を解説していきます。
楽天モバイル | |
料金/通信量 | 【段階料金制】 ・〜3GB:1,078円 ・〜20GB:2,178円 ・20GB〜3,278円 |
事務手数料 | 0円 |
回線 | 楽天、au |
通話定額 | 15分以内無料:1,100円 (楽天アプリ利用時は国内通話無料) |
データ繰越 | ー |
公式 | 楽天モバイル |

料金プランは段階料金制で、上限なしで使える
段階料金制 | |
〜1GB | 1,078円 |
〜3GB | 1,078円 |
〜20GB | 2,178円 |
20GB〜 | 3,278円 |
- 楽天モバイルは段階的に料金が上がるプラン一つのみ
- 上限なしで使うことができる
1GBまで0円だった料金制が変更され、現在は全く使わなくても1,078円がかかるようになっています。
料金は他社格安SIMと同程度。docomoやsoftbankといったキャリアに比べるとかなり安い料金で利用することができます。
また楽天モバイルの大きな特徴として挙げられるのが、「容量の上限なしで使うことができる」という点。
他の格安SIMでは20〜25GB程度が最大容量となっていて大容量使えるプランがありませんから、ヘビーユーザーにとってこの上限なしというのはありがたい点でしょう。
しかも料金は20GB以上で固定。たとえば100GBでも3,278円使えるのでコスパとしてもかなり優れています。
月5GBまでau回線利用可能(パートナー回線)
楽天モバイルは他の格安SIMのように3大キャリアの回線を借りてサービスを提供するのではなく、新キャリアとして新たに基地局を作り独自の回線網でサービスを提供しています。
とは言え、基地局はまだまだ少ないのが現状。人口カバー率こそ97%を超えていますが、エリア内でも電波密度が低く楽天回線には繋がらないことが多々あります。
ただ楽天回線に繋がらない場合、楽天モバイルはパートナー回線であるau回線に繋がります(自動接続)。auのエリアは周知の通りかなり広いですから、よっぽど圏外になることはなりません。
なおau回線の利用は月5GBまでとなっていますが、5GBまでを超えても最大通信速度1Mbpsでデータ通信が可能です。
1Mbpsは動画も標準画質ならなんとか視聴可能なレベル。快適な速度とは行かないものの、5GBを超えたら楽天回線エリア外で全く使えないというわけではありません。


楽天モバイルの定額通話オプション
- 15分以内かけ放題:1,100円(OS標準アプリ)
- 専用楽天アプリでの通話:無料
楽天モバイルの定額通話オプションは15分以内かけ放題の一つだけとなっており、他社にある完全かけ放題や5分以内など短時間のかけ放題がありません。
ただし、スマホに標準で搭載されている通話アプリではなく、楽天モバイル専用アプリの「RakutenLink」を使って通話を行う場合は通話オプションへの加入関係なく、何分かけても通話料が無料(SMSも無料)となります。
RakutenLinkでの通話は標準アプリに比べて通話品質が悪いといったデメリットがあるので、通話品質を求める人は定額通話オプションに加入し、気にしないのであればRakutenLinkで通話するようにするのが良いでしょう。

光回線とのセット割
楽天は光回線として光コラボである楽天ひかりを以下の料金で提供しています。
- マンションプラン:4,180円/月
- ファミリープラン:5,280円/月
この楽天ひかりを楽天モバイルとセットで使った場合、楽天ひかりの料金が1年間無料となります。
家族割・学生割
楽天モバイルでは複数回線による家族割や学割等の割引は行っていません。
楽天モバイルの特典・キャンペーン情報
楽天モバイルの大きな特徴の一つが、特典・キャンペーンがお得であるということ。ここではそれらを紹介していきます。
iPhoneセット購入で最大24,000ポイント還元(楽天ポイント)
楽天モバイルの契約と同時にiPhoneを購入すると、最大で24,000円相当分の楽天ポイントがもらえます。
なおこのキャンペーンの適用条件は以下の通りです。
- 楽天回線に初めての申し込み
- 申し込みの翌月末までに開通手続きをして利用開始
- 申し込みの翌月末までにRakutenLinkアプリを使って10秒以上通話
Andoroid製品セット購入で最大19,000ポイント還元(楽天ポイント)
iPhoneのみならず、Android製品も対象製品であれば最大19.000円分のポイント還元を受けることができます。
RakutenHand5Gであれば実質1円で使えることになりますから、新しい端末がほしいけど費用は抑えたいという人にはおすすめです。
なおこのキャンペーンの適用条件は以下の通りです。
- 楽天回線に初めての申し込み
- 申し込みの翌月末までに開通手続きをして利用開始
- 申し込みの翌月末までにRakutenLinkアプリを使って10秒以上通話
対象製品を見る→楽天モバイル
誰でも楽天ポイント3,000ポイントプレゼント
端末を購入しない場合においても、MNP・新規契約問わずに誰でも3,000ポイントをもらうことができます。
なお上記2つのキャンペーンはこの3,000ポイントも含まれた還元額となっています。
なおこのキャンペーンの適用条件は以下の通りです。
- 楽天回線に初めての申し込み
- 申し込みの翌月末までに開通手続きをして利用開始
- 申し込みの翌月末までにRakutenLinkアプリを使って10秒以上通話
通話定額オプションが3ヶ月無料
楽楽天モバイルの通話定額オプションである15分以内かけ放題(月1,100円)が、初回申込みから3ヶ月間無料で利用することができます。
楽天市場で買い物する場合のポイントアップ
楽天モバイル利用者は、楽天市場で買い物をする際のポイントが1倍アップします。
さらに楽天モバイルのキャリア決済を利用すると0.5倍アップ。合計で1.5倍ポイントがアップします。
エンタメコンテンツが3ヶ月無料
様々なサービスを展開している楽天ならではですが、以下のエンタメコンテンツが3ヶ月間無料、さらに無料期間終了後も割引価格で利用できます。
- Rakutenマガジン・・・90日無料後は30%OFF
- RakutenMUSIC・・・90日間無料後は200円OFF
- パ・リーグSpecial・・・3ヶ月無料後は50%の楽天ポイント還元
- YoutubePremium・・・3ヶ月無料
楽天モバイルと他社格安SIMを徹底比較
ではここからは、楽天モバイルと他の格安SIMについて比較した結果を確認してみましょう。
楽天モバイル | ahamo |
LINEMO |
povo | Y!mobile | UQモバイル | OCNモバイルONE | IIJmio |
mineo | |
料金/通信容量 | ・1,078円/3GB ・2,178円/20GB ・3,278円/無制限 |
・2,970円/20GB (5分通話無料込) |
・990円/3GB 2,728円/20GB |
・2,700円/20GB ・6,490円/60GB ・12,980円/150GB |
・2,178円/3GB ・3.278円/15GB ・4,158円/25GB |
・1,628円/3GB ・2,728円/15GB ・3,828円/25GB |
・550円/0.5GB ・770円/1GB ・990円/3GB ・1,320円/6GB ・1,760円/10GB |
・850円/2GB ・990円/4GB ・1,500円/8GB ・1,800円/15GB ・2,000円/20GB |
・1,298円/1GB ・1,518円/5GB ・1,958円/10GB ・2,178円/20GB |
使用回線 | 楽天 (au) |
docomo | softbank | au | softbank | au | docomo | docomo au |
docomo au softbank |
回線品質 | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | △ | △ | △ |
家族割等 | – | – | – | – | ・2回線目以降 1,188円割引他 |
・自宅セット割で 最大858円割引他 |
– | 光回線セット割 660円割引 |
・複数回線で55円/台割引 |
オプション | ・通話定額15分:1,100円 | ・1GB追加:550円 ・80GB追加:1,980円 ・かけ放題:1,100円 |
・通話定額5分:550円 ・かけ放題:1,650円 |
・通話定額5分:550円 ・かけ放題:1,650円 |
・通話定額10分:770円 ・かけ放題:1,870円 |
・通話定額10分:770円 ・かけ放題:1,870円 |
・通話定額10分:850円 ・かけ放題:1,430円 |
・通話定額5分:500円 ・通話定額10分:700円 ・かけ放題:1,400円 |
・通話定額10分:550円 ・かけ放題:1,210円 |
キャンペーン | ・端末購入で最大 24,000ポイント還元 |
– | ・乗り換えでPayPay ポイント10,000円分 ・1年間通話オプション 550円無料 |
– | ・端末購入時、割引 ・PayPayポイント 最大10,000円分 |
・端末購入時、割引 ・データ増量 オプション無料 |
– | ・通話定額オプション 6ヶ月410円割引 ・最大6ヶ月300円割引 |
– |
各社で容量や料金だけでなく、通話定額のオプション料金やキャンペーン等が異なります。
プラン・料金の比較
いくつかの容量で比較したものを見てみましょう。まずは3GB。
- 楽天モバイル(3GB):1,078円
- LINEMO
(3GB):990円
- Y!mobile(3GB):2,178円
- UQモバイル(3GB):1.628円
- OCNモバイルONE(3GB):990円
- IIJmio(4GB):990円
コスパが飛び抜けて悪いというわけではありませんが、他社の方が安く設定されています。ちなみに最もコスパが良いのはIIJmioで、4GBが990円で利用できます。
続いて20GB以内での比較。
- 楽天モバイル(20GB):2,178円
- LINEMO
(20GB):2,728円
- ahamo(20GB):2,970円(5分以内かけ放題込み)
- mineo(20GB):2,178円
- IIJmio(20GB):2,000円
20GBまでであれば他社の格安SIMと比較しても安い方に入ります。ahamoやLINEMOなどキャリアが格安プランとして出している格安SIMは回線品質がかなり良い代わりに、料金は少し高めとなっています。
最後に20GB以上での比較。
格安SIMにはあまり大容量のプランがありませんが、ahamoに80GB追加オプションが加えられたことによって100GBまで使えるようになりました。
ただ料金としては楽天モバイルがかなりお得。20GB以上使いたいならコスパだけを見ると楽天モバイル一択となります。
ただし、楽天モバイルで大容量使いたいという人には回線品質という観点で注意が必要です(下記で紹介)。
通信速度・回線品質の比較
楽天モバイルの回線は以下の特徴を持っています。
- 楽天回線であれば3大キャリアほどではないがそこそこ速い
- 楽天回線に繋がるエリアはかなり限定的で、頻繁にau回線に繋がる(特に屋内)
- au回線はMVNOなので通信速度が少し遅い
- au回線は月5GBまで、それを超えると最大通信速度1Mbpsに制限
自宅や会社など頻繁に使う場所が楽天回線に繋がるのであれば、通信速度は十分速いですし、20GBを超えて使い放題する場合の恩恵もあるのでおすすめできます。
ただau回線に頻繁につながってしまうのであれば注意が必要。いくら安く無制限に使えるとは言っても、au回線は5GBまでとなっていてそれ以上は最大1Mbpsに制限。快適とは言えない速度で使うことになってしまいます。
そもそも1MbpsならahamoやLINEMO、Y!mobile、UQモバイルで十分です(容量を超えた場合の速度制限が最大1Mbps)。
エリア内とされていても、特に屋内だとau回線ばかりに繋がってしまう印象(もちろん場所によって異なりますが)。
こればかりは使ってみないと向き・不向きがわかりません。初期費用は0円なので試しに使ってみるのも良いでしょう。
ちなみに回線品質でいうと格安SIMの中では、キャリアタイプ(ahamo、LINEMO等)やサブブランド(Y!mobile、UQモバイル)が良好。
MVNOタイプ(IIJmio、mineoなど)はエリアこそ3大キャリアと同じですが、回線速度が遅く、特に回線が混雑する時間帯に極端に遅くなってしまう傾向があります(1Mbpsを切る場合も)。
よって、もし回線品質にこだわりたいというのであれば、キャリアタイプもしくはサブブランドの格安SIMを選ぶことをおすすめします。
楽天モバイルの口コミ・評判
ここからは、楽天モバイルの口コミ・評判を紹介していきます。
50GBくらい使うのでdocomoを使っていたが、楽天モバイルができたお陰で通信費がかなり安くなった。
使い放題で3千円ちょっとは速い。速度が心配だったけど十分快適。
iPhone購入でキャッシュバックを貰えたのが良かった。あと何気に楽天ポイントの還元率アップもありがたい。
au回線に繋がって若干遅いなと感じることもあるが、必要十分。料金を考えれば満足。
基本料も安いし通話料も無料なので、コスパはめっちゃいい。
自宅がパートナー回線にしか繋がらずすぐ5GB超えて速度制限。使い放題だと思ってたが思った通りの使い方ができずに解約した。
地下や建物の中などではau回線に切り替わる。楽天回線のエリアはまだまだという印象。回線が切り替わる際に繋がらなくなることがたまにある。
1GB以内が0円だったのでサブ回線として契約していたが、料金が改定されてしまった。仕方ないけどサブ回線で1,078円は高いので解約した。
料金、特に大容量を使う人にとってのコスパの良さは高評価の口コミが多いです。また楽天回線利用時の通信速度についても速いという評判が多数。
一方で、やはりエリアの狭さに不満を感じている人も多いというのが実際のところ。すぐau回線に繋がってしまって速度制限されたり、au回線接続時の通信速度の遅さが気になる人が多くなっています。
行動圏内がどれだけ楽天回線エリア内にあるかが、満足度を大きく変えることになりそうですね。
また以前までの「1GB以内無料」がなくなってしまったというのを残念なポイントとして挙げる人も思いの外多かったです。まあ0円で持てましたからね。
楽天モバイルとメリット・デメリット
ではここからは、今まで紹介した話を整理してあらためて楽天モバイルのメリット・デメリットをまとめていきます。
楽天モバイルのメリット
まずは楽天モバイルのメリットから。
低価格で容量の上限なし
格安SIMの中でも料金は安く、特に20GB以上使う場合のコスパは良いです。
そもそも格安SIMだと大容量プラン自体が少なく、スマホで無制限と謳っているのはdocomo、au、softbankとこの楽天モバイルだけ。
大容量使いたいけど、料金は極力安く抑えたいというのであればおすすめの格安SIMと言えるでしょう。
事務手数料が0円
楽天モバイルでは、初回登録時の事務手数料が0円となっています。
他の格安SIMだと3,000円程度かかるので、これも一つのメリットです・
楽天モバイルはエリア等で若干の不安があるものの、初期費用がかからないのでとりあえずお試しに使ってみるというのもアリですね。
キャンペーンがお得
格安SIMの中ではキャンペーンがかなりお得。
特に端末購入時のポイント還元は格安SIMどころか、月額料金が高い3大キャリアにも負けないレベルです。
スマホを変えるタイミングでiPhoneに変えたいという人は、楽天モバイルがおすすめです。
専用アプリを使えば通話料が無料
楽天モバイルには15分以内かけ放題の定額通話オプション(月1,100円)がありますが、そもそも楽天モバイルの専用アプリである「RakutenLink」を利用すると、通話時間に関係なく通話料が一切無料となります。
LINE通話のようにLINE同士でなく、電話番号を知っているだけで利用できる(相手が楽天モバイルでなくてもOK)ので、普段どおりの電話として利用できます。
楽天モバイルのデメリット
では続いてデメリットです。
エリアが狭く、au回線に繋がる頻度が多い
コスパ良しの楽天モバイルですが、回線について特にエリア面で欠点を持っています。
基地局の増強に力を入れてくれてはいるものの、楽天回線には繋がらないケースは多々あるのが現状。たとえ楽天エリア内であってもです。
その為、パートナー回線であるau回線に繋がる頻度がかなり多くなってしまいます。
au回線は5GBまでで、無制限に快適に使える人ばかりではない
楽天回線に繋がらなくてもau回線には繋がってくれるので、全く使えない圏外の場所というのはほとんどありません。
ただau回線の利用は月5GBまでで、それ以上使う場合は1Mbpsに制限されるというデメリットがあります。
楽天回線の強みは20GBを超えていくらデータ通信を行っても、3,278円という安さで使えるという点。ただau回線ばかりに繋がると無制限と言いながら大半が1Mbpsに制限されながら使うということになってしまい、メリットがなくなってしまいます。
そもそもahamoやLINEMO、Y!mobile、UQモバイルだと容量を超えた時の速度制限が1Mbpsと同じですからね。
自宅などよく使うバシィ尾が楽天回線が届くエリアにあるなど、楽天モバイルを使って最大限活用できる人は現状だと限られているのが正直なところです。
RakutenLinkの通話品質が悪い
RakutenLinkでの通話ですが、無料というメリットがある反面、音質が悪いというデメリットがあります。
SNS等でも、音声が途切れる、繋がらない、突然切れる、相手の声が聞こえないといった不満が散見されます。
仕事等で使う場合などは特に向いていないかもしれません。
3GB以上10GB以内なら他社の方が良い
楽天モバイルでは、3GBを境にして20GBまでを月2,178円としていますが、月に20GB近くも使わないという人にとってはもったいないプランです。
もし20GBが多すぎるのであれば、OCNモバイルONEの10GB(1,760円)、IIJmioの10GB(1,800円)あたりが良いでしょう。
楽天モバイルをおすすめする人
ここでは、これまでの話をまとめて楽天モバイルをおすすめする人について紹介します。
よく使う場所で楽天回線に繋がる
スマホを利用する頻度が高い場所が楽天回線に繋がることは絶対条件。
単に楽天回線エリア内かどうかではなく、狭い範囲で楽天回線に繋がるかが重要です。楽天回線エリアでもちょっと移動したり、建物内や地下に入るとパートナー回線であるあうに繋がってしまうことがある為です。
もちろんそれは実際に使ってみるか、使っている人に聞いてみるしかわからないことですが、楽天モバイルは初期費用が無料ですから、気になっているならとりあえずお試しでもいいから使ってみるのが良いでしょう。
大容量使いたいけ安く抑えたい
楽天回線に繋がるというのが絶対条件であるとして、その中でおすすめなのが大容量使いたいという人です。
3GB以内であれば他にもっと安い格安SIM(LINEMOが3GBで990円など)もありますし、3〜10GB以内なら特に他社(IIJmioが8GBで1,500円、OCNモバイルONEが10GBで1,760円)の方が料金は安く抑えることができます。
楽天モバイルを使うかどうかの境目は20GB。20GBぎりぎりまで使って2,178円というのは他社と比較してもかなりコスパが良いですし、20GB以上の場合はいくら使っても3,278円で使える楽天モバイルのコスパは相当良いです。
容量無制限で使えるのは楽天回線を除くとドコモやソフトバンクといったキャリアくらい。キャリアのスマホは回線品質がかなり優れているので料金が高くても良いというなら選ぶのもありですが、もし通信費を抑えたいと考えているなら楽天モバイルにしましょう。
キャリアと楽天モバイルでは、5,000円以上変わってきますからね。
楽天市場でよく買い物をする
楽天カードや楽天電気、楽天銀行など様々なサービスを展開している楽天では、利用するサービスが多いほど楽天市場で買い物する際のポイント還元率が高くなります。
そして楽天モバイルも還元率アップとなる対象サービスの一つ。
楽天モバイルで+1倍(最大5,000ポイント)、楽天モバイルでキャリア決済をすると+0.5倍(最大5,000ポイント)。合計1.5倍の還元率アップを得られます。
もし楽天市場で頻繁に買い物するという人であれば、1.5倍アップで楽天モバイル分の料金を上回るポイントを得られますから、かなりお得です。
まとめ:楽天回線エリア内かつ大容量使いたいならかなりおすすめ
楽天モバイルの特徴をまとめると以下の通りです。
- 楽天回線に繋がらず、au回線(MVNO)に頻繁に繋がる
- au回線は月5GBまで。それを超えると通信速度が最大1Mbpsに制限
- 20GB以上使う場合のコスパはかなり良く、使い放題の恩恵も大きい
- 10GB以内しか使わないなら他社の方がコスパが良い
- RakutenLinkを使えば通話料無料、ただし音質は悪い
- 楽天市場のポイント還元率がアップ
楽天回線が繋がるエリアは、徐々に改善傾向とは言えまだまだ。au回線に繋がることも多く、大容量を使うユーザーはすぐに5GB使い切って速度制限される可能性があります。
ただもし楽天回線が繋がる場所で使えるなら、大容量ユーザーにとってはかなりおすすめの格安SIM。低価格で無制限に使うことができるのは楽天モバイルだけですからね。
もし気になる人は、初期費用が無料なのでお試しに使ってみても良いかもしれません。
