ポケットWiFiは、キャリアのLTE回線を使えるものやWiMAXなど種類が多くてなかなか比較しづらいですよね。
そこで本記事では、料金や速度などの一面だけでなく、エリアや速度、容量や口コミも観点に入れて多角的に比較・評価した総合ランキングを作成しました。
ランキング以外にも、ポケットWiFiの選び方や注意すべきこと、初期設定の方法等についてまとめてあるので、これを読めばポケットWiFiの基本的なことや契約についてが分かるようになっています。
どのポケットWiFiが良いか悩んでいる人でも、この記事を読めば自分にぴったりのポケットWiFiを見つけられるはずです。
他のポケットWiFiへの乗り換えを検討している人も、ぜひ参考にしてください。
なお、すぐにおすすめの製品をチェックしたい方は以下のリンクをクリックしてください。該当箇所に飛ぶことができます。→ランキングにとぶ
選ぶ前に知っておきたいポケットWiFiの現在の状況
ポケットWiFiとして、まず有名なのがWiMAX。一時期はエリアが狭い、遅い、3日で10GB以上使うと制限されるといったユーザー目線ではマイナス面が多く使いにくかったのも事実ですが、今は大幅改善。
エリアもかなり広くなり、5Gにも対応。地下などで稀に繋がらない場合もあるが、au回線に接続できるオプションが無料。さらに3日で10GBという制限がなくなり、無制限に利用可能。かなり使い勝手の良いポケットWiFiに変わりました。
次に紹介するのが、クラウドSIM型ポケットWiFi。代表的なものにMUGEN WiFiがあります。
ドコモ、Softbank、auの3つのキャリアの回線から一番繋がりやすい回線を自動的に選び接続するポケットWiFiで、その分エリアが最も広く繋がりやすいという特徴を持っています。
そして最後がMVNO型ポケットWiFi。UQモバイルやマイネオといった格安SIMと同様に大手キャリアのいずれかから通信回線を借り受けて通信を行うポケットWiFiです。エリアは大手キャリア同等でもちろん十分で、かつ他のポケットWiFiに比べて安く利用できるという利点があります。
ポケットWiFiの種類別メリット・デメリットまとめ
上記で紹介したように、ポケットWiFiには大きく分けて3種類あります。それぞれに一長一短があるため、自分の目的や利用エリアに合わせて選ぶことが重要です。
ここでは、各ポケットWiFiについてそれぞれにメリット、デメリットを紹介します。
回線 | WiMAX | クラウドSIM | MVNO |
月額 料金 |
△ 無制限で 4,000円程度 |
〇 100GBで 3,000円台後半 |
◎ 100GBで 3,000円台前半 |
速度 | ◎(かなり速い) 最大2.7Gbps |
○(十分な速度) 最大150Mbps |
○(十分な速度) 最大150Mbps |
エリア | ○ au回線も利用可 |
◎ 3大キャリア |
○ 大手キャリア |
制限 | ◎ 無制限 (au回線は15GB) |
○ 20~100GB |
○ 1日4GB |
WiMAXのメリット、デメリット
WiMAX例:GMOとくとくBB WiMAX、ZEUS WiMAX、BroadWiMAX
など
WiMAXのメリットは以下の5点。
- 無制限で利用できる
- WiMAX回線も十分エリアが広くなった
- エリア圏外でもau回線が利用可能
- 通信速度がかなり速い
容量に上限がないのはWiMAXだけ。なおかつ速度が優秀というメリットがあるポケットWiFiです。
一方でデメリットは以下の通り。
- 料金が他と比較すると若干高い
- 容量の少ないプランがない
- WiMAX回線は地下などで繋がらない場合も
- au回線の利用は月15GBまで(有料オプション)
料金は他のポケットWiFiに比べて若干(数百円)ではありますが高め。また容量が少なくて安いプランもない為、月20~80GBしか使わないという人にとってはもったいないかもしれません。
またエリアが広くなったとはいえ、大手キャリアに比べると繋がらない場合も少なからずあるというのも事実。
WiMAX回線は特に地下や建物内が弱く、エリアが広くなったとは言えまだ圏外になる場合も少なくありません。
一応その対策としてどこでも繋がりやすいau回線を利用することができるようになっていますが、月1,100円の有料オプションで容量の上限が15GBまでとなっています。
クラウドSIM型ポケットWiFiのメリット・デメリット
クラウドSIM型例:MUGEN WiFi、THE WiFi、AIR-WiFi、ZEUS WiFi
など
クラウドSIM型のメリットの通り。
- 大容量で比較的安い
- 容量に応じた安いプランもある
- エリアは最も広い
- 速度も十分、高画質動画もなんなく見れる
クラウドSIMのポケットWiFiはWiMAXよりも安く利用できます。また端末代も無料でかかりません。
エリアは上述したように3大キャリアの回線を利用できるので最も広く地下などでも圏外になることはほとんどないですし、速度も十分で高画質の動画をストレスなく見ることができます。
一方でデメリットは以下の通り。
- 利用するキャリアを選べない
- 無制限プランはなく、最大100GBまで
- 速度がそこそこ、WiMAXよりは遅い
クラウドSIMのポケットWiFiでは利用する回線を選ぶことができません。一応その時、その時で繋がりやすい回線を拾ってくれるのですが、時々電波が弱かったり速度遅い回線を拾ってしまうことがあります。そんなときは再起動する必要があります。
また無制限のプランはなく、最大でも100GBまでしか使えないというのも欠点の一つ。高画質で動画などをめちゃくちゃ見る、複数人で利用するといった場合などで100GBでは足りないという場合はもう1台契約しなければいけないことになります。
最後に速度についてですが、動画視聴などはストレスを感じることなく快適に利用できます。ただ速度の数値で言うとWiMAXよりも遅い傾向にあります。
オンラインゲームなどで高速通信を希望する人には向いてないかもしれません。
MVNO型ポケットWiFiのメリット・デメリット
MVNO:どこよりもWiFi
現在MVNOタイプのポケットWiFiはドコモのMVNO回線を利用したどこよりもWiFi程度となっています。メリットは以下の通り。
- 料金が安い
- エリアはキャリアに準じて広い
MVNOのエリアは大手キャリアのエリアに準ずるので地下でも問題ありません。
またMVNO型というより唯一のどこよりもWiFiのメリットにはなってしまいますが、月額料金が特に安いのが特徴です。
一方でデメリットは以下の通り。
- 昼や夕方などで速度低下の恐れがある
- 通常時も速度はあまり速くない
MVNO型は回線をあくまで借りて通信を行う為、以前よりかなり改善されましたが、昼や夕方など回線が混雑する時間帯で通信速度が低下する恐れがあります。実際使っていると、混雑する時間帯でごくたまに動画がスムーズに見れなくなってしまうくらいの速度低下を経験しました。
また通常時でもそこまで速度が上がらないというのもデメリットの一つです。
ポケットWiFiの総合おすすめランキング
上記のように様々な特色を持ったポケットWiFiがありますが、さらに各種類の中でも様々なものがあり、料金やキャッシュバックも異なっています。
ここでは、料金面も含めておすすめのものを紹介していきましょう。
ポケット WiFi |
タイプ | 月額料金 | キャッシュ バック |
端末 | 通信 容量 |
契約 期間 |
詳細 |
MUGEN WiFi |
クラウド | 3,718円 (実質3,328円) |
10,000円 | 0円 | 100GB | 2年 | 詳細 |
GMOとくとく BB WiMAX |
WiMAX | ~2ヶ月:1.474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,444円 |
23,000円 | 21,780円 | 上限無し | 2年 | 詳細 |
ZEUS WiFi |
クラウド | 30GB:2,361円 50GB:3,106円 100GB:3,212円 (〜24ヶ月までの料金) |
– | 0円 | 30GB 50GB 100GB |
2年 | 詳細 |
THE WiFi | クラウド | 3,828円 | – | 0円 | 100GB | 2年 | 詳細 |
ZEUS WiMAX |
WiMAX | ~2ヶ月:1,474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,708円 |
21,780円 | 21,780円 | 上限無し | 3年 | 詳細 |
Chat WiFi |
クラウド | 20GB:2,280円 50GB:2,600円 200GB:4,690円 |
– | 0円 | 20GB 50GB 200GB |
1年 | 詳細 |
Broad WiMAX |
WiMAX | 初月:1,397円 2ヶ月〜:3,883円 |
乗換時 違約金 負担 |
21,780円 | 上限無し | 2年 | 詳細 |
どこよりも WiFi |
MVNO (ドコモ) |
3,058円 | – | 0円 | 100GB (1日4GB) |
2年 | 詳細 |
AIR-WiFi |
クラウド | 3,377円 | – | 0円 (中古) |
100GB | 1年 | 詳細 |
※税込表記
1位|MUGENWiFi(クラウドSIMの100GBポケットWiFi)
MUGENWiFi |
|
月額料金 |
3,718円(実質3,328円) |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 100GB |
キャッシュ バック |
10,000円 |
端末代 | 0円 |
契約期間 |
2年 |
支払い方法 | クレジットカード、口座振替 |
※税込表記
ポケットWiFiで最もおすすめできるのがMUGEN WiFi。現在私は複数のポケットWiFiを所有していますが、結局このMUGEN WiFiを利用しています。
WiMAXをのように圏外で使えないなんて場所はほとんどなくどこでもつながる、速度も十分にでるというのが主な理由です。
MUGEN WiFiは他のポケットWiFiに比べて料金が安いというのも大きな特徴。キャッシュバックを含めた2年実質料金は3,328円と業界最安値級となっています。
料金以外にもメリットが多数あるのが大きなポイント。
- 違約金は3,300円だけ、2年以降はいつ解約しても0円
- 2年後に端末を無償で最新端末に交換して貰える
- 3ヶ月まとめて支払うオプションで月110円の割引
2年たつとバッテリーが劣化して1日電池が持たなくなってしまいますが、MUGEN WiFiは無料で交換して貰えるので、かなり大きなメリットです(他社は使い続けるか解約するしかない)。
また3ヶ月おまとめオプションを利用すると安い料金がさらに安くなります。
ちなみにWiMAXと違って100GBという上限がありますが、かなりヘビーに使ってもなかなか100GBを超えることはないので、ほとんどの人には十分です。
2位|GMOとくとくBBWiMAX
GMOとくとくBB WiMAX | |
月額料金 | ~2ヶ月:1,474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,444円 |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 上限無し |
キャッシュ バック |
23,000円 |
端末代 | 21,780円(605円×36回) |
契約期間 | 2年 |
少し前まではエリア・通信量の観点からおすすめできなかったWiMAXですが、現在は3日あたりの通信量上限も撤廃され制限なく利用できるようになりました。
さらにエリアがかなり拡大されたり、プラスエリアモード(au回線が利用できる月1,100円の有料オプション)が月7GBから月15GBにアップしたりと使い勝手はかなり良くなっています。
MUGEN WiFiに比べると地下・建物内に弱いデメリットはありますが、速度を求めるならWiMAXがおすすめです。
そしてWiMAXの中でも特におすすめなのがGMOとくとくBB WiMAX。月額料金自体が他のWiMAXに比べて安い上、キャッシュバックも貰えます。
WiMAXはクラウドSIMと違って端末代がかかりますが、GMOとくとくBBからならキャッシュバックと相殺できるのでコスパが良いです。
3位|ZEUS WiFi
ZEUS WiFi |
|
月額料金 |
30GB:2,361円(〜24ヶ月)、2,508円(25ヶ月〜) 50GB:3,106円(〜24ヶ月)、3,278円(25ヶ月〜) 100GB:3,212円(〜24ヶ月)、3,828円(25ヶ月〜) |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 30GB、50GB、100GB |
キャンペーン | 30GB:3ヶ月間980円 50GB:3ヶ月間1,480円 100GB:3ヶ月間1,980円 |
端末代 | 0円(返却要) |
契約期間 |
2年契約 |
※税込表記
30GB、50GB、100GBの3つの通信量を選ぶことができるZEUS WiFi。使い方に合わせて容量を選べることができます。
料金は上記表の通り、24ヶ月までと25ヶ月以降で異なります。
ただ25ヶ月目以降の料金は他社と比較して高額というわけではなく、最初の24ヶ月が飛び抜けて安い料金で使えるという点でコスパが非常に良いクラウドSIM型のポケットWiFiです。
さらに現在はキャンペーンで最初の3ヶ月間が大幅に割引されます。合計すると4,000〜5,000円程度の割引となりさらにお得に利用できるようになっています。
4位|THE WiFi
THE WiFi | |
月額料金 | 3,828円(クラウドSIM) |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 100GB |
キャンペーン | 4ヶ月無料 |
端末代 | 0円 |
契約期間 | 2年契約 |
※税込表記
クラウドSIMのポケットWiFiでもう一つおすすめなのがTHE WiFi。現在は最初の4カ月間が無料というキャンペーンがある為、かなりお得です。
上限が100GB、2年以降は解約金なしといった点はMUGEN WiFiと変わりません。
5位|ZEUS WiMAX
ZEUS WiMAX | |
月額料金 | ~2ヶ月:1,474円 ~36ヶ月:3,784円 37ヶ月~:4,708円 |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 上限無し |
キャッシュ バック |
21,780円 |
端末代 | 21,780円(605円×36回) |
契約期間 | 3年 |
WiMAXの中で、GMOに次いでお得なのがZEUS WiMAX。
端末を購入する必要がありますが(分割払いも可)、端末代と同額のキャッシュバックがあるので実質無料。
月額料金はWiMAXの中でも特に安いので、契約期間の3年間で総額料金を比較するとWiMAXの中ではトップクラスの安さでGMOとほぼ同等です。
6位|Chat WiFi
Chat WiFi |
|
月額料金 |
20GB:2,280円 50GB:2,600円 200GB:4,690円 |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 20GB、50GB、200GB |
キャッシュ バック |
なし |
端末代 | 0円(返却要) |
契約期間 |
1年 |
※税込表記
クラウドSIMを使ったモバイルWiFiの中で、200GBという他社の上限の2倍使うことができるChat WiFi。
料金は200GBで4,690円となっており、1GBあたりの料金で考えると非常に安く使うことができます。
WiMAXはエリアの関係で使えない・使いたくない、だけど100GBでは足りないという人には最適解となるポケットWiFiでしょう。
契約期間も1年と短く、解約金も3,300円なので短期間しか使わないという人にも使いやすいモバイルWiFiとなっています。
7位|Broad WiMAX
Broad WiMAX |
|
月額料金 |
初月:1,397円 2ヶ月〜:3,883円 |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 上限無し |
キャッシュ バック |
乗り換え負担19,000円 |
端末代 | 21,780円(605円×36回) |
契約期間 |
2年 |
※税込表記
WiMAXの中でもう一つおすすめなのがBroadWiMAX。月額料金がWiMAX系の中で安く、さらに乗り換え時の違約金を負担してくれるのが特徴です。
すでにポケットWiFiを契約していて変えたいけど違約金がかかってしまうから乗り換えられずにいる人にはありがたい制度ですよね。
料金的に若干GMOとくとくBBより若干高いとは言え、乗り換えするなら十分ありな選択肢です。
8位|どこよりもWiFi
どこよりもWiFi |
|
月額料金 |
3,058円 |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 100GB(1日4GB) |
キャッシュ バック |
なし |
端末代 | 購入(月額料金に端末代込み) |
契約期間 |
2年 |
※税込表記
月額料金がポケットWiFiの中では特に安いどこよりもWiFi。
回線はMVNOなので他に比べると回線品質で若干劣りますが(混雑時に速度低下するなど)、とにかく安く大容量を使いたいという人にとってはもってこいのポケットWiFiです。
ただし1日4GBを超えると速度制限がかかってしまう点に注意が必要です。
9位|AIR WiFi
AIR WiFi |
|
月額料金 |
3,377円 |
初期費用 | 3,300円 |
通信容量 | 100GB |
キャンペーン | なし |
端末代 | 0円(中古端末・返却要) |
契約期間 |
1年契約 |
※税込表記
月額料金だけを見れば100GBが最も安く利用できるAIR-WiFi。
月額が3,377円とTHE WiFiの実質3,281円には及ばないとは言え、キャッシュバックや期間限定の割引等ではないので3年を超えて使い続けるのであればお得なポケットWiFiです。
レンタルできる端末が中古品です。あくまでしっかりと機能チェック・クリーニングされたある程度綺麗な端末が送られてきますが、バッテリーを含めて新品ではないので気になる方は避けた方がよいでしょう。
※ポケットWiFiとホームルーターを合わせて使いたい人におすすめ
ポケットWiFiだけを使う場合は上記で紹介したものがおすすめですが、もし自宅で光回線やホームルーター等をあわせて使いたいというのであれば、WiFi革命セットを検討してみるのも良いでしょう。
サービス名 | WiFi革命セット |
月額料金 | 1ヶ月目:2,167円 2ヶ月目:3,080円 3〜24ヶ月目:3,679円 25ヶ月目〜:5,368円 |
サービス内容 | モバレコAir + ポケットWiFi(月100GB・2年間) |
端末代 | モバレコ:71,280円 →実質無料(36ヶ月間割引) モバイルWiFi:0円 |
キャッシュバック | 10,000円 |
契約期間 | なし |
中途解約金 | なし |
月額料金はホームルーター(モバレコAir)単体と同額であるにも関わらず、月100GBのポケットWiFiが2年間使うことができます。
以下はセットで利用した場合と単体でそれぞれ利用した場合の総額料金です。
ホームルーター | WiFi革命セット |
モバレコAir単体 |
ポケットWiFi (2年間の利用) |
MUGEN WiFi | |
3年総額 | 142,581円 | 211,920円 |
WiFi革命セットがかなりお得であることがはっきりわかりますね。
ただし2年間が終わるとポケットWiFiが利用できなくなってしまう点には注意が必要です。
ポケットWiFiの選び方、注意すべきポイントは?
契約先決定に行き着く前に、数多くあるポケットWiFiの中から候補を絞り、さらに契約先を一つに絞るという作業は至難の業ですよね。
それでもこの過程を大事にしないと、契約後になって「思っていたのとは違った」と解約する羽目になるかもしれません。
ポケットWiFiを選ぶ時に注意すべきポイントについてまとめました。
- WiMAXとLTE回線の違いを確認
- キャッシュバックは受取方や時期も確認
- 契約はオンラインでする
- WiMAXは無制限ではない
- 無制限LTEでも制限されることはある
- 無制限が良いとは限らない
- 解約料や端末紛失時の手数料は要確認
一つずつ解説していきます。
WiMAXと大容量LTE回線の違いをあらためてチェック
上述したようにポケットWiFiにはWiMAXとLTEの2種類の回線があります。
さらに具体的な違いについて見ていきましょう。
WiMAXは対応エリア内でも電波が若干悪い、繋がらないことがある(だいぶ改善)
WiMAXの回線はLTEに比べ地下、高い建物のそば、水回りなどエリア内でも電波が届きにくい場所が多いです。
その原因は周波数の違いにあります。
- WiMAX…2.5GHz帯
- LTE…主に700~900MHz帯
電波の周波数は大きくなればなるほど直進性が増し、速くたくさんのデータを送れる代わり、障害物を回り込むことができず電波が減衰しやすくなってしまいます。
LTE回線はプラチナバンドと呼ばれる帯域で、以下の図のように電波が障害物を回り込みやすく通信が安定するのが特徴。
一方で、LTEに比べ高周波数帯のWiMAX回線は、電波の速度が速い代わりに障害物を避けることができず、通信が安定しないのがデメリットです。
そもそも電波には金属やコンクリートで反射し、水に弱く(吸収、散乱)、木やガラスは通過するという性質があります。
WiMAXでは地下や屋内、ビルといった周囲をコンクリートや金属で囲まれている環境ではせっかくの速度を発揮することができず、むしろ通信が安定しない分LTEより遅くなってしまうことも。
日常的にこれらの場所で利用する場合はWiMAXよりLTEの方が安定した通信ができる可能性があるため注意しましょう。

WiMAXの電波は弱い?LTEに比べるとビルなどの建物は若干苦手という特徴
WiMAX回線はかなり改善、プラスエリアモードと併用すれば問題なし
上記で述べたようにWiMAX回線はLTE回線に比べて少々エリアの面で弱い傾向にあります。その為、以前までは当サイトでWiMAXはあまりおすすめしていませんでした。
私自身、最初に契約したのがWiMAXでしたが圏外となったり電波が弱くなることが多いのでクラウドSIM型に変えたという経緯もあります。
ただ最近はWiMAXのアンテナ自体が増え、地下等にも設置されてきたおかげで以前のように圏外の場所ばかりなんてことがかなりなくなりました。
もちろん大手キャリアの回線にくらべればまだまだな部分はあります。特に地下や建物内は周波数の都合上、繋がらない場所も少なくありません。
しかし有料オプション(月1,100円)のプラスエリアモードを使えば、月15GBまで繋がりやすい周波数のau回線を使うことができるので基本的には不自由なく使うことができます。
速度を求めるならWiMAX
しかしクラウドSIM型やMVNO型ポケットWiFiは大手キャリアの回線を利用します。大手キャリアのスマホ同様の速度がでるかというと決してそういうわけではありません。
端末の性能面によるところもあるのですが、利用する仕組み上、どうしても速度は遅くなってしまうのです。
一方でWiMAXは独自の回線を利用、端末自体も最大2.7Gbpsまででる高性能のもので、他のポケットWiFiに比べると速度面では圧倒しています。
キャッシュバックはすぐ貰えるとは限らない
各商品によってキャッシュバックを用意しているところもありますが、それらはすぐに貰えるわけではないという点に注意しましょう。
たとえばGMOとくとくBB WiMAXの場合は11カ月目に申請、Mugen WiFiの場合は14カ月目と23カ月目に申請。申請には期限があり、逃すと貰えなくなります。
もしキャッシュバック受け取りに不安があるなら、THE WiFiなど月額割引を受けることができるものの方が確実です。
WiMAXの契約はオンラインで、店舗型WiMAXは高いだけ
家電量販店に大きく貼りだされたキャッシュバックキャンペーンを見たことがある方は多いのではないでしょうか。
キャッシュバック額は時期や店舗によって異なりますが「〇万円キャッシュバック!」と言われるとついお得だと思って契約してしまいそうになりますよね。
家電量販店ではパソコンなどの購入時に同時に契約を結ぶと割引が受けられるものや、独自のポイントや商品券を付与してくれるパターンが多いです。しかしこれには落とし穴があります。
家電量販店のキャンペーンはキャッシュバックの分、月額料金が高くなっていたり、月額割引ではあるものの割引前の料金を高く表記していたりすることがあるのです。
これを見極めるのはかなり大変な上、実質の割引額は大したことがないのがほとんど。
家電量販店の契約で気を付けなければならないのは以下の点です。
- キャッシュバックは他家電購入額からの割引
- 店舗によってキャンペーン内容が異なる場合がある
- 購入額とキャッシュバックに差額が出ても現金で受け取りはできない
- 独自オプションに加入させられる場合がある
- 月額料金が高い
使い方など不安なことがある場合は、質問だけを店舗で聞くといいでしょう。
契約はオンラインでした方が良い条件となることが多いです。
大容量が良いとは限らない、そこまで使わないなら20GB・30GBなど
大容量という言葉はたしかに魅力的ですが、本当に大容量のポケットWiFiが必要かどうかは契約前に一度考えた方がいいでしょう。
1日YouTubeを高画質で1時間見た場合の1ヶ月の通信容量は30GB、中画質なら18GBです。
画質を落として週に何度か見たりする程度であれば、無制限を選ぶ必要はないかもしれません。
ポケットWiFiをいざ契約、流れや端末が届くまでの日数は?
ポケットWifiを契約を契約しようと申し込み画面を開いてみると、端末や料金の選択、個人情報の入力など必要な手続きが待っています。
契約の流れや、端末が届くまでに日数について簡単にまとめました。
ポケットWiFiの契約の流れ
ポケットWifiを契約する際の大まかな流れとしては次のようになります。
- 公式サイトを開いて申し込みページを開く
- 料金プランや端末選択
- 重要事項説明書や利用規約の確認
- 必要な情報(名前や住所等)を記入
- 支払い方法の記入
住所やクレジットカード番号など個人に関わる情報をネットに入力することに抵抗のある人もいるでしょう。
契約画面はSSL通信による暗号化が行われているので心配は要りません。
どうしてもセキュリティが気になる場合は、電話や店頭で契約できるポケットWiFiを選ぶのも一つの手ですが、キャンペーンの適用や割引が難しくなる場合もあるので注意してください。
なお、支払い方法は基本的にクレジットカードですが、一部のポケットWifiでは口座振替に対応しているものもあります。
口座振替を選択すると料金が割高になったり、キャンペーンを適用できなかったりするデメリットがあるので、あまりおすすめはできません。
端末が届くまでの日数
ポケットWifiの契約完了後は、クレジットカードや口座の審査があります。
以前にポケットWifiや携帯料金などを滞納したことが無ければ特に問題なく通過し、審査完了時や端末発送時にメールが送られてくることが多いです。
メールが届いてから通常1日~3日程度で自宅に端末が届くと考えておくと良いでしょう。
しかしWiMAXは申し込み先の在庫状況等が影響して、機種によっては届くまで時間が掛かるケースもあるようです。
申し込みから一週間以上経っても音沙汰が無い時は、一度問い合わせてみてください。
ちなみに、支払い方法として口座振替を選択すると審査に時間が掛かるケースが多いため、できるだけ早く手に入れたい人はクレジットカード決済を選んでおきましょう。

ポケットWiFiが届いたらやるべきことは?
待ちに待ったポケットWiFiが届いても、何かしらの設定をしない限りは使い始められません。
届いたらまずはやるべきことをまとめました。
【ポケットWiFiが届いたらやるべきこと】
- 整備不良や破損が無いかを確認
- 初期設定
- WiFiで端末を繋ぐ
- マイページへの登録
- 管理アプリのインストール
- (必要なら)ケースや画面保護シールの購入
一つずつ確認していきます。
整備不良や破損が無いかを確認
まずは端末に欠損は無いか、給電はできるかなど機器の状態を確認してください。
梱包が不十分で配送中に壊れることもあり得ます。
機器の欠損や整備不良が確認できたら、すぐに各カスタマーサポートセンターにその旨を連絡しましょう。
初期設定をして、使いたい端末をWiFiにつなぐ
初期設定には、簡単な初期設定で終わるものもあれば、自分でSIMを機器に挿入しなくてはいけないものもあります。
ポケットWiFiによって設定が異なるため、一緒に届く取り扱い説明書や初期設定説明書などをしっかり読むようにしてください。
※WiMAXの場合
【WiMAXの初期設定】
- 梱包された状態から開封
- SIMを端末のSIMスロットに挿入
- 端末を取り出して給電
- 電波の取得やファームウェアの更新待ち
- モード設定(省電力など)
- (専用アプリのインストール)
- SSIDに応じたパスワード入力
もしくはQRコードの読み取り - 接続完了
WiMAXは端末と専用SIMが合わせて届きます。
WシリーズとWXシリーズではSIMスロットの位置が異なるので注意してください。
W05や06では側面に、WX05では電池パックの裏にSIM挿入箇所があります。
SIMの金属面に触れないようにしながら、挿入向きやサイズに気を付けて挿入するようにしましょう。
SIMを挿入し給電。その後電源ボタンを2秒以上長押しして電源を入れると、WiMAXが起動してSIM情報や電波の取得が始まります。
ほとんどのWiMAXでは初期設定が済んだ状態で出荷されているため、APN設定などを細かくいじる必要はありません。
接続モードや省エネモードを変更したい人は画面を操作して設定を変えておくと良いでしょう。
後は接続したい端末でWIMAXのSSIDを選択し、パスワードを入力。
なお、HUAWEI HiLinkなどのアプリをインストールしている場合は、文字列を打ち込まなくてもQRコードでWiFi接続設定をすることができます。
WiMAXはどんなときもWiFiよりも全体的にやや時間と手間が掛かりますが、苦労すること無く利用を開始することが可能です。
マイページに登録する
ポケットWifiには住所変更や通信量の確認等ができるマイページのあるところが多いです。
電話をしなくても24時間WEBで手続きができるのはありがたいですよね。
マイページに入るためのIDやパスワードは、契約時に送られてきたメールや端末と同封の契約書等に記載されていることがほとんどなので、それらを手元に用意してマイページに一度ログインしておきましょう。
毎度書類やメールを引っ張り出すのはなかなか面倒になるので、最初にログインした時に自分の覚えやすいIDやパスワードに変更しておくと再ログインしやすくなります。
HUAWEI HiLinkアプリをスマホにインストール(WiMAX|HUAWEI端末利用時のみ)
(引用:GoogleStore)
WiMAXのWシリーズを契約した人は、HUAWEIのHiLinkアプリをスマホにインストールしておくと何かと便利です。
Wシリーズは中国のHUAWEIが製造元。ちなみにSpeed Wi-Fi 01Lなどのホームルーターもこのアプリが役に立ちます。
WiMAXではもちろん画面から通信モードや設定を変更可能ですが、このアプリがあればスマホからでもこれらの操作が可能。
電波状況や周波数帯の切り替え、QRコードの読み込みによるWiFi接続ができるようになります。
ただ、せっかくインストールしてもログインやパスワード設定が分かりづらくて使いこなせていない人も多いようです。
別の記事でHUAWEI HiLinkアプリの使い方について分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【WiMAX利用者必見】HUAWEI HiLinkアプリの使い方や注意点。ログインできない場合の対処法も。
NEC WiMAX2+Toolアプリをスマホにインストール(WiMAX|NEC端末利用時のみ)
(引用:AppStore)
NEC製のWXシリーズを使っている人向けのアプリは「NEC WiMAX2+ TOOL」です。
HUAWEIのHiLinkと同じように、通信モードの切り替えや電波状況、通信量、電池残量などを知ることができます。
WiMAXを取り出さなくてもスマホから操作できるので、一度インストールしてみると良いかもしれません。
なお、WiMAX HOME 01や02などのWiMAXホームルーターでも利用可能です。
必要があればケースや画面保護シールの購入も
スマホに画面保護シートや手帳型ケースなどを付けている人は多いですが、必要があればポケットWifiにも付けておくと良いでしょう。
ポケットWifiによっては、どんなときもWiFiのようにレンタル契約で返却が必要なものもあります。
状態次第では返却時に高額な機器損害金を取られてしまう可能性も。
傷や衝撃からポケットWifiを守るために、できれば専用のケースやシートを付けたいものです。
とりあえず用意するのであれば100均のポーチでも十分いけますが、Amazonなどを探せば専用ケースもいくつか見つかります。
本サイトでは、WiMAXのケース、どんなときもWiFiや限界突破WiFi、FUJI WiFiのケースに関する記事も書いているので、ケースやシート選びの参考にしてください。


いざという時の為に覚えておきたい4つの項目
それでは最後に、いざという時の為に覚えておきたい4つの項目について確認しておきましょう。
初期契約解除について
ポケットWifi契約後に「やっぱり解約したい」「キャンセルしたい」と思った時に覚えておきたい制度として、初期契約解除制度があります。
これは、契約書面の受領日を初日とする8日間以内に、契約先に初期契約解除の書面を郵送したり端末類を返却したりすることで、違約金負担無しに解約できるという制度です。
(引用/参考:総務省公式サイト「 電気通信サービスの消費者保護ルールの見直し」)
初月の月額料金や事務手数料、端末返却送料は諦めなければいけません。
ただ、高額になりやすい違約金を負担せずに解約できるというメリットがあるため、契約直後の解約にはおすすめできる制度です。
ちなみに、似たような制度としてクーリングオフ制度がありますが、これは販売形態や条件が異なる別物の制度で、ポケットWifiには適用できないため注意してください。
初期契約解除制度の利用にあたっては、契約先によって手続き方法が異なります。
- 契約時の重要事項説明書等に手続き方法を記載
- 公式サイトに手続き方法を記載
- 問い合わせフォームへの連絡が必要
(返却先や手続き方法は連絡後に判明する)
各契約先のやり方に従って、なるべく手早く手続きをしてしまいましょう。

故障時の対処法
故障が疑われる場合でも、故障以外の原因によって通信がうまくできていない可能性があります。
再起動や初期化をしても直らない時や破損・全損の時は、修理や機種変更、解約等からベストな方法を選択しましょう。
キャリアでは店頭で修理や交換に対応している場合が多いですが、それ以外のポケットWiFiやWiMAXでは各契約先ごとに対応が異なります。
とりあえずは各契約先の対応センターに連絡を入れて相談するのが一番です。なお、端末補償サービスに加入していれば端末を安く修理、交換してもらえますが、サービス未加入の場合は修理代金が高くなりやすいため、解約した方が安く済む場合があります。
故障時の負担を減らしたい人は端末補償サービスに加入しておくとおすすめします。

ポケットWiFiの端末が壊れたら?故障時の対処法や修理と乗り換えの料金比較
契約の更新期間と解約受付締め切り日について
ポケットWiFiの更新期間は長くて3カ月、短いと1カ月未満の場合もあります。
決められた期間内に解約でないと違約金がかかってしまうため、更新月に解約するのが望ましいのは前述したとおりです。
しかしポケットWiFiは契約先によって解約を当月扱いにする締め日が異なるため、あまり月末に解約しようとすると、翌月扱いとなってしまうこともあります。更新期間が1カ月の場合は特に余裕をもって確認し、早めの連絡を心掛けましょう。

ポケットWiFiおすすめランキングまとめ
ポケットWiFiの総合ランキングや、WiMAXやLTE無制限の特徴、ポケットWiFi選びから接続といった流れなどを確認してきました。
自分にぴったりのポケットWiFiを見つけることはできたでしょうか。
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