以前フレッツ光を契約して一度解約したけれど、再契約したいということがあるかもしれません。そんなとき、どうすればいいのでしょうか。
フレッツ光では特定の条件を満たした場合に限り再契約となりますが、新規契約と手続きの流れはいっさい変わらず、再契約のメリットも特にありません。
ただし、フレッツ光ではなく光コラボを契約する場合は再契約とはならず、その事業者への転用手続きが必要です。
本記事では、フレッツ光の再契約や注意点、光コラボへの転用などについて分かりやすく解説します。
なお、おすすめの光回線についてまとめた記事もあるので、こちらもぜひご覧ください。

フレッツ光の再契約をしたい!
他社の回線への不満などで、以前使っていたフレッツ光をもう一度契約したい場合、フレッツ光では再契約することが可能です。
ただし、再契約が適用されるかどうかは条件があり、それを満たさない場合は新規契約となります。
- フレッツ光解約後に名義もしくは住所を変更
→新規契約 - フレッツ光解約後に光コラボを契約
→転用手続きが必要
フレッツ光を以前使っていたけれど、今度は光コラボを契約したい場合は「転用」になり、新規契約や再契約とは異なるので注意が必要です。
まずはフレッツ光の再契約と、光コラボの転用について、重要なポイントを詳しく見ていきましょう。
名義や住所が変われば再契約ではなく、新規契約になる
フレッツ光では、契約する名義と住所が以前と同じ場合に限り、再契約を行うことができます。
契約者と住所のいずれかが異なる場合、再契約とはならず新規契約扱いです。
もし引っ越しで住所が変わる場合は、「移転手続き」を行うことで転居先でも継続利用が可能です。
中にはNURO光のように移転手続きがなく、引っ越しだとしても解約と新規契約が必要になる光回線もあるので、NTT回線以外の光回線を使ってる場合は注意してください。
ちなみに、肝心の再契約手順については、新規契約の場合と同じです。
言い換えれば、フレッツ光を再契約する場合でも、新規契約と変わった点は特にないということです。そのため、再契約のメリットというものも特にはありません。
仮に再契約が適用されず新規契約となった場合でも、何か損をするようなことは基本的にはないので気にする必要はないでしょう。
関連:転勤族は光回線を使わないほうがいい?引越しが多い人が選ぶべき光回線はどれ?

光コラボを契約するのは再契約ではなく、転用になる
以前フレッツ光を契約していたけれど、今度はドコモ光(詳細)やソフトバンク光(詳細)などの「光コラボレーション」を使いたいという場合は、再契約ではなく「転用」になります。
光コラボレーション(光コラボ)とは、フレッツ光の光回線を使用して、独自のプロバイダサービスと組み合わせて提供している光回線サービスのことです。
転用とは、フレッツ光から光コラボへの乗り換えを、簡単にしてくれるサービスのこと。光回線の設備自体はフレッツ光と光コラボでは同じなので、工事は必要ありません。
転用することで何かデメリットが生じるようなことは基本的にないので、フレッツ光から光コラボへ乗り換える場合は、ぜひとも転用手続きをして乗り換えましょう。
おすすめの乗り換え先は以下の通りです。
光回線 | 戸建て・ マンション 基本料金 |
スマホ 割引 |
キャッシュ バック |
契約 期間 |
工事 費用 (※1) |
詳細 情報 |
ドコモ光 | (戸)5,720円~ (マ)4,400円~ |
ドコモ ~月1,100円 |
最大20,000円 +dポイント 2000pt |
2年 | 無料 | 詳細 |
ソフト バンク光 |
(戸)5,720円 (マ)4,180円 |
ソフト バンク ~月1,100円 |
最大 36,000円 |
2年 | 実質 無料 |
詳細 |
So-net光 プラス |
(戸)3,780円~ (マ)2,728円~ |
au ~月1,100円 |
なし | 3年 | 実質 無料 |
詳細 |
おてがる光 | (戸)4,708円~ (マ)3,608円~ |
なし | なし | なし | 無料 (※2) |
詳細 |
※1:「実質無料」では、工事費用の分割代金が毎月割引されることで負担額が0円となります。
ちなみに、現時点でフレッツ光回線の回線設備を撤去してしまっている場合、残念ながら転用することはできません。その場合、光回線の契約は新規契約扱いとなります。
そうなると回線工事が必要になるため、工事費などの初期費用が掛かってしまいます。
とはいえ、光コラボでは工事費の実質無料キャンペーンがあるものが多いので、初期費用の負担は少ないです。
例えば、ソフトバンク光であれば新規契約で最大36,000円のキャッシュバックをもらうことができます。
おすすめの光回線については、こちらのランキング記事でより詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

フレッツ光を再契約する時の注意点
フレッツ光を再契約するときは、次の2つの点に注意が必要です。
- 新規契約と同じく契約料や工事費が掛かる
- 長期割引の「にねん割」は通常どおり適用される
それぞれの注意点について、重要なポイントを詳しく見ていきましょう。
新規契約と同じ扱いなので契約料や工事費が掛かる
前述したように、フレッツ光を再契約する場合でも、手続きの方法や流れは新規契約の場合と変わりません。
つまり、契約料(880円)や工事費などの初期費用が掛かるということです。
再契約だとしても、初期費用や工事費が割引になるような特典はいっさい無いので注意してください。
新規で契約する場合は戸建てで19,800円、マンションタイプでは16,500円が基本料金となります。
(引用:NTT東日本公式)
光回線の引き込み工事では、電柱から光ファイバーケーブルを引き込み、光コンセントの設置やホームゲートウェイの接続などが行われます。
回線設備が残っていれば工事時間も費用も少なくなるので、光回線を解約する時は将来的なことも見据えたうえで回線設備を撤去するようにしたいですね。
関連:光回線の工事内容って?マンションと戸建てで工事の流れや料金、開通までの期間を丁寧に解説

長期割引の「にねん割」は通常適用される
フレッツ光を再契約したからといって、割引をいっさい受けられないわけではありません。もちろん、適用されなくなる割引もあります。
例えば、キャンペーンにフレッツ光を初めて契約する人限定という条件や、解約から一定期間は適用できないという条件がある場合は、再契約の場合には適用されません。
ただし、長期割引の「にねん割」は再契約の場合であっても、条件なしで再度適用できるので便利です。
にねん割を適用すると、戸建てタイプは毎月770円、マンションタイプでは毎月110円の割引を受けることができます。
しかし、にねん割を利用すると2年間の最低利用期間が発生するので、契約から2年以内に解約すると戸建てタイプ10,450円、マンションタイプ1,650円の違約金を請求されます。
参考:フレッツ光「にねん割」
フレッツ光以外の光回線で新規契約特典がある場合は?
フレッツ光以外の光回線を再契約する場合であっても、基本的には新規契約と同じ扱いになります。
しかし、場合によっては新規契約者限定の特典は適用されず、お得に契約できない可能性があることに注意が必要です。
auひかりやソフトバンク光の再契約で新規契約特典は適用されない!
auひかり(詳細)やソフトバンク光では、新規契約者がお得に利用できるキャンペーンが開催されています。しかし、これらのキャンペーンは一度しか利用できません。
つまり、キャッシュバックなどのキャンペーンを利用した後に解約して再契約しても、そのキャンペーンを再度受けることはできないということです。
auひかりの「初期費用相当額割引」は1設置場所につき1回限り
例えば、auひかりの「初期費用相当額割引」では、毎月687円の割引を60か月間受けられるキャンペーンがあり、合計で最大41,250円の還元となります。
しかし、このキャンペーンには「1設置場所につき1回限りとさせていただきます」という但し書きがあることに注意が必要です。
これは、初期費用相当額割引を以前利用していた場合は、再契約時にもう一度このキャンペーンを利用できないことを意味します。
つまり、たとえ契約者名義を変えたとしても、同一住所で契約する限りはこのキャンペーンを再度適用することはできないということです。
また、前回の契約時に60か月未満で解約したとしても、再契約時にこのキャンペーンを再度利用することはできません。
ソフトバンク光のキャッシュバックや月額料金割引も一度限り
ソフトバンク光では、26,400円のキャッシュバックもしくは、月額料金1,100円の割引を24か月間受けられるキャンペーンも利用可能です。
しかし、こちらにも「本キャンペーン開始時点で対象サービスをご利用中の方が、対象サービスを解約し再度同一サービスに申し込まれた場合は対象外です」という注意書きがあります。
このように、一度契約していた光回線を解約してから再契約する場合は、新規契約者限定のキャンペーンが使えない場合があることに注意が必要です。
強制解約による再契約の場合は、要相談
料金の滞納や未納などで光回線を強制解約させられてしまった場合は、必ずしも再契約できるわけではありません。再契約ができるかどうかは、回線事業者によって異なります。
強制解約になるとなぜ再契約が難しいのか
強制解約とは、月額料金の滞納や未納などが原因で「支払い能力がない」とみなされて、光回線を利用者の意思とは無関係に解約させられることです。
例えば、フレッツ光の場合は1か月間料金を支払わないと回線停止となり、2か月以上の滞納で強制解約となることがあります。
また、ソフトバンク光では、3か月ほど料金を滞納すると利用停止となり、滞納が半年ほど続くと強制解約となるようです。
こうした強制解約の後での再契約には事業者への相談が必要になりますが、そのままの状態ではまず認められません。
再契約を目指すならまずは未納分の料金を全額支払うこと
光回線の契約時には「審査」が行われますが、審査にはいくつかのステップがあります。その中では同業他社で月額料金の未納がないかチェックされるようです。
同業他社とは他の光回線事業者のこと。例えば、フレッツ光を強制解約させられた後にソフトバンク光を契約しようとしても、ソフトバンク側でフレッツ光時代の未納が発覚することがあります。
そうなると審査に通らないので、光回線を契約すること自体が難しくなってしまうのです。
こうした状況を打開するためには、支払い能力があることを証明する必要があります。支払い能力には、未納分の料金を全額支払うことが有効なようです。
ただし、再契約が認められるかどうかは事業者側の判断によるので、必ずしも再契約できるわけではありません。
料金未納による強制解除は厄介で、他のサービスの契約にも影響が出てしまいます。そのため、可能な限り料金はきちんと支払うようにして、未納状態は避けるようにしましょう。
まとめ|再契約するなら前回と異なる事業者を選ぶのがポイント
一度解約した光回線を再契約することは可能ですが、ほとんどの場合は新規契約と同じ扱いになります。
そのため、以前の光回線設備をすでに撤去している場合は新規工事の費用が発生しますし、新規契約者限定のキャンペーンは使えないこともあるので注意が必要です。
新規契約扱いになれば、キャンペーン特典等を使って工事費をカバーしてもらうこともできるので、前の契約先にこだわらず、別の事業者を選んで契約するほうが無駄な費用が掛かりません。
また、長期契約の割引は再契約でも利用できることが多いので、あらかじめ割引の条件などを確認しておきましょう。
強制解約させられた後は必ずしも再契約できるわけではないので、月額料金はしっかり支払うようにすることが大切です。