動画を見たり、SNSを使ったりと色々なネットサービスが利用できるスマホですが、悩ましいのが通信量。
Youtubeを1時間見るだけで、標準画質(480p)でも0.6GB、高画質(720p)なら1GB以上使います。SNSも画像の多いインスタは通信量が多く、1時間で1GB近く使います。
当然月数GB程度では足りるわけもなく、かなり節約して使わなければなりません。
ただ最近の格安SIM(キャリアの格安プランやサブブランドも含めて)は、20GB程度のプランを主流にプランを設定しています(小容量プランもありますが)。
キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の数GBしか使えないプランよりも安く、非常に安く使えるので非常におすすめです。
本記事では20GB程度使うことができる格安SIMについて、種類や違い、特徴、そしておすすめのものを紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
20GB程度使える格安SIM一覧、及び特徴
20GB程度が使える格安SIMは以下の通りです。ここではそれぞれの大まかな特徴について触れていきます。
ahamo | LINEMO | Y!mobile | UQモバイル | 楽天モバイル |
mineo | IIJmio | |
回線品質 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
基本料金 | 20GB:2,970円 (5分以内かけ放題込) |
20GB:2,728円 | 15GB:3.278円 25GB:4,158円 |
20GB:3,278円 (10分以内かけ放題込) |
〜20GB:2,178円 20GB 〜:3,278円 |
20GB:2,178円 | 20GB:2,000円 |
割引等 | なし | なし | 家族割 光セット割 |
なし | なし | 家族割 | なし |
割引後 料金 |
– | – | 15GB:2,090円 25GB:2,970円 |
– | – | 20GB:2,123円 | – |
制限時 速度 |
1Mbps | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps | – | 1.5Mbps | 200kbps |
データ 繰越 |
× | × | ◯ | ◯ | ◯ | × | ◯ |
留守電 | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
割込通話 | × | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
回線品質はキャリアの格安プラン、サブブランドが優秀
20GBというある程度のデータ容量を使うのであれば、回線品質はやはり気にしたいところ。通信速度はもちろん、時間帯によって遅くならないか、どこでも繋がるかはやはり重要です。
結論から言ってしまえばキャリアの格安プランであるahamoやLINEMO、サブブランドのY!mobileやUQモバイルは非常に優秀です。
一方でMVNO(キャリアから回線を借りて通信サービスを提供)の格安SIMはそれらに比べると劣ってしまい、また昼休みなど回線が混雑する時間帯に速度が低下する傾向があります。
また新キャリアである楽天モバイルは、まだエリアの面で不安があり、特に建物や地下等に弱い傾向にあります。
安さで選ぶならMVNO、楽天モバイル
mineo、IIJmioといったMVNOや、新キャリアの楽天モバイルは回線品質で劣っている代わりに料金が安いというメリットもあります。
回線品質が悪いといっても、高画質の動画を見るのに十分な速度はでますし、速度が低下してしまうのは一部の時間だけで毎回起きるわけではありません。
その為、これらの格安SIMも十分おすすめできます。
家族割or光回線セット割が利用できるならY!mobileがベスト
Y!mobileの基本料金は他の格安SIMに比べるとかなり高いです(15GBで3.278円)。
しかしY!mobileは「家族で複数回線使った場合の2回線目以降」または「ソフトバンク光とセット割を適用した場合の家族分全回線」が1,188円の割引の割引を受けることができるというメリットがあります。
この割引を適用すると15GBで2,090円、25GBで2,970円という安さです。
回線品質が良く、その他のサービスも充実しているので、家族で複数回線使う場合や光回線を使っている場合(ソフトバンク光への乗り換えも視野に)はY!mobileが一番でしょう。
容量を使い切った後もそこそこの速度で通信可能な格安SIM多数
20GB程度のプランでは、データ容量を使い切った後でも最大1Mbpsというそれなりに速い速度での通信が可能なところが多いです。
最大1Mbpsというのは動画を標準画質で見ることができる速度です。これだけの速度がでれば、万が一データ容量を使い切ってもコスパの悪いデータ追加を行う必要がありません。
ただし、LINEMOやY!mobileなど小容量(3GB)プランを選択した場合は制限時の最大通信速度は300kbpsと遅いので注意してください。
mineoは通常だと最大200kbpsに制限されます。しかし「パケット放題Plus」というオプションに加入すると制限時の最大通信速度が最大1.5Mbpsとなります。
20GBプランではこのオプションが無料で使うことができるので、20GB以上使うけどできるだけ通信費を抑えたいという人にはかなりおすすめです。

ahamo、LINEMOはデータ繰り越し不可
ahamoやLINEMOといったキャリアの格安プランはデータ繰り越しができません。
すなわちもし20GBのうち15GBしか使わなくても、翌月に使えるデータ容量は常に20GBということです。
一方でY!mobileなどのサブブランド、mineoなどのMVNOはできる為、これについてはデメリットであると言えるでしょう。
なお楽天モバイルは使った容量に応じて料金が上がる段階制料金であり、毎月使える容量が決まっているわけではない為、容量繰り越しという考えはありません。

留守電・割込通話が使えない格安SIMもあるので注意
LINEMOは割込通話が使えず、ahamoに関しては留守電も割込通話も使うことができません。
それ以外の格安SIMは有料オプションであるものの使うことができます。
これらの機能が必要ないのであれば気にすることではありませんが、ビジネス等で必要だと言う場合には注意してください。
20GB使えるおすすめ格安SIM詳細
ここから、先程紹介した各格安SIMの詳細を紹介していきます。
ahamo(ドコモのオンライン専用プラン)
ahamo | |
料金 | 20GB:2,970円 1GB追加:550円 80GB追加:1,980円 |
通話オプション | 5分以内無料:0円 かけ放題:1,100円 |
使用回線 | ドコモ |
回線品質 | ◯ |
割引 | – |
- 回線品質◎、時間帯による速度制限もなし
- 80GB追加オプションがたった1,980円
ドコモが出している格安プランであるahamo。ドコモ回線で回線品質がかなり良いです。
5分以内の通話無料がついていて、3,000円以内で利用することができるのでかなりコスパが良いです。
また80GB追加オプションが非常に安く、基本料金の20GBと加えて100GB使えるというのもポイントでしょう。大容量使える格安SIMは他にないので、30GBを以上使うのであれば唯一の候補です。
LINEMO(ソフトバンクのオンライン専用プラン)
LINEMO | |
料金 | 20GB:2,728円 |
通話オプション | 5分以内無料:550円 かけ放題:1,650円 |
使用回線 | ソフトバンク |
回線品質 | ◯ |
割引 | – |
- 他社から乗り換えでPayPayポイント10,000ptプレゼント
- 1年間、5分以内の通話定額が無料
- 回線品質◎、時間帯による速度制限もなし
ソフトバンクが出している格安プランであるLINEMO。ソフトバンク回線を使うので回線品質は問題なし。MVNOタイプの格安SIMに比べて、速度や安定性も高いですし、時間帯による制限もありません。
また他のキャリアタイプの格安SIMに比べて、キャンペーンなどが豊富なのも大きな特徴。特に他社からの乗り換えだとかなりお得です。
Y!mobile(ソフトバンクのサブブランド)
Y!mobile | |
料金 | 15GB:3,278円 25GB:4,158円 |
通話オプション | 10分以内無料:770円 かけ放題:1,870円 |
使用回線 | ソフトバンク |
回線品質 | ◯ |
割引 | 家族割(2回線目から1,188円割引) おうち割(1,188円割引) |
- 7ヶ月間データ増量無料(最大5GB分)
- データ繰り越し可
- 家族割適用で2回線目以降1,188円割引
- おうち割(ソフトバンク光など)適用で1,188円割引
ソフトバンクのサブブランドであるY!mobile。MVNOに比べて速度は十分に速く、混雑する時間帯でも極端に遅くなるようなことなく快適に使うことができます。
基本料金は高いのですが、割引を適用すると1,188円も割引されるのでかなりお得です。家族みんなで契約する場合、自宅でソフトバンク光を利用している人はぜひ活用をおすすめします。
また、Y!mobileは一番大きいプランが25GBプランとなっていますが、増量オプションを利用することで5GBの追加が550円で可能。合計30GBまで使うこともできます。
UQモバイル(auのサブブランド)
UQモバイル | |
料金 | コミコミプラン 20GB:3,278円 (10分以内無料通話込み) |
通話オプション | 10分以内無料:0円 かけ放題:1,100円 |
使用回線 | au |
回線品質 | ◯ |
割引 | – |
- データ繰り越し可
- 回線品質◎、時間帯による速度制限もな
- 光セット割不要で安く利用できる
auのサブブランドであるUQモバイル。MVNOに比べて速度は十分に速く、混雑する時間帯でも極端に遅くなるようなことなく快適に使うことができます。
プランが新しくなり、20GBのプランは10分以内の通話かけ放題が込みで3,278円。以前とは違い光回線とのセット割なしでも安く使うことができるので、誰にでもお得です。
楽天モバイル
楽天モバイル | |
料金 | 〜20GB:2,178円 〜無制限:3,278円 |
通話オプション | 15分以内無料:1,100円 |
使用回線 | 楽天 |
回線品質 | △ |
割引 | – |
- iPhone購入で最大24,000円分ポイント還元
- アプリ利用で国内通話無料
- 3,278円で無制限利用可
新たなキャリアとして楽天が出している楽天モバイル。料金は段階制で、20GBを超えるとそれ以上はずっと定額で容量の制限がありません。
またキャンペーンも他社に比べて充実しており、契約とともに端末を購入しようと思っているのであればかなりお得でしょう。
ただ回線があまり良くないという点に注意しなければなりません。3大キャリアに比べると楽天回線は繋がらない場所がちらほらある点は注意が必要です。
ですが20GB以上使う場合のコスパは圧倒的No1となっています。
mineo(パケット放題Plusで使い放題)
mineo | |
料金 | 20GB:2,178円 (パケット放題Plusが無料で利用可) |
通話オプション | 10分以内無料:550円 かけ放題:1,210円 |
使用回線 | docomo、au、ソフトバンク |
回線品質 | △ |
割引 | 複数回線で55円/台割引 |
- パケット放題Plus(20GBプランは無料無料)で容量消費後も1.5Mbpsで通信可
- ユーザー同士でパケットをシェア(フリータンク)
- 余ったデータ容量をギフトとして送ることが可(パケットギフト)
- 繰り越したデータ容量を翌月登録メンバー間でシェア(パケットシェア)
mineoはサービス面で非常に優れた格安SIM。
特におすすめなのがパケット放題Plus。10GB以上のプランであれば無料で利用することができ、データ容量を使い切った後や節約モードに切り替えた後も1.5Mbpsで利用できるというサービスです。
1.5Mbpsあれば、SNS、音楽ストリーミングは問題なく使えますし、Youtube等の動画も標準画質であれば視聴することができる速度。毎月そこまで容量に気を使わずに使うことができるので割と便利です。
IIJmio(20GBを一番安く使える)
IIJmio | |
料金 | 15GB:1,800円 20GB:2,000円 |
通話オプション | 5分以内無料:500円 10分以内無料:700円 かけ放題:1,400円 |
使用回線 | docomo、au |
回線品質 | △ |
割引 | おうち割(660円割引) |
- 料金が格安SIMの中で最安級!
- 通話定額6ヶ月間410円割引
- IIJmioひかりとセットで月額660円割引
料金が安いというメリットがあるMVNOの格安SIM。さらにそのMVNOの中でも特に安いのがこのIIJmioです。
回線品質の面ではキャリアタイプ、サブブランドタイプに比べて劣ってしまうのは否めませんが、基本的には動画も快適に見れるくらいの速度はでます(混雑する時間帯にたまに遅くなるくらい)。
キャンペーン等も豊富で、固定回線とのセットで安くなるといったメリットもありますから、とにかく料金重視だという人にはもってこいの格安SIMです。
まとめ
20GBは各社が主流のプランとして力を入れており、コスパの良いものが揃っています。
それこそキャリアで数GBの小容量プランを選ぶよりはずっとお得です。
ぜひ、自分にあった格安SIMを見つけてお得に快適に使っていきましょう。